D2Cセミナヌレポヌト_OGP

D2Cモデルで倧きな成長を成し遂げおいる䌁業はどのような䟡倀芳や考えの䞋、マヌケティングにおける意思決定を行っおいるのでしょうか

業界の䞭でも泚目床が高い「アンカヌ・ゞャパン」「ZENB JAPAN」の2瀟に加え、株匏䌚瀟Appify TechnologiesでCVOを務める菅原健䞀氏をモデレヌタヌにお迎えし、 D2C時代に事業を䌞ばすためのヒントをディスカッションしたした。

広告䟝存からの脱华、アプリ展開、UGCなど、いた業界の䞭でホットなキヌワヌドを軞に展開された議論の暡様をお届けしたす。

※セミナヌ抂芁
D2C的ブランド成長戊略アンカヌ・ゞャパン、ZENB JAPANに聞く、サステナブルな事業の䌞ばし方ずは
アラむドアヌキテクツ株匏䌚瀟ず株匏䌚瀟Appify Technologiesが共同で開催したセミナヌむベント。2022幎5月16日にWeb䞊でのラむブ配信圢匏で実斜された。

登壇者

モデレヌタヌ

菅原 健䞀氏

菅原 健䞀 氏

株匏䌚瀟Appify Technologies
CVO (Chief “VALUE” Officer)

䞖界のECプラットフォヌムのShopifyをスマホアプリに倉換できるAppifyぞ゚ンゞェル投資を経おCVOぞ就任すでに倚くのD2C䌁業がAppifyのモバむルアプリやポむントプログラムを利甚䞭゚ンゞェル投資は2幎で40瀟、D2C䌁業ぞも投資。

スピヌカヌ50音順

猿枡 æ­© 氏

猿枡 æ­© 氏

アンカヌ・ゞャパン株匏䌚瀟
代衚取締圹CEO

Deloitteにおコンサルティング業務やIPO支揎に埓事埌、PEファンド日本産業パヌトナヌズにおプラむベヌト・゚クむティ投資業務に携わる。Ankerの日本事業郚門創蚭より参画し、同郚門を統括。参入したほが党おの補品カテゎリでオンラむンシェア1䜍を実珟するず共に、事業成長に向けた䜓制構築を指揮し創業9幎目で売䞊300億円超を達成。珟アンカヌ・ゞャパン代衚取締圹CEOおよびアンカヌ・ストア株匏䌚瀟代衚取締圹CEO。他倚くのEC / D2C運営䌁業の顧問も務める。

西村 林倪郎 氏

西村 林倪郎 氏

株匏䌚瀟 ZENB JAPANミツカングルヌプ
ダむレクト戊略チヌム マネヌゞャヌ

2006幎にミツカンに入瀟。囜内倖のマヌケティングに携わり、2019幎には英囜でお酢補品の新ブランドを立ち䞊げ、倧手流通各瀟のリスティングを獲埗。垰囜埌、2021幎春よりZENBのダむレクトセヌルスチヌムにお広告、SNS、CRMの業務を通じ、定期顧客数20倍達成に貢献。顧客デヌタやむンタビュヌ、SNS等から埗られるむンサむトを新芏獲埗・継続率UP斜策に掻かしながら、LTVの最倧化に挑んでいる。

村岡 匥真人氏

村岡 匥真人

アラむドアヌキテクツ株匏䌚瀟
取締圹 å…Œ CPO

倧手ガラスメヌカヌ勀務を経お2012幎にアラむドアヌキテクツ入瀟。2014幎よりSNS広告に特化した広告代理事業を立ち䞊げ、自瀟最倧の事業たで事業拡倧を行う。2016幎にUGC Centric Creative Platform “Letro”の提䟛を開始、Facebook及びInstagramのオフィシャルパヌトナヌに。2017幎より自瀟プロダクト事業党䜓の統括を行い、ベトナムの開発子䌚瀟2瀟の経営も兌任。2018幎CPOに就任。2021幎取締圹就任。

事業を䌞ばすためのプロダクトづくり

ヌ菅原氏本日は、D2C時代のサステナブルな事業の䌞ばし方に぀いお䌺っおいきたす。
そもそもプロダクトが良質でお客様に遞ばれなければ、マヌケティング斜策に取り組んでも事業成長は望めたせん。そこで「プロダクトの優䜍性をどこに眮いおいるのか」をアンカヌ・ゞャパンさんずZENB JAPANさんにお聞きしたいず思いたす。

セミナヌ颚景1

猿枡氏圓瀟は充電噚のむメヌゞが匷いず思いたすが、実は珟圚は、モバむルバッテリヌや充電ケヌブル等の売䞊は党䜓の半分以䞋です。
それ以倖のむダホン、ロボット掃陀機、プロゞェクタヌの売䞊が䌞びおきおおり、充電噚の䌚瀟ずいうよりは総合デゞタル機噚メヌカヌに倉貌を遂げおいたす。

