
Instagramのアルゴリズムとはどんな仕組みなの?アルゴリズムを攻略してアカウント運用で成果を出すためには?事例とともに解説しました!
TOPICS
- 1.Instagramのアルゴリズムとは
- 1-1.Instagramアルゴリズムとは
1-2.アルゴリズムを理解して効果的なInstagram活用を
1-3.Instagramアルゴリズムが重視する要素 - 2.フィードとストーリーズのアルゴリズム
- 2-1.フィードとストーリーズのアルゴリズムの仕組み
2-2.カギとなるのは「ユーザーの行動」が見込めるか
2-3.フィードとストーリーズのアルゴリズムが重視する要素
2-4.同じアカウントからの投稿は連続で表示されない(フィード) - 3.発見タブのアルゴリズム
- 3-1.発見タブとは
3-2.発見タブのアルゴリズムの仕組み
3-3.発見タブのアルゴリズムが重視する要素 - 4.Instagramリールタブのアルゴリズム
- 4-1.Instagramリールとは
4-2.Instagramリールタブのアルゴリズムの仕組み
4-3.Instagramリールタブのアルゴリズムが重視する要素
4-4.発見タブとリールタブのガイドライン - 5. Instagramアルゴリズムを味方につけるアカウント運用のポイント
- 6.運用の目的を忘れずに
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1.Instagramのアルゴリズムとは
1-1.Instagramアルゴリズムとは
アルゴリズムとは、「計算ができる」ことを計算する形式的な手続きやそれを表現したもので、「演算手順」とも呼ばれます。
Instagramにおいては、Instagramのシステムがそれぞれのユーザーにどんなコンテンツを表示させるか判断する仕組みのことを指します。
Instagramでは、少しでも長く活発にプラットフォームを利用してもらうため、AI(人工知能)を利用し、ユーザーの好みに合わせた投稿をカスタマイズして表示しています。
これによって、Instagramのユーザーは「自分に関係がある」「関心がある」「興味がある」投稿を優先的に閲覧できるようになるのです。
1-2.アルゴリズムを理解して効果的なInstagram活用を
Instagramのフィードやストーリーズでは、ユーザーがフォローしているアカウントの投稿の中から、アルゴリズムに基づいてそのユーザーの親しいアカウントや興味関心の高そうな投稿を優先的に表示させています。
また、発見タブやリールタブでは、フォローしているアカウント以外の投稿も含めて、そのユーザーの好みにマッチした投稿がおすすめされます。
つまり、Instagramのアルゴリズムを理解して投稿コンテンツを作成し運用を行えば、
- 既存のフォロワーにしっかりと情報を届けることができる
- フォロワー以外のユーザーにアカウントを知ってもらうことができる
というメリットがあるのです。
1-3.Instagramアルゴリズムが重視する要素
ユーザーに表示するコンテンツを決定するため、Instagramのアルゴリズムは、様々な要素をチェックしています。
その種類は数千にも及びますが、大きく以下の3つに関する情報に分類できます。
①投稿を行ったアカウント(投稿者)についての情報
②その投稿自体の情報
③投稿をみるユーザー(閲覧者)についての情報
アルゴリズムを理解し、効率的に投稿を表示させるためには、アカウント全体、投稿、フォロワー、それぞれにアプローチをしていく必要があります。
2.フィードとストーリーズのアルゴリズム
2-1.フィードとストーリーズのアルゴリズムの仕組み
Instagramのフィードとストーリーズは、広告を除いて既にフォローしているアカウントの投稿の中から、そのユーザー(閲覧者)の好みに合わせて投稿が表示されます。
そのユーザー(閲覧者)と親しいアカウントの投稿、興味関心が高いと判断された投稿から順に、フィードの場合は上に、ストーリーズの場合は左側に並びます。

2-2.カギとなるのは「ユーザーの行動」が見込めるか
Instagramのアルゴリズムはユーザー(閲覧者)が以下の5つのアクションを取ることが見込まれる投稿を「興味関心が高い」と判断します。
①長く投稿を閲覧する
②コメント
③いいね
④保存
⑤プロフィール写真のタップ
投稿を作成するときは、これらのアクションに結びつく投稿になるかどうかという視点をもちながらコンテンツ設計をしていくことが大切です。
2-3.フィードとストーリーズのアルゴリズムが重視する要素
