母の日キャンペーン
ogp

5月の第2日曜日は「母の日」です。企業のSNS担当者の方で、そろそろ「母の日に関連する投稿をしたい」とアイデアや切り口を考えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、母の日に関連するSNSキャンペーンや投稿の、最新事例を挙げて解説します。どのようなコミュニケーションを図ると企業のプロモーション活動に効果的か、事例からヒントも読み解きます。

おすすめの資料

SNSキャンペーン目的別事例集

2022年総まとめ!参考にしたいSNSキャンペーン目的別事例集

参考にしたい各企業のSNSキャンペーンを目的別に資料にまとめました。掲載アカウント:ほっかほっか亭・DECO HOME(ニトリ)・ロゼットなど…

ダウンロードする(無料)

母の日のSNSコミュニケーションのポイント

企業のSNS施策では、自社の商品・サービスに関する情報を一人でも多くの生活者へ届けられるような工夫が大切です。

「母の日」「父の日」「七夕」など、季節ごとのイベントをうまく捉えることは、企業SNSアカウントが生活者とのコミュニケーションのきっかけを掴むうえで大事な取り組みです。

季節のイベントにちなんだ投稿で自社に関する話題づくりができれば、今までSNSでリーチできなかったユーザーに自社の投稿を見てもらえる機会も増加し、自社の認知拡大や、ブランド想起に寄与します。

近年の母の日コミュニケーションの傾向

「母の日」といえば「何か贈り物をする」ことを想起する人も多いと思いますが、その贈り物としては「花・観葉植物」「コスメ」「家電」「スイーツ」「雑貨」などさまざまな選択肢が考えられます。

また、モノを贈るだけでなく「手料理をふるまってあげる」「一緒に家族写真を撮る」「癒やしの時間を贈る」など「体験を贈る」シチュエーションも考えられます。

✔ 「母の日」をさまざまな角度から捉え、自社らしさを打ち出すことのできる切り口を見つける
✔ 「母の日」らしい、温かみのある可愛らしいクリエイティブを制作し、ブランド想起・来店想起につなげる

といったポイントが大切です。

また、以下のようなポイントも理解しておきましょう。

✔ クリエイティブは静止画よりも「動画」のほうが訴求力が高い
✔ キャンペーンを実施するなら「応募時に友達も誘って」と呼びかけると、より高い拡散力を期待できる

これらの重要なポイントについて詳しくは、次章以降の事例で解説します。

母の日のTwitterキャンペーン&投稿事例

2022年〜2023年にかけてのTwitterキャンペーン、およびキャンペーン以外の投稿事例を紹介します。

①母の日キャンペーンキャラクターを予想するクイズ企画でUGC増加|花キューピット株式会社(2023)

生花や観葉植物のギフトを取り扱う「花キューピット株式会社」が2023年3月に実施したTwitterキャンペーンです。

【企業名】
花キューピット株式会社

【賞品】
Amazonギフト券/花束&イメージキャラクターのサイン入りポスター

【キャンペーン方式】
フォロー&リツイート/インスタントウィン、ハッシュタグ付き引用投稿

ユーザーはTwitterキャンペーン告知投稿を見てフォロー&リツイートをし、当選した場合にはすぐにTwitterのDMが届きます。

さらに、指定ハッシュタグ「#今年は私から贈ります」を付けて投稿すると、Amazonギフトカード当たるというダブルチャンスも。「花キューピット株式会社」の今年の「母の日キャンペーンキャラクター」に起用された芸能人を当てるクイズ企画です。

キャンペーンキャラクターを当てるクイズ企画は2022年に続いての開催でした。2022年の開催事例においては、参加数はのべ約80,000件にのぼり、「花キューピットの母の日キャンペーン」にまつわるUGCを短期的に増加させることに成功しました。

②母の日らしいクリエイティブでブランド想起につなげる|シュウ ウエムラ(2022)

コスメブランドの「シュウ ウエムラ(日本ロレアル株式会社)」が2022年に実施した母の日キャンペーンです。

【企業名】
シュウ ウエムラ(日本ロレアル株式会社)

【賞品】
スプリング/サマーコレクション限定 クレンジング オイル (450mL)

