近年、SNS上のUGC(※)をECやLPに活用することで、サイトのCVR(コンバージョンレート)を向上させ、売上UPにつなげる企業が増えています。

今回は、食品や飲料を取り扱う企業がECサイトやLP上でUGCを活用し、CVR向上・売上UPにつなげた事例を7つご紹介します!

(※)UGCとは?
User Generated Contents(ユーザー生成コンテンツ)の略で、企業ではなく一般ユーザーによって制作・生成されたコンテンツのことです。詳しくはこちら

新規獲得LPのCVR改善事例5選!
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食品・飲料×UGCは相性が良い!

SNS上でもっともよく目にする投稿の一つが、食べ物の写真や食事の風景ではないでしょうか?

美味しいものを食べた時・飲んだ時、頑張って料理を作った時、見た目が素敵なデザートに出会った時…、InstagramやTwitterなどのSNSで友人にその感動をシェアした経験がある方も多いことでしょう。

また、食事は誰もが毎日必ず行う身近なもの。「毎日の食事でより美味しいものを食べたい」「自分の料理の参考になる情報を知りたい」など、SNS上での情報検索ニーズが高いジャンルであると考えられます。

SNS上のクチコミが生まれやすく、かつ誰にとっても身近で日常的に情報検索ニーズのある食品は、UGC施策と大変相性が良い組み合わせなのです。

食品・飲料業界のEC/D2C企業が、ECサイトやLP上でUGCを活用するメリット

ECで初めて食品や飲料を購入するときは、「本当に美味しいの?」「安心・安全に食べられるのかな?」「どんな状態で食品が届くんだろう?」などの疑問が生まれます。

そんな時に活用したいのがUGCです。生活者がSNS上でつぶやいた投稿をECサイトやLP上に掲載することで、ECやLPに流入したユーザーに「その食品を日常生活にどのように取り入れられるか」のイメージを持ってもらい、不安を払しょくすることができます。ユーザーに自分ごと化を促進し、購買を後押しする強力なコンテンツになることでしょう。

食品・飲料業界 EC/D2C企業のUGC活用事例7選

ではここからは、実際の企業事例をご紹介していきます。

①「使い方が分からない」「活用しきれない」をUGCで解消!
ベースフード株式会社(BASE FOOD)

ベースフード株式会社は、新規顧客向け広告用のLPにUGCを掲載しています。

「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに」をミッションに、1食で必要な栄養素をバランスよく取ることができるパンや麺の販売を行うベースフード株式会社。

「でも実際にどうやってBASE FOODの食事を毎日の生活に取り入れたらいいの…?」「本当に活用できる?」そんな疑問を解消し、「これならできそう!」と思ってもらうためのコンテンツとしてUGCを掲載、LPのCVRは最大で1.24倍に改善、ROIはLTVでみると380%ほどになっているそうです。

新しいコンセプトの商品への理解を深めてもらうために、UGCが大きな効果を発揮することを証明している事例です。

②お客様目線の感想が伝わるUGCで、「美味しい」「満足感」を訴求!
株式会社Muscle Deli

株式会社Muscle Deliは、公式ECサイトのTOPページと広告用LPにUGCを掲載しています。

お弁当にフォーカスしたUGCを中心に掲載、美味しさや満足感に関するクチコミを見せることで、公式ECサイトのTOPページにおいてCVRが1.5倍に向上、新規獲得LPではCVRが1.3倍以上に向上したそうです。

モデルが映っているUGCよりも、実際に届くお弁当を上から撮影したようなUGCの方が好反応が得られたとのこと。

実際に商品を利用しているお客様の体験をそのまま伝えることで、ユーザーの親近感を醸成し、成果につなげている事例です。

https://f.hubspotusercontent00.net/hubfs/2021159/Letroblog/67_UGCjirei/ugc_muscledeli.mp4

③日常感溢れるUGCがユーザーの自分ごと化を促進し、新規獲得効率がアップ!
生活協同組合ユーコープ(おうち CO-OP)

