毎日のネタに困らずFacebookページを運用していく方法とは・・??今回は、自社コンテンツを有効活用しているFacebookページ事例を4つご紹介します。


 
日々Facebookページへ投稿するネタに悩んでいる・・、効率的に魅力のあるコンテンツを投稿するには・・?、そうお悩みの運用担当者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、日本国内でFacebookを活用する企業事例をWebマーケターが解説するブログ「Facebookプロモーション国内事例集」より、自社が持っているコンテンツを有効活用している事例を4つご紹介いたします。他とはちょっと違うFacebookページの運用・活用をしている点も参考になりますね。
これを機に、自社サイトや媒体などを見直してみて、ネタ探ししてみてはいかがでしょうか?
 
*本記事は「Facebookプロモーション国内事例集」からの転載です。(SMM Labにて一部編集してお届けします)
 
暮しの手帖社
https://www.facebook.com/kurashinotecho
Facebook 活用 事例 プロモーション 暮しの手帖社 カバー
 
最初にご紹介するのは、”暮しの手帖社”のFacebookページ。
画像をいかに魅力的に見せるか、と試行錯誤している企業が多い中、さくっとシンプルな投稿が魅力です。
 
テキストだけ。それでも根強い人気っぷり。
沢山「いいね!」がついている投稿は、往々にして画像がついている傾向があります。しかし、このページの場合はほとんどの投稿がテキストのみ。それでも「いいね!」もシェアも多く、反応率は約7.5%と高いのです。
Facebook 活用 事例 プロモーション 暮しの手帖社
 
もちろん、『暮しの手帖』の本当のファンがFacebookページにいるからこそ、ここまで反応率が高いということもあると思うのですが、テキストだけなのにこの反応率の高さを保てるのはスゴイなと思います。
投稿のポイントは発見があること。オリジナルコンテンツであること。そして、毎日継続していること。
実はこのコンテンツは毎日サイトに載っているものが投稿されているのです。さらに元をたどると、『暮しの手帖』に掲載されている「暮らしのヒント」を投稿しているのだと思います。
 Facebook 活用 事例 プロモーション 暮しの手帖社
 
どこにでも載っている名言・格言系のFacebookページはすでに乱立しています。それよりも、軸をもって『ならでは』のコンテンツを発信していったほうがファンからの支持は得られますよね。
また、毎日投稿を継続しているのですが、投稿時間も9時半と決まっています。このように毎日決まった時間に投稿することで、ファンにも定着し楽しみにしてもらえるようになるのではないでしょうか。
 
 
多読アカデミー/株式会社学研パブリッシング
https://www.facebook.com/tadoku.academy
Facebook 活用 事例 プロモーション 多読アカデミー/株式会社学研パブリッシング カバー
続いては、学研パブリッシングが販売する、多読に最適な英語学習アプリケーション”多読アカデミー”のFacebookページをご紹介。
自社のノウハウをコンテンツ化できる、もしくはもうコンテンツをもっているような場合、そのコンテンツをFacebookページでも巧く活用しましょう!そうすれば、そのテーマについて「学びたい」と思っている潜在層との関係性をつないでおくこと(時間)、そして信頼関係を築いていくこと(深さ)ができるはずです。
 
コンテンツの切り口に一工夫
多読アカデミーでは、英語が学べる内容の投稿が中心になっています。自社の強みを生かしながらターゲットの得にもなる内容ですよね。
Facebook 活用 事例 プロモーション 多読アカデミー/株式会社学研パブリッシング
これらの英語を学べる投稿は、Facebookの特性をおさえています。ポイントは2つ。
①短時間で読み切れるライトコンテンツ
②コンテンツの切り口に一工夫

