スマートフォン×ソーシャルメディア時代に改めて見直されている「QRコードマーケティング」を実践するためのステップとアイディアをご紹介します。


こんにちは、SMM Labの小川です。
スマートフォン、そしてソーシャルメディアの普及が進んだ今、再びQRコードマーケティングが盛り上がってきています(詳細は前回の記事をご覧ください)。
前回記事:スマートフォン×ソーシャルメディア時代に改めて見直される「QRコード マーケティング」! クリエイティブな7つの海外事例
今回は、実際にQRコードを使ったマーケティング、プロモーションに取り組むときに確認すべきステップと、実践に役立つアイディアをご紹介します。
*QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。

QR Code Quest - Scan & Launch
QR Code Quest – Scan & Launch / The Daring Librarian



QRコードでは何ができるのか?
具体的な実践のステップに入る前に、まずはQRコードでは具体的に何ができるかをまとめたいと思います。
QRコードは2次元のバーコードで、その中にテキストやWEBのURL等の情報を含むことができます。スマートフォンやカメラ付携帯電話などのほとんどのモバイル機器から読み込め、簡単に情報にアクセスすることができます。
【QRコードでできる基本的な事】
■テキスト表示(数字・英字・漢字・カナ・ひらがな・記号等使用可能文字種の範囲は広い)
・連絡先情報や商品情報
・キャンペーンに参加するための「暗号」や「特定の隠された文字」
・WIFI接続のための情報など
■Web To機能(URLを表示し、選択するとブラウザを起動しWEB接続)
・キャンペーンURL、商品情報URL、入力フォームURL、地図URLなど
■Phone To機能(画面に電話番号を表示し、選択することで電話発信)
・連絡先電話番号
■Mail To機能(メールアドレスを表示し選択するとメーラを起動、送信メール作成画面に遷移)
・連絡先メールアドレス
・メルマガ登録用メールアドレスなど
(参考:QRコードで何ができる?~基本編~
 
1.「やりたいこと」「目的」を決める
では次に、具体的な実践のステップに入っていきましょう。
まずは「QRコードでできること」を把握したうえで、あなたがやりたいことにQRコードを活用できるかを検討します。「QRコードを使うことが目的」ではありません。あくまで「目的」に達するために、「QRコードを活用できる場面があるか」を一度検討してみましょう(きっと検討してみる価値はあるはずです)。
■目的(感じている課題、やりたいこと)
・Facebookのファンを増やしたい?
・キャンペーンへの参加者数を増やしたい?
・商品への理解を深めたい?
・新商品情報を伝えられるメールリストが欲しい?
・既存顧客のデータベースが欲しい?
 
2.ランディングページとQRコードを用意する
QRコードを読み込んだ先のランディングページを用意します。特定のURLに遷移させたい場合は、そのページがモバイル対応になっているかを確認しましょう。もちろん、Facebookページや特定のFacebookアプリなどを表示させることも可能です。その場合も、ご自身のモバイルからの見え方や操作性を確認しておきます。また、URLにはパラメーターを設定し、Google Analyticsでトラッキングできるようにしておくとよいでしょう。
ランディングページを準備後、QRコードの作成に取り掛かります。フリーのQRコード作成ツールは多く存在しますので、それらを活用するとよいでしょう。
 
3.表示する場所を決める
どこにQRコードを表示するかを決めましょう。
 
■印刷物、看板等
ありとあらゆる印刷物にQRコードを印字することができます。
QR Code Ring Ver 1.0
QR Code Ring Ver 1.0 / Fluid Forms

(例)
・名刺
・看板、ポスター、垂れ幕(街中、駅、電車やバスの中、ビルの垂れ幕など)
・新聞/雑誌広告
・新聞/雑誌記事
・店頭のPOP、案内表示
・店員のTシャツ
・景品
・商品のラベルやタグ
・商品パッケージ
他にもさまざまなアイディアが考えられるでしょう。
 
■WEBサイト
WEBサイトやテレビ番組上にもQRコードを表示させることができます。例えば、レシピの場合、PCやテレビで見ているレシピと同じものをそのままモバイルに表示させることができたらとても便利でしょう。モバイルであれば、簡単にキッチンに持っていき、レシピを参照しながら料理をすることが可能です。

WEB上のコンテンツを「ブックマーク」しておくためのツールとしてもQRコードは有効活用できます。例えば、「PCで良い商品を見つけた。後で買い物に行くときにチェックできるように、商品ページをモバイルでブックマークしておきたい」、「PCで旅行先で訪れる場所を検索した。旅行先から簡単に地図にアクセスできるように、地図をモバイルでブックマークしておきたい」等のニーズはあるのではないでしょうか?もちろん、これらをQRコード以外のツールで解決することは可能ですが、QRコードがあれば、その場ですぐにブックマークを促すことが可能です。
 
■その他、建造物等
QRコードは、印刷物やWEB以外でも活用することができます。例えば、先日、米Facebookの新キャンパス屋上に謎のQRコードが出現し話題を呼びました。

参照元:Facebookの新キャンパスに謎の巨大QRコードが登場
他にも、前回の記事でご紹介しました韓国のスーパーマーケットは、店頭に大きなQRコードを展示しました。

参照元:韓国最大手スーパー、“太陽光が演出する”ランチタイム限定のQRコードで同時間帯の売上を25%増加
他にも、様々な表示場所が考えられるでしょう。こちらの記事に50の具体的なアイディアが掲載されているので、ぜひご参照ください。
参考記事:50–Count ‘Em, 50!–Creative Uses of QR Codes
 
4.QRコードの存在をアピールする
QRコードをただ表示しておくだけでは、誰にも利用されないかもしれません。ぜひQRコードの存在をアピールし、またQRコードを使うことでどんな楽しいことがあるのか、便利なことがあるのかをユーザーに理解してもらえるように提示しましょう。
また、「思わず人に伝えたくなる」ような仕掛けを取り入れることで、ソーシャルメディアでの拡散やマスコミからの注目にも期待することができます。
・QRコードの表示場所が面白い
・QRコードを読み込んだら、予想外のことが起こった
・QRコードを利用したら、生活がとても便利になった
等、工夫をしてみてはいかがでしょうか。
事例については、前回の記事をぜひ参考にしてください。
 
5.QRコードの効果を検証する
最後に、効果検証をすることを忘れてはいけません。最初に決めた「目的」に沿って予めKPIを設定しておき、きちんと目標に達しているのか等の把握をするようにしましょう。
■KPIの一例
・サイトPV数
・メルマガ登録数
・問い合わせ数
・キャンペーン参加者数
・いいね!数
 
以上、今回は2回に渡って「QRコードマーケティング」を取り上げました。あなたのビジネスに活用できるイメージは沸きましたか?
「QRコードマーケティング」に限らず、「モバイル」をどのように活用していくのかは、今後の企業にとって大きなテーマになると考えます。SMM Labでは、今後も「モバイル」関連のテーマに注目していきたいと思います。
 
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■参考記事
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