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TikTok広告ってどんなことができるの?どんなメリットがあるの?どうやって出稿すればいいの?今回はそんな疑問を解決すべく、TikTok広告について特徴、メリット、出稿方法まで、初心者向けに分かりやすく解説します!

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TikTok広告出稿の前に押さえておきたい媒体特性

①TikTokとは

TikTokは中国のByte Dance社が提供している、動画投稿と閲覧に特化したSNSです。スマートフォンに最適化された縦長フルスクリーンの動画を、撮影から編集、投稿までアプリ内で全てを完結させることができ、豊富な音楽、加工フィルターを利用した動画が楽しまれています。

②TikTokのユーザー数とユーザー層

ユーザー数は全世界で10億人、日本でも月間アクティブ数1,700万人を突破しました(2021年8月時点/App Annie 調べ) 。2022年(第一四半期)に世界で最もダウンロードされたアプリであり(※1)、現在最も勢いがあるSNSだと言えます。

日本進出当初は、ダンス動画やリップシンク動画を投稿できるアプリとして若年層を中心に活用されてきましたが、最近ではVlogやグルメ情報、レシピ、ペット、豆知識からビジネス情報までコンテンツの幅が広がり、ユーザーの平均年齢は34歳※2)と、もう少し上の世代にもリーチできる場所になってきました。

(※1)Sensor Tower Q1 2022 :Store Intelligence Data Digest
(※2)日本の TikTok ユーザーは平均34歳、博報堂調査が示す実態 : 要点まとめ|DIGIDAY

③TikTokの購買への影響

2021年の「日経トレンディ ヒット商品」の第一位が「TikTok売れ」だったことに象徴されるように、TikTokを起点に物が売れる現象が見られています。

TikTok for Businessブログ上の情報によると、TikTokユーザーの25%が、「TikTokを見た後、商品を購入または調べた」と回答しています。

他の調査データでも、TikTokは他のSNSよりも「SNSの情報を見て買うものを決めること」が習慣になっているユーザーの割合が高いことが分かります。

④TikTokとその他SNSの違い

TikTokの最大の特徴は、そのアルゴリズムとユーザーの視聴態度にあります。TwitterやInstagramは、基本的には自分がフォローしている人の情報(あるいはその人を起点とした情報)が流れてくるプラットフォームであるのに対し、TikTokは各ユーザーの好みにあった動画がランダムに流れてくる「おすすめ面」がデフォルトとなっており、長時間見続けても飽きにくい仕組みとなっています。

「Z総研」の調査によると、Z世代の56.9%がTikTokを1日に1時間以上見ていることが分かっています。『1つ1つの動画が短いので、どんどん見ているうちに気付いたら時間が経っていた。というパターンが多いため、いつの間にか何時間も見ているという状況になってます。』とのコメントも寄せられたそう。短い動画を大量に、長い時間見ているユーザーが多い実態が浮かび上がってきます。

TikTokを活用したマーケティングについての全体像を把握したい方はこちら
TikTokマーケティングとは?5分でわかる!特徴・手法・ポイントを解説!

TikTok広告 4つのメリット

では、こうした媒体特性を持つTikTokでの広告展開にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

①ユーザーに広告を受け入れてもらいやすい

TikTokは、自動的に流れてくる大量の動画をランダムに見続けることが特徴のプラットフォームです。ユーザーは音声あり+全画面表示で、さまざまなコンテンツを見続けています。「目的がない視聴」だからこそ、企業の広告もコンテンツのひとつとして受け入れられやすい土壌があると言えます。

②爆発力がある

TikTokでは、良いコンテンツはあっという間に拡散されていきます。爆発力がある媒体であり、新規ユーザーと出会いやすい環境が整っています。
また、Facebook広告やInstagram広告に比べて、TikTok広告に参入している企業はまだそれほど多い状態ではありません。他の広告媒体と比べて競争が少ないため、CPMやCPCの観点でもコストメリットを得やすい状態だと言えます。

③購入につながりやすい

TikTokはエンタメコンテンツを楽しむだけでなく、教育・商品レビュー・料理・ファッションまで、あらゆる情報を収集する場所に進化しつつあります。さらに、TikTokユーザーの4人に一人は、TikTokで知った後に実際に商品情報を検索または購入したことがあると回答しています(前項参照)。TikTok広告を出稿することで、認知拡大だけでなく直接的な商品の購入も期待できると考えられます。

④少額からも運用が可能

TikTok広告も、Facebook/Instagram広告等と同様に、少額から出稿可能な運用型広告メニューがあります。大きな予算を用意せずとも、「まずは試す」ことも可能です。

TikTok広告の種類

TikTok広告の種類は、大きく分けて運用型と予約型の2つに分かれます。

①TikTokの運用型(オークション)広告

運用型は、管理画面を通じて少額から出稿可能です。ブランド認知から購買意向、コンバージョンまで、さまざまな目的を設定できます。Facebook/Instagram広告と同じ感覚で出稿出来るメニューです。

