2014年に話題となったソーシャルメディアキャンペーンの中から、更に秀逸だったものを現場のプロの声からまとめてご紹介します!注目ポイント&その後の結果追跡調査もぜひチェックしてみてください!



こんにちは、SMMLabの赤松です。
SMMLabで、毎週金曜の「ソーシャルメディアキャンペーンまとめ」をスタートしたのが、2012年1月。今月でちょうど3年となります。
そこで、今年は特別企画を開催。
日頃、企業の皆さまがソーシャルメディアを活用したキャンペーンを実施するお手伝いしているアライドアーキテクツ社員が、現場のプロとして2014年に話題となったキャンペーンの中から「これは!」という年間ベスト15を選出しました!
***** 投票内容 *************************
・対象者:アライドアーキテクツ株式会社 社員
・有効回答者数:60名
・回答方法:昨年1年間で紹介した429企画の中からSMMLab編集部で50企画抽出後、
アンケート形式での投票
************************************
今回はこの投票で選ばれた15企画に共通する傾向をキーワードに分類し、前編、後編と2回にわたってご紹介します!
 
そして、毎週、このキャンペーンまとめをご覧いただいている方もいらっしゃると思いますが、そういえば、あの企画の続きが気になる……、キャンペーンの結果はどうなったの?というものもありませんか?
そこで、選出された企画の注目ポイント解説と合わせて、その後の結果も追跡調査してみました!気になる結果もぜひチェックしてみてください。
(※一部、キャンペーンサイトの閉鎖などで情報が得られなかったものもあります)
 
 

★キーワード:『パーソナライズ』

2014年は「共感」を意識したキャンペーンが増えましたね。その中で、特に個人にフォーカスし、一人ひとりの夢や憧れを実現したキャンペーンが話題になりました。
 
日本コカ・コーラ『ネームボトル』が話題!マストバイ企画「ハッピーカードスタジアム」や全国で「キミの名前、作ろう」イベントも実施。

紹介記事URL:http://smmlab.jp/?p=31989

様々な名前がパッケージになっていた、コカ・コーラの『ネームボトル』。店頭で友達の名前のボトルを見つけてプレゼントするなど、ソーシャルメディアで多数シェアされていましたね。誰にでも興味を持ってもらえる個人にフォーカスした秀逸な切り口でした。
【結果】
マストバイ企画「ハッピーカードスタジアム」は、42万のネームボトル、78万枚のカードが作られるほどの人気(最終総数は調査できず)。
ちなみに、2013年には、『イヤーボトル』も話題になりました。今年は、コカ・コーラボトル100周年。既にポスターを作ることができるキャンペーンや『緑のコカ・コーラ』新発売などが話題になっていますが、どんな企画が登場するか、楽しみですね!
参考URL:http://www.cocacola.jp/
【アンケート回答からの注目ポイント】
・誰かの為にシェアして伝えたい!コンテンツでありソーシャルメディアである意味が一番高いキャンペーンだと感じた。
・ユーザー参加型で、実際の商品やサービスとして形に残るものを世に出せている事におもしろさを感じた。
・ユーザーに不快じゃない形でコカ・コーラブランドを刷り込ませていく、匠の技に毎回感動する。
・自分の名前が印字できる特別感に魅力を感じたし、コーラ好きの友達にシェアするネタとしても、面白かった!
 
キリンビール「のどごし 夢のドリーム プロ野球」を開催。79名の野球ファンと、25名のスター選手たちが、一日かぎりの夢の対決!YouTube再生回数は1週間で70万回超え!

紹介記事URL:http://smmlab.jp/?p=29127

キリンビールは、野球にまつわる夢を一気に叶える「のどごし 夢のドリーム プロ野球」を開催。79名の野球ファンと、25名のスター選手たちが、一日かぎりの夢の対決を繰り広げました。一人ひとりの夢を叶えるべく、企業・ファン・協力者の一体感が感じられるキャンペーンでした!
【結果】
CM(現在は非公開)のほか、「当日のすべてが見たい!」という声も寄せられ、完全版やメイキング動画も公開されました。
参考URL:https://www.youtube.com/watch?v=cbxiFEfeVjA
【アンケート回答からの注目ポイント】
・プロ野球にあこがれる人はとても多いので、それを実現するキャンペーンはすごい!
・キャンペーン名のダイナミックさ。キャッチーさ。
・「SNS=趣味嗜好による集まり」と定義すると、趣味嗜好を追求したものが具現化したようなキャンペーン内容は非常に秀逸。
 
無印良品「お部屋まるごと大改造」プロジェクトを実施。ぜんぶ、無印良品で暮らそう。無料でお部屋まるごと大改造!

