Instagramアルゴリズムとは?_OGP

Instagramのアルゴリズムとはどんな仕組みなの?アルゴリズムを攻略してアカウント運用で成果を出すためには?事例とともに解説しました!

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この1冊ですべてがわかる!Instagram新機能&アップデートまとめ

Instagramの新機能・アップデート内容をまとめてご紹介。2022年のInstagram活用のヒントにご活用ください。

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1.Instagramのアルゴリズムとは

1-1.Instagramアルゴリズムとは

アルゴリズムとは、「計算ができること」を計算するための形式的な手続きやそれを表現したもので、「演算手順」とも呼ばれます。
Instagramにおいては、Instagramのシステムがそれぞれのユーザーにどんなコンテンツを表示させるか判断する仕組みのことを指します。
Instagramでは、ユーザーにとってのInstagramの体験価値の向上を目指しています。具体的には、それぞれのユーザーが、どんなコンテンツやどんなアカウントを好み、Instagramでどんな行動をとっているのかという情報をもとに、それぞれのユーザーにカスタマイズしたコンテンツを表示させ、パーソナライズされた体験を提供するために、このアルゴリズムが利用されているのです。

1-2.アルゴリズムを理解して効果的なInstagram活用を

Instagramのアルゴリズム、とひとくちに言ってもフィードやリール、ストーリーズなど、投稿が表示される場所によってその仕組みは違っています。
Instagramのストーリーズでは、ユーザーがフォローしているアカウントの投稿の中から、アルゴリズムに基づいてそのユーザーの親しいアカウントや興味関心の高そうな投稿を優先的に表示させています。
また、発見タブやリールタブでは、フォローしているアカウント以外の投稿も含めて、そのユーザーの好みにマッチした投稿がおすすめされます。

つまり、Instagramのアルゴリズムを理解して投稿コンテンツを作成し運用を行えば、

  • 既存のフォロワーにしっかりと情報を届けることができる
  • フォロワー以外のユーザーにアカウントを知ってもらうことができる

というメリットがあるのです。

1-3.Instagramアルゴリズムを理解する鍵となる「シグナル」

ユーザーに好まれるコンテンツを表示させるため、Instagramのアルゴリズムは、様々な要素をチェックしています。このあらゆる要素(情報)は総称して「シグナル」と呼ばれています。
シグナルは、どんなコンテンツを好んでいるかといったことから、そのユーザーがスマホとPCどちらからInstagramを利用しているのか、など多岐にわたり、その種類は数千にも及びますが、大きく以下の3つに関する情報に分類できます。

①投稿を行ったアカウント(投稿者)についての情報
②その投稿自体の情報
③投稿をみるユーザー(閲覧者)についての情報

アルゴリズムを理解し、効率的に投稿を表示させるためには、アカウント全体、投稿、フォロワー、それぞれにアプローチをしていく必要があります。

2.Instagramフィードのアルゴリズム

2-1.Instagramフィードとは

Instagramのホーム画面であるInstagramフィードは、「友達や家族、気になるもの・ことの今を知ることができる場所()」です。
Instagramフィードには、ユーザーがフォローしているアカウントからの投稿の他にも、そのユーザーが興味をもちそうなアカウントからのコンテンツが表示されます。また、表示されるコンテンツのフォーマットも動画から写真、カルーセルなど様々なフォーマットが表示される場所となっています。

※)Instagramのランキングを解説

2-2.Instagramフィードのランク付け

アルゴリズムが働き、ユーザーに最適なコンテンツを表示させるために、Instagramでは、Instagram上にシェアされている様々なコンテンツからどの投稿を表示させるか「ランク付け」をもとに決定します。

フィードで表示させるコンテンツのランク付けの対象となるのは、

  • フォロー中のアカウントがシェアした最近の投稿
  • まだフォローしていないが興味を持つ可能性があるアカウントの投稿

の2種類です。なお、「興味を持つ可能性があるアカウント」は、そのユーザーが最近フォローしたアカウントや、「いいね」などのアクションをした投稿などの傾向から推測し判断されます。

そして、これらの対象となったコンテンツをランク付けするために参考とされるのは先述の「シグナル」です。たくさんのシグナルがあるなかで特に、Instagramフィードのランク付けにおいて大事だとされているシグナルは、重要度順に以下の通りとなっています。

