
国内月間アクティブアカウント数3,300万(※1)を誇るInstagram(インスタグラム)。ストーリーズ、ライブ配信、リール、ショッピング機能、IGTVなど、SNSの新たな楽しみ方を次々と提供しユーザーを魅了するInstagramは、購買にも大きな影響を与えるプラットフォームとしても注目され、多くの企業がマーケティングに活用しています。
そこで今回は、Instagram利用者はどんな人?何の機能を利用している?Instagramをきっかけに購買している?など、「最新のInstagramユーザー実態」が分かるデータをまとめました。Instagramを活用したマーケティング戦略の立案や施策の実行にお役立てください!
TOPICS
- Instagramの国内ユーザー数(利用者数)とユーザー層(男女別・年齢別)
- Instagramの世界におけるユーザー数(利用者数)
- Instagramの利用時間帯
- Instagramの利用シーン
- Instagramの利用目的(新型コロナウイルス感染症拡大以降の変化)
- Instagramストーリーズの利用率・利用状況
- Instagramライブの利用率・利用状況
- Instagramリールの利用率・利用状況
- IGTVの利用率・利用状況
- Instagramハッシュタグ検索の利用率・利用状況
- Instagramショッピングタグ機能の利用率・利用状況
- Instagramユーザーの購買行動・クチコミ行動/他SNSとの比較
- Instagram企業公式アカウントの利用率・利用状況、購買への影響
- Instagramキャンペーンの利用率・利用状況、購買への影響
- Instagramユーザー実態まとめ
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Instagramの国内ユーザー数(利用者数)とユーザー層(男女別・年齢別)
Facebook社公式の発表(※1)によると、
- Instagramの国内月間アクティブアカウント数は、3,300万を突破しています(2019年3月)。
- 日本の利用者は男性が43%、女性が57%です。
また、令和3年度の総務省の調査データによると、年代別のInstagram利用率は15~19歳は72.3%、20代は78.6%、30代は57.1%、40代は50.3%、50代は38.7%です。
Instagramの世界におけるユーザー数(利用者数)
Facebook社公式の発表(※2)によると、
- 世界では毎月10億以上のInstagramアカウントがアクティブです(2018年6月)。
- 世界では毎日5億以上のInstagramアカウントがアクティブです(2017年9月)。
(※2)Instagram for Business|Facebook社
Instagramの利用時間帯
App Ape Lab.が発表している2020年6月のデータによると、Instagramは平日は朝7~8時、昼12~13時、16時以降の時間帯に多く利用されています。一日の中でアクティブになるピーク時間帯は夜20~22時頃のようです。休日は朝の伸びが平日よりもやや緩やかですが、9時以降は一日を通してアクティブに利用されている様子がうかがえます。

Instagramの利用シーン
トレンダーズ株式会社が2020年9月に15~49歳のSNSユーザー男女800名に行った調査では、Instagramユーザーの利用に関するキーワードとして「トレンド/コミュニティ/価値観/感性/思い出」を挙げています。
フォローしている人の近況チェックや暇つぶしのためにInstagramを閲覧するだけでなく、トレンドや趣味のためにInstagramを閲覧するユーザーも多いこと、また自身の近況報告や思い出の記録だけでなく人との交流、面白いものを探すため、自身の創作のためにInstagramを利用するユーザーも多いことが特徴的です。

Instagramの利用目的(新型コロナウイルス感染症拡大以降の変化)
アライドアーキテクツが2020年7月に行った調査によると、新型コロナの影響で外出自粛が求められる中、Instagramを趣味・好きなことに関する情報収集や世の中のニュースのチェック、友達との会話のために使う人が増えています。また、他のSNSと比較し「買い物情報を調べるために(Instagramを)使う時間が増えた」と回答した人が多い結果となっています。

また、Facebook社のインタビューによると、2020年のコロナ禍により、Instagramでは特にライブ配信の利用が非常に伸びています。2020の3月時点のある1週間とその翌週を比較した場合、Instagramのライブ配信の利用者が全世界で50%増加したというデータもあるそうです。
Facebook社がコロナ禍におけるInstagram利用の変化について語ったインタビュー記事はこちら
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Instagramストーリーズの利用率・利用状況
Facebook社公式の発表によると、
- 日本におけるデイリーアクティブアカウントの70%がInstagramストーリーズを利用しています(2018年10月)。(※1)
- 世界において5億以上のアカウントが毎日Instagramストーリーズを利用しています(2019年1月)。(※2)
- 85%の人がフィード以外の機能(ストーリーズ、IGTV、ライブ、ショッピング等)も使用していると回答しています(2019年)。(※3)
(※3)好きと欲しいをつくるInstagram|Facebook社
また、サムライト株式会社が2020年に20~30代女性を対象に行った調査では、ストーリーズはフィードよりも「良く見る」と答えた人が多いというデータもあります。
企業がInstagramをマーケティングに活用する際に、フィード投稿だけでなくストーリーズをいかに運用するかも非常に重要であることが分かります。