紹介記事URL:http://smmlab.jp/?p=33789

無印良品の「お部屋まるごと大改造」プロジェクトは、”ぜんぶ、無印良品で暮らそう”として、ユーザーの投票やコメントをもとにプランを作成していく企画。最終的に選ばれた一名には、家具のオーダーメイドや壁や床の貼り替え施工など、無印良品が必要なものをすべて無料で提供。今後どんな夢のある企画が登場するか楽しみですね!
【結果】
すべての投票結果と進捗を公開。応募総数3, 910名から選ばれた当選者の家のリフォーム前の写真なども掲載。施工プランが出来上がっていく様子をコンテンツ化しています(2015年1月中旬にリフォーム実施予定とのこと)。
参考URL:http://idea.muji.net/project/interior
(※これまで、2年間無料で「無印良品の家 木の家(家具付き)」に住める「ぜんぶ、無印良品で暮らそう。」(モニター期限の2年が経過し、最終的に家を購入されていました!)や、「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト』の”シェアルーム”に3人組で住むモニター企画なども実施。レポートを公開しています。)
【アンケート回答からの注目ポイント】
・テレビなどでやっているような企画を自分でも体験できるかも!と思うと思わず参加したくなった。
・インパクトがあり、ソーシャルの拡散性を上手く活用した企画だった。
・インセンティブが太っ腹なだけでなく、その後住んでいる人のレポートも面白い!
 
 
LINE 国内最大規模「LINEオーディション」開催。LINEユーザー5, 200万人の中からスターを探そう!グランプリは、賞金100万円と、ソニーミュージックからデビュー!

紹介記事URL:http://smmlab.jp/?p=34025

LINEは、LINEユーザー5, 200万人の中からスターを探す国内最大規模のオーディションを開催。ユーザーを巻き込んで人気投票を繰り広げました。グランプリを受賞すると、賞金の100万円に加え、ソニーミュージックからデビューチャンス、さらに、LINE公式アカウントの開設権利も贈呈されるとあって話題となりました。
【結果】
125, 094エントリーの中から選ばれたのは、岐阜県出身の足立佳奈さん(15)。今後の活動は、公式アカウントから発信するそうで、既にともだち登録は5万人を超えています!
参考URL:http://line.me/event/audition/
【アンケート回答からの注目ポイント】
・ソーシャル×芸能界の過去最大規模の企画で多数のユーザーが動いたと思う。
・キャンペーンの壮大さと、テレビでも取り上げられるほどの話題性が秀逸!
・多くの人を巻き込んだ、LINEだからこそできる派手な施策。
 
ジーユー「“壁ドン”胸キュンイベント」を開催。事前にTwitterで公募した“壁ドンワード”をイケメンが囁きながら“壁ドン”してくれる!

紹介記事URL:http://smmlab.jp/?p=36592

『2014ユーキャン新語・流行語大賞』にもトップテン入りした“壁ドン”イベントを開催した、ジーユー。『HOLIDAY特別商品』を選んで、「これ、似合う?」と聞くと、事前にTwitterで募集した“壁ドンワード”をイケメンが囁きながら“壁ドン”してくれるという企画。映画やドラマなどで女性たちを魅了したテーマに、2つのキャンペーンを連動させ、ターゲット層をひきつけた秀逸なO2Oキャンペーンでしたね。
【結果】
当日のイベントレポート動画を2日後に公開、50万回再生されています。注目の高さが伺えますね!
参考URL:https://www.youtube.com/watch?v=lXtLpEF4XNo
【アンケート回答からの注目ポイント】
・旬なものにのっかっているものの、購買ターゲット層にはたまらない企画だと思った。
・複数タッチポイントで広がりを見せられている企画だった。
 
 
ピーチ・ジョン「#PJ_GIRLコンテスト」を実施。“今日のトクベツ”なセルフィー(自撮り写真)を募集!