①投稿が表示されるアカウント(閲覧者)のInstagram上の行動

  • 投稿の閲覧者の「いいね」「コメント」「シェア」「保存」などのアクションの傾向:投稿が表示されるユーザー(閲覧者)がよく見る投稿の数、いいね!した投稿の数

②投稿に関する情報

  • 投稿の人気度:その投稿に対する、保存、コメント、シェアといったエンゲージメント数の多さ
  • 投稿自体の情報:投稿日時、投稿にタグ付けされた位置情報

③投稿者に関する情報

  • 特定のアカウントの投稿に対するアクションや投稿を見る頻度:特定のアカウントの投稿に対する、いいねやコメントなどのアクションの数
  • 特定のアカウントとのやりとり:特定のアカウントとのDMなどのやりとりの履歴

④投稿が表示されるアカウント(閲覧者)と特定の利用者とのやり取りの履歴

  • 特定のアカウントの投稿に対するアクションや投稿を見る頻度:特定のアカウントの投稿に対する、いいねやコメントなどのアクションの数
  • 特定のアカウントとのやりとり:特定のアカウントとのDMなどのやりとりの履歴

人気の高い投稿であれば、他のユーザーにも支持されると判断され、優先的に表示されるようになります。また、新しい投稿、ユーザーと関連する場所の位置情報がついているといったことも有利に働きます。

さらに、投稿を表示させるユーザー(閲覧者)とやりとりの回数が多ければ多いアカウントからの投稿ほど、親密なアカウントからの投稿であると判断され、上に表示されやすくなります。

同時にユーザーのInstagram上での行動から興味関心の傾向を掴んで表示する投稿を選びますので、投稿を行う際はその投稿をどんな興味関心を持っている人に届けたいのか具体的にイメージして行いましょう。
投稿やアカウントのカテゴリ(美容、ファション、グルメ、フィットネスなど)を明確化することもオススメです。

instagramのストーリーズとフィード

2-3.カギとなるのは「ユーザーの行動」が見込めるか

Instagramフィードでは、これらのシグナルから投稿を閲覧するユーザーがよりアクションをとる投稿を優先して表示させます。特に、

  • 投稿を数秒みる
  • 投稿にコメントする
  • 投稿に「いいね!」する
  • 投稿をシェアする
  • 投稿者のプロフィール写真をタップする

これら5つのアクションが見込める投稿はフィードでより上位に表示される可能性が高くなります。フィードの投稿を作成する場合には、これらを意識して作成すると良いでしょう。

2-4.同じアカウントからの投稿は連続で表示されない

Instagramのアルゴリズムは、ユーザー数が伸び、それぞれのアカウントがフォローするユーザーが増えた結果、フォロワーに見られずに埋もれてしまう投稿が増えたという事象を解決するために改良をすすめてきました。

つまり、様々なユーザーの投稿をできるだけ見てもらうことを重視しているため、同じユーザーの投稿は連続で表示されないようになっているのです。

よって短時間に複数の投稿を行うのではなく、時間をおいて(数時間〜1日程度)投稿する方が良いとされています。

3.Instagramストーリーズのアルゴリズム

3-1.Instagramストーリーズとは

Instagramのストーリーズは、Instagramにある24時間以内に消える投稿機能です。Instagramアプリの画面上部の丸いアイコンをタップすると閲覧することができ、基本的に広告以外はすべてフォローしているアカウントからの投稿のみが表示されます。
24時間で消えるという気軽さから、Instagramの様々な投稿機能のなかでも、日常的なちょっとした出来事のシェアやに向いているInstagramストーリーズ。インタラクティブなコミュニケーションができるスタンプなどの機能も充実しているため、フォロワー、親しい友人との交流の場として利用するユーザーも多いのが特徴です。

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3-2.Instagramストーリーズのランク付け

Instagramストーリーズのランク付けを行うために、Instagramのアルゴリズムでは投稿が表示されるユーザー(閲覧ユーザー)の全てのフォロワーのストーリーズ投稿を集めます(広告はのぞく)。それらの中から、Instagramのコミュニティガイドラインに違反しているものを取り除いたストーリーズ投稿が、ランク付けの対象となります。

