ブログ、Twitter、Facebook、mixi、Google+をマーケティングに活用する際の使い分けについて考察します。
こんにちは、SMM Labの小川です。
前回、ブログ、Twitter、Facebook、mixi、Google+の違いを5つの観点から整理しましたが、今回は実際にSMM Labがどのような目的をもってそれぞれのアカウントを運用しているか(使い分けをしているか)をご紹介しながら、各ソーシャルメディアのマーケティング活用について考察します。
ブログをメディアの中心に
SMM Labのミッションは、「ソーシャルメディアマーケティング(SMM)に関する情報発信を行うことで、企業のSMMに対する意識を向上させること」「そしてその活動を通じて、SMM Lab主催元であるアライドアーキテクツ株式会社への企業からの信頼度を高めること=ブランディング」です。
活動の中心にあるのは何といってもブログです。私たちのミッションを果たすためには、まとまった量の文章を書くことが必要です。Facebookやmixi、Google+などのSNSや、Twitterだけでは、十分な情報発信を行うことができません。やはりブログが必要となります。
ブログで検索経由のニーズを拾う
ブログは、前編の記事でも記載しましたとおり、基本的には「能動的に見つけてもらう」メディアです。よって、ターゲットとなる人にまずはブログを発見してもらえるように、検索キーワードを意識したページの構築や、タイトルの設定、文章の執筆をしています(いわゆるSEO対策です)。
また、ブログ記事内にRSS購読ボタンやいいね!、RT、+1、はてなブックマークボタンを設置。記事を読み、気に入ってくれた人から、その周りの人へブログの情報が拡散するように工夫をしています。さらに、アドバタ会議やWeb担Forum等の外部メディアにも転載し、ブログ流入の入り口を増やす施策を行っています。
一方で、ブログは、「ロングテールのニーズ」に対応できる側面があります。下図は、SMM Labに検索で入ってくる人が使っている上位のキーワードを、Google Analyticsで見たものです。
ブログはオープンでストック型のメディアであるため、このように、長期間にわたり、ロングテールのニーズに答えることができます。
尚、ブログは企業側から発信するものだけではありません。多くの個人ブロガーが存在し、日常の出来事や、趣味、仕事に関して日々ブログを書き綴っています。
前編でもお伝えしましたとおり、企業はこのようなブロガーの発言をコントロールすることはできません。しかしながら、ブロガーとコミュニケーションをとり、発信してもらえる施策を行うことで、ブログ上に自社商品・サービスの情報が増えていくことは有効なマーケティング施策になるといえるのではないでしょうか。
・参考:国内最大規模の企業ファンサイトモール「モニプラ」
comScoreの調査によれば、日本のインターネットユーザーの80%以上は、一ヶ月に62.6分もの時間をブログ閲覧に費やしており、実は世界一「ブログ」が読まれている国とのことです。さらに、前年に比べブログ閲覧時間は7%増加しているとのこと。ぜひ「ブログ」マーケティングも検討するとよいでしょう。
Facebookでコミュニケーションを
SMM Labがブログと同様に重視しているメディアがFacebookです。Facebookでは、リアルタイムに双方向のコミュニケーションを行うことができます。また、一度ページを気に入っていいね!してくれた人は「ファン」という大切な資産となり、一度だけでない、継続的なお付き合いをすることが可能です。
よって、SMM Labでは、1日3回程度を目安としてFacebookページにSMM関連ニュースの投稿を行い、ファンとの継続的なコミュニケーションに努めています。また、一方的に投稿を行うだけでなく、投稿に対するコメントでのコミュニケーションや、キャンペーンを通じたファンとのやり取り、また検定ページを通じてファンに楽しさを提供する等、様々な試みを行っています。
また、ブログにFacebookページのプラグインを置き、ブログをいつも読んでくださる読者の方をFacebookに誘導、Facebook上でコミュニケーションができるようにしています。
このように日々コミュニケーションをすることで、ファンの方にどのようなニーズがあるのかを知ることができ、またそれをFacebookやブログの運用に役立てていくことができます。そしてそれを積み重ねていくことで、ファンの皆様のSMMへの理解が深まり、またSMM Labへの好意・信頼が積み重なっていくという、ポジティブな連鎖が生まれると考えています。
Facebookでブログ記事を拡散
Facebookには、いいね!を通じてソーシャルグラフへ情報が広まっていく「拡散力」があります。下図は、SMM Labブログの参照元上位を、Google Analyticsで見たものです。