紹介記事URL:http://smmlab.jp/?p=35900

ピーチ・ジョンの「#PJ_GIRLコンテスト」では、“今日のトクベツ”なセルフィー(自撮り写真)をInstagram、Twitterに投稿する企画。集まった“セルフィー”の中から、毎日1名、WINNERを発表。ターゲットの女性たちの間でブームになっている“セルフィー”で盛り上げました。
【結果】
WINNERに選ばれた作品は、小嶋陽菜さん・マギーさん・大屋夏南さん3人の『PJミューズ』と一緒に登場したMOVIEにまとめられています。
https://www.youtube.com/watch?v=KwaoH7nCaH4
【アンケート回答からの注目ポイント】
・PRしにくい部分のある商品を気持ち良く知らせる企画。
・流行に合わせたチャレンジングなテーマとツール活用(Instagram)、先取りがすばらしい!


 
 

★キーワード:『新技術・新しい切り口』

既存のサービスの仕組みを使って、イメージを覆すプロモーションを仕掛けた事例もランクインしました。
配車サービス『Uber』7月18日限定!世界6大陸、38カ国、144都市でオンデマンドの「Ice Cream Truck」を実施。街中でのUberアイスクリーム車の目撃情報多数!

紹介記事URL:http://smmlab.jp/?p=34135

配車サービス『Uber』が世界中で実施した「Ice Cream Truck」。アプリからリクエストすると、指定の場所にジェラートとUberグッズをお届けする企画でした。Twitterキャンペーンにも連動させ、届いたアイスクリームの写真やUberの車や自転車を撮った写真なども募り、盛り上げていました。
【結果】
当日は、リクエストが混み合うほどの人気ぶりだった模様。同行取材した記事が拡散されていたり、車を見かけた!などの投稿も多数あり、大変話題となりました!なお、クリスマスイブには、プレゼントを持ったサンタクロースとクリスマスソングを演奏するアーティストのオンデマンドデリバリーも実施。今後どんな展開を見せるのか注目ですね!
参考URL:http://thebridge.jp/2014/07/uber-ice-cream-truck-by-photos
http://thebridge.jp/2014/12/uber-tokyo-christmas-on-demand
【アンケート回答からの注目ポイント】
・本来のタクシー配車サービスのイメージを覆したキャンペーンだった。
・自社サービスの内容と企画がマッチしている上に話題性が高かった。
・だれかのWebサービス体験がリアルのプロモーションに結びついている、ソーシャルメディアでシェアされやすいコンテンツである。
・初回の体験が、タクシー配車ではなくアイスクリーム、という実際のサービスとは異なるベネフィットでよいのか!すごい!と目からウロコだった。
 
寺田倉庫 元恋人との思い出の品、預かります!箱であずかる収納サービス『minikura』を利用した新サービス『minikuLOVE』が話題!Twitterでタレコミ報告も募集!

紹介記事URL:http://smmlab.jp/?p=31068

寺田倉庫の新サービス『minikuLOVE』は、”元恋人との思い出の品を預かる”という企画。なお、Twitterでタレコミ報告を募集したり、YouTubeでガサ入れドラマを公開したりと、ソーシャルメディアでの拡散にも成功しました。
【結果】
実は、この企画、ネットで荷物を管理するリアルオンラインストレージ「minikura」のAPIを利用してつくられた面白法人カヤックとのコラボ企画でした(カヤックニュースでも紹介)。現在、『minikuLOVE』のサービスは終了していますが、インパクトある見せ方で既存サービスの認知アップにつながった秀逸なキャンペーンでしたね!
参考URL:http://www.kayac.com/news/2014/04/minikulove
【アンケート回答からの注目ポイント】
・普段、倉庫の会社に親近感がなかったのですが、「元恋人」という切り口のキャンペーンをみた瞬間、面白い!と感じた。
・既存サービスを斬新なテーマで見せているのが面白かった。
 
以上、前編では8つのキャンペーンを2つのキーワードに分けてご紹介しました。さて、残り7つはどんなキャンペーンが選ばれているのでしょうか?
後編もお楽しみに!
 
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