①Facebookはニュースフィードの流れが速いです。そのため、投稿文の冒頭で、ある程度概要を把握できこと、すぐに読み切れることが重要になってきます。
②多読アカデミーのコンテンツは、身近な話題(だから気になる)、意外性、実用性、トリビア的小話、旬のものなど、何かしらとっかかりになる切り口があります。要は「読みたい」と思う何かがあるのです。
様々な情報が溢れ出しているFacebookのなかで、企業のページが読んでもらおうと思ったら、内容の良し悪しも当然ながら、見せ方や切り口にも注意が必要ですね。
 
商品くささを消した商品紹介
こちらの投稿をご覧ください。
 Facebook 活用 事例 プロモーション 多読アカデミー/株式会社学研パブリッシング
 
何だかクイズを出題されているような気分になりませんか?実はこの投稿、商品紹介の投稿なのです。URLをクリックすると商品紹介ページへ飛びます。
でも、投稿の内容は思わず引き込まれその先を読みたくなってしまうような内容ですよね。人は広告だとわかった瞬間に無意識に無視する傾向があるといいます。
Facebookの投稿で宣伝文句が冒頭から入るとファンの反応が悪いことを考えると、Facebookのウォールでも同じように宣伝だとわかった瞬間にスルーされるという現象がおきているのではないかと考えています。
 
 
Kaspersky Labs Japan/株式会社カスペルスキー
https://www.facebook.com/KasperskyLabsJapan
Facebook 活用 事例 プロモーション Kaspersky Labs Japan/株式会社カスペルスキー カバー
BtoCだけでなく、BtoBにむけてもセキュリティソフトを販売しているカスペルスキー。Facebookページではネットのセキュリティにまつわるお役立ち情報を発信しています。
 
説明も実行もカンタン!
デジタル機器をセキュリティ脅威から守るためのヒントを1日1回紹介していたシリーズ。ポイントは専門用語を使わずに、難しいことをしなくてもセキュリティを強化できるようなアドバイスをしているということ。これならすぐに実行できるし、企業への気持ちも近づくのではないでしょうか。
 Facebook 活用 事例 プロモーション Kaspersky Labs Japan/株式会社カスペルスキー
 
他にも、新しいコンピューターを使い始めたときや新しいモバイル端末を使い始めたときなどという設定で留意点を紹介していたりと、自分ごととして注意をひくような内容や導入文が多いというのがこのページの特徴ですね。
 Facebook 活用 事例 プロモーション Kaspersky Labs Japan/株式会社カスペルスキー
また、最近では、4,5行のポイントを押さえた文章とともに、コンテンツを蓄積しているブログに誘導するスタイルに変わってきています。
 
専門家に質問できる
「エキスパートに聞こう!」というシリーズでは、Web 2.0における脅威やSNSでのセキュリティ問題について質問ができるようになっています。回答が英語だったりしますが、疑問が気軽に解消できるならユーザー自身も嬉しいですし、コミュニケーションも活発化して良いですよね。
 Facebook 活用 事例 プロモーション Kaspersky Labs Japan/株式会社カスペルスキー
 
お国紹介
本社がロシアにあるカスペルスキー。チョコレートなど、誰でも興味のありそうなテーマや、マトリョーシカのように誰でも知っている名物などを投稿しています。こういった広く知られているもの、沢山の人の興味をひけるものをネタに、軽いコミュニケーションを重ねていくことも、関係性構築には重要です。
Facebook 活用 事例 プロモーション Kaspersky Labs Japan/株式会社カスペルスキー
 
投稿はお役立ち情報が中心で、たまにキャンペーンなどの内容を発信するなど企業色は強めのページではありますが、アプリを使った投稿やお国紹介などが息抜き的なコンテンツになり、バランスを保っているようにみえます。
 
 
顧問弁護士SOS 谷原 誠/みらい総合法律事務所
https://www.facebook.com/bengoshi.sos
Facebook 活用 事例 プロモーション 顧問弁護士SOS 谷原 誠/みらい総合法律事務所 カバー
 
