懸賞サイトを使った動画視聴キャンペーン。動画を届けるだけでなく、最後まで動画を観てもらったり、商品理解をしてもらうなどプラスαの効果を出すポイントをご紹介します。



 
こんにちは、SMMLab ゲストライターの柴です。
表現力が高く、色々なことを伝えることができる動画。企業のプロモーション活用も、より活発化していますね。せっかく動画を用意しても、ターゲットに観てもらわなければ仕方ありません。動画制作だけでなく「動画を見てもらいたい人にいかに届けるか」の設計にも力を入れる必要があります。
ただ「届ける」といっても、様々な手段があり目的やターゲットなどにより使うツールが異なってきます。今回はそのなかの一つの選択肢として、プレゼントキャンペーン情報まとめサイト『モニプラ』での動画視聴キャンペーンを事例とともにご紹介していきます。
インセンティブ付きの動画視聴キャンペーンは、途中離脱せずにしっかり最後まで見てもらうえる可能性が高いという特徴があります。加えて、キャンペーン内容の工夫によってはプラスαの効果も期待できるのです。その活用術と効果をご案内します。
 
 

問題を出す

確実な視聴や複数回視聴を促進

動画を最初から最後までちゃんと観ていないと答えられないような問題を出すという方法です。バーガーキング・ジャパンが行っていた”BIG KING”のキャンペーンでは、視聴後に「動画内に”BIGKING”の文字はいくつありましたか?」という問題を出題していました。
 

▲バーガーキング(R)BIGKING動画視聴キャンペーン

動画は、他社類似商品と比べた際の美味しさの違いを紹介する内容なのですが、動画内に何度も”BIGKING”の文字が出現するのです。
 
 

▲”BIGKING”の文字が画面上に複数表示されることも
動画:https://www.youtube.com/watch?v=YopItz5t6bI

「動画内に”BIGKING”の文字はいくつありましたか?」という問題に対して解答選択肢が「15個」「18個」「20個」となっているので、数が合わないと思わずもう一度観て確認してしまいます。

 
 

商品特徴を印象づける

動画視聴後に、動画内で語られている商品特徴について問題を出す、というのはよくあるパターンです。アサヒ飲料十六茶の動画では、視聴前に「動画を見終わったらクイズが出題されます」という案内があり、視聴後には「新しくなった「十六茶W(ダブル)」は、何がゼロになったでしょうか?」という問いが出題されています。
 

▲アサヒ 食事と一緒に十六茶W(ダブル) 動画クイズキャンペーン

 
アニメを使いながら、W(ダブル)トクホ茶初のカフェインゼロになったことと、その機能をアピールする内容になっています。
 

 
「新しくなった「十六茶W(ダブル)」は、何がゼロになったでしょうか?」という問題の選択肢には「カフェイン」「食物繊維」「給料」とわかりやすいものが用意されていますが、改めて確認することでより印象付けることができるのではないでしょうか。
また、クイズについてはもう一歩踏み込んで、選択式ではなく視聴者に考えてもらう問題を出すことで、より理解を深めてもらうといったような活用方法も考えられますね。
 
 

プレゼントにひと工夫

キャンペーンのプレゼントをどのようなものにするかによっても、違った効果をもたらすことができます。
 

クーポン配布による来店促進

バーガーキング・ジャパンのKUROバーガーキャンペーンでは、動画を視聴した人に抽選で商品の無料クーポンを、その他の参加者には割引クーポンを配布していました。
 

▲キャンペーン「バーガーキング(R)の動画を観てKURO SHOGUN無料券を当てよう!」

動画では、2015年に発売されたAKAバーガーの流れからKUROバーガーが紹介され、具材や新しくなったソースについて訴求しています。
 

▲【バーガーキング】KUROバーガーCM
動画:https://youtu.be/DfKl85kz75k

クーポン配布により、動画によって「食べてみたい」と思った視聴者の来店を後押しすることができます。また、店舗送客数が可視化されるので動画の効果測定にもつながるのです。
 

インパクトのあるプレゼントで話題作り

湖池屋では、一斗缶に湖池屋の商品を詰め合わせた「伝説の一斗缶ポテチ(R)」をプレゼントする、というキャンペーンを実施していました。動画は、主人公の釜田揚げ太郎が理想のポテトチップスを追い求めているというストーリーが展開され、「頑固あげ」の絶妙な堅さと旨さを訴求する内容になっています。
 

 
なお、プレゼントに一斗缶を使ったことには背景があります。湖池屋は創業当時、一斗缶に入ったポテトチップスを店頭で量り売りするというスタイルをとっていました。そのため、一斗缶は湖池屋の伝説として未だに伝え残っていたそうです。この一斗缶のプレゼントにインパクトがあったことにより、色々なメディアで取り上げられ最終的に通常の6倍の応募数※が集まったとのこと。
※引用元:日経デジタルマーケティング『テレビCMの放送開始は発売から1年後、湖池屋が「頑固あげポテト」で採用した新戦略
商品プレゼントは、商品によってできることの範囲も限られてくるかもしれません。ただ、キャッチーになるようなひと工夫ができないかを考えてみるのもよいでしょう。
 
 

アンケートを行う

動画の効果検証

先に紹介したバーガーキング・ジャパンのKUROバーガーキャンペーンでは、動画視聴後に意識変化を調査するアンケートを行っていました。
キャンペーンに参加して動画を視聴した人の数は約1万人。アンケートをとった結果、そのうちの8割以上が「商品を食べたくなった」と回答。さらに「これまでバーガーキングに行ったことはないがネガティブなイメージを持っている」と回答した約2, 000人のうち、55%が動画視聴後に「今までよりも良いイメージに変わった」と回答するといった結果※になったようです。
※引用元:『【導入事例】バーガーキング(R)が「KUROバーガー」の動画プロモーションでモニプラを導入
このようにキャンペーン時にアンケートを行うことで、テレビCMや従来のWeb動画では計測が難しかった効果測定を行うというのも一つの活用方法ですね。
 
今回は、プレゼントキャンペーン情報まとめサイトで動画を届ける事例をご紹介しました。プレゼントキャンペーンは動画本体以外の部分の設計を工夫することによって、プラスαの効果を引き出すことができます。届け方は一通りではないですし、複数施策同時並行していくこともあると思うので、選択肢の一つとして考えてみるとよいかもしれませんね。
 


<ライター紹介>
柴 佳織 (Kaori Shiba)

企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。また、Facebookマーケティングのライターや講師も務めている。
 
・Facebookプロモーション国内事例集 http://fbsample.blog.fc2.com/
・Facebookプロモーション国内事例集(FBページ)https://www.facebook.com/case.japan
 


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