Facebook初めてのマーケター向けカンファレンス「fMC」が、日本時間3月1日3時から開催されました。企業のFacebook活用に大きな影響がありそうな発表がありましたので、変更・追加されたポイントをまとめてご紹介します。

 

こんにちは、SMMLabの藤田です。COOシェリル・サンドバーグの基調講演から始まった今回のfMCでは、以下の2点が発表になりました。
1)Facebookページへのタイムライン適用
2)Premium Adsと呼ばれる新しい広告メニューの開始
まずは大幅に変更となるFacebookページの「タイムライン」導入での、変更点・追加点をお知らせします。

Facebookページのレイアウトが個人のプロフィールと同じような「タイムライン」表示となります。これから約1ヶ月の猶予期間を経て、全てのページがUS時間の2012/3/30までに新レイアウトに移行することとなりました。
 
・新しいFacebookページの紹介
https://www.facebook.com/about/pages/

・Facebookページタイムラインに関するヘルプ
https://www.facebook.com/help/?page=203955942973503

・新デザインのプレビュー設定
https://www.facebook.com/pages/status/
3月30日まではプレビューでデザインを確認した後、任意で「公開」することが出来ます。
 

Facebookページのタイムライン移行で注意が必要な変更・追加点

 

・カバー写真が設定出来るようになります。

カバー写真はページを見る人に最初に表示される重要な画像です。カバー画像内には、宣伝・価格などの表記、URL、メールアドレスなど連絡先の表記、「シェア」を促す表記などはNGなどとされた、ガイドラインが定められていますので、以下の資料に目をとおしておきましょう。
http://ads.ak.facebook.com/ads/FacebookAds/Pages_Product_Guide_022712.pdf
 

 

・プロフィール画像が正方形に変更になりました。

180px四方の画像を設定する必要があります。
 

・タブはアプリに名称変更

左側に表示されていたタブメニューがページ上部に配置され、呼び方が「アプリ」に変更になりました。「写真」は常に先頭に表示されますが、他は順番を変更する事が出来ます。初期表示は「写真」+3個ですが、それ以上は「すべてを見る」をクリックして参照することが出来ます。
今までのタブは、自動的に「アプリ」に移行されるため特に手続きは必要ありませんが、移行後の画面はサイズが変更になるため、最適化するには調整が必要になります。
 

・ウェルカムページは廃止

タイムライン導入により、初期表示のランディングページは選択できなくなりました。タイムライン導入後、すべてのユーザーはタイムラインを初期ページとして見るようになります。ただしカスタマイズページは「アプリ」としては設定する事が可能です。
 

・管理者用のパネル新設

管理者用パネルでは、ページのアクティビティをすべて一ヵ所で管理出来るようになります。ユーザーからの投稿に返信したり、インサイトを見たり、また、アクティビティログですべての投稿やアクティビティを確認できます。

 

・ユーザーからページへのメッセージ送信機能

ユーザーからメッセージを受け取ることが出来るようになります。新規メッセージが届くと、管理者パネルに通知が表示されます。メッセージを送ってきたファンに対してはFacebookページから返信をすることが出来ます。
 

・ユーザー向けインサイト

「いいね!」アプリによって、「話題にしている人」および「週間新規いいね!」の推移グラフなど、ユーザー向けのインサイトが表示されるようになります。また、「いいね!」と言っている友達のアイコンが一覧表示されます。

 

・友達のアクティビティー

友達のアクティビティーが表示されるようになります。見ている人の友人がそのブランドに関してどんなアクションをしたのかが、右側のラインに表示されます。
 

・ポストの拡大、上部固定表示

重要な投稿を大きく表示したり、上部に固定表示する事が出来るようになります。
記事の上にマウスを合わせ、星印をクリックすると、拡大表示できます。鉛筆のアイコンをクリックすると、ページ上部に固定表示する、非表示にする、削除するを選択することができます。
 

・「マイルストーン」の設定

ブランドの歴史を「マイルストーン」として設定出来るようになりました。
会社の設立、ブランドのスタート、記念的な商品の発売など、ブランドの歴史を時間軸を遡って設定することで、ファンにバックグラウンドストーリーを伝える事が出来るようになります。

 
以上がタイムライン導入での主なポイントです。それぞれの詳細については、また詳しくお伝えしようと思いますが、3月30日の完全以降まで約1ヶ月しかありませんので、まずはカバー写真とプロフィール画像の準備をおすすめします。
 
 
さて、今回のfMCではもう一点、Facebook広告に関しての重要な発表がありました。
従来の「スポンサー記事」と呼ばれるタイプのFacebook広告が、「Premium Ads」として進化します。“Reach Generator”(リーチジェネレーター)と呼ばれる機能により、今のWebのニュースフィードやサイドバーに加えて、携帯電話のニュースフィードとログアウトページに表示する対象となることが発表されました。

 
“Reach Generator”(リーチジェネレーター)は、Facebookのプレミアムマネージド·アカウントを介して利用可能であり、ページが持っているファンの数に基づく固定料金となるようです。ニュースフィードとサイドバーの広告は既に利用可能であり、モバイルニュースフィードの広告は今日から、ログアウトページへの表示は4月から開始される予定です。
このプレミアム広告は、2ヶ月間のテスト期間中に、広告のCTR(クリックスルーレート)が5〜10倍に向上し、ROI(費用対効果)が3倍となる結果が出たとのことで、ビジネスユーザーにとって期待の大きい広告メニューとなりそうです。
Facebook広告については、現時点で分かっていることを以下の記事にまとめてありますのでご覧ください!
【速報】リーチ16%を打開する?!Facebookの新しい広告Premium Ads詳細!fMCまとめ
 
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