ソウルドアウト セミナーレポート_OGP

LINE広告の「動画フォーマット」で効果が良いクリエイティブとは?動画広告の検証ってどうやればよいの?

今回は、多数の広告主企業のLINE広告運用を支援しているソウルドアウト株式会社の芳野氏に、CPAが約20%改善した動画広告事例と、成果が出るPDCAのコツを公開いただきました!

※本記事は2021年9月27日(月)にアライドアーキテクツ株式会社が開催したセミナー「LINE×ソウルドアウト 動画広告でCTR約3倍!?「勝ち」クリエイティブ大公開!~成果が出るPDCAのコツを伝授~」の内容を編集したものです。

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LINE動画広告PDCAのコツ
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多数の広告主企業のLINE広告運用を支援しているソウルドアウトが詳しく解説!

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LINE広告運用を支援、動画を活用した検証に注力

-ソウルドアウト社の概要と、現在の芳野さんの担当業務を教えてください。

ソウルドアウト株式会社は、WEBマーケテングを活用し、地方を含む日本全国の中小・ベンチャー企業の成長支援事業を行っている企業です。全国19か所に拠点を持ち(2021年10月15日時点)、地方中小企業の課題に寄り添うコミュニケーションを強みに、デジタルソリューションをご提供しています。

その中で、私はプラットフォーム戦略推進本部(旧 LINE事業本部)に所属し、LINE広告の運用を担当しています。主に美容業界(化粧品)、人材業界、健康食品企業などを中心にご支援しています。

芳野 祐季氏
ソウルドアウト株式会社 プラットフォーム戦略推進本部 芳野 祐季氏

-現在、LINE広告において動画を活用した検証に力を入れているそうですね。その背景を教えていただけますか?

LINE広告全体において動画の配信量が増えているためです。弊社はLINEの認定代理店(Sales Partner)として活動させていただいており、運用アカウント数は国内トップクラスであると自負しているのですが、動画配信に取り組む企業が大変増えていることを実感しており、中には広告の50%以上を動画に寄せているアカウントも多くあります。

特にコスメ業界のお客様から動画広告に関するご要望を多くいただきます。お客様ご自身で撮影された商品の使用動画を素材提供いただくケースも多く、お客様の方が流行りに敏感な場合も多いです。

CPA約20%改善!成果が出たLINE動画クリエイティブとは

-LINE動画広告配信において、成果を出すために意識していることはありますか?

冒頭3秒でいかに注意喚起できるかを意識しています。訴求方法に関しても低価格で販売されているお客様であれば金額訴求にしたり、大手の企業様であれば権威づけを大きく表示させるなど、ファーストビューの訴求を調整しています。

また、LINE広告では、部分的に動かすものに反応が良い傾向があります。一部を光らせたり揺らしたりする短尺動画が当たりやすいと思います。

-実際にどんな動画クリエイティブが成果につながったのか、事例を教えてください。

こちらは健康食品企業の事例です。LINE社も、成果が出やすい動画クリエイティブ事例として紹介している「商品が左右にベルトコンベアーのように動く形式の動画テンプレート」を活用し、LINE動画広告を配信したところ、従来の静止画による広告配信時と比較して、CTRは約3倍、CVRは約1.5倍に、CPAは約20%改善することができました。

静止画の一部を動かすだけでこんなに効果が変わるものなのかと驚きました。

実際の配信に活用した動画テンプレート(動画制作ツール「LetroStudio」提供)
※上記動画はあくまでテンプレートであり、実際に広告配信したものとは異なります

こちらは化粧品企業様の事例です。商品の後ろで輪が広がり高級感があるデザイン+商品の下に価格などの商品情報を固定で表示する形式の動画テンプレートを活用し、LINE動画広告を配信したところ、従来の静止画による広告配信時と比較してCTRは約60%減と悪化したものの、CVRは約10倍、CPAは約80%改善しました。

動画だと、アテンションは引くもののなかなか購入に至らないケースもありますが、このケースでは商品の魅力である高級感を与えることができ、しっかりと購入を検討されるお客様に広告が当たったため、CPAを改善できたと分析しています。

