Facebookの懸賞キャンペーンはファンを集めるためだけのもの、と思っていませんか。いつものFacebookキャンペーンに『ひと工夫』して、リーチや「いいね！」さらには申込や売上を増やしませんか。
こんにちは、SMMLab ゲストライターの柴です。
もしあなたがファンを集めるためだけに、Facebookの懸賞キャンペーンアプリを使っているとしたら、損しているかもしれません。
なぜなら、Facebookの懸賞キャンペーンにひと工夫するだけで、投稿のリーチや「いいね！」、申込や売上の増加につながる結果を出すこともできるからです。
そのひと工夫とは、Facebookページの投稿を活用すること。
今回はファンを増やすだけでなく、さらにその先にある目的に近づくような懸賞キャンペーンの展開方法をご紹介します。事例として取り上げるのは、結婚式場の運営や記念日にまつわる商品サービスを提供しているアニヴェルセルのFacebookページです。
・アニヴェルセルのFacebookページ：https://www.facebook.com/anniversaire.japan
投稿を活用した懸賞キャンペーン 5つの効果
昨年の11月から12月にかけて、アニヴェルセルではスイーツをプレゼントするという懸賞キャンペーンを行っていました。内容はアンケートに回答した人の中から100名に、マカロンラスクをプレゼントというもの。一見よくあるキャンペーンに見えるかもしれません。
しかしそこには、指定した投稿に応募者が「いいね！」かコメントをすると、さらに抽選で限定ショコラをプレゼントするという工夫があったのです。
・キャンペーンページ：http://on.fb.me/1cTeshh
・投稿：http://on.fb.me/1cTeG7V
１）Facebookページ活性化の起爆剤になる
一番お伝えしたい効果は、キャンペーンとは関係のない投稿にも、より多くの反応が集まるようになったことです。キャンペーン前後の投稿20件の「いいね！」数平均を比較すると、投稿前は224.2件、投稿後は312.9件と約90件の伸びが見られます。
特定の投稿にファンの「いいね！」やコメントを集中させたため、Facebookページのエッジランクが高まったことが影響したのでしょう。
２）「いいね！」やコメントが増える
ここで一度、応募条件として「いいね！」やコメントすることを指定した投稿に話を戻します。
指定した投稿には「いいね！」が3, 060件、コメントが386件と、多くの反応が集まりました。
過去5回のキャンペーン告知投稿と比較しても「いいね！」は約10倍、コメントは約58倍と、特別大きな数であることがわかります。
３）リーチが伸びる
同時に、指定した投稿のリーチも急激に伸びています。その要因は2つです。一つめは、もちろんキャンペーン応募者から流入があること。二つめは、多くのファンのニュースフィードに表示されることです。
Facebookでは「いいね！」やコメントが多く集まっている投稿は、通常より長い期間、頻繁にファンのニュースフィードに表示される仕組みになっているのです。実際この投稿では、ファン数4万台のところ、12, 864件のリーチを獲得。通常、広告なしには考えられない数値になっています。
次からは投稿のリーチ増加を、問い合わせや売上の増加につなげる事例をご紹介していきます。
４）「問い合わせ」につなげる
ここでは、年末年始に実施したアニヴェルセルギフトを抽選で20名にプレゼントをするキャンペーンを例に説明していきます。アニヴェルセルは、このキャンペーンにおいても投稿を活用。応募者がウェディングフェアの投稿に「いいね！」やコメントをすると当選確率が2倍になる、という工夫をしたのです。
・キャンペーンページ：http://on.fb.me/1jMzy8P
・投稿：http://on.fb.me/MudvFQ
結果、自分たちが宣伝したいウェディングフェアの情報を多くの人に届けることができました。ページポストアドとの相乗効果もあり、投稿のリーチは66, 624件にものぼったのです。
一旦ファンを集めてから、別の日に宣伝したのでは、ここまで多くの人をウェディングフェアの情報に誘導することはできません。直接投稿へ誘導するこで、取りこぼしを極力少なくし、問い合わせまでつなげることができるのです。
５）売上につなげる
最後に、バレンタイン限定ショコラのプレゼントキャンペーンをご紹介しましょう。
まず「抽選で30名にプレミアムトリュフが当たる」というキャンペーンページ自体が、商品の宣伝になっています。さらに、指定した投稿に「いいね！」やコメントをすることで、抽選で10名にアニヴェルセルのショコラをプレゼントする、という工夫をしているのです。
・キャンペーンページ：http://on.fb.me/1bH8HIJ
指定した投稿は、バレンタイン限定ショコラを宣伝する内容になっています。楽天内にある商品ページのURLも貼ってあり、購入を促しています。
通常の商品宣伝の投稿だけでは、宣伝部分まで目を通してもらうことも難しいでしょう。しかし、キャンペーンと投稿を上手く絡めることで、商品のことを知ってもらった状態で、商品ページへと誘導できるようになっています。
キャンペーンだけ、投稿だけという単品に比べ、より強力に売り上げへの橋渡しができるのではないでしょうか。
Facebookページのタイムラインを活用して、キャンペーンの効果を最大化しよう！
Facebookの懸賞キャンペーンは、一度に多くの人をFacebookページに集める機会にもなります。ただファンを集めて終わりにするだけでは、もったいないのです。
今回ご紹介した、投稿に対するアクションに何らかの報酬を与える手法は、「タイムラインキャンペーン」と呼ばれているものの一種。タイムラインキャンペーン（※）とは、アプリを介さずにFacebookページのタイムライン上で行なうキャンペーンのことです。
※詳しくは『Facebookキャンペーン開催のポイント！成功するFacebookページ運用のために知っておきたい関連知識』をご覧ください。
タイムラインキャンペーンは、投稿への「いいね！」やコメント以外にも、Facebookページへの投稿やメッセージといったアクションを応募条件に設定することができます。
この事例をヒントに、タイムラインを活用した『ひと工夫』で、アプリを使ったFacebookの懸賞キャンペーンの効果を最大化する方法を探ってみてくださいね。
＜ライター紹介＞
柴 佳織 （Kaori Shiba）
企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。また、Facebookマーケティングのライターや講師も務めている。
・Facebookプロモーション国内事例集 http://fbsample.blog.fc2.com/
・Facebookプロモーション国内事例集（FBページ）https://www.facebook.com/case.japan
・インサイトスコープ 数字から見えるFacebookのムコウ側 http://www.insight-scope.com/
もし、Facebookキャンペーンの開催について、困っていることや悩んでいることがありましたら、ぜひお気軽にSMMLabにご相談下さい！
