「最近良く聞く“カスタムオーディエンス”を使ってみたいんだけど…」「どうしたら使えるの?」「どんな使い方が効果的なの?」そんな疑問をお持ちのあなたに、Facebook広告の効果向上が期待できる「カスタムオーディエンス」の基礎知識と活用アイディアをご紹介します!
カスタムオーディエンス・類似オーディエンスとは?
カスタムオーディエンスとは、企業が持っているFacebook外の顧客データ(メールアドレス、電話番号、FacebookのユーザID、アプリのユーザID)とFacebookのアカウント情報を照合し、ターゲットを絞り込んで的確な広告を出すことができる機能です。
つまり、Facebookユーザーの中でリーチしたいユーザーを絞り込むことに加えて、自分が所有するオフラインのターゲット層に関する情報に基づき、特定のユーザーセグメントに広告を配信することが出来ます。
また、登録した「カスタムオーディエンス」のユーザーと興味やデモグラフィック(性別・年齢・地域・職業など)が似ているFacebookユーザーを、自動的にリストアップして広告配信ターゲットに設定できる「類似オーディエンス」という機能もあります。現在の顧客と似ているユーザーをターゲットに出来るので、ファンの獲得、サイトの登録、Facebook外でのショッピング、クーポンの利用、ブランドの認知を目的とした広告に関心を持つ可能性が高い新規ユーザーにリーチすることが出来ます。
カスタムオーディエンス・類似オーディエンスを利用するには「パワーエディタ」が必要
【2013.10.24】最新情報追記
※Facebook Japanよりの情報
Facebookは米国時間の10月23日(水) 、より多くの広告主の方々にFacebookの精巧なターゲティング機能を使用して頂くため、企業規模に関わらず全ての広告主が「カスタムオーディエンス」をお使い頂けるようになることを発表しました。
「カスタムオーディエンス」を使って顧客データをFacebook上で照会するだけで簡単に精巧なターゲティングを展開できるため、米国広告出資額上位100社 (Advertising Age 100)の半数以上の企業がすでにこの機能を活用しています。
顧客のメールアドレスのリストや、メール配信ツール「MailChimp」のリストをFacebookにアップロードするだけで簡単に「カスタムオーディエンス」を展開することが可能です。アップロードが完了しますと、顧客データとマッチングしたFacebookユーザーに対して自社サイトやFacebookページ、モバイルアプリの広告を配信することが可能になります。
以下は利用事例です:
「既存顧客向けにFacebook広告を配信」:
自動車ディーラーが1年前に車を購入した顧客宛てに、オイル交換のサービス券を配信する
「既存顧客を広告対象から除いて、新規顧客を開拓」:
メーリングリストに登録していない利用者に広告を配信する。
本日より、米国の一部の広告主を対象に「カスタムオーディエンス」を展開し、来週より順次グローバルで展開し、年内を目途に全ての広告主にご利用頂けるようになります。
より詳しくはこちらをご覧ください:(英語)
https://www.facebook.com/facebookforbusiness/news/Custom-Audiences-Is-Now-Available-to-Every-Advertiser
上記適用されるまでは、以下をご参考ください。
パワーエディタは、多数の広告アカウントやFacebookページについて、広告、キャンペーン、ページ投稿の作成、編集、管理、および最適化を一括して行うことができる無料の管理ツールです。
(Google Chromeでのみサポートされていますので、Internet Explorer、Safari、Firefoxなどのブラウザでは、パワーエディタを使用できません。)
Chrome ウェブストア:Facebook Power Editer
https://chrome.google.com/webstore/detail/facebook-power-editor/djicncbfodbeijpfpjjojkfhgbpjnlih?hl=ja
Chromeウェブストアからパワーエディタをインストールすると、広告マネージャの左サイトメニューに「パワーエディタ」というメニューが表示されます。
「パワーエディタ」の左サイドメニューの「ターゲット」をクリックすると、左上に「オーディエンスを作成」ボタンが表示されますので、プルダウンで「カスタムオーディエンス」を選択し、ファイルをアップロードします。
登録した「カスタムオーディエンス」の詳細で「類似オーディエンスを作成」をクリックし、類似するユーザー層を見つけたい国を選択し、類似性またはより多いリーチのどちらに対して最適化するかを選択して「類似オーディエンス」を作成します。
パワーエディタの詳しい使い方についてはFacebookのヘルプセンターをご参照ください。
https://www.facebook.com/help/162528860609436/
カスタムオーディエンスを活用するためのアイディア
カスタムオーディエンスは、既存のマーケティング・チャネルとFacebookを繋ぐことが出来るので、既にある顧客データに新たな価値を生み出します。カスタムオーディエンスのフル活用を目指して、取り込むデータのリストを工夫したり様々なアプローチ方法を試してみてはいかがでしょうか?
【基本的な2つの使い方】
1. 自社既存顧客をFacebookページのファンに誘導する
2. 既存の顧客やメールアドレス登録者をネガティブリストとして除外する
【自社の会員登録データのセグメント方法を工夫する】
3. メルマガを開封しない登録者にアプローチする
4. 会員登録の誕生月で絞ってお祝いオファーを配信する
【自社メディアのデータのセグメント方法を工夫する】
5. 自社サイトの来訪履歴でセグメントしてリターゲティング
たとえば、ショッピングカートまで来て離脱した顧客にfacebook上で再度広告を見せるなど
6. 優良顧客だけに特別なオファーを案内する
7. 購買履歴を精査してバージョンアップや関連商品をすすめる
【アプリやFacebookキャンペーン※のデータを活用する】
8. アプリ利用者やFacebookキャンペーン参加者にクーポンをオファーする
9. ソーシャルメディア上で影響力の高いユーザーをピックアップする
※「モニプラ For Facebook」など、アプリを利用して開催したキャンペーンに限ります。
【広告クリエイティブの最適化に役立てる】
10. 苗字を絞り込んでパーソナライズした広告を配信する
「藤田さん!」と呼びかけるクリエイティブはスゴくキャッチーではないでしょうか?
もし、カスタムオーディエンスについて、お困りのことやお悩みがありましたら、ぜひお気軽にSMMLabにご相談下さい!
■参考記事
・【ad:tech東京2013レポート(4)】
Facebook Japan代表取締役登場!モバイル化に急進するFacebookの現状と広告効果
http://smmlab.jp/?p=25543
・【Facebook広告以外にこれだけはやっておきたい!】Facebookキャンペーンの参加者を増やす7つの方法
http://smmlab.jp/?p=23975
・【今のうちに知っておきたい!】ソーシャルメディア✕アドテクノロジーでデジタル広告はどう変わる?
http://smmlab.jp/?p=26023
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イラスト:速瀬 みさき
1993年よりホラー誌デビュー。漫画家として活動しながら
エッセイ、イラスト、デザインなども手掛け、
現在は自身のFacebookページも運用中!
公式サイト : http://www.nanacom.com/
Facebookページ : http://www.facebook.com/hayase.m
テキスト執筆:ソーシャルメディアマーケティングラボ
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