Facebookページを通じて知ってもらった人に、実際に店舗にまで足を運んでもらいたいけれど、このままだと来てくれる気がしない…、。そんな時に参考になるFacebookページ事例を4つご紹介します。




Facebookページを通じて自社の存在や商品を知ってもらった人に、ぜひ実際に店舗にまで足を運んでもらいたい、あるいは店頭で商品を手に取ってもらいたい…。
でも、「実際に足を運んでもらう」という壁は高く、なかなかリアルな現場での効果が実感できずにお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、日本国内でFacebookを活用する企業事例をWebマーケッターが解説するブログ「Facebookプロモーション国内事例集」より、参考になる事例を4つご紹介します。
いずれも、思わず足を運びたくなるような一工夫がされており、すぐにでも参考にできる内容となっています!
*本記事は「Facebookプロモーション国内事例集」からの転載です。(SMM Labにて一部編集してお届けします)
 

単なるクーポンではない!FBの特性を活かしたお得情報を配信!

AGUA 渋谷店 – プレミアムテキーラバー
https://www.facebook.com/aguashibuya
まずは、Facebookページを通じた「集客」を実現している店として有名なAGUA 渋谷店 – プレミアムテキーラバーのFacebookページをご紹介します。
単なるクーポンなら他の媒体でもできますが、このページはFacebookの特性を活かしたお得情報の配信をしています。参加型の企画なんかも盛り込んで『人』が集っている雰囲気が伝わってくるページとなっています。
 
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「FB見たよ」が合言葉!その日のお得情報を発信
 
その日の状況に応じたお得情報をウォールに投稿し、その日に来店してもらうキッカケを作っています。このやり方は・即時に情報伝達、・写真で興味喚起、・友人間のコミュニケーションが発生、などFacebookの特性をうまく活かしていますね。
「何時まで」「なくなり次第終了」という制限も背中のひと押しになっていそう&時間帯別来店人数調整に役立ちそうです。
お得情報の内容は、寒波の日はアーモンドテキーラ+HOTミルクの割引、試しに作ったサングリータミネストローネが美味しかったから1shotプレゼント、バレンタインにシングルで来店した人にスタッフ(超かわいい!)特製チョコレートプレゼントなどなど…ファンからしても同じクーポンがずっと掲載されているより、その時に合ったものがお得になるほうが嬉しいですよね。
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参加型企画をfacebookで告知
 
じゃんけんに勝ったらドリンク50%OFFや、お店でクイズが出題されウォール内に記載されている正解を答えた人にはお酒のプレゼントが出る、などゲーム感覚で楽しめる企画を開催。ほか、近隣のもつ鍋専門店とのコラボで参加費1, 000円のお試し“もつ鍋”会という参加型企画を告知、事後にはもつ鍋裏メニュー入り決定も報告されています。
ただの割引情報ではなく、こういったファンが楽しめる企画をし、随時運営者のメッセージにのせて発信していると『スタッフ』をはじめ『そこに集う人』の存在感がページに出てくるように思います。
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このお店だからこそ!の知識をコンテンツに
 
「知っテキーラ」というカテゴリの投稿があり、各テキーラの紹介や、香りや作り方などにまつわるテキーラマメ知識などのテキーラにまつわる情報を配信しています。テキーラソムリエの資格を持っている店長の知識と経験があるからこそできる情報発信ですね。
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投稿の前面に「ストーリー」を!
時計、眼鏡の修理・リペア・販売の専門店 「株式会社ゼノン」
https://www.facebook.com/zenonshop
続いて、時計、眼鏡の修理・販売の専門店「株式会社ゼノン」のFacebookページをご紹介します。
このページの投稿の前面に出てくるのは『ストーリー』。よく見かける投稿トピックスであるお役立ち情報やお客様とのエピソード紹介も、ストーリーがあるとソーシャルメディア上ではより効果を発揮しそう!と感じる事例です。
 