ランク付けの対象となったストーリーズ投稿は、以下のようなシグナルを参考に表示順位が決定されます。

①閲覧の履歴:閲覧ユーザーが過去に閲覧したストーリーズ投稿の履歴

②エンゲージメントの履歴:閲覧ユーザーが過去に閲覧したストーリーズ投稿の中で、いいねやDM返信などのアクションを実行している頻度

③関係の近さ:閲覧ユーザーとの総合的な関係性、そのユーザーの友人や家族である可能性があるか

過去その閲覧ユーザーがストーリーズをタップして次のストーリーズを見たり、リンクをクリックしたり、スタンプにアクションをとるなど、アクションを起こした頻度が高いアカウントのストーリーズ投稿ほど、優先的(左側)に表示されます。
また、閲覧ユーザーと投稿ユーザーが親しい間柄(頻繁にDMのやりとりをする、コメントのやりとりをする)であると判断されれば、優先的に表示される可能性が高くなります。

instagramのストーリーズとフィード

3-3.ポイントは閲覧アカウントとの「親密性」

Instagramストーリーズのランク付けには、投稿ユーザーと閲覧ユーザーとの関連性の高さが大きく影響します。これはInstagramストーリーズ自体が、質問スタンプ、アンケートスタンプ、お題スタンプなど、ユーザー間のライトなコミュニケーションを促す機能を豊富に備えていることからも、その傾向は読み取れます。つまり、Instagramストーリーズにおいては、ユーザーにとってより関連性が高いアカウント(=気軽に交流できるアカウント)からの投稿を表示させることに価値があるとされているのです。

よってInstagramストーリーズでは、日頃からフォロワーが反応してくれるような投稿を心がけ、関連性が高く親密であると判断されるような投稿設計を行うことがポイントとなってきます。

4.発見タブのアルゴリズム

4-1.発見タブとは

発見タブは、Instagramアプリの下部に表示されている「虫眼鏡マーク」をタップすると表示される画面のことです。

Instagram上で新しい好きなもの、好きなことをユーザーが発見しやすくするためにあるもので、発見タブにはまだフォローしていないアカウントからのおすすめコンテンツが並びます。

発見タブ

そのため、「何か新しいアイディアはないか」「面白いコンテンツはないか」と能動的に探しているユーザーが多く、新しいアカウントのフォローも生まれやすい場所です。
企業にとっては、新しいユーザーと接点を作ることができる場所でもあり、投稿が発見タブに表示されることで、リーチやフォロワー増加につなげることも可能となります。

4-2.発見タブのランク付け

発見タブに表示させるコンテンツを決定するランク付けを行うために、まずInstagramではInstagram上にある動画や写真などのコンテンツから、閲覧ユーザーが興味をもってくれそうな動画や写真を集めます。この時参考にされるのは、過去にそのユーザーが投稿に対しておこなったアクティビティ(いいね、コメント、シェア、保存)です。

発見タブではこの過去の行動履歴を参考に、「興味をもってもらえそう」と判断して集められた動画や写真について、以下のようなシグナルを重視しながらランク付けを行います。

①投稿に関する情報

  • 投稿の人気度:投稿に対する「いいね!」「コメント」「シェア」「保存」といったアクションが取られた数、それらのアクションが投稿してからどれだけ早く取られているのかといった投稿の人気度

②閲覧ユーザーが過去に発見タブ内で行ったアクティビティ

  • そのユーザーが過去に発見タブ内で「いいね!」「コメント」「シェア」「保存」などのアクティビティをどんな投稿にしたか

③投稿者とのやり取りの履歴

  • 投稿アカウントをフォローしていなかった場合でも、フォローアカウントと過去にやりとりがあればその履歴から、閲覧ユーザーとの関連度を測る

④投稿アカウントに関する情報

  • 直近の数週間で、他のユーザーがその投稿アカウントの投稿にどのくらいアクションを実行したかの数など

発見タブでは、フィードやストーリーズの場合と比較して、投稿の人気度を測るシグナルの重要度がはるかに高くなっているという特徴があります。
そのため、既存のフォロワーにできるだけアクションを取ってもらえれば発見タブに表示される可能性も高くなると言えます。

