こんにちは、SMMLabの藤田です。
ソーシャルメディアマーケティング(以下SMM)に積極的に取り組まれている企業の担当者に、現場でのSMM活動の実際についてお聞きするインタビューシリーズ【企業担当者に聞くSMM最前線】。前回に引き続き、Facebookを活用し新規事業の認知拡大を目指すライフカード株式会社の鎌倉早佑理(さゆり)氏にお話を聞きました。
<インタビュー前半はこちら>
ライフカード株式会社 鎌倉早佑理氏(1/2)
 

ーー現在Facebookページを運用していて、悩み・問題点はありますか?
鎌倉:日々の投稿内容については苦心しています。クレジットカードという商材の特性上、ユーザーのプライベートな領域に踏み込んでいるという意識がありますので、独り善がりにならずに、いかに楽しんでもらえるページにできるかということは非常に気になりますし、コミュニケーションをもっととっていきたいという思いはあります。まだまだ発展途上の段階ですので、日々学ばせていただいています。
 

ーー効果測定の指標はどのようなものですか?また効果測定をする為に予算は掛けていらっしゃいますか?
鎌倉:日々のファン数推移の他に、アクティブユーザー数、ファン属性(年齢・性別)のウォッチの他に、キャンペーンの参加者数、PV数、シェア数、コメント数等を参照しています。Facebookによって実際に商品の認知・獲得にどう影響を与えたか、という点については測れていませんが、インプレッション数を捉えることで、他の広告媒体と比較して評価することを試みてはいます。また、効果測定そのものには予算は投下していませんが、今後はさらに重視していくため、測定・管理手法のブラッシュアップをしていきたいと考えています。
 
ーーFacebookマーケティングにはどのくらいの期間と目標を設定されていますか?
鎌倉:始めた以上はあくまでも継続的な運用が不可欠だと考えますので、長期的な視野に基づいて実施していきたいと考えていますが、実運用においては個々の企画・施策をカンフル剤として、うまく短期的な目標とも組み合わせて実施していきたいと考えています。当面は、年内にファン数10, 000人を目指し、さらに活性化させていきたいと考えています。
 
ーーFacebookページ開設当初から継続的に実施されている「キャンペーン」の目的を教えてください。
鎌倉:新規ユーザーの集客やFBページ内の話題作りなど活性化を目的としています。キャンペーンにおいては、アンケート型や写真投稿等、毎回違った手法を試みています。また、ファン数(いいね数)の獲得と各投稿の反響率およびインプレッション数等をKPIとして事前に設定しました。
 

 
ーー過去に開催されたキャンペーンの結果をどのように評価されていますか?
鎌倉:モニプラのプラットフォームを利用したキャンペーンの効果は大きく、実はファン数については、当初開始3ヶ月で3, 000人を目安としていたのですが、初回のキャンペーンで順調にスタートダッシュを切れたので1ヶ月以内に達成ができました。過去3回のキャンペーンを通してページオープンから約2ヶ月で5, 000人の集客ができたことは、大変満足しています。あとは、日々の投稿でどうユーザーに楽しんでもらえるか、ページを盛り上げられるかが課題です。
 
ーー年内にファン数10, 000人を目指していらっしゃるとのことですが、現在の到達度はどのくらいだとお感じですか?
鎌倉:ファン数については当初の期待値(3ヶ月で3, 000人)をかなり早い段階で上回ったため、上方修正しているものの、それもほぼ100%達成していると言えると思います。一方で、ユーザーとのコミュニケーションといった定性的な面においては、まだまだ工夫の余地はあると考えています。
 
ーーFacebookページを運用していて嬉しい事、楽しい事はありますか?
鎌倉:投稿をすれば、リアルにダイレクトに反応が伝わってくるは嬉しいことですし、特にいつも反応してくださるユーザーさんがいらっしゃったりすると励みになります。
また、先行企業さんの成功事例等、モデルケースもありますが、現段階ではまだ確固とした定石はない段階であり、日々試行錯誤ができる点は、非常に面白いですし、業界や企業の規模にかかわらず、やり方次第では大きな話題となり、影響力を与えられる可能性のある奥の深いツールだと思います。
自社内においては、やはり通常のキャンペーンではできないような企画やキャンペーンができることが魅力です。よく、周囲から「何だか楽しそうだね…」と言われています(笑)
 
ーーFacebookページを運用していて一番印象深かったことはなんですか?
鎌倉:やはりキャンペーンの効果です。キャンペーンを始めると同時に、ファン数が伸びていく様子には、わくわくしましたし、社内でも久々に前向きな盛り上がりとして注目されましたね(笑)。ファン数を伸ばすことに汲々とはしてはいけませんが、励みになるのは確かだと思います。
 

ーーFacebookページを運用してみて感じた、マスメディアとソーシャルメディアの違いを教えて下さい。
鎌倉:よく言われることですが、一方通行ではなく、双方向のコミュニケーションがとれる点。また、企業として発信してはいるものの、通常の媒体のトーンよりもより柔らかくする等、内容を工夫することで、より親しみを持ってもらいやすいということはあると思います。また、マスメディアのように一時的に大々的に実施ということではなく、細かな継続的な積み上げが必要なメディアであることも大きな違いだと思います。
 
ーー最後に、Facebook・ソーシャルメディアに期待する事はなんですか?
鎌倉:先般の大震災で、ソーシャルメディアの有用性がクローズアップされましたが、一方でまだまだ活用の可能性はあると思います。今後、企業としてどうこのメディアを活かしていくか、いかにソーシャルがユーザーや企業にとってなくてはならないツールになっていけるかというところに期待したいと思います。
今はまだマーケティング活動の内の付随的な面が強いですし、既存の商品の浸透・拡散を図るツールという位置付けですが、今後ソーシャルの中で生まれた声をベースにしたソーシャル発の新商品やサービスを出せたら面白いと思います。
 
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鎌倉早佑理氏 プロフィール
ライフカード株式会社
営業二部 カード企画推進課
ライフカード 公式サイト  http://www.lifecard.co.jp/
ライフカード Vプリカ公式サイト http://vpc.lifecard.co.jp/
ライフカード Facebookページ https://www.facebook.com/LIFECARD.Officialpage
インタビュアー :藤田 和重(アライドアーキテクツ株式会社 SMMLab)
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■参考リンク
アライドアーキテクツ株式会社
モニプラファンアプリ
http://fan-app.monipla.jp/
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