Facebookページでの写真/画像投稿をもっと魅力的にするには??今回は、アイデアがきらりと光るFacebookページ事例を4つご紹介します。
Facebookページ運用に欠かせない、写真/画像投稿。ですが、撮った写真をただ投稿するだけでマンネリ化してしまっている・・、どんな写真が魅力的なのかわからない・・、など、写真や画像の投稿に関してお悩みの方も多いのではないでしょうか?
今回は、日本国内でFacebookを活用する企業事例をWebマーケターが解説するブログ「Facebookプロモーション国内事例集」より、写真の撮り方や見せ方をちょっと工夫するだけで、魅力的なコンテンツにしている事例をご紹介いたします。一目見てファンがいいねやシェアをしたくなるような仕掛けが満載です!
*本記事は「Facebookプロモーション国内事例集」からの転載です。(SMM Labにて一部編集してお届けします)
キシル xyl/株式会社キシル
https://www.facebook.com/xyl.jp
最初にご紹介するのは、キシル xylのFacebookページ。写真も、文章も、投稿の一つひとつから世界観が伝わってくるページです。
日常風景をうつすセンスの効いた投稿に、紛れ込む商品
キシルのFacebookページでは、日常のワンシーンを切り取り投稿しているのですが、そのセンスが抜群なのです。写真だけでなく、文章も詩的。季節の移ろいを感じられ、癒される内容には反射的に「いいね!」してしまいますね。写真自体も、柔らかな色味に統一されているので、どこか懐かしく癒される感じがしますね。
ここで注目したいのが、こういった日常のワンシーンの投稿と同じようなテイストで商品を写した投稿をしていることです。特に商品の説明もしていないため自然に紛れ込んでいますが、最後はしっかり商品ページへの導線を設けています。
また、商品とは関係のない投稿だったとしても、店舗の近くで撮った写真を投稿するときに店舗ページへの導線を付けたりと、Facebookからサイトへの流入を増やすような工夫がされているのです。
さらに、見事なのはこちらの投稿。机と椅子の“ちょこいちご”カラーコーデを11月20日に投稿。その後、バレンタインに右の投稿をしているのですが、最後についているURLはどちらにリンクしていると思いますか?
なんと左のちょこいちご”カラーコーデ投稿へリンクしているのです!
しかも、この“ちょこいちご”カラーコーデ投稿は広告出稿していた可能性が高い(※)ことを考えると、最初からバレンタインの投稿を予定していたことが推測されます。計画的に一見商品とは関係ないように見えて実は商品の投稿に誘導しています。
※“ちょこいちご”カラーコーデ投稿はファン数に対して「いいね!」数が多いため、投稿記事を広告にしていたのではないかと考えています。
予告投稿で二度おいしい
机選びにお役立ちの新企画(左)の発表前に、予告(右)をしています。
いきなり発表するのではなく、二回に分けるというのは、二度投稿のネタとして使えるうえに、期待感をもってもらうことができるという効果がありそうです。
キリ番投稿×プレゼントキャンペーン
ファン数キリ番投稿は、一般的にも「いいね!」などファンの反応が多くつく傾向にあります。キシルのFacebookページではそんなチャンスを活かすかのように、プレゼントキャンペーンを行っています。効果の良い要素を掛け合わせると相乗効果が期待できて良いですね。
また、このキリ番投稿×プレゼントキャンペーンにはポイントが2つあります。
一つはプレゼントは親和性の高いものを選んでいるところ。もう一つがキリ番投稿の写真にうまくプレゼントを活用しているところです。
投稿コンテンツとして定着してきているキリ番ですが、そのチャンスを最大限に生かすにはどうすれば良いかを常に考えていきたいですね。
ロウリーズ・ザ・プライムリブ 東京/株式会社ワンダーテーブル
https://www.facebook.com/lawrystokyo
続いては、ロウリーズ・ザ・プライムリブ 東京のFacebookページをご紹介します。
飲食店だからといって、おいしそうな料理写真をただ載せていれば良いというわけではありません。「いいね!」を集めても送客につながらなければ仕方ないですし、今や料理写真があふれているFacebook内で料理写真だけを投稿していても他に他のお店に比べて勝てる要素がなければスルーされてしまうからです。