また、Instagram発見タブのアルゴリズムでは、閲覧ユーザーが特定のジャンルやタイプの投稿に対して反応を示していた場合には、その投稿に似たコンテンツを多く表示することを試みます。したがって発見タブで投稿を上位表示させるためには、投稿のジャンルやカテゴリーがはっきりわかるような投稿を心がけることが大切です。

同時に、どんなフォロワーと繋がりたいのか、フォロワーのペルソナをはっきり持っておくことで、ターゲットに近いフォロワーの発見タブに投稿が表示され、新しいフォロワーの増加にも繋がります。基本的には初めて見るアカウントからの投稿を表示しますが、過去の接点も加味されることがありますので、フォロー外のユーザーからのコメントやDMにもきちんと対応すると良いでしょう。

4-3.おすすめに関するガイドラインに注意する

もし、フォローしているアカウントから自分にとって好ましくない、適切ではないと思うコンテンツが投稿された場合、ユーザーはそのアカウントをブロックしたり、ミュートや非表示にすることも可能です。一方で、Instagramの発見タブに表示されるコンテンツは、まだフォローしていないアカウントからの投稿が大部分となっています。そして、その中でInstagramがコンテンツをおすすめしているという状況上、プラットフォームとしてできるだけ不快だと思われるコンテンツの表示を減らしたいという考えがあります。
Instagramでは、このためにコミュニティガイドラインだけではなく、「おすすめに関するガイドライン」を策定しています。

おすすめに関するガイドラインでは例えば、

安全なコミュニティの育成を阻害するコンテンツ
例)規制対象商品(タバコ、電子タバコ、医薬品など)を使用するようなシーンが描写されている投稿、暴力を描写している可能性があるコンテンツなど

医療または金融に関する不適切なコンテンツまたは質の低いコンテンツ
例)美容整形を奨励するようなコンテンツ、「魔法のように治る」など誇張した表現がされているコンテンツなど

多くの利用者が嫌いと答えたコンテンツ
例)クリックベイト(※1)を含むコンテンツ、エンゲージメントベイト(※2)を含むコンテンツなど

※1)クリックベイトとは:
ネットユーザーの興味を引くような扇情的な文面のテキストやサムネイル画像を用いてリンクを踏ませるコンテンツ。実際のコンテンツはそのクリエイティブとは乖離した欺瞞的なものも多い。

※2)エンゲージメントベイトとは:
SNSなどで、本質とは異なる意味で投稿の閲覧者にエンゲージメント
(いいね!やコメント、シェアなど )を求める投稿のこと。

質の低い投稿に関連するコンテンツ
例)他ソースからの転載がメインでオリジナリティのないコンテンツ、明性を確保するための情報が含まれていないニュースコンテンツなど

といったコンテンツについてはおすすめに関するガイドライン違反であると定義されています。 もちろんおすすめに関するガイドラインに違反しているからといって投稿ができないわけではありませんが、おすすめ表示を狙うのであればこれらについては注意をして日々の投稿を行った方が良いと言えます。

5.Instagramリールタブのアルゴリズム

5-1.Instagramリールとは

Instagramリールは、90秒以下の短尺の縦型動画をInstagramで簡単に作成・投稿できる機能。様々なエフェクトや音源などを利用し、簡単に手軽に動画を投稿できるのが人気となっています。

リールは、Instagramアプリ画面の下中央に表示されている再生マーク「リールタブ」から見ることができます。リールタブでは発見タブと同様に、フォローしていないアカウントの投稿もオススメされ、エンターテイメント性がある良いコンテンツに出会いたいというモチベーションが高いユーザーが多いのが特徴です。

再生マークからリールへ

Instagramリールの活用方法やポイントについてはこちらの記事をご覧ください
Instagramリール(Reels)とは?基本的な使い方や企業の活用ポイントを簡単解説!【事例あり】

5-2.Instagramリールタブのランク付け

Instagramリールタブは発見タブと同様に新しいものを見つけやすくすることが目的の場所であり、リールタブで目にする動画のほとんどがフォロー外のアカウントからの投稿となっています。ランク付けの方法も発見タブと共通点が多く、まずそのユーザーが過去に行ったアクティビティから推測された興味をもちそうなリール動画を集めます。