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投稿に2つの工夫ポイントを盛り込み
 
このページ投稿のスゴイところは以下2点です。
①来店機会をつくる
②商品サービスを通して想いを伝える
投稿内容は大きく分けて以下3カテゴリ。この投稿カテゴリに上記の①②のポイントがうまく組み合わさった投稿をいくつかご紹介していきます。
・お役立ち情報(時計や眼鏡にまつわること)
・お客様とのエピソード紹介(各店舗のお客様との心温まる出来事をスタッフ写真とともに紹介)
・宣伝情報(新店舗や商品の紹介、セール案内)
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●お役立ち情報で①来店機会をつくる
上左:時計の文字盤を覆っている風防説明から、最後はガラスの交換修理の話へ。専門性を伝えている点も◎
ほか眼鏡購入以後、見づらくなったときの理由説明から、無料でのクリーニング、ネジ調整、かけ具合の見直しの話をしている投稿がありました。
●お客様とのエピソード紹介で①来店機会をつくる
上右:電波目覚まし時計の時間があわず困っているお客様の話から、正しい設定をするので相談に来てくださいと促しています。
 
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●お役立ち情報で②想いを伝える
上左:「うるう秒」の解説文を「時間を大切にしたい」という気持ちでしめています。
上右:受験時にどんなタイプの時計が適切かを説明する文章から、受験生を応援する気持ちが垣間見えます。
 
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●お客様とのエピソード紹介で②想いを伝える
体調が急変したお客様への対応エピソードから、スタッフのあたたかい人柄を伝えている投稿もありました。
これらのように単なるお役立ち情報やエピソード紹介に終始しない文章は、ソーシャルメディア上ではより効果を発揮しそうです。
 
実績押しのwelcomeページ+特徴訴求のサービス紹介ページ
 
welcomeページは、実績等の数値を用いて専門性や技術力の高さを訴求しています。
電池交換の数や時計修理回数、創業年、店舗数など。プラス保証についての情報もあるため安心感を与えることができます。
 
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メガネ、時計と扱うモノ別にサービスメニューとその特徴を記載したページがあります。
このページもシンプルでわかりやすいですよね。アプリ画像も一目で内容がわかるアイコン仕様になっています。
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スタッフの声を動画で紹介
 
動画で各店舗のスタッフの声やお客様へのメッセージを紹介。これは、新規顧客にとってはスタッフの顔が見えて安心感を得られたり、既存顧客とスタッフとのコミュニケーション活性化につながったりしそう。そして、スタッフ自身もこうやって言葉にして考えていることを表明することは刺激になりそうですよね。
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ファン参加型企画でページの雰囲気を盛り上げる!
BAR TIMES(バータイムズ)
https://www.facebook.com/BarTimesPAGE
こちらは、WEBマガジンBAR TIMESが運営しているバーテンダー、バーファンむけのFacebookページ。まさにバーテンダー、バーファンが集まって盛り上がっており、いいね!などの反応率もコンスタントに5%前後ついています。
このページではファンから投稿を募集することで、ファンの「行ってみたい!」という気持ちを引き出すよう工夫されています。

 
投稿内容をファンから集める
 
バーのレポートやカクテルのレポートをファンの写真とともに募集しています。
日々の投稿はネタに困ることもあるでしょうが、この事例のようにファン自身からネタを集めるという方法もありですよね。ポイントは
①ファンのニーズと合致する情報か
②応募側にメリットがあるか
です。
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①は、投稿がシェアされているケースが多いことから、「行ってみたい」「試してみたい」と感じるようなファンにとって有益な情報が発信できているということがわかります。
また、投稿を見ているとお客様の投稿もあるのですが、応募ページに「バーテンダーの方、ご自身の投稿でも構いません」と記載しているようにお店の人からの投稿も目立ちます。ファンが2万人以上いて、盛り上がっているページであれば少しでも宣伝になりそうですよね。投稿にも、応募者からのコメントがついたりと盛り上がっています。
いずれも、ファン目線でのお店のレビューや一押しカクテルが書かれているからこそ、自然と足を運びたくなるような内容になっています。
 
