こんにちは、SMM Labの小川です。
さて、あなたは現在「スマートフォン」を利用していますか?今年使い始めた、という方も多いのではないでしょうか。
ご存知の通り、スマートフォンは、2011年に広く普及したものの一つです。このスマートフォンの登場により、以前にも増してインターネットは私たちの身近なものとなり、「常にインターネットに接続している」状況が当たり前となってきました。
そして、このスマートフォンは、SNSとも非常に相性が良いと言えます。11月にモバイルマーケティング・ジャパン、及びネットマイルから発表されたデータによれば、フィーチャーフォン(従来型の携帯電話)使用時にSNSを利用していたユーザーは40.2%。スマートフォンを所持してからは71.3%と約31ポイントも伸びているそうです。つまり、スマートフォンを所有することによってSNSユーザーが約3割増えたことになります。
そこで今回SMM Labでは、スマートフォンユーザーのSNS利用実態と、Twitter、mixi、Facebook のスマートフォン対応状況についてまとめました。まとめから見えてくる、これからのマーケティングに求められる対応とは?

<フィーチャーフォン利用時とスマートフォン利用時のSNS利用状況>


 
 
 
 
 
2011/11 モバイルマーケティング・ジャパン、ネットマイル 「スマートフォンユーザーのSNS利用に関する調査」より
 
1.日本国内スマートフォン普及率
まずは、日本国内のスマートフォン普及率から見ていきましょう。株式会社インプレスR&Dの2011年11月の調査によれば、日本国内のスマートフォン所有率は22.9%となり、2010年9月の9.0%、2011年4月の14.8%から大きく上昇したとのことです。
スマートフォンユーザーの71.5%は端末利用期間が1年以内、つまりこの1年以内にスマートフォンを購入しており、2011年の急速なスマートフォンの拡大を裏付けています。特に男性20代(42.0%)、男性30代(33.3%)、女性20代(30.9%)、男性10代(29.2%)、男性40代(27.8%)で所有率が高く、若年男性だけでなく女性にも広まっています。また、非利用者のうち利用を検討している層は66.6%にも達しているそうです。このことから、来年以降も益々スマートフォンは拡大していくと予測されます。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
参考:2011/11/8付 株式会社インプレスR&D プレスリリース『スマートフォン/ケータイ利用動向調査2012』
 
2.スマートフォンからのWeb閲覧時間
次に、スマートフォンからのWeb閲覧時間についての興味深いデータをご紹介します。MM総研が2011年2月10日~14日の期間、インターネット上で実施し、18, 556人から回答を得た調査結果によれば、モバイル端末によるWebサイト閲覧時間は、従来型の携帯電話利用者の場合で1日当たり平均58分ですが、スマートフォン利用者は2時間49分と、約3倍にも及ぶそうです。
さらに、よく閲覧しているWebサイトを分野別にみると、全体に「ブログ・SNS つぶやき系サイト」が最も長く、スマートフォンで1日当たり平均23分、携帯電話で11分。またスマートフォンと携帯電話で閲覧時間の差が大きかったのが「動画サイト」で、携帯電話では1日当たり平均4分ですが、スマートフォンでは同17分と4倍以上とのことです。

Digital Today記事より http://dt.business.nifty.com/articles/3787.html
 
 
3.SNSのスマートフォン対応状況と、ユーザーの利用実態
では次に、スマートフォンユーザーのSNS利用実態と、各SNSのスマートフォン対応について見ていきます。
まずはこちらのグラフをご覧ください。スマートフォンユーザーは従来型の携帯ユーザーに比べSNSを利用している割合がかなり高く、TwitterとFacebookについては、スマートフォンユーザーの方が約2倍近く利用していることが分かります。

参考:2011/11/8付 株式会社インプレスR&D プレスリリース 『スマートフォン/ケータイ利用動向調査2012』
尚、2011年11月にモバイルマーケティング・ジャパン、ネットマイル社が「スマートフォンでよく利用するSNS」を単一回答で答えてもらうアンケートを実施したところ、Twitter37.1%、mixi26.5%、Facebook24.7%との結果だったそうです。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
2011/11 モバイルマーケティング・ジャパン、ネットマイル 「スマートフォンユーザーのSNS利用に関する調査」より
 
では、この上位3つのSNSが、現在スマートフォンに対してどのような対応をしているかについて見ていきます。
■Twitter
Twitterは、2011年5月12日にスマートフォン向けのサイトリニューアルを行いました。
この新バージョンにより、タイムラインを素早くスクロールすることが可能になり、メニューがタブ化されました。Twitter社は、「ハイエンド端末のブラウザが提供するタッチジェスチャーや大きなスクリーンなどの機能を最大限に活用した」形にバージョンアップしたと発表しています。この操作性はユーザーからも評価されており、それが「スマートフォンでよく利用するSNSアンケート」の一位になっている理由と考えられるでしょう。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
参考:2011/5/12付 Twitter公式ブログ  『スマートフォン/タブレット向け Twitter サイトをリニューアル』
 
