今、この瞬間に話題になっていることが分かる「X(Twitter)トレンド」。日常的にチェックする方も多いのではないでしょうか?企業のX(Twitter)アカウントの運用においても、話題が上手くトレンド入りされれば、大幅なインプレッション増や流入増を見込むことができます。

今回は、X(Twitter)トレンド入りの仕組み・条件からビジネスに活かすコツまで、X(Twitter)トレンドについて知っておきたい情報をまとめてご紹介します。

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X(Twitter)のトレンドとは?

X(Twitter)のトレンドとは、今この瞬間にX(Twitter)で話題になっていることが分かる機能のことです。ここ数日や今日1日で話題になったトピックではなく、今まさに注目されているトピックが選び出されるため、X(Twitter)で盛り上がっている最新の話題をリアルタイムで見つけることができることが特徴です。

2022年7月4日AM10:30頃、筆者のTwitter iOSアプリ上に表示されたTwitterトレンド画面。

X(Twitter)トレンドの仕組み・条件とは?

X(Twitter)のトレンドは、X(Twitter)社独自のアルゴリズムによって決定されており、個々人にカスタマイズされた内容が表示されています。

初期設定では

  • フォローしているアカウント
  • 興味関心
  • 位置情報

をもとにカスタマイズされていますが、自分が属している場所とは別の地域のトレンドを見ることもできます(詳細は後述)。

なお、カスタマイズの内容にかかわらず、地域特有のイベントや世界中で話題になっていることもトレンドに表示されます。

X(Twitter)社は「今、話題になっていること」を判断する条件として、トレンドに関連するツイートの数はトレンドの決定やランク付けの際に考慮される要素の1つにすぎないと公表しています(参考:X(Twitter)のトレンドについてのよくある質問)。

<X(Twitter)トレンドに反映される条件>

  • 自身の興味関心や属する地域(カスタマイズされた内容)
  • 時節にあわせた話題
  • 時事問題
  • 緊急性の高い話題

などが組み合わされたものがX(Twitter)トレンドとして表示されるようです。

X(Twitter)トレンドに反映されないコンテンツ

ただし、仮に世の中の話題になっていたとしても、X(Twitter)トレンドに反映されないコンテンツもあります(引用:X(Twitter)のトレンドについてのよくある質問)。

  • X(Twitter)ルールに違反しているもの(暴力、テロ行為、攻撃的な嫌がらせ、ヘイト行為など)
  • 冒涜的な言葉や、成人向けや性的な内容についての言及が含まれるもの
  • 重大な犯罪の被害者や未成年者のプライバシーを標的としているもの(私人の場合)

X(Twitter)トレンドの見方

X(Twitter)トレンドは、X(Twitter)のモバイルアプリ(Twitter for iOSアプリ、Twitter for Androidアプリ)では、トレンドは [話題を検索] タブ の [トレンド] セクションに表示されます。デスクトップパソコンやノートパソコンでtwitter.comにログインした場合は、ホームタイムライン、通知、検索結果、プロフィールページなどの多くの場所にトレンドが表示されます。(引用:X(Twitter)のトレンドについてのよくある質問

先述の通り、個々人によってカスタマイズしたものが表示されていますが、設定画面から自分とは別の地域のトレンドを見ることもできます。

<X(Twitter)トレンド設定の変更方法>

  • 1.トップメニューのプロフィールアイコンまたはナビゲーションメニューアイコンをタップ
  • 2.[設定とプライバシー] をタップし、[プライバシーとセキュリティ] をタップ
  • 3.[Twitter アクティビティ] の [表示するコンテンツ] をタップ
  • 4.[話題を検索の設定] を選ぶ
  • 5.[現在の場所のコンテンツを表示] の横にあるスライダーをドラッグしてオンにすると、利用者に合わせてカスタマイズされたトレンドが表示される。この機能を無効にすると、[話題を検索の位置情報] をタップして地域を変更可能。

X(Twitter)トレンドランキング

このように、各個人のX(Twitter)トレンドの設定を変えることでも各地域のトレンドをチェックすることはできますが、現在の各地域におけるX(Twitter)トレンドをリアルタイムでまとめて表示してくれるサイトを利用することで、より効率よくトレンドをチェックすることができます。

<X(Twitter)トレンドランキングが分かる参考サイト>

日別、地域別のX(Twitter)トレンドの結果を過去に遡って見ることができるので、「昨年の今頃はどんなことが話題になっていたか?」をチェックし、時節に沿った投稿をするのにも便利です。

時節を踏まえて話題になりやすいトピックについては、X(Twitter)社が3ヵ月毎に発表しているモーメントカレンダーでも紹介されています。X(Twitter)トレンドランキングとあわせて、日々のX(Twitter)投稿のアイデアに活かすことをお勧めします。

X(Twitter)トレンド大賞

X(Twitter)社は、年に一回「みんなのツイートがトレンドになる」をキーワードに、X(Twitter)トレンド大賞を発表しています。その年にX(Twitter)内でトレンドインした言葉を分析し、その年最も話題となった本当のトレンドをアワード形式で発表するもので、2017年の開始以降、毎年12月のX(Twitter)界隈の風物詩となっています。

その年の世相を反映するX(Twitter)トレンド大賞。歴代大賞を取ったワードを見ると、その年にあったことが色々思い出されるのではないでしょうか。

<歴代のX(Twitter)トレンド大賞>

  • 2017年:(各部門に分けて発表)WORD OF THE YEARは「FGO」
  • 2018年:W杯(サッカー)
  • 2019年:平成最後の日
  • 2020年:コロナ(新型コロナ)
  • 2021年:金メダル

X(Twitter)トレンドをビジネスに活かすコツ

では、「X(Twitter)トレンド機能」をどのようにビジネスに活かせば良いでしょうか?

