Facebook広告は、Facebookをはじめ、InstagramやMessenger、提携先アプリやウェブサイトなどに広告を配信できる機能です。
今回はそんなFacebook広告の特徴や種類、出稿手順までをわかりやすく解説します。
TOPICS
- 1.Facebookの媒体特性おさらい
- 2.Facebook広告・4つのメリット
- 3.Facebook広告の目的の設定
-
3-1.認知
3-2.検討
3-3.コンバージョン - 4.広告クリエイティブの準備
-
4-1.画像広告(静止画)
4-2.動画広告
4-3.カルーセル広告
4-4.コレクション広告 - 5.Facebook広告の配置の種類と特徴
-
5-1.Facebookの配置
5-2.Instagramの配置
5-3.Audience Networkの配置
5-4.Messengerの配置 - 6.Facebook広告の出稿手順①Facebookページの開設とビジネスマネジャアカウントの取得
- 7.Facebook広告の出稿手順②広告キャンペーンの作成
- 8.Facebook広告の出稿手順③広告セットの設定
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8-1.予算設定
8-2.オーディエンスの設定
8-3.広告配置(配信する場所)の設置
8-4.クリエイティブの入稿 - 9.Facebook広告で成果をあげるポイント3つ
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9-1.様々な施策と組み合わせて使う
9-2.柔軟な運用体制で、PDCAを回していく
9-3.クリエイティブを大切にする
1.Facebookの媒体特性おさらい
Facebook広告について解説する前に、まずはFacebookの媒体特性について簡単におさらいします。
Facebookは、SNSの先駆者的な存在であり、世界中にたくさんのユーザーを抱えています。
- 全世界で月間ユーザー数が29億人を突破(2021年09月)
- 日本国内では月間ユーザー数2,600万人(2019年7月)
その最大の特徴は登録が原則実名であること。そのため匿名性が低く、登録されているユーザー情報の正確性が高いプラットフォームなのです。
また、長尺動画や画像の複数枚投稿、リンクのシェアなど、様々な投稿フォーマットが利用できます。そしてInstagramやTwitterと比較し、投稿のテキストに対する制限が少なく、60,000文字まで投稿できるなど、長文投稿が可能な点も特徴です。
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2.Facebook広告・4つのメリット
そんなFacebookに広告を出稿できるFacebook広告のメリットは大きく以下の4つ。
- 実名登録による精度の高いターゲティング
- 動画からカルーセル投稿まで豊富なクリエイティブフォーマットが利用可能
- Facebookファミリーアプリ及びオーディエンスネットワークへの出稿が可能
- 予算・クリエイティブの変更など広告運用の柔軟性が高い
2-1.実名登録による精度の高いターゲティング
前述の通り、Facebookのアカウントは基本的に実名による登録制となっています。そのため、性別や生年月日や居住地、職業から学歴まで、正確な情報が登録されている傾向が強いプラットフォームです。
また、Facebookにはユーザーが行なった「いいね」や「フォロー」などの行動から推測される興味関心についてのデータもあります。
Facebook広告では、このような正確性が高く、幅広い人ベースのユーザーデータを利用し、精度の高いターゲティングを行うことができます。
2-2.動画からカルーセル投稿まで豊富クリエイティブフォーマットが利用可能
Facebook広告は1枚の静止画とテキストというシンプルな広告から、動画、複数のクリエイティブをスワイプしてみせることができるカルーセルなど、たくさんのクリエイティブフォーマットが利用できます。
例えば商品の認知を促進したい場合には、フィード上での視認性が高い動画クリエイティブを用いることで広告のリーチを広げやすくなります。
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また、カルーセル広告では複数のクリエイティブによって、商品ラインナップの豊富さを伝えたり、ストーリーを伝えることもできます。
目的や伝えたい情報の特徴に応じたフォーマット選択の自由があるのも、Facebook広告の魅力です。
2-3.Facebookファミリーアプリ及びオーディエンスネットワークへの出稿が可能
Facebook広告はFacebookだけでなく、
