Facebookページ運用に当たり、自社のページのファンがどのようなシーンで、何のデバイスからFacebookにアクセスしているかを知ることは大変重要なことです。そこで今回は、約2, 300名のFacebookユーザーに「主な利用シーン」と「主にアクセスするデバイス」についてのアンケート調査を実施。その結果を代表的な4つのペルソナ別にインフォグラフィックにまとめました。

 

こんにちは、SMMLabの小川です。
あなたのFacebookページのファンは、どのようなシーンで、何のデバイスからFacebookにアクセスしているでしょうか?通勤・帰宅時、電車の中でモバイルから?それとも夜寝る前に自宅のパソコンからゆっくり?勤務先で昼休みにモバイルからアクセスする場合もあるでしょうし、子供が学校に行っている昼間に自宅のパソコンから アクセスする場合もあるでしょう。
Facebookページの運用にあたり、このようにファンのFacebook利用実態を把握しておくこと、そしてそれに沿って適切なコンテンツを用意し、投稿を行うことは非常に重要なポイントです。
そこで今回は、2, 318名のFacebookユーザーにFacebookの「主な利用シーン」と「主にアクセスするデバイス」についてのアンケート調査を実施。Facebookユーザーの代表的なペルソナである「男性ワーカー」、「女性ワーカー」、「女性主婦」、「学生(男女共)」の回答結果をインフォグラフィックにまとめました。

 
ペルソナ別 Facebook利用実態 インフォグラフィック
 

解説

ここからは、「男性ワーカー」、「女性ワーカー」、「女性主婦」、「学生(男女共)」、それぞれの特徴を一つずつ解説していきます。
 

《男性ワーカーの特徴》



Facebook利用実態 インフォグラフィック 男性ワーカー
 

・男性ワーカーの主な利用シーンは「家でゆっくり」「勤務先」「就寝前」。外から、特に「勤務先」でのアクセスが高い傾向。

 
男性ワーカーのうち、約半数にあたる48%のユーザーは主に「家でゆっくりしているとき」にFacebookにアクセス、また 12%のユーザーは「就寝前」、5%のユーザーは「起きたらすぐ」にアクセスしているとの結果が出ました。つまり、全体の65%のユーザーは、自宅にいるときに主にFacebookを利用していることが分かります。
一方で残りのユーザーは、勤務先(13%)、通勤時(9%)、外出先の移動時間・空き時間(7%)、昼休憩・ 昼ごはんのとき(6%)と回答しており、勤務中に何らかの形でFacebookにアクセスしているようです。
他のペルソナと比較して、「家でゆっくりしているとき」が比較的少なく、外でのアクセスが多いことが特徴です。オンタイムの隙間時間を利用してアクセスし、オフタイム(家)ではFacebookはせずにくつろいでいる、という方も多いのでしょうか。
 
では、この「主な利用シーン」に関して年代別に違いは出てくるでしょうか?この部分について、もう少し掘り下げて見てみましょう。
 
Facebook利用実態 年齢別利用シーン 男性ワーカー
 
年代別にみてみると、上記グラフの通り、年代が若いほど勤務先や外出先での利用率が高く、年代が高いほど家で利用する傾向があるようです。
他のペルソナと比較して、どの世代でも「勤務先」の割合が多く、特に20代後半では、19%と2割近くなっています。業種などにもよりますが、業務の一環としてFacebookをチェックしている方も多いのでしょう。「就寝前」に関しては、20代の15%が最多となっており、若い人ほど夜寝る前までアクセスしている人が多いようです。
 

・男性ワーカーが主にアクセスするデバイスは、モバイル率が高い傾向。

 
61%のユーザーは主にパソコンから、39%はモバイル・その他からアクセスすると回答しました。(20~24歳は異なりますが)年代が若いほど、モバイル・その他率が高く、年代が高くなるほどパソコン率が高くなる傾向にあります。他のペルソナに比べ、Facebookメインユーザー層である20代後半~40代前半のモバイル率が40%台と高いのも特徴です。
 

《女性ワーカーの特徴》



Facebook利用実態 インフォグラフィック 女性ワーカー
 

・女性ワーカーの主な利用シーンは「家でゆっくり」「就寝前」「通勤時」。家でアクセスする傾向。

 
女性ワーカーのうち、半数以上の53%のユーザーは主に「家でゆっくりしているとき」にFacebookにアクセス、また13%のユーザーは「就寝前」、4%のユーザーは「起きたらすぐ」にアクセスしているとの結果が出ました。つまり、全体の70%のユーザーは、自宅にいるときに主にFacebookを利用していることが分かります。
残りのユーザーは、通勤時(10%)、勤務先(9%)、外出先の移動時間・空き時間(5%)、昼休憩・昼ごはんのとき(5%)と回答しており、外からアクセスしているようです。男性ワーカーと比較して、「勤務先で」が少なく、「通勤時」が多い点、比較的家でのアクセスが多い点が特徴です。
 
Facebook利用実態 年齢別利用シーン 女性ワーカー
 
年代別にみてみると、上記グラフの通り、「就寝前」の割合が年齢に比例して高くなる傾向にあり、50代以上では32%となっています。「通勤時」に関しては、20代前半が14%で最多となっており、若い人ほど電車などの移動時間にアクセスしています。
 

・女性ワーカーが主にアクセスするデバイスは世代により様々、30代後半は47%がモバイル派。

 
64%のユーザーは主にパソコンから、36%はモバイル・その他からアクセスすると回答しました。世代により「パソコン派」と「モバイル派」が分かれている点が特徴的で、20代後半と30代後半はモバイルの利用率が他のペルソナとも比較して相対的に多く、特に30代後半では全てのペルソナの中で最多の47%となっています。
 

