こんにちは、SMMLabの藤田です。
企業のマーケティング活動において、いまや無視できない重要な存在となったソーシャルメディアですが、ブログ、Twitter、Facebook、Google+、mixi……等々メディアの多様化により、担当者の運用負荷はますます大きくなることが懸念されます。総合的なマーケティングプランの中で、ソーシャルメディアごとの最適化と運用の合理化を図ることは、2012年の重要な課題の一つになるのではないでしょうか?
そこで今回は、socialmediatodayに掲載された“Build Your Social Media Schedule For 2012”を元に、今年1年のソーシャルメディア運用を計画する際に、ご参考いただきたいスケジュール策定のヒントをご紹介します。
 


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■なぜ?と問い直すことから始めよう
ソーシャルメディアは速い流れの中で日々運用されるため、活用目的を見失いがちです。当初の予定とずれてきてはいないか、目指す方向へ進めているか、手段が目的になってしまっていないか、適切なネットワークに参加できているかを、もう一度考え直してみてください。これは、ソーシャルメディア活動の全体像を整理するための大切な最初のステップです。
まずは、以下の質問について考えてみてください。
・自社らしさを本質的にアピール出来るような形で、ソーシャルメディアに参加できていますか?それとも発信する情報を拡散するために、フォロワーや「いいね!」、コネクトを集めているだけですか?
・ソーシャルメディアで繋がったファンと本当に交歓したいと思っていますか?それとも自社や製品のアピールがしたいだけですか?
・そのネットワークに参加している理由が、単に「流行っているから」「みんなが使っているから」だけではないですか?
・年間を通じて、活用すべきソーシャルメディア全てを包括的に運用し、目標を遂行するための準備が出来ますか?
これらの質問に答えることは、2012年のソーシャルメディアマーケティング戦略を設計するためにとても重要です。
なぜなら、ソーシャルメディアマーケティング成功させるためには、製品やサービスの販促活動よりも、あなたのビジネスの成長を助けてくれるであろう人々と、会話を通じて繋がっていくことのほうが大切だからです。そのためには、日々の運用で価値ある情報を発信し、彼らからの信頼を勝ち取り、愛着を感じてもらえる永続的な関係を築くことに努力しなくてはなりません。
毎日の運用でファンにとって価値のある情報を提供しつづけなければ、あなたのビジネスは忘れ去られてしまいます。それなのに強引に更新していけば、ファンをイライラさせ、関係は終わってしまうでしょう。ソーシャルメディアマーケティング成功の鍵は健康で幸せな毎日を送る秘訣と同じようなものなのです。
大企業であろうと中小企業であろうと、ファンにとって一貫して説得力のある魅力がなければなりません。ソーシャルなコミュニティは気まぐれなものです。一度あなたが失敗すれば、彼らは去ってしまって二度と戻ってこないでしょう。
継続的にファンに魅力を感じてもらえるアカウントを運営する為には、年間を通じて一貫した運営計画を策定するべきです。そして月ごとに振り返り評価をして、進捗は順調か、施策は十分かなど運用の見直しを計る必要があるのです。
 
具体的な運用スケジュールとしては、以下のような項目を検討してみましょう。
 
■1日2回
・Twitterのフィードをチェックしてください。チェックしているキーワードを確認して、必要があれば返信したり、会話に参加してください。
・LinkedInのプロフィールと参加しているグループを確認しましょう。自社に関係の深そうなネットワークのチェックも忘れずに。
・自分のFacebookページをチェックし、価値の高い情報を投稿したりコメントに返信したりしましょう。
・Googleアラートで、競合他社に関する情報や、あなたのブランドへの言及をチェックしましょう。
 
■週1回
・必要な場合に適切なターゲットにメッセージが送信できるように、TwitterのフォロワーやFacebookのファンの属性が最適かどうか精査しましょう。
・あなたが所属するLinkedInのグループで質問に回答したり、議論に参加したりしましょう。
・ファンとの関係を維持するために、翌週投稿する情報の内容を検討しましょう。
・また繋がっていないインフルエンサーとの関係構築を試みましょう
・自社製品の情報が常に最新であるかどうかを確認しましょう。
・運用をもっと広範に、効率的に出来るツールがないか検討しましょう。
 
■曜日毎
・月曜日
あらかじめ予定された投稿とは別に、季節感や即時性を意識した投稿をしてみましょう。
・月曜日と水曜日
Twitter上で自社関連の業界動向をチェックしましょう。
・火曜日
ブログに対応しましょう。コメントに返信し、他のブログにも訪問してコメントを残しましょう。信頼と信用を得ることを忘れてはいけません。
・金曜日
一週間を振り返って、傾聴している項目やウェブサイトとブログのトラフィックなどを確認し、分析しましょう。
 
以上のような項目を参考にして、あなたの業種やビジネススタイル、目標や目指すコミュニティのタイプを考慮した運用計画を考えてみてください。
利用しているソーシャルメディアの種類や運用体制、運用に充てられる時間などによって、自社に合わせたアレンジが必要だと思います。しかし一番大切なのは、最初に設定した目標の達成へ向けた「一貫性」を、年間を通じて維持することです。
ソーシャルメディアは日々進化し続け、その変化はますます激しく早くなってきています。場当たり的な運用では流行り廃りに惑わされ、振り回されて終わってしまうかもしれません。2012年は「一貫性」があり、「継続」可能で、確実に遂行出来るスケジュールを策定することが、ソーシャルメディア活用成功の鍵となることでしょう。
 
 
■参考記事
要チェックキーワード3つで先読み!2012年のソーシャルメディアマーケティング
ソーシャルメディアを”サービス向上”や”商品開発”に利用するための3ステップ
ソーシャルメディアの効果を知るために測定すべき6つのゴール
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