CPCとは

CPCとは?今回は、CPCの意味・定義や算出方法から、CPCの仕組み、CPCを改善するためのポイントまで、分かりやすく解説します!

CPC(Cost Per Click)クリック単価とは?用語解説/意味・定義の説明

CPCとは、Cost Per Clickの略で、クリック単価のことを指します。「1クリック(=サイトへの1アクセス)を獲得するのにかかるコスト、料金」を指し、主に3種類の使い方がされています。

(1)クリック課金型の広告そのものを指す場合、PPC(Pay Per Clic)と同義に使われる。

(2)クリック課金型広告でのクリック単価を指す場合、あらかじめ決められた(またはあらかじめ決められたルールで算出される)単価。

(3)オンライン広告の効果の評価指標。実際にはCPM(表示回数に応じた広告費用)形式の出稿でも、クリック1回あたりのコストを計算し効果検証の指標とする場合がある。その場合、「かかった広告費÷その施策で獲得したクリック数」がCPCとなる。

特に(3)の意味でのCPCは、CPA(Cost Per Action もしくは Cost Per Acquisition=顧客獲得単価)、CTR(Click Through Rate=クリック率)、CVR(Conversion Rate=成約率)と並び、オンライン広告効果を評価するための重要な指標とされています。

広告効果指標としてCPCをどう捉えるべきか

広告効果指標としてのCPCは、オンラインにおける有料施策からのサイトへのアクセスが、どれだけ効率よく獲得出来ているかを検討するのに便利です。しかし、ビジネスにおいてアクセスそのものは成果ではありません。そのため、自社の目的とする「成果」へ繋がった割合であるCPA(Cost Per Action もしくは Cost Per Acquisition=顧客獲得単価)と比較して評価されることが多い指標です。

一般的にはCPC、CPA共に低ければ低いほど広告の費用対効果が高いとみなされますが、CPCとCPAは単純に比例するものではありません。 そのため、CPCの改善を求めればよいだけではなく、いかにターゲットとなる顧客からのクリックを獲得し、成果までつなげるかが大切になります。

CPCが決まる仕組み

CPCは競合他社とのオークションにより決められます。よりターゲットが狭い場合や、コンバージョンに近いキーワードの場合などは、競合が多くなるため、CPCが高くなる傾向があります。

CPC改善のポイント

リスティング広告では、指定した検索キーワードに対して、入札方式でCPC(クリック単価)を指定しますが、掲載順位はクリック単価と広告の「品質」により決められます。この広告の「品質」(Yahoo!では品質インデックス、Googleでは品質スコア)を決定する要素の一つがクリック率(CTR)です。つまりユーザーにクリックされやすい広告がより高く評価され、上位に掲載されることでCPCの改善に繋がります。また、キーワードと広告の関連性を高くすること、遷移先のLPの利便性を上げることも広告「品質」の向上につながりますから、掲載順位が上がり、結果としてCPCの改善に繋がるでしょう。

Facebook広告やInstagram広告でも、広告の「品質」を向上させることが重要です。広告の「品質」が高いと判断される要素としてCTRが高いことが挙げられますから、そのためには、クリエイティブの作り方が非常に重要となります。

流れの早いタイムラインの中で目に留まり、かつタイムラインにうまく馴染むクリエイティブを配信することで、ユーザーからいいね!などの反応をもらいやすく、逆にネガティブな反応を抑え、広告品質の向上につながります。

参考記事:動画を活用することでクリック率を高める方法はこちら
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CPCが高騰している今、大切になることとは

Cookieに関する規制の強化や、各媒体の審査厳格化、EC参入企業の急増など、デジタル広告市場は今、激しく変化しています。

そのような中、CPMやCPCも高騰し続けており、広告で新規顧客を獲得し続ける難易度が以前に比較して増してきています。

これからは、広告だけに頼らずに新規顧客を獲得していける仕組みを構築することが大切です。自社の商品に関するユーザー投稿(UGC)を戦略的に生成し活用する「運用型UGC」の実践や、丁寧なコミュニケーションを通じてリピート顧客を増やしていく取組など、広告に頼らない仕組みの構築もより重要になるでしょう。

イラスト:速瀬 みさき
1993年よりホラー誌デビュー。漫画家として活動しながらエッセイ、イラスト、
デザインなども手掛ける。近著コミックスは、メイド喫茶にバイトで潜入取材漫画。
広告代理店勤務の夫を持ちながらも、マーケティングなにそれ?状態で執筆中!
公式サイト : http://www.nanacom.com/
Facebookページ : http://www.facebook.com/hayase.mi
用語解説:ソーシャルメディアマーケティングラボ