ソーシャルメディアマーケティング(以下SMM)に積極的に取り組まれている企業のご担当者に、SMM支援企業の新入社員3人が直接インタビュー!今回はTwitter、Facebook、YouTubeなどを活用している井村屋株式会社のご担当者にお話をお伺いしてきました!

 
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皆様こんにちは。アライドアーキテクツ株式会社新入社員の金濱、菊月、宮崎です!
今回は、あずきバーや肉まん・あんまんで有名な井村屋株式会社のソーシャルメディアご担当者(事情によりプロフィールは企業秘密)にソーシャルメディア運用についてお話を伺いました!
インタビューを通して、新しいことに積極的に挑戦し、消費者とコミュニケーションを大切にされていることが伝わってきました。
また、他企業のソーシャルメディア担当との交流や社内表彰についての話を伺うことができ、ソーシャルメディアご担当者必読のお話が満載です。
 

開設2カ月でTwitterのフォロワーが一気に1万人へ。他社とのやりとりも好評

――SNSの運用はいつ頃から始められたのでしょうか?
Twitterが約2年前で、Facebookが約1年前です。

Twitterアカウント

Twitterアカウント


 
――御社のTwitterでの発信がWebメディアでも話題になることが多いので長く運用されているのかと思っていましたが、結構最近なんですね。その開始までのいきさつはどの様なものだったのでしょうか?
うちは、広告宣伝費をマスに大きく使っていませんし、それもTVCMなどはあずきバーを中心にしていますので、どこかで消費者の皆さんに新商品を宣伝し知ってもらわなければなければなりませんでした。そこで「伝えるならば、SNSで。」と言う事で運用を始めました。
 
――なるほど。運用されていく中で、その目的に変化はありましたか?
基本的には変わっていません。便宜上、井村屋Webショップを紹介することはあっても、直接商品を売ろうとはしません。
コミュニケーションアカウントという立ち位置での運用を心掛けています。
 
――Twitterでのコミュニケーションといえば、「あずきバーを温めたら”ぜんざい”になる」という記事を拝見したのですが(笑)これってユーザーさんのアイディアなんですか?
これは井村屋発信のツイートなんです。他社商品の「コーンポタージュ味のアイスを温めたらスープになるのか」というツイートが大きな話題になっていたときに、弊社の公式アカウントからこの”ぜんざい(おしるこ)”ネタをつぶやきました。
実はこの食べ方、社内では当然の情報でした。あずきバーには添加物が入っていないので、溶かしたら当然ぜんざい(おしるこ)になるんですよ。
このツイートは1万くらいリツイートされました。「食べ物を粗末にするな」というご意見も頂戴しましたが、蓋を開けてみると、0.1%にも満たない数でした。0.1%未満でもいただいたご意見は真摯に受け止め大切にしようと思っています。しかし、それ以上に大きな反響があったことには驚きましたね。
 
――人気の話題を逃さず乗っかることは、ソーシャルメディアで拡散されるポイントと言われていますよね。
このツイートをしたのはアカウント開設から2ヶ月くらい経った時だったと思うんですけど、900人だったフォロワーが一気に1万人まで増えました。
 
▲Facebookページ

▲Facebookページ


 
――ソーシャルメディアでは消費者からの反応がリアルに来ると思うのですが、反響がある投稿ってどんなものですか?
企業の公式アカウント同士で会話をしていると、反響がありますね。同業の会社もなんですけど、異業種のアカウントと会話することは意識していますね。
 
――公式アカウント同士で会話をすることってあるのですね。例えば、どういった会話がありましたか?
最近の話ですと、先日ブラジルで「JAPAN OMOTENASHI PAVILION」というイベントが開催されていて、井村屋のようかんも提供させていただきました。そこで撮られた写真に、偶然シャープさんの「ヘルシオお茶プレッソ」が写っていたんですね。そこで「ブラジルでシャープさんとコラボ」的のようなツイートをしてみました。
そうしたら、シャープさん反応がすごく早いですから(笑)、すぐにリプライがきたんですよ。そこからちょっと会話が始まりまして、ユーザーさんも巻き込む形での会話になりました。お互いのフォロワーにアプローチできて、相乗効果もあると思っています。
アイスのメーカーさんとも絡むことがあるんですけど、一部のユーザーさんからは驚かれます。結構ライバル同士と思われているみたいで(笑)
 
――確かに。競合ですからね(笑)
でもそんなことは無いんですよ!アイス業界全体が盛り上がってくれればそれで良いと思っているので。ちょっと口調が丁寧になること以外は、コミュニケーションの仕方も一般ユーザーさんと同じですね。
 

社内でもソーシャルメディア活用に対して高い理解

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――ソーシャルメディアを使ってみて、社内の反響はいかがですか?
弊社には業績表彰というものがありまして、今年4月にソーシャルメディア運用を担当している私たちのチームが表彰されました!
FacebookやTwitter、YouTubeなど、今までは挑戦していなかった新しい取組みをどんどん始めていることが評価されました!
あとは、先述のTwitterでのフォロワー数獲得であったり、知らないところでもWebで記事にしていただいたことも理由として挙げられますね。gooランキングやNAVERまとめの「【Twitter】これはフォローするべき!!おもしろ企業公式アカウント10選まとめ【おすすめ】」に選ばれたことがあります。
嬉しかったので、記事を見つけたときは、取り上げられたことを上層部へアピールはしていたのですが(笑)
そういったことから、かなり多くのネットユーザーの方々にリーチ出来たということをわかってもらえたので、社内的にも反響はありましたね。
 
――ソーシャルメディア活用になかなか理解が得られない企業もある中で、とても前向きなんですね。
そうなんです。私たちだけでなく、トップも新しいことに積極的に取り組むことを推奨していることが後押しになっていますね。
また私たちも、ソーシャルメディアでユーザーさんから頂いた商品に関する意見や感想を、商品開発の担当部署にフィードバックしています。
「井村屋」と主力商品名で常にエゴサーチも掛けていますよ。
「お客さまセンター」にクレームや意見を寄せるって、よっぽどのことがないとしないじゃないですか。その点、Twitterなどでは、比較的低いハードルでお客様の声を聞けるので重宝しています。
今後もこういったソーシャルメディアでのコミュニケーションを活かして、お客様の声に耳を傾けた取組みをしていきたいと思っています!
 
――これからも井村屋さんの人間味あふれる投稿、ソーシャルメディアでのコミュニケーションを楽しみにしています。本日はありがとうございました!
 


井村屋株式会社
公式Twitter:https://twitter.com/IMURAYA_DM
Facebookページ:https://www.facebook.com/azukinoimuraya
井村屋ウェブショップ:https://www.imuraya-webshop.jp/


 

<インタビュー後記>

今回はSNSを駆使し、商品・企業認知拡大と消費者とのコミュニケーションを行うお話をお伺いすることが出来ました。
特に、他企業のアカウントと交流することによって消費者から反応を得られると言うお話は新しい学びとなりました。
自社だけでなく同業他社ともコミュニケーションをして、業界を盛り上げることはとても良い取り組みだと思いました。
私たちもソーシャルメディア業界を盛り上げていけるよう、頑張っていきたいと思います!
 
次回の1年生インタビューがついに最終回!まだまだお楽しみに♪


<インタビュアー/ライター紹介>
金濱壮史(Takeshi KANAHAMA)
菊月篤秀(Atsuhide KIKUZUKI)
宮崎佑希(Yuki MIYAZAKI)
アライドアーキテクツ株式会社 2014年4月入社の、ソーシャルメディア業界1年生3名。


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