最近「Facebookページに改めて力を入れて運用しはじめた」「新たなFacebookページを立ち上げた」という方に。まずは投稿がターゲットに届いているかを確認しましょう。
こんにちは、SMMLab ゲストライターの柴です。
Facebookページの運用を始めた当初にチェックしたいことの一つに「投稿がターゲットに届いているか」が挙げられます。Facebookページの目的によって、運用を評価するにあたり確認すべき指標は異なります。しかしどのような目的であれ、投稿がターゲットに届く状態を作ることが必須になるのです。
今回はFacebookページのインサイトを使って、投稿がターゲットに届いているかを確認し、改善のヒントを見つけていく方法をご紹介します。
インサイトで確認すべき3つのこと
1.どんなファンがいるか
特にFacebookページを立ち上げたばかりのときは、ファン数が気になるものですよね。ただし数だけに気をとられて、「誰が」ファンになっているのかを見落とさないように気をつけたいものです。
たとえ投稿が多くの人に届いていたとしても、ターゲット外の人ばかりであれば意味がありません。Facebookページにどんなファンがいるのかを確認していきましょう。
Facebookページの「インサイト」タブの「利用者」メニューをクリックしましょう。
ファンの性別年代別の分布図、エリア(国、市区町村単位)、言語といった属性を確認することができます。
ここで得られた情報から、ファンがターゲットと合っているかを確認します。もしも大幅にずれが生じているようなら、ファンの集客方法を見直すべきです。
2.投稿のファンへのリーチ率
ターゲットに合った人をファンとして集めることができても、投稿が届いていないようでは仕方ありません。そこで、投稿がファンに届いているかを確認してみましょう。
Facebookページの「インサイト」タブを開いたら「エクスポート」をクリックします。
エクスポート画面が表示されますので、期間とファイル形式を選択して『ページデータ』『投稿データ』の2つのファイルをエクスポートします。
ファンへの投稿のリーチ率は『投稿データ』の「Lifetime Post reach by people who like your Page」(通算 Facebookページに「いいね!」と言った人による投稿のリーチ)を『ページデータ』の「Lifetime Total Likes」(ファン数)で割って算出します。分母分子それぞれを、1か月分など一定期間分合計して算出してみるとよいでしょう。
算出したら、自社のFacebookページのファンへのリーチ率が高いのか低いのか知りたいですよね。最近の国内での調査データによると、ファン数が千人以上~5千人未満の平均が25.99%、5千人以上~1万人未満の平均が18.37%※となっています。
※株式会社コムニコによる調査。引用元は『We Love Social』「【2015年5月版】ファン数の規模別・業界別Facebookページの平均リーチ率・反応率・アクション率」
ファンへのリーチ率はページの規模、つまりファンの数によっても異なります。一般的にファンが多くなるほど、投稿のリーチ数が下がっていくと言われているので、ファン数の伸びを考慮しながら評価していきましょう。
3.どんな投稿に反応が集まっているか
リーチ率を向上させていくための対応策として効果的なものの一つに、投稿内容の改善があります。なぜならユーザーに支持される、つまり反応が多く集まる投稿やFacebookページはユーザーに届きやすい仕組みになっているからです。
そこでインサイトを使って、どのような投稿がファンに受け入れられるのか、逆に興味がないのかを把握し、改善の糸口を見つけましょう。
Facebookページの「インサイト」タブの「投稿」メニューを開き、「公開済みの投稿」まで画面をスクロールします。
右にある「▼」から「エンゲージメント率」を選びます。これは、投稿が表示された人のうち「いいね!」、コメント、シェア、クリックなど何らかの反応をした人の割合です。
まずはエンゲージメント率が高い投稿、低い投稿を見て「なぜ、そういった結果になったのか」を考えます。エンゲージメント率が低くなるような内容を投稿することをやめ、高い投稿の「受けた」ポイントを次の投稿に活かしていくのです。これを繰り返すことでファンに支持されるFacebookページとなり、結果的にファンにも投稿が届きやすくなります。
ただし「ファンのニーズを反映させたうえで一定のクオリティの投稿を続けているにもかかわらず、どの投稿も反応がない」ということであれば、ターゲットではない人を集めてしまっている可能性があることも頭に入れておきましょう。
継続したチェックと改善を
投稿がターゲットに届くようにするには、ターゲットと合致したファンを集めることと、ターゲットに支持される内容を投稿することが重要です。運用は継続していくものなので、今回ご紹介したチェックや改善も一回きりではなく継続して行っていくべきです。
また、Facebookページの投稿がユーザーに届きやすいか否かは、Facebookのニュースフィードアルゴリズムの影響を大きく受けます。投稿の評価を見誤らないためにも、Facebookマーケティングまわりの関連のニュースは日頃からある程度ウォッチしておくとよいでしょう。
Facebookページの目的に応じて常にメンテナンスをしながら、Facebookページを育てていきましょう。
<ライター紹介>
柴 佳織 (Kaori Shiba)
企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。また、Facebookマーケティングのライターや講師も務めている。
・Facebookプロモーション国内事例集 http://fbsample.blog.fc2.com/
・Facebookプロモーション国内事例集(FBページ)https://www.facebook.com/case.japan