ブランディングや広報活動にすでに自社のFacebookページを運用されている方は多いと思います。実はこのノウハウ、企業の採用活動、特に大学生の新卒採用活動におけるコミュニケーションにも活かせるんです!
 
みなさまこんにちは。
ソーシャルメディアマーケティング事業第一事業部、営業担当の村田、横山です。
 
一般消費者と企業の接点として、すでにソーシャルメディアを活用されている企業はたくさんあるのは周知の通りですよね。
それだけソーシャルメディアが一般的になってきた昨今、企業と就職活動をしている学生をつなぐ場としても、ソーシャルメディアは注目を浴びてきています。
 
今回は、大学生の就職活動を取り巻く環境の変化から、なぜFacebook活用が新卒採用で有効か、その背景と注目の理由をご紹介します。

 
採用選考活動スケジュール見直しによる接触機会の限界
近年、新卒採用・選考活動で話題になっているのが活動時期の見直し。
これまで企業は、大学3年生を対象にした採用サイトを10月からオープンし、説明会などで学生と本格的な接触を開始。年明けから4年生に進級する4月に掛けて選考活動が本格化するというのが通例でした。
 
それが2011年度から、大学教育の充実や留学促進等のため、企業の採用活動を12月スタートに後ろ倒しする方針を経団連が発表。それにならい多くの企業が、足並みを揃えたことは記憶に新しいですよね。
(※参考:経団連「採用選考に関する企業の倫理憲章」見直しの方向性を決定
http://www.keidanren.or.jp/journal/times/2013/0718_04.html )
 
従来より2か月遅くなった採用選考活動の解禁時期ですが、2015年度(2016年春卒業の学生)から、さらに解禁時期を後ろ倒しにし、年明け3月の開始になることが発表されました。
しかし、企業が内定を出す時期が大学4年の10月というのは今までと変わりません。
 

 
開始時期が遅くなっていく中で、従来と同じだけの量と質を保ったまま、採用関連情報をきちんと受け取ってもらえる自信は、みなさんの会社ではありますか?
 
学生は「早い時期から就職活動を開始したい」
企業が採用選考活動の開始を遅らせる一方で、早めに就職活動を開始したいと考えている学生はまだまだ多いようです。
 
株式会社リクルートキャリアの調査によると、今年度は大学生が就職サイトに登録をしたり、合同説明会に参加し始める時期のピークは、大学3年生の12月頃だったという結果が出ています。
※参照:株式会社リクルートキャリア「2013年新卒採用 大学生の就職活動ふり返り調査」
http://www.spi.recruit.co.jp/issue/research/files/13daigakureport.pdf
 
また、株式会社ギブリーが発表した「ソー活白書2012」の中では、12月から就職活動が始まることについて、「ちょうど良い」もしくは「もっと早く活動したい」と考えている学生は全体の82%もいるとの結果が出ています。
※参照:株式会社ギブリー「2014年度卒業予定新卒者 ソー活意識調査レポート ソー活白書 2012」
http://fb-recruiting.com/know/images/know10/sokatsu_hakusho.pdf
 
つまり、12月頃もしくはそれ以前に就職活動を始め、企業の採用情報を集めたいと思っている学生が多いのが現状です。
また来年度以降、企業が採用選考活動の開始時期を遅らせたとしても、この傾向はしばらく続くと考えられます。
 
 
採用情報にFacebookページを活用し、早期から潜在層にも訴求
学生の就職活動のスタートは、求人ポータルサイトや自社採用サイトへの登録(エントリー)。
採用活動開始時期が遅くなるということは、これら既存媒体のオープンも必然的に遅くなります。
ところが先ほどご説明した通り、学生は早くから就職活動を始めたい。
この企業側の事情と、学生のニーズをつなぐものとしてFacebookが期待されています!
Facebookページであれば、いつでも開設でき、採用に関することに限らず、自社を知ってもらうための情報を発信できるというメリットがあるからです。
 

 
当たり前のことですが、求人ポータルサイトや自社採用サイトへのエントリーには、そもそも自社を知ってもらっている必要があります。
エントリー開始前からFacebookページを活用していれば、学生にとっては耳馴染みのないB2B企業や中小企業も、自社の認知を拡げ、エントリー者を増やせるチャンスが大いにあります。
 
学生は就職活動でのソーシャルメディア活用に関心が高い傾向
では学生は、企業が採用活動へFacebookページを導入することをどう思っているのでしょうか?
2012年11月に行われた調査によると
「Facebookは就活に有効活用できるツールだと思う」98
「就職活動にFacebookを使いたい」93%
(※「ソー活白書2012」より)
 
という結果が出ています。
学生側も就職活動でソーシャルメディア、特にFacebook活用に可能性を感じていることがうかがえますね!
 
また同調査によると、就職活動でFacebookを使いたい理由として、
「Facebookならではの情報が手に入るから」
「企業やほかの就活仲間と交流を図れるから」
という答えが上位でした。
Facebookならではの、企業との双方向のコミュニケーションや、友達同士のやりとりから得られるクチコミや初めて知る情報を得たい学生は既にこんなにいるんです。
 
 
まとめ
以上みてきたように、
・企業による採用選考活動は開始時期を大きく後ろ倒し
・一方で学生はより早くから、深い情報を得たいと考えている
という背景がある中みなさまの会社では、従来より短い期間で、既存の求人媒体だけから、多くの学生を集めてこられそうでしょうか?
 
まだ採用関連のFacebookページを開設していない企業のみなさまは、こういった採用活動の課題をFacebookで補えないか、ぜひ人事ご担当者さまと検討してみてください!
Facebookページで自社の魅力や仕事内容をコツコツ伝えていくことで、数千の企業が出稿している求人媒体の中でも自社を想起してくれる学生が増えるようになればいいですね。
 


<ライター紹介>
アライドアーキテクツ株式会社
ソーシャルメディアマーケティング事業第一本部
村田 香 Kaori Murarta (写真右)
https://www.facebook.com/kaori.murata.92
 
横山 隼人Hayato Yokoyama(写真左)
https://www.facebook.com/hayato.yokoyama.1
 
Facebookを使った採用活動のご支援をさせていただいています。
お気軽にご質問やご相談ください!


■関連記事
・コミュニケーション重視の今こそ! 改めてアドボカシー・マーケティングについて学ぶ
http://smmlab.jp/?p=8065
 
・「ワンステップ上を目指す!Facebookページを「コミュニティ」として進化させるための5つのC」
http://smmlab.jp/?p=12096