ブロガーと取り組むメリットとは?バス・コーポレーションの座談会・撮影会の事例とともにご紹介!


【ユーザーを巻き込む!コンテンツマーケティング:後編】ブロガーと取り組んだ共創的事例3選
こんにちは、SMMLabの赤松です。
「コンテンツマーケティング」が注目される中、今だからこそ、見直されている『ブログ』をピックアップ!
“ブロガーマーケティング”が盛り上がった2008年頃、ブログの効果として、バズ&バイラル効果、口コミ、伝播力、発信力などが注目されました。影響力のあるインフルエンサーとして、多くの読者を持つ“アルファブロガー”が話題になりました。
しかし現在は、そういった口コミ効果だけでなく、別の視点でもブログが見直されています。例えば、「メディアインテンシティ」(生活者が「メディアに費やした時間」を「購買につながる影響力」で割ったもの)という指標で、ブログは、様々なメディアの中で最も高い数値をマークしており、コンテンツマーケティングにおいても、今後ますます重要になっていくと考えられます。 (参考:IMCの父、ドン・シュルツ教授が語るコンテンツマーケティング
そこで今回は、発信者として良質な声をあげてくれたり、ブランドや商品を好きになってくれるブロガーと共に、新しいコンテンツを生み出す共創的な取り組みに成功している事例を、前編・後編と2回にわたりご紹介します。
 

■ブログ活用のメリット

改めて、ブログ活用のメリットを整理してみると、下記が挙げられます。
・蓄積されたコンテンツが自社のメディア資産になる
・検索エンジンの評価が高い
・一般消費者の声を聴くツールとして最適
・口コミは購入を決定する際の重要な判断基準になる
消費者の一人であるブロガーと共創的な取り組みを行うことで、こういったメリットをさらに大きくすることができます。
それでは、事例をご紹介いたします。
 

■共創事例:株式会社バス・コーポレーション

ファンサイトURL:http://monipla.jp/bath/
自社サイトURL:http://www.bath-ec.com/lp/99b/
バスコーポレーション
 
機能性に優れた素材(人工皮革)にこだわった靴やバッグが人気のバス・コーポレーションは、店舗(百貨店、直営店)から、オンラインショップ(自社ECサイト、モール)まで、幅広く展開しています。2012年7月より、モニプラファンブログにて“生の声”を収集できる座談会イベントを定期的に開催。直営店がある、3都市(神戸、東京、福岡)にてファンと直接会う機会として、また、一般消費者ならではの声と画像コンテンツなどの獲得を目的として実施しています。
 
■イベント内容:「座談会」
座談会イベントは、まずは“お客様に商品を知っていただく”ことからスタートしたそうです。今では、今季の最新商品を履いてもらい、感想や意見をもらうような”ヒアリング型”から、新商品の色や柄をデザインしてもらう”共創企画”まで、様々なテーマを企画しています。
今回ご紹介するのは、「ツートンバックの色の組み合わせ」を決めてもらうイベント。
このようなイベントは、テーマである”人気色”の調査になるのはもちろん、素材(人工皮革)に触れてもらい、バリエーション豊かなカラーを知ってもらえるチャンス。
そして、ファンは、商品作りに携われるとあって満足度が高まります。
バス・コーポレーション ツートンバックの色 イベント

「ツートンバックの色の組み合わせ」を決めてもらうイベント
(※ページ下部に、2013年4月に『通販新聞』に掲載された記事も紹介)

 
■共創的メリット
1. サイトコンテンツのリッチ化
当日の様子や参加者のブログ記事を自社サイトのコンテンツとして掲載しています。ひとけのある、賑わい感にもつながりますね。
バスコーポレーション:座談会

自社サイトの座談会紹介ページ

 
また、自社サイトのコンテンツを、”過去の座談会の様子”として、次に開催するイベントページFacebookページ他の媒体(楽天など)に活用しています。
なお、『おススメブロガー様』としてモニターサイト内でも紹介することで、参加者の満足度も高めているのも特徴的ですね。
 
2.ブログ記事の効果
いわゆる“口コミ”効果ですが、毎回、社員が参加者に対して商品説明を丁寧に行っているため、参加者が理解した上で、詳細な商品説明を“第三者の声”としてブログに記載してくれます。また、商品だけでなく、会社の雰囲気や社員の対応などについても触れている記事が多く、ブランディングにもつながっています。ファンの好感度、満足度も向上し、その後の獲得素材の質が飛躍的に向上しているそうです。
そのブログの読者もまた、商品理解が深まった状態で流入してくるため、高いコンバージョンを記録。好循環になっています。
昨年1年間では、全体のコンバージョンが527件もあり、さらに、”座談会参加者のブログ記事”や”座談会関連ページ”からが、全体の43%となっています。(2013年12月~2014年11月)
また、そこから生まれた購入時の感想もコンテンツに二次活用。ユーザーの声をどんどん活用して次につなげていますね。
バスコーポレーション:撮影会
 
3.商品開発
ユーザーの声を収集し、蓄積することで、新商品開発につなげています。
バス・コーポレーション 商品開発
 
■そのほか成果
お客様の声を反映した「欲しいをかたちにする」姿勢が評価され、以前に、Eストア25, 817店の中から『ネットショップ大賞』の靴部門一位を獲得しているほか、モニプラ ファンブログの『ファン・サイト・オブ・ザ・イヤー2014』では、「キクミミ賞」を受賞。日経新聞にも紹介されました。
2014年のファンサイトオブザイヤーでは、「キクミミ賞」を受賞。

モニプラファンブログの『ファン・サイト・オブ・ザ・イヤー2014』受賞企業紹介ページ

 
■新しい取り組み:「撮影会」
昨年11月には、新しい取り組みとして、カメラマン・モデルを募集する撮影会イベントも実施。参加者の満足度が飛躍的に向上し、一人で7記事も書いてくれたファンもいるとか。
また、自社サイトのあちこちで撮影会の写真が活用されています。
バスコーポレーション:撮影会

撮影会の写真を二次活用

 
なお、ブログで撮影風景や二次活用された様子を紹介してくれた参加ユーザーも。また、それらのブログをしっかりチェックして、沢山投稿してくれたユーザーさんのブログをFacebookページで紹介もしています。こういった感謝の気持ちをしっかり示すことが、ファンの深化や満足度アップにつながっていますね。

 
 

■まとめ

座談会、撮影会とも、人気のイベントに成長していますが、ブロガーさん自身の話題探しや“露出が欲しい”という流れとイベントの方向性が一致した結果のよう。その企画こそが、ユーザーの気持ちを理解しようとし、ユーザーの声に耳を傾けている証ですね。
1人1人のファンと対面で会うコミュニケーションを大切にし、好きになってもらう働きかけを行う同社。その効果は、ブログ内容の濃さやページ数、イベントに何度も応募してくれることからも伺えるほか、イベント後にお友達に紹介してくれたり、ご家族で来店いただくこともあるそうです。ファンの深化、さらには、売り上げ増加、リピーター増加にも効果を出しているのが見事ですね。
今後、「参加者主導の楽しめるイベントを行っていきたい」とのこと、ファンとどのような取り組みを広げていくか注目です。
 
後編では、異なる業種や種別のイベント事例をご紹介いたします。お楽しみに!
 
Thanks To・・・
■株式会社バスコーポレーション 疋田様
■インタビュアー:武川亮(ソーシャルメディアマーケティング事業第一本部)
 


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▼国内最大規模の企業ファンサイトモール「モニプラ ファンブログ」▼
https://www.aainc.co.jp/service/blog/


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