日頃の業務で何気なく使っている専門用語。でもその言葉の意味、ちゃんと理解して使っていますか?

ソーシャルメディアマーケティングラボが、なんとなく分かっているつもりでも、実はよくわからなくて「もやもや」している?!今さら人に聞くのはちょっと恥ずかしい、ウェブマーケティング用語を分かりやすく解説します。

用語説明

CTA(Call To Actionの略=行動喚起)

Webサイトの訪問者にとってもらいたい具体的な行動に誘導すること。もしくは、次の行動を喚起するイメージやテキストのこと。ボタンやバナーで表示される事が多い。 サイトやページの目的を完遂(CV=コンバージョン)させるための行動を喚起するレスポンスデバイス(反応装置)として、CVRを大きく左右する重要要素。

訪問者の知識や購買意欲のレベルに合わせたCTAを

CTAはサイト訪問者を目的のゴールに導くための行動を促す、いわば道案内のようなものです。
提示されたアクションを取ることで、自分が必要とする情報を入手出来る、目的を果たすことが出来ることを、ユーザーが納得しつつ先に進めるようにすることが、CTAの本質的な役割になります。
ですから「どこをクリックすれば次に進めるのか」を明確にするデザイン(色・場所・大きさ)だけにこだわるのではなく、「なぜクリックする必要があるのか」という、案内される場所に行きたくなる気持ちを醸成した上で、行動を喚起するという全体設計が重要です。

そのためにはまず、そのCTAによるユーザーベネフィットが何かを明確にする必要があります。検索エンジン経由の訪問者が多いページなら、訪問者の目的がはっきりしている場合が多いですが、ソーシャルメディア経由などでまだ興味・関心が曖昧な訪問者に、いきなり購入や申し込みを促してもあまり効果はないでしょう。
提供しているコンテンツがターゲットとするペルソナの知識レベルや、カスタマージャーニー上で重要なタッチポイントに必要なユーザー体験に合わせた「次の行き先」を、段階的に案内するように考えてみてください。

Facebookからウェブサイトへ。参照トラフィックのためのCTAとは?

ボストンのソーシャルメディア調査会社Shareaholicは先日、ソーシャルメディア経由のウェブサイトへのトラフィックでは、Facebookが圧倒的に1位だという調査結果を発表しました。

インターネット上のトラフィックの多くが、検索エンジンよりもソーシャルメディアに集まりつつある今、FacebookページでのCTAとして、カバー画像内とニュースフィード内の広告に表示されるボタンに工夫が必要でしょう。

2013年3月のFacebookページに関する利用規約改定で、カバー画像に『価格・購入情報や、連絡先情報、ユーザーのアクションを促す文言を記載してはならない』という条文が削除されました。(その後7月にカバー画像内テキストの20%制限も解除)そのため現在はカバー画像に、以下のような(それまで禁止されていた)CTAを記載することが可能です。

  • 「40%オフ」や「ホームページからダウンロード」などの価格または購入情報
  • ウェブサイトのアドレス、メール、住所などの連絡先情報や、[基本データ]セクションに記載すべき情報
  • 「いいね!」や「シェア」などのFacebookの機能やアクションの言及、またはこうした機能を指す矢印
  • 「今すぐ購入」や「友達に教えよう」といったアクションを促す表現

また、外部サイトへ誘導するFacebook広告では、「購入する」「予約する」「詳しくはこちら」「登録する」「ダウンロード」という5種類のCTAボタンを設定することが出来ます。また、Power Editorを利用すると、CTAボタンを埋め込んだページ投稿広告を作成することが出来ます。

Power Editor
https://www.facebook.com/ads/manage/powereditor/

参考:facebook for business「広告でのアクションを喚起」https://www.facebook.com/business/a/online-sales/calls-to-actions

Facebook広告ガイド
https://www.facebook.com/business/ads-guide/

Facebookページでのコミュニケーションで興味・関心を醸成したユーザーを、上手くウェブサイトに誘導することは、ソーシャルメディアとオウンドメディアの連携といった観点でも、今後ますます重要になると考えられます。そのためにはFacebookページのファンを観察・分析し、その心理状態を把握して、CTAを考えてみてはいかがでしょうか?

イラスト:速瀬 みさき
1993年よりホラー誌デビュー。漫画家として活動しながらエッセイ、イラスト、
デザインなども手掛ける。近著コミックスは、メイド喫茶にバイトで潜入取材漫画。
広告代理店勤務の夫を持ちながらも、マーケティングなにそれ?状態で執筆中!
公式サイト : http://www.nanacom.com/
Facebookページ : http://www.facebook.com/hayase.mi
用語解説:ソーシャルメディアマーケティングラボ