料理写真ももちろん魅力的なのですが、コンテンツといった意味でも巧く、送客につながっていそうなFacebookページです。
ひとけを感じる投稿
この写真、とってもインパクトがありませんか?満員であることを逆手にとって謝る投稿なんです。お店が人気であることをアピールできるうえ、まるで目の前にスタッフがいるかのような投稿はその場の雰囲気もつたわってきます。行ってみたいなと思ってもらえると同時に、投稿に対するファンの反応も集まりますね。
季節感のある投稿
ハロウィン、クリスマス、バレンタインなど季節に応じてスタッフやメニューなどの投稿をしています。旬を感じる投稿は「いいね!」などの反応を得やすい傾向があります。しかも、スタッフが前面に出ていいるのも、お店のに雰囲気が伝わってきてよいですよね。
リアルタイム案内で限定感を演出
こちら、お料理の写真ですが、投稿内容は、当日空席が出た場合に、あと若干の余裕が出たことをお知らせするものです。それだけ人気があるということを伝えることに加え、あと少ししか席が空いていないという限定感を訴求することができます。
こういった情報は(更新性が高いからとはいえ)ブログにのせても見てくれる機会を自ら作り出すことが難しいですが、Facebookをうまく活用すれば投稿が流れていくため、必要なときにファンにお知らせすることができますよね。
Facebookファン限定のメニュー
Facebookファン限定のメニューを紹介。ファンにとって特別感のある投稿は、ページのファン、そして本当の意味でのファンとの距離を縮めるきっかけになります。
画像を使った投稿でどっちが良いか選んでもらい、ページを盛り上げていく
メーカーズディナーをいつ開催するか、という質問を画像を使った投稿で出題。平日と土日どちらがいいかを選んで「いいね!」を押してくださいというもの。ファンにきくというやり方は「いいね!」を多く集めることができるうえ、ファンにとっても「日程を決めることに参加できる」という感覚になりコミュニケーションが深まりますよね。工夫次第で色々なシーンで活用できそうなので、みなさんもぜひ真似してみてはいかがでしょうか。
また、メーカーズディナーは、Facebookページのイベント機能を活用しています。イベントに参加するボタンを押すと、押した人の友達のウォールに流れることになるため拡散する効果があります。イベントなどは(可能な範囲で)積極的にFacebookページのイベント機能を活用しましょう。
Ane Mone アネモネ [ヘアアレンジと新作紹介]/株式会社 サンポークリエイト
https://www.facebook.com/anemone.jp
3つ目は、Ane Mone アネモネ [ヘアアレンジと新作紹介]のFacebookページをご紹介。ファン数が2万人以上にも関わらず、「いいね!」、コメント、シェアなどの反応率は2.5%~5%と高いページ。運用歴も2年と長いので、色々試行錯誤しているのではないでしょうか。
ヘアアレンジが学べる
ページタイトルの『Ane Mone アネモネ [ヘアアレンジと新作紹介]』というとおり、ヘアアレンジのやり方を画像で解説しています。これは、ファンにとっては役立つ情報ですよね。そのぶん、「いいね!」やシェアも集まりやすいのです。
なお、ページタイトルが、ブランド名とFacebookページで何の情報を発信していくかがわかるような内容なのもポイント。友達のシェアでAne Moneのページを見かけたときにも何のページだかわかりやすくて、ファンも増えそうですね。
一方で、ヘアアレンジのやり方を解説しながら商品の紹介もでき、ファンが欲しくなる(こんなアレンジしてみたい!と思ってもらう)という効果もあります。投稿への反応も多く集まり、販促にもなる。一石二鳥の投稿ですね。
また、アレンジのやり方について、ファンからきた質問についても、こまめに返信しているところも、見逃せないポイントです。
ファンから質問を募集→投稿で答える
ファンからの「アレンジどうしたらいいー?」という疑問を募集し、写真付きのわかりやすい投稿で答えています。
これは、ファン(質問者だけでなく他の人も)の知りたい情報を発信することができるうえ、自分の質問に答えてもらった人は、Ane Moneのより熱心なファンになりますよね。こういった取り組みは、ファンも運営者側もともにハッピーですね。
商品紹介はその場で検討してもらえるように
商品紹介の投稿では、商品が栄える写真に、商品説明(ちょっとしたアレンジの説明)、価格が記入されています。