《女性主婦の特徴》



Facebook利用実態 インフォグラフィック 女性主婦
 

・女性主婦の主な利用シーンは「家でゆっくり」「就寝前」「起きたらすぐ」。20代とそれ以外で分かれる傾向。

 
女性主婦のうち、79%のユーザーは主に「家でゆっくりしているとき」にFacebookにアクセス、また14%のユーザーは「就寝前」、4%のユーザーは「起きたらすぐ」にアクセスしているとの結果が出ました。つまり、女性主婦の場合は外からアクセスすることはほとんどなく、家からアクセスするものと考えて間違いなさそうです。
 
Facebook利用実態 年齢別利用シーン 女性主婦
年代別にみてみると、上記グラフの通り、若い人ほど「就寝前」、「起きたらすぐ」にアクセスすると答えた人が多く、20代後半では「就寝前」が27%となっています。また、年代が高い人ほど「家でゆっくりしているとき」の割合が多くなっています。
 

・女性主婦が主にアクセスするデバイスは、圧倒的にパソコン。年齢に比例してパソコン率が高まる傾向。

 
74%のユーザーは主にパソコンから、26%はモバイル・その他からアクセスすると回答しました。年齢別に見てみると、年代が若い人ほどモバイル率が高く、年代が高い人ほどパソコン率が高いことが分かります。つまり、若い人ほど、就寝前や起きたらすぐなどの隙間の時間にモバイルからアクセスするシーンが多いと言えそうです。
 

《学生の特徴》



Facebook利用実態 インフォグラフィック 学生
 

・学生の主な利用シーンは「家でゆっくり」「就寝前」「外出先の移動時間・空き時間」。女性ワーカーと同傾向だが、比較的、家でのアクセスが多い。

 
学生のうち、半数以上の55%のユーザーは主に「家でゆっくりしているとき」にFacebookにアクセス、また 13%のユーザーは「就寝前」、3%のユーザーは「起きたらすぐ」にアクセスしているとの結果が出ました。つまり、全体の71%のユーザーは、自宅にいるときに主にFacebookを利用していることが分かります。
一方で残りのユーザーは、外出先の移動時間・空き時間(8%)、学校で(7%)、通学(7%)、昼休憩・昼ごはんのとき(7%)と回答しており、学校・外出時に何らかの形でFacebookにアクセスしているようです。女性ワーカーと同傾向にありますが、比較的、家でのアクセスが多いことが特徴です。
 
Facebook利用実態 年齢別利用シーン 学生
 
年代別にみてみると、上記グラフの通り、年齢に比例して「家でゆっくりしているとき」の比率が高くなる傾向にあることが分かります。「就寝前」に関しては、10代で16%が最多となっています。
 

・学生が主にアクセスするデバイスは、若いほどモバイル率が高い傾向。10代は47%がモバイル派。

 
62%のユーザーは主にパソコンから、38%はモバイル・その他からアクセスすると回答しました。モバイル率は若いほど高く、10代では47%となっています。
 

全体のまとめ

 
ペルソナ別、利用シーン・デバイスの調査結果はいかがでしたでしょうか?
利用シーンについては、全てのペルソナで「家でゆっくりしているとき」が最多でしたが、男性ワーカーが外(特に勤務先)からアクセスする比率が高いこと、女性ワーカーと学生が類似していること、女性主婦は20代とそれ以外で傾向が分かれていること等、各ペルソナごとに特徴的な結果も見えてきました。
また、全てのペルソナの共通点として、利用シーンの3位以内に「就寝前」が入っているのも見逃せない点です。夜、タイムラインを見ながら1日を振り返るという方が多いのでしょうか。
デバイスに関しては、まだまだPC率が高いとはいえ、世代によってはモバイル率が50%近いケースもあり、今後どのようにモバイル率が高まっていくか気になるところです。モバイル率に関しては男性ワーカーが最も高く、次いで、学生、女性ワーカー、女性主婦の順となり、女性主婦は圧倒的にパソコン派でした。
今回の調査は、主にFacebookにアクセスする利用シーン・デバイスについて実施したものであり、ここで出た結果はあくまでも傾向値となります。(追記:また、FacebookアプリMONIPLA上で実施したアンケートであるため、一般的なFacebookユーザーに比較し、より積極的にFacebookを利用している層であろう点を、考慮しておく必要があります。)ただ、 今回の調査結果から、世代や性別、職業などによって、日常におけるFacebookの位置付けや使い方が異なるという事実が改めて見えてきたと言えます。
 
さて、あなたのFacebookページでは、どんなタイミングでどんな投稿をすれば、ファンに一番リーチできるでしょうか?また、いいね!やシェアの共感を得られ、エンゲージメントを高めていけるでしょうか。今回の調査結果も参考にしながら、ぜひ、自分のFacebookページのファンがどんな人なのか、そして毎日どんな生活を送っているかを改めて見直してみましょう。そして、それに寄り添うタイミング・内容で投稿できているか検証してみてください。
 
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■アンケート概要 「Facebookユーザーの企業・ブランドFacebookページ利用実態調査」
・期間:2012/5/28~6/3
・方法:Facebookアプリ MONIPLA上でアンケート調査を実施
・有効回答数:2, 318名
内、各ペルソナの対象人数
男性ワーカー:1, 226名、女性ワーカー:590名、女性主婦:377名、学生:125名
・主催会社:アライドアーキテクツ株式会社
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