【キャンペーン方式】
フォロー&リツイート

ユーザーはTwitterキャンペーン告知投稿を見てフォロー&リツイート、当選した場合にはクレンジングオイルがプレゼントされます。

キャンペーンクリエイティブは、母の日にちなんで、カーネーションの花を想わせるカラーやデザインに仕上げられています。

キャンペーン接触を通して、「母の日に、シュウ ウエムラの化粧品をお母さんに贈るのも素敵だな」というブランド想起につなげている事例です。

③「おふくろの味」を問いかける|味の素株式会社(2022)

味の素株式会社が、2022年の母の日の当日にツイートした通常投稿です。

「みなさまの『おふくろの味』は何ですか?」と問いかけ、手料理にまつわる会話の広がりを図るとともに、調味料ブランドである「味の素」のブランド想起にもつなげています。

プレゼントキャンペーンではありませんが、「家庭料理」という日常生活の一場面を切り口に、「ブランドらしさ」を端的に表現している事例だと言えます。

④健康家電の訴求で来店想起|株式会社 ヨドバシカメラ(2022)

家電量販店「株式会社 ヨドバシカメラ」が2022年の母の日シーズンに行ったツイートです。

数ある家電製品の中から、「母の日の贈り物におすすめのアイテム」として、ハンドケアマッサージャーをピックアップ。

女性がくつろぎの時間に、自分の手をケアしている場面の写真を、温かみのあるトーンで見せています。

「母の日に、お母さんが自分で自分をケアできるグッズを贈るのもいいな」といったイメージ想起につなげています。

⑤家族写真撮影を訴求して来店想起|株式会社 スタジオアリス(2022)

フォトスタジオ運営で知られる「株式会社 スタジオアリス」が2022年の母の日シーズンに行った投稿です。

「母の日のプレゼントに、家族写真を贈ろう」という切り口で投稿を行いました。

「マタニティフォトや子供の誕生日、七五三に限らず、母の日を機に家族写真撮影も良いな」といった、新たな来店のきっかけ想起につなげています。

⑥GIF動画で伝えたいポイントを印象的に見せる|カルピス水玉通信(2022)

「カルピス(アサヒグループホールディングス)」公式アカウントが2022年の母の日シーズンに行った投稿です。

「母の日に、お母さんのためにカルピスを作って一緒に乾杯」というシチュエーションを、GIF動画で表現して訴求を行いました。

Twitterの投稿クリエイティブは静止画よりも動画にして、写真や文字が少し動くような演出をつけると、流れの速いタイムラインの中にあっても、企業側が伝えたいポイントを印象的に見せられる、という好例です。

母の日のInstagramキャンペーン&投稿事例

2022年〜2023年にかけてのInstagramキャンペーン、およびキャンペーン以外の投稿事例を紹介します。

①公式アプリの会員登録で当選確率アップ|リーガロイヤルホテル(2023)

大阪の「リーガロイヤルホテル」が2023年3月〜5月に実施しているInstagramキャンペーンです。

【企業名】
リーガロイヤルホテル(株式会社ロイヤルホテル)

【賞品】
リーガロイヤルホテルオリジナルサブレ「ロイヤル サブレ」

【キャンペーン方式】
フォロー、オフィシャルアプリ会員登録

Instagramキャンペーン告知投稿を見たユーザーは、「リーガロイヤルホテル」公式アカウントのプロフィールに記載されている指定URLをタップして応募フォームに進みます。

「リーガロイヤルホテル」公式アカウントをフォローすると当選確率2倍、さらに、ホテルオフィシャルアプリに無料会員登録すると当選確率が3倍にアップし、抽選でオリジナルサブレ缶が当たります。

最近はこの事例のように、「公式アプリインストール」を呼びかけるなど、必ずしもInstagram上でのアクションに限らない参加条件を設けるキャンペーン例も増えています。

ユーザーにとっては、ややハードルが上がるものの、「本当にそのブランドが好き」「そのブランドとつながりを持ちたい」と考えるユーザー層に向けて効果的に響く施策だと言えるでしょう。