Instagramライブの利用率・利用状況
アライドアーキテクツが2020年12月に行った調査によると、Instagramユーザー全体の76.6%がInstagramライブを認知しています。なお、「Instagramライブを視聴したことがあるが投稿したことはない」人は全体の54%、「Instagramライブを自分で投稿したことがある」人は22.6%です。

Instagramリールの利用率・利用状況
アライドアーキテクツが2020年12月に行った調査によると、Instagramユーザー全体の57.8%が、2020年8月にInstagramに追加された新機能「Reels(インスタグラムリール)」を認知しています。なお、「リールで作成し投稿された動画を視聴したことがあるが、投稿したことはない」人は全体の35.9%、「リールで作成した動画を自分で投稿したことがある」人は21.9%です。

なお、Facebook社が発表したデータ(※4)によると、
- 日本のInstagramユーザーのリール投稿でよく使われたハッシュタグの人気ジャンルは「動物」と「ヘアスタイル」関連でした。
- 日本のInstagramユーザーのリール投稿でよく使われたARカメラエフェクトのトレンドは「キラキラ」と「レトロ」、「文字エフェクト」でした。
- 日本のInstagramユーザーのリール投稿でよく使われた楽曲の代表例として、「Dynamite/BTS」「君はともだち/ランディ・ニューマン」「夜に駆ける/YOASOBI」が挙げられます。
(※4)InstagramマーケティングJPのTwitter投稿(2020年12月22日)
Instagramリールについて詳しく解説した記事はこちら
▶【Instagramのショートムービー特化機能】Instagramリールとは?
IGTVの利用率・利用状況
アライドアーキテクツが2020年12月に行った調査によると、Instagramユーザー全体の66%がIGTVを認知しています。なお、「IGTVを視聴したことがあるが投稿したことはない」人は全体の43.8%、「IGTVを自分で投稿したことがある」人は22.3%です。

Instagramハッシュタグ検索の利用率・利用状況
Facebook社の公式発表によると、
- 日本のInstagramユーザーがハッシュタグ検索をする回数は、グローバル平均の5倍です(2020年10月)。(※3)
また、株式会社コムニコと株式会社アゲハが2018年に18~39歳の女性を対象に実施した調査では、約半数のユーザーが店名/ブランド名などの固有名詞ハッシュタグを使い、最新情報の確認や写真やクチコミを参照しています。

日本のInstagramユーザーには、「好きな物やことの情報」をハッシュタグを用いてInstagram上で検索する人が多いことがうかがえます。
Instagramハッシュタグの上手な活用方法について詳しく解説した記事はこちら
▶【徹底解説】Instagramのハッシュタグ!効果的な付け方・増やし方・事例まとめ
Instagramショッピングタグ機能の利用率・利用状況
Facebook社の公式発表によると、
- 日本はショッピング機能の利用が世界で最もアクティブな国のひとつであり、多くの利用者がショッピング機能に対応した投稿をタップし、商品詳細ページを訪れていることがわかっています(2019年6月)。(※1)
- 日本のInstagramユーザーは、ショッピングタグなどから商品詳細をみる割合が、他国に比べて3倍と非常に高いです(2020年9月)。(※3)
- ショッピングタグが付いている投稿などから商品詳細を見た日本のInstagramユーザーは、2019年から2020年にかけて65%増加しています。

また、アライドアーキテクツが2020年12月に行った調査によると、Instagramユーザーの33%がショッピングタグが付いた投稿からの購入経験があります。また、月1回以上購入していると回答したユーザーも全体の12%存在します。

Instagramショッピングタグ機能について詳しく解説した記事はこちら
▶【InstagramでEC売上をアップ!】ショッピング機能を効率的に活用するための5つのポイント
Instagramユーザーの購買行動・クチコミ行動/他SNSとの比較
アライドアーキテクツが2020年8月に行った調査によると、「SNSの情報をきっかけや参考に初めて利用するECサイトで商品を購入したことがある人」の割合は、Instagramがもっとも多く60.7%という結果でした。