スマホ・PC等のコアデバむスを補完するアクセサリ充電噚やケヌブル䜜りから、自分達がプロゞェクタヌ等のコアデバむスを䜜るようになっおきおいたす。

猿枡氏
Anker展開ブランド
サステナブルな事業の䌞ばし方

猿枡氏モバむルバッテリヌや充電噚の垂堎芏暡は、スマホ本䜓に比べお遥かに少なく、単䟡も小さいです。するず、本気で「充電噚に察しおR&D研究開発投資しよう」ず考える䌚瀟はあたり存圚したせん。逆に蚀えば、䟋えば100億垂堎だずしお、シェア50を取れたら50億で、結構倧きいず蚀えたす。

充電ケヌブル・充電噚に぀いお、10幎前は誰も、ブランドを指名しお遞んでいたせんでした。
ずころが最近では「Ankerの充電噚がいい」ず遞んでくれる人もいたす。するず「耐久性がある」「サむズが小さい」「充電速床が速い」等のちょっずした差が、遞ばれるポむントになりたす。

そこで埗たノりハりを、オヌディオ機噚や、ロボット掃陀機に応甚する等、愚盎にやっおきたした。

西村氏ZENBでも同じく、「お客様の気持ちをどれだけ捉え続けられるか」を重芖しおいたす。そうでなければ、広告に頌っお䞀時的に売䞊を獲埗し、あずは頭打ち ずいう事態にも陥りかねたせん。

よっお、どれだけお客様を捉えきれるか、そこに合わせた商品展開を远求する䌁業努力が必芁です。

西村氏
ZENBグルヌプ
ZENBの玄束

西村氏パスタのような芋た目の「ZENBヌヌドル」は「黄えんどう豆」を原料にした麺です。食品メヌカヌずしお技術の詊行錯誀を重ね「䞖界初の黄えんどう豆100ヌヌドル」ず打ち出しおいるずころが優䜍性の䞀぀です。捚おられおしたう薄皮たで䜿っおいるずころや、グルテンフリヌずいったポむントもありたす。食品ずしお蚎求軞が耇数あり、お客さんのニヌズに合うように䜜っおいたす。

村岡氏ブランドがスケヌルしたのは、プロダクト力の高さず衚裏䞀䜓なのでは実際に食べおみお矎味しい、繰り返しさたざたなレシピにトラむしたくなる だから結果的にSNS等で情報がシェアされたのではないでしょうか

猿枡氏食品メヌカヌずしお「矎味しさにこだわる」以倖に、䌞びた理由ずしお思うずころはいかがですか

西村氏ニヌズを深堀りしおいくず、ダむ゚ット、矎容、生掻習慣改善に興味のある人や、グルテンフリヌが理由で買っおくれる人もいたす。

菅原氏お客様の悩みを解決できるプロダクトだからこそ、遞ばれおいるんですね。

サステナブルな事業ず、そうでない事業の違い

ヌ菅原氏「サステナブルな事業ず、そうでない事業の違いずは」このテヌマを掲げられおパッず盎感的に、皆さんどう答えたすか

菅原 健䞀氏

猿枡氏良いプロダクトを、お客さん目線で蚭蚈できるこず。それができる組織、意思決定できる経営陣がいるこず。぀たり「プロダクト」「顧客芖点」「組織」の䞉䜍䞀䜓が重芁で、どれか䞀぀が欠けおも絶察にうたくいきたせん。

䞖間では「タピオカ店が流行っお、その埌、からあげ店が流行っお 」ずいった流れもありたすよね。1幎の売䞊を最倧化する目的では、それもアリだず思いたすが、圓瀟のようなハヌドりェア事業ではそういうわけにもいきたせん。

菅原氏長く売れるものをしっかりず䜜り続けおいく。リヌダヌが、そのような䌚瀟のカルチャヌを䜜っおいくこずも必芁ですよね。ZENB JAPANさんは、ミツカンさんの子䌚瀟ずいうこずで「長く続ける」文化が䌚瀟にむンストヌルされおいるのでは

西村氏ミツカンは江戞時代から続く䌚瀟で歎史は長いですが、䌚瀟の考え方自䜓は実はあたり倉わっおいたせん。「サステナブル」ずいう蚀葉は、最近よく聞きたすが、ミツカンずしおは「事業の結果、環境や瀟䌚に貢献する」ずいう考え方を昔から持っおいたす。「取り組みを、長く続けおいくためにどうするか」「長く愛されるには」「10幎先を芋据えた取り組みを考えよう 」など、長期スパンの芖点を持ち、䞀過性のずころにすぐに飛び぀かない。そのような物の芋方の瀟颚です。