②簡単なレシピ訴求でUGC生成を促す|ロッテ ガーナチョコレート (2022)

お菓子メーカー「ロッテ」のブランド「ガーナチョコレート」公式Instagramアカウントが2022年の母の日シーズンに行った投稿です。

2022年の母の日に向けて、ガーナ×PEANUTS(スヌーピー)のコラボ企画を実施していました。

その中で、ガーナチョコレートを使った可愛らしい母の日アレンジレシピを紹介。

簡単に可愛らしく仕上げられるレシピのお手本を示し、「作ってみたらぜひ #手作りチョコガーナ を付けて投稿してください」と呼びかけ、ガーナチョコレートに関するUGC生成も図りました。

③美しく温かみのあるクリエイティブでブランドの世界観を表現、ECやブランドサイトへ誘導|アフタヌーンティー(2022)

生活雑貨やギフトを取り扱う「アフタヌーンティー(株式会社サザビーリーグ)」が2022年、母の日の当日に実施した投稿です。

美しく、温かみのあるカリグラフィー文字によるクリエイティブとともに、「母の日にギフトを贈ろう」と訴求し、プロフィールへ誘導。

オンラインストアや、ブランドサイトへの導線を作り、投稿を見て「アフタヌーンティーの世界観って素敵だな」と感じた人が、そのまま取扱い商品を見に行って、買うことができるように工夫しています。

1枚の画像でブランドの世界観を見事に表現し、ユーザーの興味関心を引くことでブランドサイト・EC誘導を図っている事例だと言えます。

母の日のTikTokキャンペーン事例

TikTokキャンペーンの事例を紹介します。

キャンペーン応募は「友達も誘って」と呼びかけ|DUO (2022)

2022年の母の日シーズンに、クレンジングバームなどで知られるブランド「DUO(プレミアアンチエイジング株式会社)」がTikTok上で実施したプレゼントキャンペーンです。

【企業名】
プレミアアンチエイジング株式会社

【賞品】
DUO限定商品「母の日セット」

【キャンペーン方式】

  • フォロー
  • いいね
  • 一緒に母の日プレゼントを渡したい友達をコメント欄でメンション

TikTokキャンペーン告知投稿を見たユーザーは、公式アカウントをフォロー、いいねをして、コメント欄で「一緒に母の日プレゼントを渡したい友だち」をメンションします。

TwitterやInstagramでは「母の日の個人的なエピソード」に関する発話を呼びかけるケースが多いのに対して、このTikTokキャンペーン事例は「一緒に母の日プレゼントを渡したい友達をメンションして」と呼びかけています。

キャンペーンについて知ったユーザーが、親しい友達や、このキャンペーンを知らせたい友達を指定することで、キャンペーンを実施していることを、関心を持ちそうな層に向けて確実に伝えることができる工夫だと言えます。

キャンペーンの成果を高める勝ちパターンとは?

この記事では、「母の日」にまつわる企業キャンペーン&投稿事例を解説しました。

今まさに、次のような悩みを抱えている企業のSNS担当者も多いのではないでしょうか?

✔ Twitterキャンペーンを実施しているものの、企画・手法がマンネリ化し成果が伸び悩んでいる
✔ 2023年は、Twitter施策の改善を図りたい

そのような方に向けて、無料のお役立ち資料をご用意しています。
資料をお読みいただくと、次のようなポイントが分かります。

✔ フォロワー規模・投稿数・インセンティブ・クリエイティブ・参加条件の違いにより、フォロワー獲得数・インプレッション数などの成果規模がどう変わるか分かる
✔ 傾向分析から導き出した、Twitterキャンペーンの勝ちパターンが分かる

資料のダウンロードは無料です。SNSキャンペーンの勝ちパターンについてもっと詳しく知りたい方は、どうぞお気軽にご活用ください。

この記事の著者

景山 真理

景山 真理

フリーランスのライター。EC店舗、タウン情報誌制作会社、マーケティング支援企業などへの勤務経験を経て、Webメディア・紙媒体で活動しています。専門領域はデジタルマーケティング、コンテンツマーケティング、ECのセールスメルマガ、デジタルトランスフォーメーション。
Website:Mari Kageyama Writing Works