- Messenger
- Audience Network
の3つに広告を出稿することが可能です。
成果の出やすい広告の配信場所を自動で最適化してくれる機能も備えているため、豊富な配信面からより広告効率の高い配信面に広告を配信できるメリットがあります。
▶「5.Facebook広告の配置の種類と特徴」の説明へ飛ぶ
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2-4.少額から始められて運用中の変更にも柔軟に対応
Facebook広告は1日あたり最低1ドル、およそ100円前後から出稿ができるため、規模を問わず幅広い企業が利用することができます。
また、広告の出稿途中で予算の変更やクリエイティブの変更を行うことができるなど、柔軟な広告運用が実現できることも特徴です。
3.Facebook広告の目的の設定
どんな広告施策でも、その目的やそれに合わせたターゲット・手法を選択することは重要。
成果を出すためには、目的を明確にし、正しい施策設計を行うことが大切です。
Facebook広告の配信目的は大きく「認知」「検討」「コンバージョン」の3つのグループに分類されています。Facebook広告でどんな成果を得たいのかを定め、適した配信目的を選択しましょう。
3-1.認知
ブランドの認知度アップ
- 広告の記憶が残る見込みがもっとも高い人に広告を表示する
- 課金形式:CPM課金(広告が1,000回表示されるごとに費用が発生)
リーチ
- 広告をできるだけたくさんの人に表示させる
- 課金形式はCPM課金
3-2.検討
トラフィック
- ウェブサイトやアプリへの遷移数を最大化する
- 課金形式:CPM課金、CPC課金(設定した遷移先に遷移した時点で費用が発生)
エンゲージメント
- Facebookページへのいいね!(フォロー)や投稿のエンゲージメントを増やす
- エンゲージメントタイプは「投稿へのエンゲージメント(インプレッション、いいね、コメント、シェアなど)」「ページへのいいね」「イベントへの参加を増やす」の3種類から選択が可能。
- 課金形式:CPM課金、CPC課金
アプリのインストール
- アプリをダウンロードする可能性が高い人に広告を表示する
- 課金形式:CPM課金、CPC課金、CPI課金(アプリがインストールされた時に費用が発生)
動画の再生数アップ
- 動画広告の再生数を最大化する
- 課金形式:CPM課金、CPV課金(動画の再生時間に応じて費用が発生)
リード獲得
- リードの獲得数を最大化する
- 課金形式:CPM課金
メッセージ
・Messengerでのスレッドに誘導したり、Messengerですでにやりとりをしているユーザーに情報を送信する
・課金形式:CPM課金
3-3.コンバージョン
コンバージョン
- サイト登録、購入など、コンバージョンを促す
- 課金形式:CPM課金
カタログ販売
- Facebook上に作成したカタログの商品の購入を促す
- 課金形式:CPM課金
来店数の増加
- 実店舗への来店が見込めるユーザーが近隣地域にいる時に広告を表示する
- 課金形式:CPM課金
4.広告クリエイティブの準備
Facebook広告には様々な広告フォーマットがあります。それぞれ入稿できるクリエイティブの仕様が異なるため、クリエイティブ作成の前には確認が必要です。
4-1.画像広告(静止画)
静止画とテキストを利用した広告フォーマットです。シンプルなフォーマットでユーザーにも馴染みやすく、認知からコンバージョンまで幅広い目的で利用が可能。また、配信できる場所が多いのも特徴です。
▶「5.Facebook広告の配置の種類と特徴」の説明へ飛ぶ
画像広告が配信できるのは以下の場所です。
- Facebook、Instagramフィード
- Facebook、Instagram、Messengerストーリーズ
- Facebook右側広告枠(PCのみ)
- Facebookインスタント記事
- Facebookインストリーム動画
- Facebook Marketplace
- Facebook上の検索結果
- Instagram発見タブ
- Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャル
- 広告メッセージ
- Messenger受信箱
それぞれ、推奨されているクリエイティブの要件が異なるため、クリエイティブの準備をする際は確認が必要です。
4-2.動画広告
視認性が高く、テクスチャやストーリーなど静止画とテキストだけでは伝えにくい情報も伝えることができるのが動画広告です。動きのあるクリエイティブでユーザーの興味を引きつけて認知度をあげたり、商品やブランドについてより深い理解を促したりすることができます。
動画広告が配信できるのは以下の場所です。
