先週、Facebookページに新しい機能が4つ追加されました。いずれもFacebookページを管理する方には重要な機能となりますので、一つずつ詳細にご紹介しておきたいと思います。

 
こんにちは、SMMLabの藤田です。
今回の機能追加はFacebookページ管理の利便性を高め、運用の効率化に役立ちますので、ぜひご活用下さい。

■今回追加された新機能

1)管理人権限の5段階化
2)時間指定投稿
3)投稿のリーチ数、リーチ率表示
4)新広告メニュー「プロモーテッド・ポスト」

 

1)Facebookページの管理人に、5段階の権限を持たせることができるようになりました。

管理人権限リスト

 

図のように、ページヘの「投稿」ができる人、「広告作成」まではできる人、「インサイト」だけ見られる人など、役割に応じた権限を持たせることが可能です。

これにより、「実際に投稿ができるのは担当者のみだが、インサイトはチーム内全員が見られる」など、実際の業務に則した設定ができるようになりました。

 

・設定方法



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Facebookページの「設定」左メニューより「管理人の権限」を選ぶと管理人それぞれの権限をプルダウンメニューで選択することが出来ます。最後に「保存」することをお忘れなく!
 
参考:Facebookヘルプセンター
「Facebookページのさまざまな種類の管理人とは何ですか。どんなことができますか。」
https://www.facebook.com/help/?faq=289207354498410&in_context
 
 
 

2)Facebookページの投稿を、予めタイマー予約しておくことが可能になりました。

 
期間としては10分後から6ヶ月先まで、また前の投稿から15分離れていればスケジュール予約が可能です。
予約投稿
投稿画面に文字を入力すると表示される「左下の時計マーク」をクリックして、現在より未来の日時(10分刻みで設定可能)に設定すると、「投稿」ボタンが「スケジュール」ボタンに変更され、投稿の予約ができるようになります。
 
 
アクティビティログ
予約が完了した投稿は管理パネル「管理→アクティビティログを利用」にアクセスすると、内容の確認のほか、時間の変更、今すぐ公開、投稿キャンセルなどの操作が可能です。
 
 
今までは予約投稿はサードパーティーのアプリやツールを使わなくてはなりませんでしたが、エッジランクに悪影響があると言われていたため、自社のFacebookページに適した時間が業務時間外だった場合等に、不便を感じていた方は多いと思います。3月に開催されたマーケター向けのカンファレンス「fMC TOKYO」では、予約投稿ツールの開発に関した質問に「予定はない」と答えていたにも関わらず、今回機能追加されたのはやはり要望が多かったということなのでしょう。
 
公式ツールとしてのリリースはまさに「待望」と言えますが、今後エッジランクへの影響が注目されます。現在、予約投稿されたものの表示は通常投稿のものと違いがなく、投稿を完了すると予約であったかどうかが分からない仕様からすると、エッジランクでの扱いも問題ないと思われます。投稿のタイミングを最適化することで、エンゲージメントを向上することが出来るようになりますので、ぜひ次の「投稿のリーチ数、リーチ率表示」と合わせて投稿スケジュールを検討してみてください。
 
 
ここからの2点は日本語版ではまだリリースされておらず、管理人が自身のアカウント設定から「一般アカウント設定→言語」で「English」に変更すると利用することが出来る機能になります。
 

 

3)投稿のリーチ数、リーチ率がタイムライン上で確認出来るようになりました。

 
リーチ数表示
 
それぞれの表示にマウスオーバーすると、オーガニックでのリーチと広告経由のリーチの詳細も見ることが出来ます。リーチ数はオーガニック(直接その投稿を見た人)、バイラル(その投稿を友達経由で見た人)、ペイド(広告経由)の三種類、
 
 
 
リーチ率表示
 
リーチ率はファン数に対する比率とストーリー記事広告、次で紹介するプロモーテッド・ポスト等広告経由でのリーチの割合が表示されます。「インサイト」の「クチコミ度」と合わせれば、投稿の内容やタイミングの最適化を検討するのにお役立て下さい。
 
 
 
 
 

4)新広告メニュー「プロモーテッド・ポスト」で、投稿ごとにリーチ拡大のための有料配信が出来るようになりました。



各投稿ごとにリーチ数によって費用を設定して配信出来る新しい広告メニューです。「投稿が指定出来る」「ニュースフィード内に表示される」点が、今までの「スポンサー記事」との違いとなります。
その他の条件は以下のようになっています。
 
・最低400人のファンが必要
・プロモーション出来る期間は投稿されてから3日間
・三日以内の投稿は後から配信設定も可能
・変更や延長は出来ないが、休止は可能
・費用はページのファン数によって変動
・費用は日毎ではなく全期間分
・通常投稿と同じように「エリア」「言語」でのセグメントも可能
・Facebook広告と同じように審査はされるものの大抵は投稿直後から有効となる
 

実際の配信設定方法


1.Promoteをクリックします。
2.出稿金額を選択します。
金額の右側の「▼」をクリックするとプルダウンで、リーチ数ごとに見積もりが提示されますので、予算に合わせたプランを選択します。
3.支払いはFacebook広告の運用で登録している方法になります。
4.広告の運用管理はいつものFacebook広告のダッシュボードで行います。
 
 
 
 
春先に、Facebookページの投稿が「いいね!」をしてくれている人のうち平均16%にしかリーチしないという情報が出され、企業にとって投稿をいかに「リーチ」させるかは大きなテーマですが、「プロモーテッド・ポスト」の利用には少し注意が必要です。なぜなら既存のファンだけでなく、その友達にも表示される可能性があるため、自分と直接的な関わりの無い「広告的な」投稿が表示されることが嫌厭されるリスクもあるからです。
 
Facebookでは以下のようなコンテンツでの利用を推奨しています。
 
・キャッチーな写真およびビデオ
・オファー(クーポン)
・限定感のあるイベントやニュース
・質問
 
広告であっても、通常の投稿と同じようにFacebookユーザーに興味・共感を持ってもらえるコンテンツの配信を心がけなくてはいけないということですね。ニュースフィード上に流れる広告メッセージを、ユーザーがどのように受け止めるかを考えながらご利用ください。
 
 
参考:Facebookヘルプセンター
「Promote Your Page Posts」※現在は英語のみ
https://www.facebook.com/help/promote
 
 
■参考記事
 
・超重要!Facebookページのリーチを最大化させるために意識するべき5つのポイント
http://smmlab.jp/?p=8391
・【Facebookページ運用担当者必見!】
タイムライン化で確認するべき13の最終チェック項目
http://smmlab.jp/?p=6411
・今すぐ使える! 7つの投稿アイディアでFacebookページのエンゲージメントを高めよう
http://smmlab.jp/?p=6905