実際の配信に活用した動画テンプレート(動画制作ツール「LetroStudio」提供)
※上記動画はあくまでテンプレートであり、実際に広告配信したものとは異なります

成果が出るPDCAのコツ

-芳野さんは、普段どのように広告のPDCAを回していますか?具体的なやり方をお聞かせください。

まずは静止画広告のPDCAの回し方からご紹介します。以下はソウルドアウトが用意している広告クリエイティブの差し替え基準をまとめたものです。

ソウルドアウト セミナースライド

LINE広告では、配信開始からクリック数が40回に達するまで待ちます。広告配信の最適化は、クリック数40回程度から始まる傾向があると考えているためです。

その時点でのCTRが目標以上であれば引き続き配信を継続します。インプレッションがあまり出ず、ターゲットが狭すぎるかなといった感触であれば、改善方法を探します。それでも改善が見込めない場合は、この時点で配信を停止します。

CTRが目標以上となったら、次に見るのはCPAです。CPAが目標に対し1.5~2倍に高騰してしまっている場合、まずは2日程度様子を見ます。様子を見ている間に、改善することもあるためです。それでも改善が見込めない場合は配信を停止します。

CPAが目標以下であれば、「勝ちクリエイティブ」と捉えて要因を分析し、その情報をもとに新たなクリエイティブパターンを考えます。

-動画広告だとPDCAの回し方は変わってくるのでしょうか?

動画でも基本的な考え方に変わりはありません。まずは1広告あたり40クリックを基準に、広告の良し悪しを判断します。

「勝ちクリエイティブ」が見つかったら、背景色違い・動画内の言葉違いなどの検証を行います。色を変えるだけでガラッと印象が変わり配信成果が上がることもありますし、変更に時間もかかりませんのでお勧めです。

また、タイトル要素もとても重要です。私たちは、「セリフ風」「商品名を最初に出すパターン」など、3パターン程度タイトルを用意して検証しています。

芳野 祐季氏

-動画広告では、どれくらいの期間でクリエイティブの差し替えを行っていますか?

LINE広告は、クリエイティブのPDCAを多く回さないとならないという特徴があるため、大体の場合は、1~2週間で差し替えています。1ヶ月継続配信が出来ればすごくいい方です。

-静止画と動画は、広告グループを分けて運用していますか?

私は静止画と動画で広告グループを分けて運用しています。静止画は静止画、動画は動画に適したフォーマットに自動最適化がかかった方が良いためです。

-動画広告のクリエイティブのアイデアはどのように考えているのですか?

動画広告はトレンドがガラッと変わることがあるので、順次LINE社からクリエイティブのトレンドを共有いただき、クリエイティブの制作に反映しています。

また、日頃から自分のアカウントでLINE広告をチェックし、他社さんがどのような配信を行っているかのチェックは欠かさず行っています。社内でも情報共有し合いながら、常にアップデートを行っています。

-ターゲティングする年代によって、ハマる動画の傾向はあるのでしょうか?

最近は、あまり年代毎の違いを感じていません。トレンドに準じたクリエイティブであれば、年代を問わず当たる印象があります。

例えば、最近の流行語で「これしか勝たん」という言葉がありますよね。ターゲットの年代が高めの化粧品商材の動画広告クリエイティブに、このセリフを載せて配信してみたところ、結果が良かったんです。まずは今のトレンドに準じたクリエイティブを出してみるというのも一案だなと思います。

より動画広告の検証スピードが上がる未来に備えて

-最後に、LINE広告における動画活用の今後の展望をお聞かせいただけますか?

今後、LINE広告における動画配信面の広がりや、ユーザーの動画広告への慣れによって、動画クリエイティブの検証スピードはますます早くなると思っています。より検証スピードが求められる中で、私自身もスキルアップしかねばならないと危機感を感じています。

これからも常にトレンドをキャッチアップし、広告による新規顧客の獲得を通じて、お客様の事業成長に貢献していきたいです。

芳野 祐季氏

-本日はありがとうございました!