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【企業担当者に聞くSMM最前線】「SMMで消費者との心の絆を」ハウスウェルネスフーズ株式会社 丸山佳代氏(2/2)

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投稿日: 2010年3月29日

前回は、ハウスウェルネスフーズ株式会社として、ソーシャルメディアマーケティング(以下SMM)にどのように取り組まれているかについてお聞きしましたが、今回はもう少し具体的な活動について詳しくお聞きしたいと思います。


— 丸山さんは現在ウェブ全般をご担当されているのですね?

丸山:最初は営業で入ったんですけど、そのあと事務や商品開発、そして広告を経て、2006年からマーケティングです。その当時、社内でウェブはわからない人が多いという土壌があったものですから、そんなにお金がかからないならやってみればと、ウェブ制作についてほぼ全て任される状況になったのが、私にとってラッキーなことだったと思います(笑)。

— C1000ブランドに関わる全ての部署をご経験なんですね。

丸山:そうですね、ですからC1000ブランドへの思い入れは大変強いです。

モニプラ(SMMプラットフォームサービス 旧称:モニタープラザ)を使ったSMMはどのような取り組みから始められたのですか?

丸山:公式HPの制作企画運営にモバイルサイトにプロモーションも、と結構バタバタしていたので、開始当初(2008年10月)はあまり活用出来ていませんでした。それぞれを上手く連動させる計画をしっかり練る必要を感じて、現在実施中の「げんきいろプロジェクト」を始める頃(2009年春)にようやく少しずつ始めたと言う感じです。

smmlab_0329_1.jpg

モニプラを始めるとき、「こんな活動をしよう」とか「こんな風に活用したい」など、なにかお考えになったことはありましたか?

丸山:弊社では一通りのソーシャルメディアを使った施策を実施しているのですが、その中で当時「モニターブログ」というのが面白くないと感じていたんです。「商品を褒める」というポイントで画一的に書かれたブログが露出されているのは、バナー広告と変わらないようなイメージでとても残念でした。せっかく実際の商品を体験した人も「モニターブログはこう書くべき」みたいな暗黙の了解で、横並びの感想を書いているだけのような…。だから、どうせやるならお互いにもっと楽しい事をやりたい!と思いました。

— 広告的には、単純に商品について沢山のブログが書かれて、それが沢山の人に見られるということだけを考えてしまいがちですが、もっと本質的なところを感じていらしたんですね。

丸山:私も自分でブログを書いていてよく感じるんですが、いざ書こうと思ったけどネタがないと困っている方が結構いると思うんですよ。だから、自分がSMMをやるときは、ブロガーさんがブログに書いて、お友達に読まれても恥ずかしくないネタを提供したいと考えたんです。今も、季節ネタのような、普通にブログに書いても良いなと思えるネタに、「バーゲン」とか「年末」とかちょっと検索にかかりそうな要素を加えたりして、とにかく書かれたブログを読んだ人に面白いと思ってもらえることを基準にテーマを考えています。

— でも、それだと商品の露出が減ってしまいませんか?

丸山:もちろんタイトルに商品名を入れたり、素材として商品画像を提供したりはしますが、あまり商品露出を意識しすぎた形でやってしまうと、最初に感じたつまらなさが出てきてしまうと思うので…。

— 2年前位の、いわゆるブログを広告媒体としてみていた考え方からは脱却してきたということなんでしょうか?

丸山:いろんなところで言っているんですが、私はブロガーの方々と「お友達になりたい」と思っているんです。

— 「お友達」という表現はとても印象的ですが、企業にとって「お友達をつくる」という思考は、数年前では想像もつかないようなことですよね?

丸山:たとえば友達つき合いでも、今まで○○さんって呼ばれていた人に、○○ちゃんって呼ばれた瞬間って、距離がグッと縮まった感じがして嬉しいじゃないですか。それと同じことを目指していて、ブログを書いてもらう事はおつきあいのきっかけに過ぎないんです。ブログで感想を書き終わった瞬間に、商品の価値観が元に戻ってしまっては意味が無くて、そこから繰り返しお話をさせていただくとか、担当者である私の名前を覚えていただくとか、そういうコミュニケーションの中で徐々に距離を縮めていきたいと思っています。何度か参加してくれるうちに「担当のまるさん」って呼びかけてくれた、そんな変化に喜びを感じて、次への原動力にしています。ささやかなことですが、そういうところを私自身が楽しめないと続けるのは難しいのではないでしょうか?

— SMMの担当者は「人が好きな事」、「コミュニケーションを楽しめる人」であることが重要ですね。SMMは、仕事だけれど「楽しく」なくてはいけない。でも従来の企業の考え方とは逆ですよね? 「あいつは仕事しないで遊んでる」なんて言われたり、ご苦労されていることもあるんですか?