- Facebook、Instagramフィード
- Facebook、Instagram、Messengerストーリーズ
- Facebookインスタント記事
- Facebookインストリーム動画
- Facebook Marketplace
- Facebook上の検索結果
- Facebook動画フィード
- Instagram発見タブ
- Instagramリール
- Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャル
- Audience Network動画リワード
FacebookをはじめSNSの動画広告のクリエイティブ制作のポイントを事例をもとに解説しています。
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4-3.カルーセル広告
カルーセル広告は、1つの広告で、最大10件の画像や動画を表示し、それぞれに別のリンクをつけることができる広告フォーマット。商品ラインナップの豊富さを紹介したり、一つの商品を様々な角度から紹介することができます。また、カルーセル広告は通常、パフォーマンスの良い順番で自動的に並べられます。この並び順を手動で指定することで、並び順を工夫して一つのストーリーを伝えることもできます。
カルーセル広告が利用できるのは以下の配信面です。
- Facebook、Instagramフィード
- Facebook、Instagramストーリーズ(Facebookは動画非対応)
- Facebook右側広告枠(PCのみ)
- Facebookインスタント記事
- Facebookインストリーム動画
- Facebook Marketplace
- Facebook上の検索結果
- Audience Networkネイティブ、バナー、インターステイシャル
- Messenger受信箱(静止画のみ)
4-4.コレクション広告
メイン広告と商品カタログを同時に表示させるコレクション広告。
アイキャッチとなるメイン画像の下に、4つの小さい画像が並び、広告をタップすると商品の詳細情報を確認することができます。配信できる場所は限られますが、商品カタログを見せることで、購買などコンバージョンにつなげやすい広告フォーマットです。
配信面は以下の通りです。
- Facebook、Instagramフィード
- Facebookインストリーム動画
- Instagramストーリーズ
5.Facebook広告の配置の種類と特徴
Facebook広告では広告を配信できる場所を「配置」と呼んでいます。豊富な広告フォーマットとともに、多様な配置を利用してより広告効率の良い運用につなげていきましょう。
5-1.Facebookの配置
Facebookの配置は以下の7種類です。
Facebookフィード
- Facebookホームページの中央にあるメインのタイムライン
- 友達やフォローしているFacebookページ、グループの投稿の中に広告が表示される
- 画像(静止画)、動画、カルーセル、コレクションに対応
Facebook右側広告枠
- デスクトップ専用の広告フォーマット
- 画面の右側上部の広告枠に広告が表示される
- 画像(静止画)、カルーセル(静止画のみ)に対応
Facebookインスタント記事
- 承認されたパブリッシャーが読み込み速度の早い記事を配信できる機能
- ユーザーがインスタント記事を閲覧した時に広告が表示される
- 画像(静止画)、動画、カルーセルに対応
Facebookインストリーム動画
- 知名度の高いパブリッシャーやクリエイターが投稿している動画に広告を配信
- 承認された一部のパートナーのライブ配信にも広告を表示できる
- 画像(静止画)、動画、カルーセル、コレクションに対応
Facebook Marketplace
- Marketplaceはユーザーが商品を探したり売買したりする場所
- 商品購入意欲の高いユーザーにリーチすることができる
- 画像(静止画)、動画、カルーセルに対応
Facebook上の検索結果
- Facebookの検索機能を使って表示された検索結果画面に広告を表示
- 検索意欲の高い能動的なユーザーにリーチすることができる
- 画像(静止画)、動画、カルーセルに対応
Facebookストーリーズ
- スクリーンいっぱいに表示され没入感のあるフォーマット
- ユーザーの投稿と投稿の間に広告が表示される
- 画像(静止画)の場合はユーザーがスワイプするまで5秒間広告が表示される
- 動画の場合、15秒を超える場合は複数に分割される
- 画像(静止画)、動画、カルーセル(静止画のみ)に対応
5-2.Instagramの配置
ビジュアルメインのコミュニケーションが活発で、昨今はショッピング機能のアップデードが続々と行われ、ユーザーにとって購入と近い場所であるInstagram。