1.旬の話題をX(Twitter)投稿やキャンペーン企画に反映することで、自然な話題化を狙う

X(Twitter)トレンドでまさに今話題になっていることや、X(Twitter)ランキングサイト・モーメントカレンダー等を活用して過去の同じ時期にトレンドとなった話題をチェックし、日々のX(Twitter)投稿やキャンペーンの企画に活かしましょう

全国にパソコン専門店”ドスパラ”とWEB通販を展開する株式会社サードウェーブは、時節に乗っ取ったハッシュタグを付けてキャンペーンを開催することで、キャンペーン期間中(7日間)毎日ハッシュタグをX(Twitter)トレンド入りさせることに成功しました。

2020年1月に同社がキャンペーンの企画としてピックアップしたのは「Windows7のサポートが終了する」という話題です。この話題にあわせて、「#Windows7の思い出」というハッシュタグ投稿を促すX(Twitter)キャンペーンを実施したところ、ハッシュタグが自然に広がっていきました。その結果、見事X(Twitter)トレンド入りし、さらに多くのユーザーにX(Twitter)キャンペーンを知ってもらうことができたそうです。

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また、7日間同じハッシュタグがトレンドに入ることはないため、キャンペーン期間中の7日間は毎日似たようなハッシュタグに変えてキャンペーンを実施し、全てのハッシュタグをトレンド入りさせることに成功しています。

<ドスパラのX(Twitter)キャンペーン期間中のトレンド入り結果>

トレンド枠

  • 1/8 2位 #Windows7の思い
  • 1/9 1位 #初PCの思い出
  • 1/10 1位 #私のPCに足りないもの
  • 1/11 1位 #私の人生変えたゲーム
  • 1/12 21位 #あなたのPC環境
  • 1/13 2位 #今のパソコン何代目
  • 1/14 4位 #ガレリアほしい

おすすめ枠

  • 1/10 #ドスパラ
  • 1/11 #私の人生変えたゲーム
  • 1/12 #あなたのPC環境
  • 1/13 #ドスパラ

2.「特定のハッシュタグ」が付いたツイートを短時間に一気に発生させてX(Twitter)トレンド入りさせ話題化を狙う

短期間に特定のハッシュタグが付いたツイートを一気に発生させることで、自社で意図的にX(Twitter)トレンドを狙うこともできます

サプリメント「ブルーベリーアイ」等を販売する株式会社わかさ生活は、BlueBerryの「BB」と数字の「88」が似ていること、また8月がブルーベリーの実りの季節であることから、8月8日を「ブルーベリーの日」に制定し、一般社団法人日本記念日協会から正式に認定を受けています。

X(Twitter)アカウント「わかさ生活広報部」では2021年8月8日に「#ブルーベリーの日」のトレンド入りを目指してX(Twitter)キャンペーンを実施。キャンペーン期間はたった1日でしたが、日頃から同アカウントを応援するファンを中心に短期間で一気にツイートが発生したことで、見事トレンド入りを果たしました。

ただし、複数のアカウントで同じ内容をひたすら発生させる、ボットやアプリケーションを使って特定のキーワードで構成された似たような文章を投稿する行為は、X(Twitter)社より禁止されており、検索結果に反映されません(参考:検索のルールと留意点について)。

わかさ生活の事例のように、特定のハッシュタグがあくまでオーガニックに広まっていくことを目指しましょう。

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X(Twitter)トレンド入りで得られる成果

X(Twitter)トレンド入りすることで、多くの人から目に留まるようになるため、X(Twitter)投稿のインプレッション数やいいね!コメント、RT数の増加や、X(Twitter)フォロワー数の増加といった成果を得られます。

アライドアーキテクツ株式会社では、SNSプロモーション支援ツール「echoes」を通じて多数の企業のX(Twitter)キャンペーンの開催・運用を支援していますが、X(Twitter)トレンド入りしたキャンペーンとそうでないキャンペーンでは、明らかな実績の違いが見られています。

<X(Twitter)トレンド入りしたX(Twitter)キャンペーンの実績>

X(Twitter)トレンド入りしていないキャンペーンに比較して…

  • キャンペーン投稿のインプレッション数:約1.8倍
  • キャンペーン投稿のRT数:約1.4倍
  • キャンペーンを通じたフォロワー獲得数:約1.7倍

(※上記は実際のキャンペーン実績から、ランダムにピックアップした4社の実績を平均した値です。なお、「echoes」およびアライドアーキテクツのX(Twitter)キャンペーン支援は、X(Twitter)トレンド入りをお約束するものではありませんのでご注意ください。)

X(Twitter)トレンド入りの仕組み・条件を押さえて、トレンド入りの確率を向上させるキャンペーン設計を行うことで、このような実際の成果につなげることが可能です。

以上、今回はX(Twitter)トレンドについて知っておきたい情報をまとめてご紹介しました。日頃のX(Twitter)アカウントの運用の参考にしていただければ幸いです。