また、このページでは投稿する際にレポートの投稿も一緒に告知していますね。こうすることで応募も増えるのでしょう。

 
投稿内容に困ったら、自分たちだけでなくファンから投稿コンテンツを集められないか考えてみても良いのではないでしょうか。また、ファンからコンテンツを集めることで、ファンのページへの熱量を上げる効果も期待できるのではないでしょうか。
 
写真+地元ならではのエピソードを集めてページを盛り上げる!
沖縄離島ガイド・プロジェクト おくなわ
https://www.facebook.com/okunawajp
最後に、日本の最南端、沖縄の奥にある沖縄離島ガイド・プロジェクト おくなわのFacebookページをご紹介します。ファン数2万5千人以上、反応率は5%~高いときで10%超え。投稿へのいいね!だけでなくコメントやシェアが多いのも拡散につながり、この成長を加速させているのでしょう。
こちらのページは、きれいな写真に地元ならではのエピソードを添えることで、「行ってみたい!」感を盛り上げています。そして、その「写真や地元ならではのエピソード」を別ページやファンから集めている点に特徴があります。
 
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本部と各島(現場)のFacebookページを連携
 
このページが取り上げているのは沖縄と言っても粟国、渡名喜、北大東、南大東、多良間といった人や物の行き来が最も少ない5つの離島。投稿ではその離島の歴史、文化、祭事、食、自然の恵み、人々の暮らしを発信しています。ただ、投稿の仕方がシェアによるものだというところが変わっている点です。
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実はこのページ、5つの離島(粟国、渡名喜、北大東、南大東、多良間)のページをそれぞれ用意し、それぞれ別に運用しているのです。
 
お気に入りに入っている他5島のページたち
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渡名喜島のページ
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沖縄離島ガイド・プロジェクト おくなわは、その5つの離島の情報を集約するかたちで情報発信しているのです。
 
そして、各島のページはご当地ページらしくスポット、フード、アクティビティなどその島の魅力を語る情報を発信しています。
このプロジェクト本部用のページを中心として他島の複数ページを運営するということには以下のようなメリットがあるかと思います。
①現場からのリアルな情報を集め、発信できる
②中心となるページは、各ページにある豊富な情報をキュレーションしてファンに届けられる
③各ページも中心となるページからシェアされることにより、ファンが増えるなどユーザーが流入する
たまに似たようなことをチェーン店でやっているのを見かけますが、ここまで盛り上がっているケースは珍しいように感じます。おそらくキモになるのは各ページで発信している情報の質、内容の統一感、そして投稿タイプかと思います。
 
情報の質については、自然、食べ物などファンが興味を示しそうな材料が豊富であるという沖縄の特性をうまく活かしているうえ、ガイドブックなどでは得られないような現地の情報であるということ。
内容の統一感は、文章の書き方やテーマの前に「●」を入れるといった形式が統一されているということ。すべてのページがバラバラだと、中心となるページがなんだか違和感があるような状態になってしまうのではないでしょうか。
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投稿タイプというのは、写真のことです。写真を使うとシェアされたときのニュースフィードでの露出度がリンクや文章だけのときよりも大きいのです。そのため、拡散しやすくなるわけですね。
特にチェーン店などの場合は上記のポイントを参考に、うまく現場の各店舗のページと中心となる本部のページを連携させて運用してみるといいのではないでしょうか。
 
 
以上、今回は「Facebookプロモーション国内事例集」より、オンラインからオフラインへの誘導が上手なFacebookページ事例を4つご紹介しました。ぜひ日々のFacebookページ運用の参考になれば幸いです。
 


<ライター紹介>
柴 佳織 (Kaori Shiba)

企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。また、Facebookマーケティングのライターや講師も務めている。
 
 
・Facebookプロモーション国内事例集 http://fbsample.blog.fc2.com/
・Facebookプロモーション国内事例集(FBページ)https://www.facebook.com/case.japan
・インサイトスコープ 数字から見えるFacebookのムコウ側 http://www.insight-scope.com/


 
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