丸山:そうですね…、「常に画面動いてるよね」みたいな事はいわれたりしますね(笑)。

— ブログを読んでニヤっとしてしまったりすると、確実に遊んでいるようにしか見えないですよね(笑)。

丸山:でもそこで「これ面白いでしょ?」と社内も巻き込んで行くんです。仕事だけでやっていたら絶対に行き詰まりますし、やるからには楽しんでやりたいですよね。ブロガーさんと距離を縮めたいなんていっても、楽しそうじゃない人と仲良くなりたいと思う人はいないと思いますし。

— 今お聞きしたのはまさに、「エンゲージメント」を目指す活動だと思うんですが、最終的な目標はお持ちですか?

丸山:お友達になったブロガーの方々と一緒になにかを作りたいですね。みんなでウェブコンテンツなんかを一緒に作り上げて、楽しさを共有出来たら嬉しいです。

— 商品開発などはいかがですか?

丸山:商品開発自体は少し難しいと思います。そこまで企業活動の根幹に行ってしまうと、ブロガーの方も畏まってしまうと思うんです。気軽に雑談していた時はとっても面白いアイディアを持っている方でも、「商品化」というプレッシャーですごく優等生的な回答になってしまったりするのは、とても勿体ないしブロガーさんにも失礼だと思うんです。だから本業の、商品を作り出すところは自分たちで一生懸命考えて、出来たものへの率直な「感想」をいただきたいですね。

本来の目的はその辺りにおいていたので、時々商品をテーマにしているのですが、その時集まってきたものは全て開発チームに渡しています。特に「使い勝手」などは、実際にお使いいただく方からの感想の中に問題点が潜んでいたりするので、開発チーム内でじっくり拝見しているようです。現在もブロガーさんのフィードバックからパッケージの改良を検討しています。

— 逆にネガティブに書かれてしまったブログ記事が、社内で問題になってしまうことはないですか?

丸山:悪い事ほど報告するようにしているので、その瞬間は怒られる事もあります。でも良い事を
積極的に出力して掲示しているので、社内での印象が悪くなる事はないですね。
smmlab_0329_2.jpg

— 定量的な目標は設定されているのですか?

丸山:そうですね…現在は「ファン」と言うのが一つの指標にならざるを得ないので、まずは今2000人ほどいらっしゃるファンをC1000にちなんで4000人にしたいです。

— シーが4だから4000人なんですね(笑)そうなると今度はその4000人の方々とのおつきあいの仕方が難しそうですね? とっても熱心な方とそうでもない方とはコミュニケーションの仕方が違ってくるかと思いますが?

丸山:それについてはまだ模索中なんですが、ソーシャルメディアで活動されている個人の方って、会社員とか主婦とか置かれている環境や立場はちがっても、自分が一人の人間として企業や社会に影響を与えたいというモチベーションをお持ちだと思うんです。それに対する反応や評価が自分に返ってきた時に、「言ってよかった」「書いてよかった」と思っていただけるのではないかと思うので、「自分が発信したことに価値がある」ということを感じていただきたいと思っています。だから、2000人が4000人になっても「あきらめなければ自分もフォーカスされる」という場を上手く作っていきたいですね。

— それはもう、単純な利害関係ではない、心理学の世界ですね。でも丸山さんお一人だと深い「絆作り」には限界があるのでは?

丸山:たとえば弊社商品の特性上、薬事法に違反してしまっている方には全部メールをお出ししているのですが、皆さんものすごく真面目に反応してくださって、「受け入れてくれる土壌」を感じるんです。たとえば、この土壌を上手く活かして、一対一のコミュニケーションをオープンにしたら、周知出来る事も多いと思いますし、「なんだか楽しそう」という熱量を増勢させることも出来るのではないかと考えています。

— ソーシャルメディアでは新しいテクノロジーが次々に出てきていますが、そこに期待している事、取り組んでいきたいものはありますか?
丸山:新しいテクノロジーによるツールが増えることによって、伝播する可能性は広がっていくと思います。モニプラでもTwitterやYouTubeを利用した企画が可能になったので、広がりを見ながら少しずつ研究していきたいと思っていますが、現段階ではまだ、Twitterの世界観の中でも、同じように面白いことが出来る自信がないので、今しばらくは「ブログ」を中心に「絆作り」を頑張っていこうと思っています。

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丸山佳代氏 略歴
ハウスウェルネスフーズ株式会社
営業企画部 販売企画グループ 主任
1991年営業として入社。
お客様相談室、商品企画を経て1999年より自社ホームページ担当となる。
その後現在まで、WEBプロモーション及び自社サイト運営に従事。
インタビュアー:中村壮秀(アライドアーキテクツ株式会社代表)

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