Instagramの配置は以下の通りです。
Instagramフィード
- InstagramのメインのタイムラインであるInstagramフィード
- ユーザーにとっても馴染み深く、利用目的も様々
- 画像(静止画)、動画、カルーセル、コレクションに対応
Instagramストーリーズ
- Facebookストーリーズと同様没入感のあるフォーマットが特徴
- 家族や友達とのコミュニケーションにも利用されている
- 画像(静止画)、動画、カルーセル、コレクションに対応
Instagram発見タブ
- ユーザーごとに興味関心の高いコンテンツが表示される発見タブに広告を配信
- 新しい商品やブランドとの出会いを求める能動的なユーザーが多いのが特徴
- 画像(静止画)、動画に対応
Instagramリール
- オーガニック投稿はエンターテイメント性の高いコンテンツが多い配信面
- 広告クリエイティブも音楽やエフェクトを利用するのがおすすめ
- 動画クリエイティブのみ対応
Instagram広告についてはこちらの記事にて詳しく解説しています。
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Instagram広告の基礎知識と出し方を徹底解説!初心者でもわかる、Instagram広告完全ガイド【2021年度版】
5-3.AudienceNetworkの配置
Facebookが提携する他のウェブサイトやモバイルアプリに広告を掲出できるのがAudience Networkです。Audience NetworkではFacebookのターゲティング機能を他のウェブサイトやモバイルアプリでの広告配信に活用することができます。
AudienceNetworkの配置は次の4つ。
Audience Networkネイティブ
- 配信先のアプリやウェブサイトのデザインに合わせて広告を配置
- Facebook以外の配信先に馴染んだシームレスな広告配信が可能
- 画像(静止画)、動画、カルーセルに対応
Audience Networkバナー
- 広告を配信先のアプリやウェブサイトのバナー広告枠に表示させる
- 画像(静止画)、動画、カルーセルに対応
Audience Networkインスティシャル
- 配信先のアプリのフルスクリーンに広告を表示される
- アプリでのユーザーのアクション(戻る、進むなど)の後などに広告を表示できる
- 画像(静止画)、動画、カルーセルに対応
Audienceネットワーク動画リワード
- 動画視聴と引き換えに仮想通貨や配信先のアプリのアイテムなどを得ることができる
- フルスクリーン表示される
- 動画に対応
5-4.Messengerの配置
メッセージングアプリとして世界中で活用されているMessengerはFacebookに登録していない人でも利用が可能なアプリケーションです。
コロナ禍においてあらゆる接点のデジタル化が進むなか、Messengerを顧客とのコミュニケーションや接客に活用している企業も見られます。
ファンとのコミュニケーションに成功している事例をまとめました
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Messengerの配置は以下の3つです。
Messenger受信箱
- Messengerの受信箱のスレッドとスレッドの間に広告が表示される
- 広告をクリックするとMessengerアプリ内で広告の詳細が表示される
- 米国、カナダ、フランス、オーストラリアでは利用不可
- 画像(静止画)、カルーセル(静止画のみ)に対応
Messengerストーリーズ
- フルスクリーンに表示される没入感のあるフォーマットが特徴
- ユーザーの投稿と投稿の間に広告が表示される
- 画像(静止画)、動画に対応
広告メッセージ
- すでにMessengerでやりとりをしたことがあるユーザーに絞って配信するテキスト広告
- クーポンや、プロモーション、お知らせなどの情報を直接送ることができる。
- 画像(静止画)のみ利用可能
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6.Facebook広告の出稿手順①Facebookページの開設とビジネスマネジャーアカウントの取得
ここからは実際の入稿手順についてご紹介していきます。
まず、Facebook広告を利用するためには「Facebookページ」を開設し、「ビジネスマネージャアカウント」を取得する必要があります。
Facebookページは、Facebookのメニューバーにある「ページ」の「新しいページを作成」から作成します。
