こんにちは、SMMLab研究員の小川です。
今回は、Facebook クエスチョンについてご紹介します。
そもそも、Facebook クエスチョンとは何でしょう?
Facebook クエスチョンとは、2011年5月頃に追加された機能で、以下のように、Facebookページのウォール上で、ユーザに対して質問を投げかけることができるものです。目にしたことがある方も多いかもしれませんね。
Facebookクエスチョンイメージ
このFacebook クエスチョンは、企業が簡単にファンの声を聞くことができるマーケティングツールとして非常に有効なものです。また、ウォールの活性化にも、便利に利用することができます。
今回は、そのFacebookクエスチョンの特徴と、利用する際の注意点についてまとめてみます。
 

■Facebook クエスチョンの特徴
まずは、その特徴をまとめてみましょう。
・Facebookページの管理人は、いつでも何回でもQuestionを投稿できる
・ユーザは(ファンでなくても)、チェックボックスをクリックするだけで、簡単にクエスチョンに回答することができる
・クエスチョンに回答すると、そのユーザ(Aさん)のウォールに投稿され、さらにその先の友達のニュースフィードに「Aさんが・・と回答しました」と流れる。
・クエスチョンの回答の右側には、自分の友達で既にそのクエスチョンに回答済みの人がいれば、そのプロフィール画像が表示される(誰がどの回答をしたかが一目でわかる)
・クエスチョンに「コメントつき」で回答することも可能
・そのクエスチョンを「フォローする」をクリックしておけば、その回答の結果をチェックすることができる
・さらに気に入ったクエスチョンであれば、「友達に聞く」をクリックすれば、それを特定の友達に転送し、回答を求めることが可能
 
いかがでしょう?
上記特徴からわかるように、Facebookクエスチョンは、非常に参加のハードルが低く、気軽に投稿しやすいということが言えます。(企業のウォールにコメントを付けるのは少々勇気がいることもありますよね・・でも、クエスチョンの場合はチェックを入れて回答するだけで参加することができます)。
さらに、Facebookクエスチョンは、ソーシャルグラフを通じて拡散していき、さらにその先でのクエスチョンへの参加にもつながっていくのです。
 
実際に、弊社で運営しているFacebookページ、「モニプラ」でも、過去1カ月のウォール投稿への反応率をみると、Facebookクエスチョン以外への反応率は0.13%(44件の投稿への平均反応率)であるのに比べ、Facebookクエスチョンへの反応率は4.73%(2件の投稿への平均反応率)となっています(約36倍ですね!)。
このようなFacebookクエスチョンの特徴も関係しているのかもしれませんが、EdgeRankChecker.comによると、Facebookクエスチョンはエッジランクに一番レバレッジがかかるそうです。(その比重はFB Question > Video Update > Picture Update > Link Update > Status Updateという順番のようです。エッジランクについては、過去のこちらの記事もご覧ください。)
 
しかしながら、Facebookクエスチョンには注意点もあります。
 
■Facebook クエスチョンの注意点
Facebookクエスチョンを見ると、「誰でも選択肢を追加できるようにする」という項目があります。この項目に注意する必要があります。

socialmediatodayに、この項目へのチェックをしていなかったために起きた、アメリカのピザハットの実例が掲載されていましたので、ご紹介します。

上の図の黒塗りしているところは、パブリックな場では一般的に使用しない言葉で表現された質問です。もちろんピザハットが投稿したのではなく、ファンが追加で質問を作成したものです。ピザハット側でクエスチョンを作成するとき、「誰でも選択肢を追加できるようにする」のチェックを外し忘れていたようです。ちょっと注意をすれば防げたことですが、起こってしまった事実は取り戻すことはできません。実際に、それを見たファンから、不快だと感じたコメントがついてしまったようです。
尚、この「誰でも選択肢を追加できるようにする」のチェックを必ず外さなければならないか、というと、そうではなく、これを入れておくことで、選択肢を考える側では思いつかないような面白い回答や、ユーザの生の声が得られる、といったメリットもあります。

上記のように、様々な回答が集まる面白さもある、というわけですね。
 
以上、今回はFacebookクエスチョンの特徴、その特徴と注意点についてご紹介しました。賢く利用して、ウォールを活性化していきたいですね。
 
(2011/11/28追記)Facebookより、Facebookクエスチョンの使い方についての動画が公表されました。
全体像をつかむために、とても参考になります。

■参考記事
socialmediatoday.com ”Pizza Hut’s Social Media Mistake”(2011/8/26)
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