Facebookページの運用で欠かせないインサイト分析。今回は基本的な項目に加えて、ワンランク上のページ運用を目指すために、ぜひチェックしていただきたい「3つの項目」をご紹介します!
こんにちは、アライドアーキテクツ株式会社ソーシャルメディア運用コンサルチームの堀口です。
皆さんは、Facebookページのインサイトデータをどのくらい活用していますか?
もちろん投稿毎に確認をしている方も多いかと思います。目的に沿ったページの運用には、もはやインサイトデータの分析なしに成功させることは難しいでしょう。
インサイトデータには、Facebookページ上で確認できるものと、データをダウンロードして確認できるものの2つがあります。毎日の投稿の反応を追う場合や、ファンの属性などを知りたい場合には、前者のページインサイトを使いこなせば十分ページの特徴を理解することができます。
参考:
【初心者向け】Facebookページインサイトで誰に・いつ・どんな投稿をすべきかがわかる!簡単3ポイント
http://smmlab.jp/?p=31045
【要チェック】Facebookページインサイト全面刷新!新インサイトを詳細解説
http://smmlab.jp/?p=23214
しかし、これに加えて、知っておくと必ず役立つデータ項目があります。今回は、もう一段上の分析に役立つ「3つの項目」についてご紹介します。
1. 否定的な意見を知ろう
ユーザーがニュースフィードに流れてきた投稿に対して、何らかのネガティブなアクションを起こした数を指します。具体的には、以下が該当すると言われています。
・非表示にする
・スパム報告をする
・〇〇さんのフォローをやめる
この「否定的な意見」を確認するには、ページインサイトからデータをダウンロードする必要があります。
期間を選択し、「投稿レベル」のデータをダウンロードします。
ダウンロードしたデータの1シート目に「主要データ」があります。その中の「通算 否定的な意見」という項目でユニークユーザー数を確認できます。
ここで、ずらっと数値が並んでいるので、数が多い投稿に目が行きがちですが、もちろんリーチに対しての割合を考える必要があります。
その際は、「通算 否定的な意見÷通算 投稿の合計リーチ」で割合を出すことができますので、その数値を参考にすることをオススメします。
ファンがネガティブなアクションを起こした裏には、必ず何か理由があります。
それを2.で出した数値の高い順に投稿内容を確認することで、自社のページにどんな投稿が求められているのかが見えてくるはずです。
例えば、以下のような投稿が否定的な意見に繋がっているかもしれません。
考えられる「否定的な意見」の原因
・1日に大量の投稿
⇒同じFacebookページ投稿が自分のタイムラインに多く表示されるのは、相当なファンか、有益な情報でない限りあまり嬉しいことではないでしょう。前提としても、1日に複数回投稿することは、ファンへのリーチが下がるため、あまりオススメできません。
・内容の重複
⇒イベントのお知らせや、新商品の紹介など、ファンの方にはぜひ知ってほしい情報は、どうしてもアピールしたくなるものです。
ですが、毎日毎日同じような内容の投稿をされても、1度見たファンからしたら「これ見たことある」と判断され、しつこいとも捉えられる可能性があります。
・投稿の色が違う
⇒複数人でページを運用している場合に起こりえます。例えば、いつも同じようなテイストの写真を使用していたのに、まったく系統が違う写真を使ったり、文章の長さや口調が明らかに違っていると、ページの雰囲気を好んでいたファンは違和感を感じることでしょう。
それぞれのFacebookページのネガティブな反応がされている投稿には、何かしらの共通点があり、そこから原因が推測できるはずです。否定的な意見の割合が高いものから、投稿の文章、画像、投稿時間などをチェックします。原因が判明したものに関しては、次の投稿予定を立てる際に改善したものを反映させ、再び検証すると良いでしょう。
2. ユーザーがどこからページに流入してきたか知ろう
あなたのFacebookページにどこからアクセスがあったのかをしっかり把握していますか?もしかすると、意外なところから流入があるかもしれません。
こちらもページインサイトからデータを抽出する必要があります。
期間を選択し、「ページレベル」のデータをダウンロードします。
「1日 Facebookページにトラフィックを提供している上位の外部参照元ドメイン(合計数)」と検索すると、ドメインごとにFacebookページに対するトラフィック数と参照元を確認することができます。
ここで、数値が高いもの、低いものを確認することでどこからどれだけの人がFacebookページに流入しているかが分かります。思わぬところから流入していたなんていうことが、この作業で気付けるかもしれません。
さらに流入を増やすために
・流入が少ない箇所を見つける
⇒数値が低い箇所は、改善することで流入増出来るチャンスでもあります。
例えば、自社のHPからの流入が思っていたよりも少なかったのであれば、設置しているバナーをより目立つ場所に置き換えたり、設置箇所を増やしてみてはいかがでしょう。
・特徴のある数値を押さえる
⇒ある項目の中で、突出して数値が高く出ている日などを探してみましょう。
そこには何かしらの要因があるはずです。例えば、とある曜日だけメールマガジンからの流入が多ければ、その曜日に文面の工夫をしたか、もしくは曜日によって開封している人の割合が高いとも考えられるでしょう。こちらは合わせて他のドメインの数値を確認すると何の理由で影響があったかが明確になります。
Facebookのアルゴリズムの影響を受けない場所からのページへの流入を確保することは、アクセス数を増やす方法の1つでもあるので、見落とすのはもったいないです。
3. 都道府県別にファンの属性を知ろう
つい見落としがちですが、ページのファンがどの都道府県に多いかを知っておくことも投稿の内容を考える上で大きなカギになります。
これは、ページインサイトから簡単に確認することができます。
ページインサイトの「人」を開くと、以下のように表示されます。
国や言語、さらに市町村と別れているので、どんな人たちがファンになっているのかが一目瞭然です。
ファンの居住属性を投稿に活かす
・投稿の見せ方の工夫
⇒どの地域に住んでいるファンが多いかが分かれば、投稿内容によって様々な工夫をすることができます。
例えば、地域に特化した情報を流そうとしているページに地元の人向けに情報を流していたところ、調べてみると大半のファンが都内に住んでいた。という場合は、観光の面やその土地の良さを伝えた方が反応の増加が見込めるかもしれません。
また、天気の話などに触れる際も、どこの地域にファンが多いということを頭に入れておくとより親近感がある投稿になるでしょう。
基本のページインサイトの他に抑えておきたい項目は以上の3つです。
インサイトデータは膨大な項目があるので、全てを確認していくのはとても時間がかかる作業ですが、まずはページインサイトで確認できる投稿毎の反応数を基本にコツコツと傾向を追うことを心がけましょう。
その上で、こちらの3つの項目も月に1度まとめてチェックすると、効果的だと思います。
常にページの目的と目標と現状のページを比較し、よりファンに合った投稿へと改善していきたいですね。
<ライター紹介>
アライドアーキテクツ株式会社
ソーシャルメディアマーケティング事業第三本部
堀口 まりな(Marina Horiguchi)
Facebookページの立ち上げ・運用・コンサルティングから、競合調査やインサイトレポートの分析まで、ソーシャルメディアのビジネス活用を幅広くご支援しています。
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