では、どういった要素があれば投稿へのアクションが見込まれる投稿だと判断されるのでしょうか。
それぞれ要素の種類別に見ていきます。
①投稿に関する情報
- 投稿の人気度:その投稿に対する、保存、コメント、シェアといったエンゲージメント数の多さ
- 投稿自体の情報:投稿日時が新しいもの、動画の長さ、投稿の位置情報など
②投稿したアカウント(投稿者)についての情報
- 親密度:投稿が表示されるユーザー(閲覧者)と投稿したアカウント(投稿者)との過去数週間におけるやりとり(投稿の閲覧、いいね、コメント、DM)の回数
③投稿が表示されるアカウント(閲覧者)のInstagram上の行動
- 閲覧者がよく見ている投稿の数、「いいね!」した投稿の数:投稿が表示されるユーザー(閲覧者)がよく見る投稿の数、いいね!した投稿の数
④閲覧者と他のアカウントとのやりとり
- 特定のアカウントの投稿に対するアクションや投稿を見る頻度:特定のアカウントの投稿に対する、いいねやコメントなどのアクションの数
- 特定のアカウントとのやりとり:特定のアカウントとのDMなどのやりとりの履歴
人気の高い投稿であれば、他のユーザーにも支持されると判断され、優先的に表示されるようになります。また、新しい投稿、ユーザーと関連する場所の位置情報がついているといったことも有利に働きます。
さらに、投稿を表示させるユーザー(閲覧者)とやりとりの回数が多ければ多いアカウントからの投稿ほど、親密なアカウントからの投稿であると判断され、上(もしくは左)に表示されやすくなります。
同時にユーザーのInstagram上での行動から興味関心の傾向を掴んで表示する投稿を選びますので、投稿を行う際はその投稿をどんな興味関心を持っている人に届けたいのか具体的にイメージして行いましょう。
投稿やアカウントのカテゴリ(美容、ファション、グルメ、フィットネスなど)を明確化することもオススメです。
2-4.同じアカウントからの投稿は連続で表示されない(フィード)
Instagramのアルゴリズムは、ユーザー数が伸び、それぞれのアカウントがフォローするユーザーが増えた結果、フォロワーに見られずに埋もれてしまう投稿が増えたという事象を解決するために改良をすすめてきました。
つまり、様々なユーザーの投稿をできるだけ見てもらうことを重視しているため、同じユーザーの投稿は連続で表示されないようになっているのです。
よって短時間に複数の投稿を行うのではなく、時間をおいて(数時間〜1日程度)投稿する方が良いとされています。
3.発見タブのアルゴリズム
3-1.発見タブとは
発見タブは、Instagramアプリの下部に表示されている「虫眼鏡マーク」をタップすると表示される画面のことです。

発見タブは自分がフォローしていないアカウントの投稿のなかからおすすめの投稿が表示され、ユーザーが新しいコンテンツやアイディアを発見することができる場所となっています。
そのため、「何か新しいアイディアはないか」「面白いコンテンツはないか」と能動的に探しているユーザーが多く、新しいアカウントのフォローも生まれやすい場所です。
企業にとっては、新しいユーザーと接点を作ることができる場所でもあり、投稿が発見タブに表示されることで、リーチやフォロワー増加につなげることも可能となります。
3-2.発見タブのアルゴリズムの仕組み
発見タブでは、ユーザーの好みにあった新しい出会いを提供するために、以下のような投稿を優先的におすすめして表示します。
①そのユーザー(閲覧者)の興味ありそうだと判断される投稿
②そのユーザー(閲覧者)が気に入っているアカウントのフォロワーの投稿
③そのユーザー(閲覧者)の興味があるカテゴリーやグループの投稿
したがって発見タブで投稿を上位表示させるためには、投稿のジャンルやカテゴリーがはっきりわかるような投稿を心がけることが大切です。
また、どんなフォロワーと繋がりたいのか、フォロワーのペルソナをはっきり持っておくことで、ターゲットに近いフォロワーの発見タブに投稿が表示され、新しいフォロワーの増加にも繋がります。
3-3.発見タブのアルゴリズムが重視する要素
発見タブで上位表示させる投稿かどうかを判断するために重視される要素は以下のようなものがあります。
①投稿に関する情報
- 人気度、話題性:その投稿が短期間に獲得したいいねやコメント、保存、シェアの数
②投稿者との関係性
- やりとり履歴:ユーザー(閲覧者)と投稿者との過去の接点(投稿の閲覧の有無、いいねやメッセージなどのやりとり)があるかどうか
③ユーザー(閲覧者)の行動