Facebook広告はFacebookページからも出稿が可能です。しかし、なかにはビジネスマネージャの中にある広告マネージャからしか出稿ができないタイプの広告もあります。そのためFacebook広告をより深く活用するには、ビジネスマネージャアカウントを取得して、広告マネージャを利用することをおすすめします。
ビジネスマネージャアカウントはこちらのページにアクセスして、アカウントを作成をクリックした後、フォームに必要事項を入力して情報を送信するだけで簡単に取得が可能です。
7.Facebook広告の出稿手順②広告キャンペーンの作成
次に広告キャンペーンを作成します。広告キャンペーンとは、広告施策を通してどんな成果に期待するのかという配信目的のこと。
▶「3.Facebook広告の目的の設定」の説明へ飛ぶ広告マネージャのキャンペーンのタブから作成ボタンを選択して現れたキャンペーンの目的一覧のなかから選択します。
8.Facebook広告の出稿手順③広告セットの設定
続いて、「誰に(オーディエンス)」「どんな広告を(クリエイティブ)」「どこで(配置)」「どのくらいの金額(予算)」配信するのかを定めます。
これは「広告セット」と呼ばれます。
8-1.予算の設定
Facebook広告は1日あたり1ドル、およそ100円前後から広告出稿ができる手軽さが魅力です。また、広告出稿中の予算の変更にも対応しています。
予算の設定は1日ごとと、通算の予算の2パターンから選ぶことができます。予算を1日ごとに設定した場合、予算を消化してしまった時点で広告の出稿が止まるため、注意が必要です。
8-2.オーディエンスの設定
次に、広告を「誰に」配信するかにあたるオーディエンスの設定、いわゆるターゲティングの設定を行います。Facebookのオーディエンスは
- コアオーディエンス
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
以上3つに分類されます。
コアオーディエンスでは、
- 年齢、性別、居住地域などのデモグラフィック情報
- Facebook上でのいいねやフォロー、広告へのクリックに基づく興味関心
をもとにターゲティングを行います。
一方、カスタムオーディエンスは、企業がもっている電話番号やメールアドレスなどの顧客情報と、Facebook上のユーザー情報を照合し、一致したユーザーに広告を配信するものです。既存顧客とのコミュニケーションや休眠顧客向けのアプローチに適したターゲティングです。
そして、類似オーディエンスは、過去の広告出稿からパフォーマンスの高いユーザー傾向を導き出し、それに類似したユーザーに広告を配信します。
オーディエンスを設定すると、右側にその広さや1日の推定結果が表示されます。これらを参考にしながら最適なオーディエンス設定を行います。
8-3.広告配置(配信する場所)の設定
そして、「どこに」広告を配信するかにあたる、配置の選択です。
▶「5.Facebook広告の配置の種類と特徴」の説明へ飛ぶ
Facebook広告では「自動配置」と「手動配置」の2つの選択肢があります。
自動配置は、キャンペーンの目的から出稿できる配置のなかからパフォーマンスがよいと思われる配置に自動的に広告が配信されます。予算を最大限に活用することができます。
手動配置は、広告を配信したい配信面だけを選んで広告を配信します。FacebookとInstagramとでは、ユーザーの心理状態や利用目的が異なる場合も多々あります。ピンポイントで達成したい目的がある場合はこの手動配置を選ぶことで、その目的に合った場所にのみ広告を配信することができます。
8-4.クリエイティブの入稿
最後にクリエイティブを入稿します。Facebook広告のクリエイティブは主に
- メディア
- テキスト
の2種類によって構成されています。
メディアは、画像(静止画)や動画など、いわば広告の「顔」にあたるものです。テキストはそれを補ったり、より印象づけたりするための説明文です。
入稿したクリエイティブは、プレビュー画面で確認することができます。表示のされ方を確認しながら入稿作業を進めます。
クリエイティブの入稿が済めば、入稿準備は完了。広告を公開するを選択して広告を出稿することができます。また、下書き保存をして、後日配信することもできます。
9.Facebook広告で成果をあげるポイント3つ
9-1.様々な機能と組み合わせる
昨今のIDFA変更やCookie規制などにより、アプリやブラウザを横断してのデータ活用は難しくなってきています
Cookie規制・IDFA変更の概要・影響範囲や対策についてはこちらの記事をご覧ください。
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Cookie規制・IDFA変更で何が変わる?アンチトラッキングの概要・影響範囲と今後の対策を解説!