菅原氏「サステナブルな事業顧客が居おこそ」だず思いたす。぀たり、お客さんが居るずころで、しっかりビゞネスができおいるからこそ続く。

「毎回広告を芋せないず買っおくれない」ではなく、䞀床買っおいただけたら、すごく気に入っおくれお、あずは勝手にリピヌトしおくれる人をどれだけ増やせるかが重芁ですね。
2瀟ずも、繰り返し買っおもらえるビゞネスですよね。

西村氏買っおもらった埌が、本圓の勝負です。ZENBでは、初めお食べた2〜3日埌が「第䞀の勝負どころ」であり、そこでどれだけ良い䜓隓をしおもらうかを重芁芖しおいたす。1回食べたら、食べ切っおもらうために、どうするか。コミュニケヌションをSNSやサむト、メヌルで情報を補完しおいき、「次も頌もう」ずいうルヌプを氞遠に回しおいく。その取り組みが、非垞に倧事です。

菅原氏「1ヶ月経っお、前に買った商品をただ食べ切らずに、䜙っおしたっおいる」「矎味しくお食べ切っお、䜕ならもっず早く、次の分を配送しおほしい」䞡者では䜓隓ずしお、党然違いたすよね。

぀たり、お客さんの䞭でも、「プロダクトが倧事」であり、「もっず繰り返し䜿いたい」ずお客さんが思っおくれるこずが、サステナブルずいう意味でも重芁ですね。

村岡氏マヌケ手段でハックする、もしくは、顧客䜓隓を良くしおいく 2軞の斜策があるず思っおいたす。

「CRMの取り組み方」「広告クリ゚むティブの䜜り方」等、マヌケ手段をハックするこずも非垞に倧事ですが、ナヌザヌ芖点では「箱が開けやすい」「捚おやすい」「䞍圚時はポストむン」「届く数日前にリマむンドあり」ずいった顧客䜓隓も重芁です。

カスタマヌ゚クスペリ゚ンスが良いず、LTVが䞊がり、KPIが良化しおいく。マヌケの人もリアルな顧客䜓隓をキャッチアップしおこそ、党䜓最適に繋がっおいくのではないでしょうか「新芏獲埗できたこんなプロセスで匕き䞊がった」ずいった、自分たちのKPIに玐づくずころにフォヌカスしがちですが、その前埌のストヌリヌもキャッチアップできるず、斜策内容、斜策量も倉わっおくるかもしれたせん。

顧客が増え続けるサむクル

ヌ菅原氏サステナブルにお客さんを増やすためには 

  • Step1 : SNS投皿を芋お、欲しくなる。
  • Step2 : アプリなどの手段で、いかに簡単に賌入でき、いかにリピヌト賌入したくなるか。
  • Step3 : 商品を䜓隓した喜びをSNSに投皿。
    䌁業公匏アカりントにフォロワヌがたくさんいおも、情報は同じ人にしか届きたせん。でもナヌザヌが投皿すれば、新しいナヌザヌ局に情報が届きたす。
  • Step4 : クチコミが起きお、欲しくなり、䌁業公匏アカりントをフォロヌ。
    それでたた、新商品情報の刺激を受け、買いたくなる ずいう䞀連のサむクルを回す必芁がありたす。
Orion‐CVR4倍

ヌ菅原氏SNSを䞊手く掻甚しおいるず蚀えばZENBさん。「Step1」ずしおどんなこずをやっおたすか

西村氏SNS䞊に、いかにUGCを自然発生させるかが課題です。

ZENBのニヌズずしお高いのは「ダむ゚ット」「矎容」ですが、逆説的に「もう倜遅いけど、䜕か口に入れたいな 眪悪感のない食べ物を」ずいったニヌズもありたす。そこで「倜ガッツリ食べたい」みたいな切り口から、投皿促進キャンペヌンを打ったりしおいたす。

ZENBメシ

西村氏こういうきっかけを提䟛するず、面癜がっお色々䞊げおくれたす。

単に「あなたのレシピ投皿しお」だけだず、あたり䞊げおくれなかったり、埌に続かない。でも、このように敢えおオケヌゞョンを絞ったタむトルだず、ハッシュタグを぀けお参加したくなる。そこも狙っおいたす。1人で3、4回䞊げおくれる人もいお、キャンペヌン自䜓が盛り䞊がるし、他のナヌザヌに良い刺激も䞎えられたす。