<TikTok 運用型広告で設定できる目的>

  • ブランド認知
     ・リーチ:より多くのユーザーに広告を見てもらいたい場合
  • 購買意向
     ・トラフィック:Webサイトやアプリストアへの誘導数を増やしたい場合
     ・動画視聴数:動画広告の視聴数とエンゲージメントを向上させたい場合
     ・リード生成:ビジネスやブランドに対する見込み顧客を獲得したい場合
     ・コミュニティインタラクション:ページのフォロー数とプロフィール訪問数を増やしたい場合
  • コンバージョン
     ・アプリプロモーション:より多くのユーザーによるアプリのインストール、エンゲージを推進したい場合
     ・ウェブサイトのコンバージョン数:ウェブサイトでのコンバージョンを促したい場合

<TikTok運用型広告の配信面>

配信面は以下の3つがあります。
広告の「目的」によって、選択できる配信面が変わります。

  • TikTok:TikTok内に広告を掲載できる。
  • Pangle:TikTokのアドネットワークで、広告枠を設けているさまざまなアプリ内に広告を掲載できる。
  • Buzzvideo:ByteDance社が運営するマルチコンテンツプラットフォーム「BuzzVideo」に広告を掲載できる。

Pangle広告について、さらに詳しく知りたい方はこちら
Pangle広告って何?特徴・種類・出稿手順から成功事例までご紹介

<TikTok運用型広告で設定できるターゲティング>

  • ロケーション
  • 言語
  • 性別
  • 年齢
  • ユーザーリスト(カスタムオーディエンスを含む/含まない)
  • 興味・行動
  • デバイス(OS/システムバージョン/通信環境/キャリア/デバイス価格)

※上記はカスタム配信対象の場合。自動配信対象を選ぶことも可能。

②TikTokの予約型(リザベーション)広告

大規模なプロモーションに適しており、認知拡大やエンゲージメントの増加に活用できます。

・アプリ起動時広告(TopView)
TopView はアプリを起動した直後に縦型フル画面で表示できる、1日1社限定の動画広告です。アプリを起動したユーザーに必ず動画を見せることができ、圧倒的なリーチを獲得するのに最適なメニューです。

・インフィード広告(Reach&Frequency)
事前にリーチとフリークエンシーを設定して配信する、シミュレーション可能な予約型インフィード広告です。1日のどこかのセッションでおすすめフィードの4番目に表示される「TOP Feed」と、おすすめフィードのあらゆるタイミングで表示される「Standard Feed」があります。(インフィード広告/運用型のBrand Auctionというメニューもあります)

クリエイターや一般ユーザー、企業アカウントのオーガニック投稿を広告でブーストする「Spark Ads」という形式を選ぶことも可能です。

・ハッシュタグチャレンジ(#Challenge)
ハッシュタグチャレンジは、TikTok内最⼤露出が取れるTikTokのオリジナル広告メニューです。ユーザーにハッシュタグを付けたチャレンジ動画の投稿を促すユーザー参加型のメニューで、TikTok内に多数のUGCが生成されることが期待できます。

・ブランドエフェクト(Branded Effect)
ブランドエフェクトは、2D、3D、ARなどブランド独自のエフェクトを作成し、ユーザーのエフェクト利用を促進できるメニューです。化粧品やヘアカラーなどの「試着」、「フェイスマスク」、「カメラエフェクト」など、さまざまな種類が用意されています。

TikTok広告の出し方・出稿手順

次に、TikTok広告の出し方・出稿手順を確認しましょう。

①TikTokの運用型(オークション)広告

1. TikTok広告のアカウントを作成する

まずはTikTok for Businessのページを開き、右上の「広告アカウント無料登録」のボタンを押してアカウントを作成します。

メールアドレスと電話番号が誰でも簡単に作成が可能です。
国やビジネス名、支払い方法などを入力し、規約に同意してアカウントを開設します。

TikTok for Business
画像引用:TikTok for Business

2. TikTok広告アカウントで、広告キャンペーンの情報をセットして出稿する

アカウントを開設したら、すぐにTikTok広告マネージャーの管理画面が開きます。

以下4つのメニューが用意されています。

  • 概要:ログインした時に最初に開くダッシュボード。広告のパフォーマンスをまとめて閲覧できる。
  • 広告:広告のキャンペーンを作成・管理する。
  • アセット:広告のリソースを保存・管理する。画像や動画などのクリエイティブをアップロードしたり、カスタムオーディエンスを作成する。
  • レポート:カスタムレポートやオーディエンスインサイトを確認できる。

「アセット」にクリエイティブをアップロードし、「広告」メニューからキャンペーンを作成していきましょう。画面の案内に従って入力するだけで、簡単に出稿が可能です。

②TikTokの予約型(リザベーション)広告

TikTokの予約型広告の出稿は管理画面から行うことができません。TikTok広告の窓口に問い合わせが必要です。審査の時間も必要となるため、できるだけ日程に余裕を持って問い合わせるとよいでしょう。