同時に、FacebookやInstagramにはショッピング機能を始め様々な機能があり、ユーザーが単純に自分の繋がりのある相手の投稿を閲覧するだけの場所ではなくなっています。
こうした背景を考慮すると、Facebook広告をショッピング機能など他の施策と組み合わせることは成功のための1つのポイントになるでしょう。広告を活用して、FacebookおよびInstagram内での購買促進や顧客とのコミュニケーション活性化を実施すれば、ひとつのプラットフォーム内で施策が完結し、アンチトラッキングの影響を受けにくくなります。
Instagramのショッピング機能活用についてはこちらの記事をご覧ください。
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【InstagramでEC売上をアップ!】ショッピング機能を効率的に活用するための5つのポイント
9-2.柔軟な運用体制で、PDCAを回していく
どのマーケティング施策にも言えることですが、施策の効果を確認しながら改善を行い運用をしていくことは重要です。
Facebook広告は同じキャンペーンでも複数の広告セットを設定することができます。クリエイティブやオーディエンスなど複数のパターンを試しながら、より効果のでる「勝ちパターン」を見つけることが大切です。
9-3.クリエイティブを大切にする
フィードに配信されるFacebook広告は、通常のオーガニック投稿と同じようにいいねやコメントをつけることができます。そのためFacebook広告では、広告をみているであろうユーザーの心理状態や接触態度を想像しながらクリエイティブを作成することで、ユーザーからの反応が高い広告となり、広告費用以上の効果が期待できます。
同時に、FacebookをはじめとしたSNSは、プライベート感の強いモバイル端末からの閲覧が大部分を占めています。こうしたプライベート感の強い場所に置いて、その他のデジタル広告施策と同じクリエイティブを流用していまうと、ユーザーの心理状態から乖離していまう可能性があります。UGC(※)などをうまく利用して、よりメディアに馴染むクリエイティブの制作することもポイントです。
UGCを活用したマーケティングの解説記事はこちら
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UGCとは?マーケティングにおける活用手法・事例・注意点を徹底解説!
また、昨今は生活者の動画視聴時間は増加傾向にあり、Facebookでも日々様々な動画コンテンツが視聴され、Instagramリールのように短尺動画に特化した機能もリリースされています。こうしたSNSプラットフォームの動画化に対応し、広告クリエイティブにもうまく動画を活用していく必要があります。特にSNSに馴染むカジュアル動画は動画制作の負担が少なく、クリエイティブの改善も行いやすいためオススメです。
カジュアル動画の重要性や活用のポイントを解説しています
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コスト削減だけではない!手軽に作れる「カジュアル動画」を活用すべき本当の理由
※)UGCとは:UGC(User Generated Contents)とは企業ではなく、一般ユーザーによって制作・生成されたコンテンツのことを言います。 最近はInstagramなどSNSに投稿された写真や動画などが UGCとして注目されています。
いかがでしたか?今回はFacebook広告の概要や特徴、出稿方法について解説しました。
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