すぐに投稿が流れて行ってしまうFacebookのニュースフィードでは、瞬時に「欲しい」と思ってもらえるか否かが勝負どころ。
だから、写真が魅力的なのはもちろんのこと、ちょっとした提案や商品の使い方の説明なんかがあると欲しい気持ちをさらに引き出せるのではないでしょうか。
また、価格が書いてあると「買えそうかどうか」も一瞬でわかりますよね。価格的に検討候補に入るかどうかの判断ができるわけです。
実際、商品の投稿はシェアが多くついているものもあります。もちろん友達にシェアしたいという動機もあるでしょう。ただ、それ以外にも、後で買うもしくは買うかどうか考えるために、お気に入りに入れておく感覚でシェアしているファンも存在すると推測されます。
商品特性もありますが、Ane Moneの上品できれいな商品紹介の投稿はカタログを見ているようで気持ちがときめきますね。
ぺっとぼーど/株式会社ぺっとぼーど
https://www.facebook.com/petboard2012
写真投稿が目立ちやすいFacebookにおいて、商品があれば商品の良さを伝えやすいですよね。でも扱っているのもがサービスだと、その良さを伝えるのは簡単ではありません。
最後にご紹介するのは、ぺっとぼーどのFacebookページ。「いいね!」やコメント、シェアなどの反応率は高いときで6%超え!ファンに大変人気のページです。
ファンにとって有益な情報を提供しながら、サービスへの期待感を持ってもらう
ぺっとぼーどとは、ペットプロフェッショナルと飼い主を繋ぐ、ソーシャルプラットフォーム。なので、登録しているペットプロフェッショナルのサービスを知ってもらって問い合わせ(申し込み)してもらうことがゴールになります。
それにはやはり、各ペットプロフェッショナルのサービスの質の高さを感じてもらう必要があるのです。
こちらの投稿では、プロのホーム・トレーニングなどのノウハウが公開されています。これらのファンにとって有益な情報提供をしていくことでプロの知識量や経験値を表し、結果的にサービスの質の高さを伝えることにつながります。
人を出すことで信頼感・親近感を抱いてもらう
注目のペットプロを写真付きで紹介しているコーナー。こういった顔出しの写真に挨拶(想いなども記載されていると尚良い)が書かれた投稿は、信頼感・親近感を抱いてもらいやすいですよね。
写真へのロゴとキャッチフレーズ、URLでもれなく刈り取る
ぺっとぼーどの写真にはロゴが、投稿の最後にはURLが記載されているケースが多く見受けられます。ロゴがあれば何回も投稿しているうちに認知してもらえますよね。そのため、潜在ユーザのニーズが顕在化した際に想起してもらいやすくなります。URLは問い合わせや申し込みを取りこぼさないようにする効果があります。
また、ペットについての悩み・相談について、ペットのプロフェッショナルが24時間365日『即日・無料』で行ってくれる問い合わせ。こうったサイトについているサービスをきちんとFacebook上に展開しておくことも、チャンスを逃さないという意味では重要ですよね。
実はぺっとぼーどの投稿はぺっとぼーどのサイトに記載されていることと同じ内容です。
ソーシャルプラットフォームだから、たまたま投稿形式が似ていたからなのかもしれません。しかし、興味が同じような人たちがつながっているという特徴を持つソーシャルで面を広げていくことは、ターゲットを集めるには有効そうですね。
以上、今回は「Facebookプロモーション国内事例集」より、アイデア次第で、投稿画像が記憶に残る事例を4つご紹介しました。ぜひ参考にしていただければ幸いです。
<ライター紹介>
柴 佳織 (Kaori Shiba)
企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。また、Facebookマーケティングのライターや講師も務めている。
・Facebookプロモーション国内事例集 http://fbsample.blog.fc2.com/
・Facebookプロモーション国内事例集(FBページ)https://www.facebook.com/case.japan
・インサイトスコープ 数字から見えるFacebookのムコウ側 http://www.insight-scope.com/
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