- ユーザー(閲覧者)の興味関心:そのユーザー(閲覧者)が過去にいいね、保存、コメントした投稿の傾向、発見タブで閲覧する投稿の傾向
④投稿者の情報
- 投稿者の人気度:投稿者が他のユーザーとやりとりをした回数
発見タブはユーザー(閲覧者)に新しいアイディアやアカウントとの出会いを提供する場です。そのため、ユーザー(閲覧者)の興味関心は重要な指標となります。
また、基本的には初めて見るアカウントからの投稿を表示しますが、過去の接点も加味されることがありますので、フォロー外のユーザーからのコメントやDMにもきちんと対応すると良いでしょう。
4.Instagramリールタブのアルゴリズム
4-1.Instagramリールとは
Instagramリールは、Instagramのショート動画機能。様々なエフェクトや音源などを利用し、簡単に手軽に動画を投稿できるのが人気です。
リミックス機能などユーザーがより活発に動画を投稿するための機能もリリースされ、リール機能を利用する企業アカウントも見られるようになってきました。
そんなリール動画は、Instagramアプリ画面の下中央に表示されている再生マークから見ることができます。リールタブでは発見タブと同様に、フォローしていないアカウントの投稿もオススメされ、良いコンテンツに出会いたいというモチベーションが高いユーザーが多いのが特徴です。

Instagramリールについて知りたい方はこちらの記事もおすすめ
▶【Instagramのショートムービー特化機能】Instagramリールとは?
4-2.Instagramリールタブのアルゴリズムの仕組み
リールタブは、発見タブと同様にユーザー(閲覧者)の興味関心が高そうだと判断された投稿からオススメされて表示されます。ただ、リールタブでおすすめされる動画には「コンテンツの面白さ」という要素も重要な基準になっているという点が発見タブと大きく異なっています。
そんなリールタブのアルゴリズムは、「ユーザー(閲覧者)が最後までそのリール動画を見てくれるか」を重要な判断基準としています。
4-3.Instagramリールタブのアルゴリズムが重視する要素
Instagramリールタブのアルゴリズムが重視する要素には以下のようなものがあります。
①ユーザー(閲覧者)のアクティビティ
- ユーザー(閲覧者)の興味関心:ユーザー(閲覧者)が反応(いいね、コメント、音源ページへの遷移など)したリールの傾向
②投稿者との関係性
- やりとり履歴:ユーザー(閲覧者)と投稿者との過去の接点(投稿の閲覧の有無、いいねやメッセージなどのやりとり)があるかどうか
③リールに関する情報
- リール動画のクオリティ:リール動画の内容、動画の解像度、使用する音源
④投稿者の情報
- 投稿者の人気度:投稿者の他のリール動画が獲得した閲覧数、いいね数、コメント数、シェア数
リールタブで上位表示されるにはユーザー(閲覧者)の興味関心の傾向と共に、リール動画そのもののクオリティやエンターテイメント性が重要です。
そのため動画の解像度といった基本的なところにも気を配りましょう。また、人気の音源やエフェクトを利用したコンテンツは、人気になりやすいと判断される可能性が高いので、リールのトレンドを確認しながら投稿を行うと良いでしょう。
4-4.発見タブとリールタブのガイドライン
また、発見タブ、リールタブでおすすめされるコンテンツには、掲載に関するガイドラインが定められています。ガイドラインを守っていない投稿はオススメされませんので、ご一読されることをおすすめします。
さらに、Instagramのコミュニティガイドラインに違反しているとみなされたコンテンツは削除やアカウントの停止などの措置が取られる場合もあります。ご注意ください。
5. Instagramアルゴリズムを味方につけるアカウント運用のポイント
最後にこうしたアルゴリズムの理解し、味方につけるアカウント運用のポイントをご紹介します。
①しっかり投稿をみてもらう(閲覧時間を伸ばす)
投稿閲覧時間が長い投稿は「しっかりと見てもらえる=有益なコンテンツ」と認識されます。そのため、投稿閲覧時間を伸ばす工夫を行うをすることで、投稿が表示されやすくなります。
例えば、レシピやメイク術など何かを説明するための投稿では、カルーセル(複数枚投稿)を使うこともおすすめです。手順ごとに写真をスワイプさせることで閲覧時間を伸ばすことができます。
また、投稿に動画コンテンツを用いるのも効果的です。Instagramのアルゴリズムはそのユーザーが好んで閲覧するコンテンツのフォーマットも考慮して投稿を上位表示させます。投稿コンテンツのフォーマットを決める場合、自分たちのアカウントが接点をもちたいユーザー層がInstagramでどんなフォーマットのコンテンツ(動画、静止画など)をより閲覧する傾向にあるのかもイメージすることも大切です。