続いて、集められたリール動画にランク付けを行いますが、この時特に考慮されるのは「そのリール動画を再シェアする可能性」「最後まで視聴する可能性」「いいね!する可能性」「音源ページに移動する可能性(自分もその音源を使ってリール動画を作ってみたい気持ちになったかどうかの尺度)」などです。そしてよりこれらの可能性が高いと予測される動画を優先的に表示させるように以下のシグナルをより重視してランク付けが行われます。

①閲覧ユーザーのアクティビティ

どんなリール動画を閲覧し、「いいね」「再シェア」「保存」「コメント」などの反応を示しているか

②投稿ユーザーとのやり取りの履歴

未フォローのアカウントであっても、過去にDMのやりとりなどがあればそのやりとりの履歴も参考にされる

③リール動画に関する情報

動画で使われているオーディオの情報、動画の解像度、そのリール動画の人気度など

④投稿ユーザーに関する情報

フォロー数や動画のエンゲージメントなど、その投稿ユーザーの人気度

リールタブはリール動画コンテンツを楽しみたいという動機が強いユーザーに満足してもらえる場にするために、それぞれのユーザーが「楽しい」と感じる動画をおすすめするためにアルゴリズムを働かせています。
リール動画でリーチを広げたり、フォロワーを増やすきっかけにしたいと考えているのであれば、フォローしてほしいユーザーが普段どんなリールを見ているのか、どんなリールなら興味を持ってもらえるだろうか、という点を考慮してリール動画を作成することが大切です。また、動画のジャンルやカテゴリをはっきりさせ、よりターゲットとなるユーザーに届きやすくなる工夫もおすすめです。

5-3.Instagramリールタブに表示されても違和感のない動画をこころがける

リール動画について、Instagramではおすすめ表示されるために「推奨されること」と「避けるべきこと」を明らかにしています。

それによると、

  • ユーザーを楽しませるエンターテイメント性があること
  • エフェクトなどクリエイティブツールが利用されていること
  • 音源を使っていること
  • 縦長の動画であること

などの要素を満たすと、おすすめに表示されやすくなることがわかっています。

一方で、

  • 解像度が低い動画
  • ロゴや透かしが入っているなど、他のアプリで使われたことが明らかな動画
  • 大部分をテキストが占めている動画

などは、おすすめ表示されにくくなると説明しています。

リールタブはユーザーが動画を楽しむための場所。リールの特徴やトレンドを理解し、リール動画のフォーマットに乗っ取ったエンターテイメント性高い動画コンテンツを投稿することでおすすめされやすくなるでしょう。

6. Instagramアルゴリズムを味方につけるアカウント運用のポイント

最後にこうしたアルゴリズムの理解し、味方につけるアカウント運用のポイントをご紹介します。

①しっかり投稿をみてもらう(閲覧時間を伸ばす)

投稿閲覧時間が長い投稿は「しっかりと見てもらえる=有益なコンテンツ」と認識されます。そのため、投稿閲覧時間を伸ばす工夫を行うをすることで、投稿が表示されやすくなります。

例えば、レシピやメイク術など何かを説明するための投稿では、カルーセル(複数枚投稿)を使うこともおすすめです。手順ごとに写真をスワイプさせることで閲覧時間を伸ばすことができます。
また、投稿に動画コンテンツを用いるのも効果的です。Instagramのアルゴリズムはそのユーザーが好んで閲覧するコンテンツのフォーマットも考慮して投稿を上位表示させます。投稿コンテンツのフォーマットを決める場合、自分たちのアカウントが接点をもちたいユーザー層がInstagramでどんなフォーマットのコンテンツ(動画、静止画など)をより閲覧する傾向にあるのかもイメージすることも大切です。

ロゼットの公式Instagramアカウント(@rosette.official)では商品説明を行う投稿に動画を利用。商品イメージにあったクリエイティブと、訴求ポイントを動画で表現し、ユーザーにしっかり情報を届ける工夫を行っている。

②フォローの有無に関わらずユーザーと丁寧にコミュニケーションをとる

ユーザーとのやりとり(コメントやDMの返信)は、フォローされているされていないに関わらず、投稿が表示されやすくなるために大切な要素です。

Instagramにはストーリーズの質問機能やアンケート機能など、ユーザーと手軽にコミュニケーションがとれる機能も備わっているので、そういったものを利用すると良いでしょう。Instagramライブは、ライブ中のコメントやいいねも、「ユーザーとのやりとり」としてカウントされますのでオススメです。