■mixi
mixiは2010年5月に、スマートフォン版mixi、「mixi Touch」をリリースしました。その後、2011年4月26日に、より簡単に、そして快適に友人・知人とコミュニケーションできるようにHOME画面のリニューアルを行っています。

参考:2011/4/26付 mixiプレスリリース 『スマートフォン版『mixi』、「mixi Touch」 のHOME画面をリニューアル』
 
2011年8月の株式会社ミクシィ2011年度第一四半期決算説明会において、2011年度の三大施策の一つとして、「スマートフォン向けサービスの強化」を挙げました。深化し続けるUIの提供や、スマートフォン端末に適したアプリの提供により、「スマートフォンを収益化する」としています。
同決算資料によれば、スマートフォンからのmixi月間ログインユーザーは順調に成長しており、2011年7月の段階で369万人に到達しています。これは、2011年7月のmixi全体月間ログインユーザー1, 535万人の約24%に相当します。

参考:2011/8/4付 株式会社ミクシィ2011年度第一四半期決算説明会資料
 
■Facebook
Facebookも、先日全世界で導入されたタイムラインを早速スマートフォンにも適用するなど、スマートフォンへの対応を強化しています。また、約1カ月ほど前からは、それまではPCからしか回答ができなかったFacebookクエスチョンが、スマートフォンから回答できるようになりました。

 
 
 
 
 
 
 
参考:2011/12/16付 Facebookブログ『Timeline: Now Available on Mobile』
 
2011/12/7にMMD研究所から発表されたデータによると、国内のFacebookユーザーのうち、約70%がスマートフォンによるアクセスであるとのことです。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
2011/12/7付 MMD研究所発表「Facebookインサイト調査」より
 
以上のように、スマートフォンユーザーは従来型の携帯ユーザーに比べてよくSNSを利用しており、またそれを受けてSNS各社はスマートフォン対策を積極的に行っています。今後、企業がSNSでのマーケティングを考える際、「スマートフォンから参加しやすい仕組みづくり」を行うことは必須であると言えそうです。
この時、MM総研が発表した「スマートフォンを利用していて感じる不満」の調査がとても参考になります。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
参考:2011/5/19付 株式会社MM総研 『スマートフォンユーザーの利用実態調査』
Facebookのウォール投稿を例にとってみましょう。上記の表で「不満」とされている項目に該当する、ウォール投稿を行っていませんか?
例えば
・表示に時間がかかりすぎるリンクの投稿
・文字が小さすぎるリンクの投稿
などはスマートフォン上では嫌われる、あるいは見られない傾向にあると言えるでしょう。
また、「アプリ」についてはまだまだスマートフォン対応されているものは少ないと言えます。ニュースフィードに流れてきた占いをやろうとしたら、PCからしかできなかった、また企業のキャンペーンに参加しようとしたらモバイルからは参加できなかった、という経験もあるのではないでしょうか。
尚、アプリについては、見つけやすく、また快適に利用できることと同時に、「安全性」も求められているようです。上記「不満」の項目に「ウィルスに感染するのではないか」との回答が多いことにも注目する必要があります。
これからのスマートフォンユーザーの更なる拡大、またかなりの割合の人がスマートフォンからSNSにアクセスすることを想定すると、企業はできるだけ早急に、これらのスマートフォン対策をとる必要がありそうです。
 
尚、Facebookキャンペーンアプリ「モニプラ」は、2011年12月19日に、スマートフォンの完全対応が完了しました。(アライドアーキテクツ株式会社プレスリリース 『モニプラファンアプリ、Facebookキャンペーンアプリがスマートフォンに完全対応~iPhone/Androidユーザーに向けてキャンペーン情報のリーチが可能に~』
これにより、企業はスマートフォンからのユーザー参加が可能なキャンペーンを開催できるようになりました。たとえば、「フォトコンテスト」を例にとった場合、iPhoneやAndroidのカメラで撮影した写真をそのままスマートフォンから投稿することができます。また友人によるシェアやいいね!を通じてウォールで目にしたキャンペーンにその場ですぐに応募することが可能です。
以下の手順にてスマートフォンからモニプラにアクセスできますので、ぜひ一度ご覧ください。

Facebookアプリ「モニプラ」モバイル版URL : http://fbm.monipla.jp
 
スマートフォンの普及が今後のSNS利用にどれだけの影響を与えるか?今後も注目していきたいと思います。
 
■参考記事
ソーシャルメディアを楽しむのはPCから?モバイルから?スマートフォン全盛時代にFacebookはどう対応するのか?
■Facebookページを簡単カスタマイズ!
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http://fan-app.monipla.jp/
■Facebookで開催中の注目キャンペーン