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②フォローの有無に関わらずユーザーと丁寧にコミュニケーションをとる
ユーザーとのやりとり(コメントやDMの返信)は、フォローされているされていないに関わらず、投稿が表示されやすくなるために大切な要素です。
Instagramにはストーリーズの質問機能やアンケート機能など、ユーザーと手軽にコミュニケーションがとれる機能も備わっているので、そういったものを利用すると良いでしょう。Instagramライブは、ライブ中のコメントやいいねも、「ユーザーとのやりとり」としてカウントされますのでオススメです。
また、UGCのシェアにより自然な形でユーザーとコミュニケーションを取っているアカウントもあります。UGC活用はユーザーとのコミュニケーションのきっかけとなるだけでなく、マーケティングの様々な場面で利用することができる資産としてますます注目が集まっています。

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③保存を促す工夫
Instagramのフィード投稿には「保存」の機能があります。この機能を使い、ユーザーは好きなアイディア、気に入った投稿を保存し後から見返すことができます。
Instagramのアルゴリズムではこうしてユーザーに保存された投稿を有益なコンテンツとみなします。また、保存をたくさん獲得しているアカウントはそれ自体が有益な情報を発信しているアカウントとも認識されます。
よって企業がもつノウハウや知識をうまくコンテンツに落とし込み、保存されやすい投稿を心がけましょう。また投稿のクリエイティブ(画像)の中に保存を促す工夫をすることもおすすめです。
④新機能やアップデート情報をチェックする
Instagramの新機能やアップデート情報にも注意を払うことが大切です。どういった機能にアップデートを加えたのか、アップデートされることによって何が変わるかをしっかり把握することでInstagramのプラットフォームとしての立ち位置や全体像をつかむことができます。これは、そのまま、同プラットフォームが好むコンテンツのあり方の仮説を立てることにもつながります。
また、Instagramのトレンドをつかんだ投稿はシェアやいいねといったユーザーのリアクションに結びつきやすく、自ずとアルゴリズムが重要視する指標の数値を獲得していくことも可能です。
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⑤クリエイターとのコラボ
人気のクリエイターとのコラボすることも、新しいユーザーとのコミュニケーションが発生しやすく、人気の投稿となる可能性が高くなるのでおすすめです。
クリエイターを選ぶ時は、クリエイターのフォロワー数だけではなく、
- そのクリエイターがどんな人にフォローされているのか
- フォロワーは自分たちの商品やブランド、アカウントに興味をもってくれそうか
- そのクリエイターの投稿は自分のアカウントのフォロワーも気に入ってくれそうか
といった視点をもって選定するといいでしょう。
⑥インサイトの確認
企業の公式Instagramアカウント運用では「Instagramインサイト」の確認が欠かせません。
定期的にインサイトを確認し、どんな投稿が反応がいいのか、どんな投稿はインプレッションが出ているのかなど、投稿の人気を確認しましょう。アルゴリズムを味方につけるには、インサイトの数値をもとに、投稿の内容やコミュニケーションの方法をブラッシュアップしていくことがポイントなのです。
Instagramのインサイトはどうやってみればよい?
▶Instagramインサイトの見方を解説!データを味方につけて、アカウントの成長につなげよう
6.運用の目的を忘れずに
ここまで、Instagramのアルゴリズムに関して説明してきました。アルゴリズムを理解し、投稿を効率的に届けることは重要です。しかし一方で、そればかりに気を取られ運用の目的を見失ってしまうことには注意しなくてはいけません。
Instagramを運用することで、「誰に」「どんな情報を届け」「どんな状態になること」を目的にしているのかを忘れずに、繋がりを持ちたいユーザー層に対して適切なコンテンツを届けていくことを心がけてアカウントを運用していくことが大切なのです。