2022年6月より、日本でも広告サービスの提供を活用したPinterest。そんな今大注目のPinterestのおさえておきたい使い方などを解説します。
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Pinterestとは
Pinterestは、WEBサイト上やSNSなどで公開されている画像などを探して、自分のボードにまとめることができるビジュアル探索プラットフォームです。
Pinterestは「暮らしをさらに豊かにするインスピレーションの発見と実現をもたらす」をミッションに掲げており、グルメからインテリア、ビューティーなど様々なジャンルのアイディアを得ることができます。
Pinterest Japan ビジネスマーケティング統括責任者へのインタビューはこちら
▶【ポジティブなインスピレーションとの出会いの場を目指して】Pinterest Japanに聞く、「ビジュアル探索ツール」Pinterestの特徴
Pinterestのユーザー数・利用状況
Pinterestは世界で毎月4億人以上のユーザーに利用されています(※1)。ユーザーの6割は女性と、女性のユーザーが多いのが特徴ですが、一方でZ世代や男性のユーザーも2019年から2020年にかけて40%増えており、ユーザー層の広がりが伺えます。
日本国内においては、2020年12月時点で870万人(※2)のユーザーがおり、直近二年間のピン保存数は1.6倍増加していると言います。
Pinterestをはじめ、様々なSNSの最新ユーザー数を把握できる記事です
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Pinterestの特徴
特徴①インターネット上にある様々なアイディアを集める場所
TwitterやInstagramが、自分に起きた出来事や思い出を発信するプラットフォームだとすると、Pinterestは、既にインターネット上に存在している様々なアイディアを集め、自分のボードに保存することをメインに使われています。
自分が好きなアイディア、好みのテイストをまとめ、それを見てもらう場となっています。
特徴②未来のためのアイディアを探すユーザーが多い
ビジュアル探索ツールという性質上、Pinterestユーザーは自分の未来の行動のためにアイディアを検索しているという特徴があります。
例えばInstagramが、実際に食べた料理や新しいヘアスタイルなど過去の出来事を友人に共有していいねをもらうのに対し、Pinterestは「どんな料理を作ろうか」「どんな髪型にしようか」など、これから起きる予定や起こす行動に対してインスピレーションを得るために利用されているのです。
特徴③ユーザーと新しいブランドとの出会いを促すプラットフォーム
これからのためのアイディアを探すプラットフォームであるPinterestでは、上位の検索の97%が特定のブランド名などを指定せずに行われているというデータもあります(※1)。
「新しい洋服が欲しい」「部屋をリフォームしたい」など、「〜したい」という欲求を持ったユーザーが多く、こうした積極的なユーザーとブランド(企業)との出会いが生まれる場でもあります。
特徴④アイディアから実際の行動に移るユーザーも多い
アイディアを検索するだけでなく、そうしたアイディアから実際何かしらの行動をとるユーザーが多いのも、Pinterestの特徴です。
アメリカではブランド(企業)のピンを見て商品を購入したユーザーの割合が85%という調査結果(※3)もあるなど、生活者の購買行動と非常に近い場所にあるプラットフォームであるという特徴があります。
Pinterestのアカウントを開設しよう!
では次にPinterestのアカウント開設の手順についてご説明します。
1.トップページの右上、「無料登録」のボタンから登録をします。メールアドレスやパスワードを設定するだけで誰でも簡単に登録することができます。
2.続いて、アカウントの設定です。性別や地域を入力し、さらに興味のあるジャンルを選べば設定完了です。
3.ビジネスアカウントへの切り替えも簡単に行えます。ホーム画面の右上のタブを開き、ビジネスアカウントへ切り替えるを選択すると切り替え設定画面に移行が可能。
4.ビジネスアカウントは「プロフィールの作成」や「会社についての情報」「広告掲載の検討の有無などを入力して設定完了です。
Pinterestの基本的な使い方
1.Pin(ピン)の保存
「Pin(ピン)」とはPinterestでお気に入りのアイデアを保存するブックマークのようなものです。Pinterestでは、ホームフィード上に表示されるピンや、検索結果で表示されたピンを自分のボードに保存することができます。また、ブラウザボタンをダウンロードすると、Pinterest以外のオンライン上で見つけた画像からピンを保存することもできます。
2.ボードの作成
ピンは「ボード」に保存されます。保存ボタンを押すと、保存先のボードを指定できる画面が表示されます。新しいボードに整理したい場合は新規のボードを作成することも可能です。
3.ピンの作成
自分で撮った写真をもとに自分のアイディアをピンとして作成することもできます。 写真からピンを作成する場合、パソコンやモバイルから画像をアップロードし、タイトルや説明文、リンクを追加します。
4.Pinに反応する
ホームフィード上に表示されるPinterestユーザーの様々なPinに反応をすることができます。Pinterestでできるアクションは以下のようなものがあります。
- リアクション
「いいね」「面白いね」「ナイスアイデア」など、絵文字で気軽に感想を伝えることができます。現在、動画ピンとアイデアピンにのみ、リアクションを返すことができます。 - コメント