モバイルを含むFacebook経由のブログ流入が全体の34.97%に上っており、検索からの流入に次ぐ参照元となっています。これは、Facebookページの直接のファンだけでなく、その先の友達にまでブログを見てもらえている影響が大きいと考えられます。
以上をまとめると、企業がFacebookを活用する意義は、「双方向のコミュニケーションを継続的に行うことができる」「ソーシャルグラフを通じた拡散力」の2点に集約されるかと思います。
Twitterでさらに情報を拡散
SMM Labでは、Twitterは「SMM Labが発信した情報を拡散するためのツール」と位置づけ、Facebookページの投稿内容をTwitterに連携させ、自動的にTwitter投稿する運用を行っています。ほとんど手をかけていないにも関わらず、ブログ参照元の2.71%はTwitter経由となっており、一定の成果をあげています。また、フォロワーも着実に増加しています。
尚、Facebookページの投稿情報をTwitterに自動的に出力するのは、「Facebookページを編集⇒リソース⇒Twitterとリンクする」から設定が可能です(予めご自身が運営するTwitterアカウントにログインした上で行ってください)。
効率的な運用を行うために、このようにTwitterを「拡散のツール」と割り切り、自動連携させておくのも一つの方法です。
・SMM Lab Twitterアカウント: @smmlab ⇒ぜひフォローしてください!
Twitterを傾聴/サポートに積極利用する企業も
Twitterの「拡散力」だけではなく、その「リアルタイム性」「オープン性」に着目し、自分の商品がどのように語られているかのモニタリング(傾聴)や、顧客のサポートに活用する企業もあります。
例えば、ソフトバンクでは毎日数百のキーワードでTwitterのつぶやきをチェック、その生の声を1日2回、社内の各部門に共有しているそうです(参考:NIKKEI TRENDY:へこむツイートを全社で共有――孫社長「以外」のツイッター仕事術)。
また、ライブドアの公式Twitterでは、「受身の問い合わせ窓口」ではなく、「自ら困っているユーザーを探し、その人に話しかけて解決のお手伝いをするアクティブサポート」を実施しているそうです。(参考:ソーシャルシフト時代のカスタマーサポート!Twitter「アクティブサポート」の実践法)
このように、Twitterを単なる拡散ツールではなく、リアルタイムの意見の吸い上げ/積極的なサポートに活用することも可能です。
・参考:ソーシャルCRMの第一歩は「傾聴」から!実践のための4つのステップとツールまとめ
mixi、Google+は様子見の状態だが、今後大きな可能性あり
・SMM Lab mixiページ: http://page.mixi.jp/view_page.pl?page_id=72182
しかしながら、mixiページにも、Facebookと同様にファンとの双方向のコミュニケーションを行い、強いソーシャルグラフの中で拡散させていく力があります。よって、今後mixiユーザーにターゲットの合う企業であれば、Facebookと同様のビジネス活用を十分模索することができると思います。
尚、Google+については、まだSMM Labではアカウントを開設出来ていません。しかしながら、前編の記事でもお伝えしましたとおり、今後Google+は大きく成長する可能性があります。まずはFacebookページやTwitterとの連携による運用から開始し、様子を見ようと考えています。
各メディアの特徴を捉えて、効率的・効果的な運用を
以上、今回は前編・後編に渡って、代表的なソーシャルメディアの特徴をまとめ、実際の運用実例から企業の具体的なマーケティング活用法についてご紹介しました。SMM Labもまだまだ試行錯誤の状態ではありますが、各メディアの特徴や時流を捉えて、適宜軌道修正をしながら運用を行っていきたいと考えています。皆さんは、ますます多様化するソーシャルメディアをどのように使い分けていますか?あなたが考える活用方法を、ぜひコメント欄で聞かせてください!
■前編
・多様化するソーシャルメディアを使いこなす!(前編)~ブログ、Twitter、Facebook、mixi、Google+の違いを5つの観点から整理する
■関連サイト
・Facebookページを簡単カスタマイズ!モニプラファンアプリならウェルカムページも無料でオリジナルに
・国内最大規模の企業ファンサイトモール「モニプラ」
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2012.01.24
2020.04.03
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