ECサイトの購入完了率(CVR)32%改善!この数字、どのような施策をしたと考えますか?

 
UIの変更?スマホ最適化?3ヶ月に渡るABテスト?
答えは、商品画像の変更のみなのです!
今回はソーシャルを活用したECサイト改善の新施策を実例データを元にご紹介します。
 
ECサイトのCVRが32%アップ!ソーシャルから収集した生活者視点のイメージカットを有効活用した実例紹介
 
こんにちは、アライドアーキテクツ株式会社 制作部プロデューサーの久保田です。
アライドアーキテクツでは、サイト上で使用している画像をInstagramのハッシュタグやブログ、モニプラフォトコンテストなどを用い、ソーシャル上から画像を収集する「ブツドリソーシャル」を展開しています。
冒頭の実績は、本サービスを利用した企業様ECサイトでの実際の数字です。
なぜ、画像変更だけでCVRがここまで向上したのでしょうか。
そこにはEC事業者が抱える課題と、画像に対するユーザーの欲求が隠れています。
 
 

画像最適化サービス「ブツドリソーシャル」とは?

 
Instagramやブログ、モニプラフォトコンテストなどに投稿された写真を自動的に収集・蓄積し、ECサイト上でイメージカットとして活用できるサービスです。
商品を手にとって見ることができないECサイトでは、様々な角度から撮影された”物撮り”によって使用感やサイズ感などを表現しています。しかし、多くのEC事業者は商品カットを撮影する時間・費用面において課題を抱え、サイトに掲載される画像の多くは無機質な商品画像が中心になってしまっています。これに対し、「ブツドリソーシャル」は、低コスト・短期間での「生活者視点の商品特性」の画像訴求を可能にしました。
※「ブツドリソーシャル」のサービス詳細やお問い合わせはこちら
https://www.aainc.co.jp/service/vtdr/
 
 

なぜイメージカットにしただけでCVRが向上するのか。

 
冒頭の実績をもとにこの疑問を紐解いていきます。
株式会社あじかん様が販売する「つくば山﨑農園産あじかん焙煎ごぼう茶」では、商品のパッケージをECサイトに使用していました。
 
この画像を「モニプラ ファンブログ」で開催していたモニターイベントで投稿されたブログ記事画像から4点をピックアップし、「ブツドリソーシャル」で商品画像を差し替えました。
 
「つくば山﨑農園産あじかん焙煎ごぼう茶」ECサイト画像差し替えイメージ
「つくば山﨑農園産あじかん焙煎ごぼう茶」ECサイト
http://www.ahjikan-shop.com/product/tea.html
 
る「つくば山﨑農園産あじかん焙煎ごぼう茶」差し替え画像実際に表示した4つの画像はモニプラ ブログのイベントで収集。
【20名様モニター募集!】山崎農園産あじかん焙煎ごぼう茶
http://monipla.jp/ahjikanfan/20151003/item_mix_list/
 
差し替え画像は訪問ユーザーごとにランダムで表示され、再訪しても同じユーザーには同じ画像が表示されるようになっています。
 
この結果は冒頭の通りですが、画像ごとにCVRを見ると下記の図のようになります。(計測期間:2015/11/18~2015/12/6、confidence95%)
 
「つくば山﨑農園産あじかん焙煎ごぼう茶」ECサイト画像差し替え後の画像別CVR
 
「ブツドリソーシャル」を利用する前の画像では、商品パッケージのみの訴求だったものが、お茶を淹れた時の実際のイメージや、ティーバッグ形式であることが一目瞭然となっています。「ティーバックがどのような大きさ・形なんだろう?」というような疑問は解消され、手軽感や色味からの安心感を与えられた可能性があります。
ユーザー自身が自分のメディアでわかりやすく伝えるために撮影した商品画像なので、伝わりやすいという状態となっているのでしょう。
 
 
 

ECサイトにおける画像の重要性

 
ニールセンが実施した調査によれば、ECサイトにおいて購入完了までに至らなかった理由として「不十分あるいは曖昧な商品情報」が20%にのぼりました。
E-Commerce UX Research Report | Nielsen Norman Group
http://www.nngroup.com/reports/ecommerce-user-experience/
 
また、楽天リサーチの「スマートフォン利用に関する調査」では、スマートフォンでEC利用の経験がない理由のトップとして「商品の画像が見にくいから」が53.8%に達しています。
http://research.rakuten.co.jp/report/20140627/
 
これらの調査結果や事例などから、ユーザーが購入に至るまでに懸念する使用感を画像で表現するだけで、CVRが改善することが伺えます。特にスマートフォンサイトでは画像の重要性が高まりますので、一層の効果が見込めるでしょう。
そのため、「ブツドリソーシャル」では今後、機械学習によりユーザーにとっての最適な画像表示や時間帯による出し分けなどを、ソーシャル広告のターゲティングなどと連動して行く予定です。その結果もまたご紹介したいと思いますので、「ブツドリソーシャル」の今後にぜひご期待ください!
 


“生活者視点の商品特性”を訴求し購買率を向上!
「ブツドリソーシャル」の詳細&問合せはこちら
https://www.aainc.co.jp/service/vtdr/


 
 
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