また、UGCのシェアにより自然な形でユーザーとコミュニケーションを取っているアカウントもあります。UGC活用はユーザーとのコミュニケーションのきっかけとなるだけでなく、マーケティングの様々な場面で利用することができる資産としてますます注目が集まっています。

PILOTの公式Instagramアカウントのハイライト
PILOTの公式Instagramアカウントのハイライト。ハッシュタグをつけて投稿を呼びかけ、ストーリーズでそのUGCをシェアしながらユーザーと交流している。

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③保存を促す工夫

Instagramのフィード投稿には「保存」の機能があります。この機能を使い、ユーザーは好きなアイディア、気に入った投稿を保存し後から見返すことができます。
Instagramのアルゴリズムではこうしてユーザーに保存された投稿を有益なコンテンツとみなします。また、保存をたくさん獲得しているアカウントはそれ自体が有益な情報を発信しているアカウントとも認識されます。
よって企業がもつノウハウや知識をうまくコンテンツに落とし込み、保存されやすい投稿を心がけましょう。また投稿のクリエイティブ(画像)の中に保存を促す工夫をすることもおすすめです。

ミツカンの公式Instagramアカウント(@mizkan_official)の投稿。「折りたたみずし」の作り方をカルーセルを使ってわかりやすく解説し、さらに最後の写真に保存を促す文言をつけている。企業のもつ知識と、保存を促す一工夫がされた事例。

④新機能やアップデート情報をチェックする

Instagramの新機能やアップデート情報にも注意を払うことが大切です。どういった機能にアップデートを加えたのか、アップデートされることによって何が変わるかをしっかり把握することでInstagramのプラットフォームとしての立ち位置や全体像をつかむことができます。これは、そのまま、同プラットフォームが好むコンテンツのあり方の仮説を立てることにもつながります。

また、Instagramのトレンドをつかんだ投稿はシェアやいいねといったユーザーのリアクションに結びつきやすく、自ずとアルゴリズムが重要視する指標の数値を獲得していくことも可能です。

⑤クリエイターとのコラボ

人気のクリエイターとのコラボすることも、新しいユーザーとのコミュニケーションが発生しやすく、人気の投稿となる可能性が高くなるのでおすすめです。

クリエイターを選ぶ時は、クリエイターのフォロワー数だけではなく、

  • そのクリエイターがどんな人にフォローされているのか
  • フォロワーは自分たちの商品やブランド、アカウントに興味をもってくれそうか
  • そのクリエイターの投稿は自分のアカウントのフォロワーも気に入ってくれそうか

といった視点をもって選定するといいでしょう。

松屋フーズの公式アカウント(@matsuya_foods)が投稿したInstagramリール動画。建築関係のネタというユニークな投稿で人気のオヤカタくん(@oyakatakun1225)とコラボしている。

⑥インサイトの確認

企業の公式Instagramアカウント運用では「Instagramインサイト」の確認が欠かせません
定期的にインサイトを確認し、どんな投稿が反応がいいのか、どんな投稿はインプレッションが出ているのかなど、投稿の人気を確認しましょう。アルゴリズムを味方につけるには、インサイトの数値をもとに、投稿の内容やコミュニケーションの方法をブラッシュアップしていくことがポイントなのです。

7.運用の目的を忘れずに

ここまで、Instagramのアルゴリズムに関して説明してきました。アルゴリズムを理解し、投稿を効率的に届けることは重要です。特にフィード、ストーリーズ、発見タブ、リールによって、それぞれ重要とされるシグナルには違いがあります。まずはこの違いをきちんと理解し、どこの場所ならどんな運用をした方がいいのか、どんなコミュニケーションが適切なのかを判断して運用設計を行うのが重要です。

しかし一方で、そればかりに気を取られ運用の目的を見失ってしまうことには注意しなくてはいけません。
Instagramを運用することで、「誰に」「どんな情報を届け」「どんな状態になること」を目的にしているのかを忘れずに、繋がりを持ちたいユーザー層に対して適切なコンテンツを届けていくことを心がけてアカウントを運用していくことが大切なのです。

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