最後にご紹介するのは、”顧問弁護士SOS 谷原 誠”のFacebookページ。
弁護士さんのページですが、毎回の投稿でいいね!やコメント、シェアなどが2.5~3%くらいと反応率が高い!内容が内容だけに「いいね!」の意味も「役に立つ!」「勉強になった!」「わかった!」の意味かもしれません。
投稿やページに用意しているコンテンツも非常によくできていて、それこそ「勉強になった!」と思います。
 
使える!フリーテンプレを用意&活用
Facebookは投稿した情報が流れてしまうフロー型のメディアとも言われますが、Facebookページにはコンテンツをストックすることもできます。このページでは、このフローの特性とストックの特性をうまく連動させて使い分けています。
 Facebook 活用 事例 プロモーション 顧問弁護士SOS 谷原 誠/みらい総合法律事務所
 
まず、Facebookページのタブアプリには『今すぐ使える書式集』という契約書や内容証明の12つのテンプレをダウンロードできるページが設置されています。ちなみに、ダウンロードはファンにならないとできないので、ファンを増やすという点でも一役買っているのです。
一方で、投稿では債務回収や契約条項、契約書作成などにまつわるお役立ち情報を発信しています。この投稿のポイントは2点です。
①書式集に誘導している
②画像を使って解説している

①これは先ほどのFacebookページに用意したコンテンツへの誘導です。ユーザーにとってはFacebook内でスムーズにダウンロードまで完結することができ、Facebookページにとっては訪れる回数が多いとエッジランクが上がります。
また、誘導した先のページにはきちんと問い合わせ情報まで記載されているあたり、抜け目がないですよね。
しかも、ページに訪れてもらえば取扱い業務、書籍一覧、弁護士紹介、問い合わせなどのページもあるため、サイトに訪れてもらっているのとなんら変わらないのです。
 
②毎回画像に投稿内で説明していることの概要と、「顧問弁護士SOS」というタイトル、そしてURLが記載されています。
Facebook 活用 事例 プロモーション 顧問弁護士SOS 谷原 誠/みらい総合法律事務所
まず、概要を記載することによって内容がわかりやすく、投稿の「…続きを読む」を押さずとも把握することができます。
そして、タイトルは毎回見てもらうことによってファンのニーズが顕在化した際にすぐに想起してもらえるようになる効果があります。
 
タイムリーに事件を解説して潜在層にも対応
ニュースになったような事件を事例にして、弁護士の視点で解説を加えた投稿をしています。
これは潜在層にも役立つコンテンツであると同時に、潜在層・顕在層ともに信頼してもらえるような要素を持ったコンテンツになっています。
Facebook 活用 事例 プロモーション 顧問弁護士SOS 谷原 誠/みらい総合法律事務所
 
前章で取り上げたような具体的な書類の書き方は、今必要な人というかなり限られた人向けの投稿であるぶん、こういった誰でも読んで理解し意味が感じられるようなコラムは、潜在層との関係性構築に有効です。
また、解説をするなかで知識の豊富さや考え方を提示できるため信頼感の獲得につながるのです。
投稿内容のバランス、ストック型コンテンツの活用など、ページ全体で非常にバランスが良く、実際役立つ情報が沢山載っている(≒コンテンツの質が高い)ので、ファン数2万6, 000超えというページの規模感や反応率の高さにも納得できるページですね。
 
 
以上、今回は「Facebookプロモーション国内事例集」より、自社コンテンツを有効活用している事例を4つご紹介しました。ぜひ参考にしていただければ幸いです。
 


<ライター紹介>
柴 佳織 (Kaori Shiba)

企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。また、Facebookマーケティングのライターや講師も務めている。
 
 
・Facebookプロモーション国内事例集 http://fbsample.blog.fc2.com/
・Facebookプロモーション国内事例集(FBページ)https://www.facebook.com/case.japan
・インサイトスコープ 数字から見えるFacebookのムコウ側 http://www.insight-scope.com/


 
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