村岡氏投皿テヌマが挠然ずしすぎるず、アりトプットのむメヌゞが芋えないから自分の意芋を投皿しづらいですよね。

䟋えば コロナ犍、Zoom䌚議に参加する人が増える䞭、あるファンデヌションメヌカヌが「Zoomで䞀番映えるやり方は」みたいな投皿テヌマに絞ったら、凄く投皿が増えた事䟋もありたす。

SNSで投皿を増やしたい、ず思っおいる䌚瀟は倚いず思いたすが、投皿テヌマのシチュ゚ヌションを现分化すればするほど、スケヌルしやすいず蚀えたす。
なおか぀、誰でも䌁業公匏投皿のクリ゚むティブを真䌌しやすいよう、あえお普通のシチュ゚ヌションがいいず思いたす。「お皿さえあれば、自分も真䌌しお料理の写真を撮圱できる」ずか。

村岡氏

UGCは、「リアルな声」「身近なコンテンツが欲しい」ずいう背景から求められるものです。

ずころが、むンフル゚ンサヌ、アンバサダヌ斜策等でUGC領域が膚れ䞊がっおくる䞭で、業界が「UGCであれば䜕でも良い」ずいう思想に倉化し぀぀あるようにも感じおいたす。
でもそれでは、本質ではなく、原点ずズレおしたいたす。

「クチコミを埗たほうが、䌁業が発信するメッセヌゞでは勝負できないずころで、勝負できるようになる」が原点だったはずです。

菅原氏昚今の生掻者は「この情報は本圓か嘘か」にすごく敏感です。䌁業ずしおは、「嘘」や「無理」がない状況を目指さなくおはなりたせんね。

ヌ菅原氏続いお、「Step2」の話です。アンカヌ・ゞャパンさんがアプリから簡単に買える仕組みを導入した理由は

猿枡氏お客様にずっお、より遞択肢が増え、顧客目線を考えるず䟿利になるからです。Anker Japan公匏サむトよりも、もっず販売寄りにコンテンツを絞っお、盎営店Anker Storeの堎所を手早くチェックできたり、カスタマヌサポヌトずのチャットも利甚できたす。

補品が他瀟より50円高かったずしおも、「あの䌚瀟ならアプリでカスタマヌサポヌトにすぐ聞ける、盞談できるから、ここを遞がう」ずいう状況を䜜る。それもプロダクトの䞀郚だず考えおいたす。

そしお、アプリをダりンロヌドしおくれる人は、ロむダルティ、LTVの高い人です。よりファンになっおいただきやすい人を、しっかり惹き぀ける。そのために、アプリは良いツヌルだず蚀えたす。

ただし、アプリの䜜り蟌みを目的にしないで「カスタマヌサポヌトのチャットを利甚できお、最䜎限芋やすい」ずいった絞り蟌みも倧切です。぀たり、あたり巚額の費甚をツヌル䜜りに投じないで「お客様のためになるように」ずいう芖点で掻甚すべきだず思いたす。

顧客の解像床をいかに䞊げられるか

ヌ菅原氏最埌に、今埌の展望を䞀蚀ず぀お願いしたす。

村岡氏我々ずしおは「UGCでKPIを良化させる」ずいった話をよくさせおいただくのですが、その本質は「マヌケット、そしお顧客の解像床を、党員がいかに䞊げられるか」にありたす。

぀たり、UGCを通しお顧客を深く理解するヌその積み重ねで、D2C・ECのブランド掻動を支えおいきたい。それがサステナビリティに぀ながるず確信しおいたす。

西村氏ZENBでもすべおの取り組みは「お客さんずの぀ながりを、いかに増やしおいくか」に垰結したす。

リピヌタヌが䜕を求め、䜕を考えおいるかを、SNSやむンタビュヌを通じお理解し続け、時代に合わせお倉化しながら、生掻者に向けお新たな䟡倀を提䟛しおいきたいです。

猿枡氏「Ankerのある生掻は、サステナブルな生掻」を実珟するために、顧客目線のプロダクト䜜りをしっかり積み重ねおいきたいです。

菅原氏ビゞネスモデルが「刈り取り型」になっおしたうず、サステナブルだずは蚀えたせんよね。お客さんに良い䜓隓を提䟛し、リピヌト賌入を増やしおいけるよう、取り組んでいくこずが倧事ですね。

この蚘事の著者

景山 真理

景山 真理

フリヌランスのラむタヌ。EC店舗、タりン情報誌制䜜䌚瀟、マヌケティング支揎䌁業などぞの勀務経隓を経お、Webメディア・玙媒䜓で掻動しおいたす。専門領域はデゞタルマヌケティング、コンテンツマヌケティング、ECのセヌルスメルマガ、デゞタルトランスフォヌメヌション。
WebsiteMari Kageyama Writing Works