参考になる!TikTok広告事例3選

TikTok:Creative Centerに「トップ広告」として紹介されていた事例の中から、制作の参考になりそうな事例を3つご紹介します。

①スキンケア商品:イプサ

スキンケア化粧水「イプサ」のTikTok広告です。「私が最近ヌマった化粧水 イプサ」「不思議すぎてヌマリました」というキャッチーな音声付き映像から始まり、一気に興味を引き寄せています。TikTokらしいナレーション音声もなじんでおり、自然と見続けてしまう広告です。キャンペーン目的:動画再生数が設定されており、いいね!は48,000以上、コメントも100以上寄せられています。

IPSA
画像引用:TikTok:Creative Center(こちらのリンクから実際の動画もご覧になれます)

②マッチングアプリ:DINE

マッチングアプリ「DINE」のTikTok広告です。生活感あふれる自然な動画に、早口でのナレーション音声を載せています。スマホで撮影した動画にテキストとナレーションを載せることで、サービスの特徴がしっかり伝わる内容となっています。キャンペーン目的:アプリインストールが設定されています。

IPSA
画像引用:TikTok:Creative Center(こちらのリンクから実際の動画もご覧になれます)

③旅行予約サイト:スカイチケット

1,700万ダウンロードの航空予約チケットアプリ「スカイチケット」のTikTok広告です。軽快な音楽+アプリ画面キャプチャ+絵文字が点滅するというシンプルながら印象に残る内容となっています。キャンペーン目的:アプリインストールが設定されています。

IPSA
画像引用:TikTok:Creative Center(こちらのリンクから実際の動画もご覧になれます)

TikTok広告事例をもっと見たい方はこちら
【業界別】TikTok広告の事例8選|制作のポイントも解説!

TikTok:Creative Centerの活用がおすすめ

ByteDanceが提供している「TikTok:Creative Center」にアクセスすれば、参考になるトップ広告をキーワードで検索可能です。役立つクリエイティブガイドも提供されているので、一度チェックされることをおすすめします。

TikTok:Creative Centerはこちら

TikTok広告で成果を出すためにおさえておきたいポイント4つ

最後に、TikTok広告で成果を出すためのポイントをご紹介します。

①9:16縦型のフルビューで、音声やナレーションありの動画に

画面への没入感を促すために、フルビューで参照できる9:16のサイズで出稿することがおすすめです。また、TikTokは音声ありで見る方が多いので、音楽や音声・ナレーションを付けるようにしましょう。

TikTokの縦型動画もカンタン動画制作!広告成果改善につながる動画マーケティングサービスとは?
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②動画の冒頭から人物を登場させる。商品要素は6秒から15秒の間に

動画の冒頭に「人物が登場する」クリエイティブは、冒頭に「人物以外が登場する」クリエイティブよりも6秒視聴率が125%、エンゲージメント率が169%高いそうです。(参考:「“TikTokらしい”を作る運用型広告クリエイティブ制作Playbook」を公開)

また、商品紹介で効果的な手法の一つは、「商品要素は、動画開始6秒から15秒の間に表示させる」というTipsもあります。(参考:EC業界のTikTok運用型広告を分析、効果的なクリエイティブのポイントを初公開​)

冒頭は人物紹介→商品要素は6秒から15秒の間に、というのが鉄板の組み合わせと考えられます。

How does TikTok commerce stack up against Instagram and Facebook?
画像引用:EC業界のTikTok運用型広告を分析、効果的なクリエイティブのポイントを初公開
動画開始6秒から15秒の間に商品要素を表示させる動画は、6秒未満の動画、15秒以上の動画のどちらの動画と比べても、CTRが113.0%高くなっている。

③ユーザー投稿のようなリアルさを

視聴率が高い動画広告の多くが「楽しくて軽快」「ポジティブ」「親しみやすい」といった「リアルな演出」を採用しているそうです。(参考:「“TikTokらしい”を作る運用型広告クリエイティブ制作Playbook」を公開

プロっぽくない、スマホ一つで撮ったような少しぶれた動画やリアルなユーザー風の投稿だと成果を出しやすいでしょう。

④広告ターゲットに呼びかける

「◯◯なあなた」「◯◯になりたい人」のように、広告ターゲットに向けた呼びかけがある動画は、呼びかけがない動画に比べて、2秒視聴率が108.2%、6秒視聴率が165.3%高くなるそうです。(参考:EC業界のTikTok運用型広告を分析、効果的なクリエイティブのポイントを初公開

TikTok広告で成果を出すコツを押さえた動画テンプレート

これらのTikTok広告で成果を出す4つのコツを押さえた動画サンプルを一つご紹介しましょう。こちらは、動画制作ツール「LetroStudio」で提供しているTikTok広告向けの動画テンプレートです。

  • 9:16の縦型画面
  • 音声・ナレーションあり
  • 冒頭から人物が登場
  • 商品・サービスの案内は15秒から40秒の間
  • ユーザー風の投稿
  • ターゲットへの呼びかけあり

全ての要素がバランスよく収められたテンプレートとなっています。

以上、今回はTikTok広告について特徴、メリット、出稿方法まで、初心者向けにまとめて開設しました。ぜひ参考にしていただければ幸いです。

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