生活協同組合ユーコープは、同社が提供する「ミールキット」の新規顧客向け広告用LPにUGCを掲載、CVRを1.3倍に向上させる成果を上げました(2019年3月時点の情報です)

UGCを掲載することで、おうちCO-OPから届いたミールキットを食卓に並べると実際にどのような雰囲気になるのかを伝えることができ、ミールキットを初めて使う方のハードルを下げ、自分ごと化することに成功しています。

④UGCで「少し先の未来」を見せることで、定期引き上げ用LPの購入率がアップ!
オイシックス・ラ・大地株式会社

オイシックス・ラ・大地株式会社は、お試しセット到着後の顧客に向けた「定期コースへの引き上げ用LP」にUGCを掲載しています。

お試しセット到着後、定期購入にお申込みいただく際の「食材の定期宅配というなじみのないサービスの利用イメージが持てない」という心理ハードルを下げるコンテンツになり得ると期待してUGC活用をスタート。

「定期コースを取り入れた生活」が具体的なイメージとして伝わるUGCを「引き上げ用LP」に掲載することで、定期商品を購入したあとの「少し先の未来」を見せることに成功し、CVRをPC版で1.15倍、モバイル版で1.1倍に向上させる成果につながっています。

⑤お客様がクラフトビールを楽しんでいる様子をUGCで伝え、ECの売上に直結!
株式会社ヤッホーブルーイング

製品に興味をもった消費者の”熱量を高める”活動を推進していることで知られる株式会社ヤッホーブルーイングは、ファンによる熱量の高いUGCをオンラインショップに掲載することで、ECの売上を高めています。

同社が展開するクラフトビールの定期宅配サービスは、一度入会すると一年後の更新時にさらにもう一年続ける継続率が90%を超えており、多くのファンに愛されています。そんなファンの方々がどのように同社のクラフトビールを楽しんでいるかが伝わるUGCを掲載することで、新規顧客にもその魅力が伝わり、サイトのCVRは1.16倍に向上しています。

本事例に関する詳しいインタビュー記事はこちら:
ヤッホー、ファンによる熱量の高いUGCがEC売上に直結!CVR1.16倍に向上

⑥顧客視点のリアルな感想やオリオンビールと共に過ごす時間を伝え、定期宅配サービス購入者数がスピーディーに増加!
オリオンビール株式会社

オリオンビール株式会社は、新規顧客獲得向けLPにInstagramにオーガニックで投稿されたUGCを掲載しています。

企業発信の商品情報の訴求に加えて、顧客視点のリアルな感想やオリオンビールと共に過ごす時間を写真と共に掲載することで、UGC掲載からわずか2ヵ月でCVR4.2倍を実現。定期宅配サービス購入者数のスピーディーな増加に成功しています。

数あるUGCの中でも「沖縄旅行に行きたい!」「オリオンビールで、自宅で沖縄気分を味わっている」というものが多く、沖縄ファンのお客様同士の共感を生むことができたと考えられます。

⑦UGCを通してお客様それぞれの楽しみ方を伝え、ECのCVRが向上
株式会社WAKAZE

D2C日本酒メーカーの株式会社WAKAZEは、オンラインショップのトップに「#みんなのWAKAZE」の見出しを付けてUGCを掲載しています(2020年12月時点)

WAKAZEの日本酒が食卓に並んでいる様子や、料理との組み合わせなど、お客様それぞれの楽しみ方がわかる投稿を中心にピックアップ。おちょこよりワイングラスの方が日本酒の香りを楽しんでいただけることを訴求するためあえてワイングラスのUGCを選んだり、LP上でのUGCの配置や見せ方を工夫したりすることで、ECのCVRは掲載から1ヵ月で1.1倍になりました。

以上、今回は食品・飲料を取り扱う企業による、EC・LP上へのUGC活用事例をご紹介しました!

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