「Facebook広告をこれから始める」「広告を出したものの何を改善すべきかわからない」というときに最低限おさえておくべきポイントをご紹介します。

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こんにちは、SMMLab ゲストライターの柴です。
Facebook広告は誰でも手軽に出稿することができますが、設定する項目が多く機能も複雑なため、使いこなすまでには時間がかかります。
「Facebook広告を始めたいけれど、何に注意すればいいのかわからない。」「広告を出してはみたものの、改善まで手が回っていない。」そんな方のために、今回は獲得単価をおさえて効率的に運用するためにチェックしておくべきポイントを4つお伝えしていきます。
 

ポイント1.適切なターゲティング設定をする

Facebook広告の最大の特徴は、ターゲティング精度の高さです。
狭いターゲット設定における的中精度が、オンラインの平均が27%なのに対して、Facebookは91%(※)といわれているほどです。
Facebook広告についてのデータ
※数値・画像引用元『 power of facebook advertising
広告の精度が高い理由のひとつが、絞り込み条件項目が豊富なことです。
地域、年齢、性別といった基本的な属性情報はもちろん、学歴や職歴、交際ステータスや子どもの有無と年齢、使用デバイスから趣味関心まであらゆる項目で絞り込むことができます。
ですから、きちんとターゲットを絞り込むことが重要なのです。
絞り込み条件に趣味関心の項目を追加しただけで、獲得単価が3分の1まで低下したケースも過去にありました。属性だけの条件設定では本当にもったいないということを、覚えておきましょう。
ただ、ターゲットを絞り込みすぎると取りこぼしがおきかねません。
広告作成画面の右に表示されるオーディエンス覧に「オーディエンスが狭すぎます」と表示されるようならば、推定リーチが増えるよう絞り込み条件を見直す必要があるでしょう。
広告作成画面

▲広告作成画面では、広告を出すにあたり推定リーチが適切かどうか教えてくれます。

 

ポイント2.複数のクリエイティブを用意する

広告のクリエイティブは複数出すべきです。その理由は2つあります。
1つめの理由は、画像の表示が自動的に最適化されることです。
Facebook広告には、パフォーマンスの高い画像を自動的に優先して表示する仕組みがあります。一つの広告セット(※)のなかには、複数の画像を設定しておきましょう。
※広告セットとは、複数の広告を束ねる単位のことで、まとめて予算と期間を設定することができます。
画像選択

▲広告作成画面で、複数の画像を選択することができます。

2つめの理由は、検証と改善を行うためです。
訴求ポイントごとに、テキストや画像を複数用意し、広告を出稿してみましょう。
効果の悪いものは停止し、良いものは継続したり、新しく追加しているうちに、より獲得単価が低いクリエイティブを見つけることができるはずです。
 

ポイント3.表示場所を使い分ける

Facebook広告の表示場所は大きくわけて2種類、全4か所あります。
ニュースフィード【PC(B)と、モバイル(A)】、PCの右側【ホームページ画面(C)と、その他の画面(D)】です。
広告の表示位置

▲画像引用元:『Facebook広告ガイド

(C)(D)(いずれも右側)に比べ、ニュースフィードは遥かに視認性が高いので、当然クリック率も異なります。
海外の調査データではPCのニュースフィードは、右側よりもクリック率が20倍高い(※)という結果も出ています。※『Infographic: Getting started with Facebook advertising
一方で右側は表示単価が低いというメリットがあります。
ターゲットや出稿時期によっても異なりますが、経験上PCのニュースフィードの表示単価は右側の20から40倍ほどになることが多く、それ以上になることもあります。
つまり、表示場所には特徴があるので、ターゲットや広告のクリエイティブによって使い分ける必要があるのです。
目立つ画像やキャッチーなテキスト、つまり広告自体が目をひくようなものであれば右側に出稿してもよいでしょう。テキストを読ませるタイプや、画像の詳細を見てほしい広告であれば、ニュースフィードに出稿するべきです。
また、ターゲットのメイン使用デバイスにあわせて表示場所を絞ったほうがよいケースもあるはずです。
 

ポイント4.ランディングページで期待に応える

広告とランディングページの内容の親和性が高いほど、獲得単価は下がります。自社サイトなどFacebook外部のサイトにランディングさせる場合の最適化方法については、すでに色々な研究がされ多くの人が言及していると思います。
そのため、ここではFacebookページにランディングさせる、つまりファンを獲得するための広告の場合に絞って確認すべきことを3点お伝えします。
1つ目は、カバー画像です。広告で伝えていることやイメージにあった画像を選ぶようにしましょう。カバー画像に広告と同じテキストを入れてもいいでしょう。
2つ目は、投稿です。広告を見て期待するような情報が、投稿内で触れられていますか。
広告から来た人が、今後取得したいと思うような内容をあらかじめ投稿しておきましょう。特に見てもらいたい投稿があるのであれば、トップに固定しておくことをおすすめします。
投稿のTOP固定

▲投稿の右上メニューから「トップに固定」することで、投稿の一番上に表示されます。

3つ目は、Facebookページの活性化度合です。Facebookページの投稿に「いいね!」やコメント、シェアなどが集まっていますか。Facebookページが活性化していれば、他の人からも支持されていることが伝わり、ファンになってもらえる確率が高まります。
Facebookページにランディングさせる際も、基本的な考え方は外部のサイトにランディングさせるときと同じですが、ページを活性化させておくという点だけ追加して意識しておくとよいでしょう。
 

定期的なチェックが必要

以上が、広告を作成するときに最低限おさえておくべき4つのポイントでした。しかし、重要なのは出稿後です。
広告に対して反応するのは「人」ですから、ある程度予想はできても最終的な効果は出稿してみないとわかりません。意外なクリエイティブの効果が良いこともありますし、逆もしかりです。
一度出稿してそのままにしてしまうと、自ら獲得単価を下げるチャンスを逃してしまうことになります。それに加え、同じ広告を出し続けていては時間の経過とともに効果も落ちてしまいます。
ぜひ、定期的にチェックをして獲得単価を改善していくことを心がけてみてください。
 


<ライター紹介>
柴 佳織 (Kaori Shiba)

企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。また、Facebookマーケティングのライターや講師も務めている。
 
・Facebookプロモーション国内事例集 http://fbsample.blog.fc2.com/
・Facebookプロモーション国内事例集(FBページ)https://www.facebook.com/case.japan
・インサイトスコープ 数字から見えるFacebookのムコウ側 http://www.insight-scope.com/


 


クリエイティブ作成からFacebook広告の運用代行まで、お気軽にご相談ください!
https://www.aainc.co.jp/service/smm/


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