また、「SNSの情報をきっかけや参考に初めて利用するお店(小売店や飲食店)に実際に足を運んだことがある人」の割合も、Instagramがもっとも多く50.5%という結果でした。

さらに、「購入した商品や利用したお店・EC通販サイトやネットショップについて、SNSに感想を投稿した経験がある人」の割合も、Instagramがもっとも多く57.0%でした。

これらの結果から、Instagramは他のSNSに比較し、購買行動やクチコミ行動につながりやすいメディアであることが分かります。
Instagram、Twitter、Facebook、LINE、YouTubeの比較が詳しく見られる記事はこちら
▶【2020年最新版】5大SNSユーザーによる「SNSをきっかけとした購買行動・口コミ行動調査結果」公開!(Twitter、Instagram、Facebook、LINE、YouTube)
Instagram企業公式アカウントの利用率・利用状況、購買への影響
アライドアーキテクツが2020年12月に行った調査によると、Instagramユーザーの67.4%が何らかの企業アカウントをフォローしたことがあります。

また、Instagram上の企業アカウントや投稿をきっかけに知った商品を購入したことがあるユーザーは全体の41.5%、実店舗に訪問したことがあるユーザーは全体の42.9%です。


実際に購入・申込みした商品・サービスは下記の通りです。食品、菓子、化粧品、ファッション用品(衣服・靴・アクセサリーなど)が多い結果となっています。

実際に訪問したことがある店舗・施設は下記の通りです。コンビニ、スーパーマーケット、ドラッグストア、ショッピングモールが多い結果となっています。

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Instagramキャンペーンの利用率・利用状況、購買への影響
アライドアーキテクツが2020年12月に行った調査によると、Instagramユーザーの49.4%がInstagram上で企業アカウントのキャンペーンに参加したことがあります。

キャンペーンに参加する際は、多くの方が自身のメインアカウントもしくはその他のアカウントを利用していますが、懸賞応募用のアカウントを利用しているユーザーも一定数存在します。20~40代の男性と、20代の女性にその傾向があることが見て取れます。

Instagramキャンペーンに参加後、約41%のユーザーが「その企業や商品・サービスの理解度がより上がった」と回答、約38%のユーザーが「その企業や商品・サービスの購入・利用頻度がより上がった」と回答しています。Instagramキャンペーンはブランド理解度の向上や購買行動にもつながっていると言えます。

また、Instagramキャンペーンに参加経験があるユーザーは、懸賞アカウントの利用有無にかかわらず、Instagramキャンペーンに参加経験がないユーザーに比べて、「Instagramで知った商品の購入やサービスの申し込み・実店舗への訪問経験」が圧倒的に高い様子が見てとれます。
Instagramキャンペーンは購買行動への好影響を与えている、またInstagramキャンペーンは購買に対してアクティブなユーザーと繋がるきっかけとして有効な手段とも言えそうです。


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Instagramユーザー実態まとめ
- 3,300万人ものユーザーに活発に利用されている。
- 若年層の女性だけでなく、男女とも幅広い年代から利用されている。
- 1日を通してよく利用されているが、もっともアクティブなのは夜間。
- Instagram利用のキーワードは、「トレンド/コミュニティ/価値観/感性/思い出」。
- 新型コロナウイルス感染症拡大をきっかけとした新しい生活様式下において、Instagramは他のSNSよりもさらに「商品・サービスの情報やクチコミチェック」を目的として利用する人が増えている。また、Instagramライブの利用が急激に伸びている。
- 現在もっとも利用率が高いInstagramの機能はストーリーズ。
- Instagramライブ、リール、IGTVの認知率はInstagramユーザー全体の6~7割に達しているが、実際に自分で投稿したことがある人はまだ2割程度。
- 日本は、Instagramハッシュタグ検索とショッピングタグ機能の利用が盛ん。特にショッピングタグ機能は2019年から2020年にかけて急激に利用が伸びている。
- Instagramは他のSNSよりも、SNSをきっかけとした購買行動・クチコミ行動につながりやすい。
- Instagram企業公式アカウントは購買への好影響を与えている。
- Instagram上にて企業が開催するキャンペーンは、ブランド理解度や購買への好影響を与えている。
以上、今回はInstagramユーザー実態が分かる調査データをまとめてご紹介しました。Instagramを活用したマーケティング戦略の立案や、日々の施策の実行にご活用ください。