気に入ったピンに対して、最大500文字までのコメントを残して感想を伝えることができます。またリンクの追加も可能。「@」とユーザー名を入力すれば最大5名までPinterestユーザーをメンションすることができます。
4.好きなアカウントをフォローする
Pinterestでコンテンツを投稿しアイディアをシェアしているクリエイターのアカウントや、自分と似た趣味嗜好があるボードを作成しているアカウントをフォローすることもできます。フォローしたアカウントのピンは表示されやすくなるため、自分の好みのアイディアを発見しやすくなります。
企業(ブランド)のためのPinterest活用法
ユーザーが未来の行動のためのインスピレーションを探しにきているPinterestは、企業のマーケティング活用にも最適なプラットフォームです。
①ピンを作成する
自分たちの持っている商品やアイディアをもとにピンを作成しボードに保存し、Pinterestユーザーに情報を届けます。予め用意した画像をアップロードするだけでなく、Webページを認証させることで、自分たちのホームページ上の写真を有効活用することも可能。
作成するピンの種類に応じて、認知から、商品理解、Webページへの遷移促進など様々な施策効果が期待できます。
<ピンの種類>
- 画像ピン
1件の画像(静止画)から作られるピン。 - 動画ピン
1件の動画から作られるピン。ホームフィード上で自動的に再生される。ビジネスアカウントのみが作成可能。 - アイデアピン
最大20ページの動画、画像やテキストを1件のピンにまとめた複数ページのピン。レシピや、ヘアアレンジ、DIYなどノウハウ系のコンテンツをシェアするのに適している。 - リッチピン
ウェブサイトの情報が同期されたピン。レシピの料理名や分量などを一覧表示させる「レシピピン」、ウェブサイトの記事やブログの投稿記事などの説明文などが表示される「リーディングピン」、商品の価格や在庫状況などの詳細が表示される「プロダクトピン」がある。 - コレクションピン
ビジネスアカウントのみが作成できるピンで、商品のリンクがタグ付けされたピン。ECサイトのURLなどを表示させることができる。
②Pinterest上でのUGC活用
また、Pinterest上に自社の商品についてのピンがあった場合、それをボードに保存することも良いでしょう。ユーザーのリアルなクチコミとしてボードに整理して掲載すれば、Pinterestユーザーの自社の商品についての理解を深め、商品購入やサービス利用への後押しに繋げられる可能性もあります。
UGCを活用した施策に興味のある方におすすめの記事です
▶UGCを活用した施策事例7選!お手本にしたいポイント解説【2022年最新版】
③Pinterestカタログの利用
Pinterestカタログは、自社ECサイトで掲載している商品画像などがピンされた場合、その商品の価格や在庫有無といった商品情報を表示する「プロダクトピン」を自動的に生成してくれる機能。
Pinterestビジネスアカウントにてサイトのドメイン所有権を認証させ、データソースを用意することで利用ができます。
そのピンを見たユーザーがそこから数クリックで、その商品が販売されているECサイトの商品ページに遷移することができ、商品購入への導線作りに役立つ機能です。
④Pinterest広告
Pinterestは前述の通り「未来の行動ためのアイディア」を探しているユーザーが多いという特徴があります。そのためフィードに表示されるものが広告であっても、ユーザーの嫌悪感に繋がりにくく、その後のアクションを促しやすいというメリットがあります。
Pinterest広告のフォーマット、キャンペーン目的、ターゲティングの概要は以下の通りです。
<Pinterest広告のフォーマット>
- スタンダード
縦長、または正方形のシンプルなフォーマット。 - 動画
視覚的にインパクトがあり、ユーザーの目をひき、ストーリーを伝えることができるフォーマット。 - ショッピング
商品情報やリンク先などが紐づけられたプロダクトピンを利用したフォーマット。 - カルーセル
複数枚の画像をスワイプさせ、ストーリーを伝えたり商品のラインナップを伝えるなど様々な切り口の訴求ができるフォーマット。 - コレクション
1枚の大きなメイン広告と、それに続く3枚のサブ広告を使ったフォーマット。モバイルアプリのフィードに表示される。 - アイデア
複数の動画。画像、リスト、カスタムテキストを組み合わせたフォーマット。
<Pinterest広告のキャンペーン目的>
- 認知度向上
ブランド認知度、動画視聴回数 - 比較検討促進
検討促進 - コンバージョン数向上
コンバージョン数、カタログ販売
<Pinterest広告のターゲティング>
- 自動ターゲティング
広告にするピンの詳細に基づいてオーディエンスを自動的に選択するターゲティング - 属性
年齢、性別、地域や言語といったユーザーの属性から絞り込むターゲティング - 興味があるインタレスト
レシピ、ビューティー、インテリアなど、特定のトピックに関心のあるユーザーに広告を配信するターゲティング - キーワード
特定の検索キーワードに基づいてオーディエンスを絞り込むターゲティング - 顧客リスト
企業が保有する顧客リストをもとに、過去自社のウェブサイトやPinterestコンテンツにエンゲージしたことがあるユーザーへリーチするターゲティング - アクトアライクオーディエンス
既存の顧客と類似している他のユーザーにリーチするターゲティング
いかがでしたか?今回は注目のPinterestについて、概要や使い方、企業の活用方法などをご紹介しました。ぜひ今後の施策にご参考ください!
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