2014年秀逸ソーシャルメディアキャンペーンをご紹介。注目ポイント&その後の結果も追跡調査しました!後編です!


2014年秀逸キャンペーンまとめ
こんにちは、SMMLabの赤松です。
ソーシャルメディアに日ごろより関わっているプロの目線で選出した、2014年の年間ベスト15秀逸キャンペーン特集。前編では、8つの選出された企画の注目ポイントとその後の結果をキーワード別にご紹介しました。
ソーシャルメディアのプロが選んだ!2014年秀逸ソーシャルメディアキャンペーン特集≪前編≫その後の結果も追跡調査しました★
それでは、後編です。
引き続き、キーワード別にご紹介いたします!
 

★キーワード:『大人向け』

Facebookのアクティブ層を中心とした”大人”に響くブランドを構築した事例もランクインしました。従来であれば”ファミリー向け”の商品や、”京都といえばこんなイメージ”などの既成概念を払拭したコンセプトを確立しています。
 
湖池屋「頑固あげポテト」の動画視聴キャンペーンを実施。”一斗缶”に入ったポテトチップス10袋詰め合わせをプレゼント!『頑固あげ相談室』ムービーも話題!
湖池屋「頑固あげポテト」

紹介記事URL:http://smmlab.jp/?p=31814

湖池屋の「頑固あげポテト」。商品コンセプトに合わせ、特設サイトでは、頑固な釜揚げポテトチップス職人”釜田揚太郎”が質問に答える『頑固あげ相談室』ムービーを多数公開して話題になりました。また、”一斗缶に入ったポテトチップス”をプレゼント、というインパクトも話題になりました。
【結果】
特設サイトでは、『頑固あげ相談室』ムービーを次々に公開。CMをうたずにweb動画から組み立て、話題になり、最終的にCMにまで展開されました。
参考URL:http://koikeya.co.jp/gankoage/index.html
【アンケート回答からの注目ポイント】
・ユーザー目線になったときに嬉しい、わくわくする。
・今でも印象に残っているインパクトがある。
・中高年にも刺さるパンチのある企画だった。
 
ハインツ日本「お・と・な・む・けの一言キャンペーン」を実施。「○○○はお・と・な・む・け OTONAMUKE♪」の一言を投稿すると、自動的に画像に組み込まれる!
ハインツ日本「お・と・な・む・けの一言キャンペーン」

紹介記事URL:http://smmlab.jp/?p=31068

ハインツ日本は、「○○○はお・と・な・む・け OTONAMUKE♪」の”○○○”にふさわしい一言を投稿する企画を実施。『大人むけのパスタ&スープ』シリーズの商品ブランド認知につなげた秀逸企画でした。
【結果】
その後、この世界観を形にした「大人むけのかるた」に発展させ、大好評となりました!特設サイトでは、50音すべて完成した”かるた”がコンテンツ化されています。
参考URL:http://otonamuke.jp/?0402
【アンケート回答からの注目ポイント】
・一般生活者の声を組み込みコンテンツにしてSNSで拡散という流れが、ソーシャルメディア活用のお手本といえる。
・電車の広告でも見かけ、うまくソーシャルとマスをつなげていたと思う。
・コンテンツのキャッチコピー等が秀逸!
 
京都府「もうひとつの京都、行こう。」ショートムービー3部作を公開。Facebookキャンペーンでは、葉加瀬太郎氏が作曲したテーマ曲の曲名を募集!
京都府「もうひとつの京都、行こう。」

紹介記事URL:http://smmlab.jp/?p=36010

京都観光プロジェクトで公開した、ショートムービー3部作にあわせて、葉加瀬太郎氏が作曲した組曲「もうひとつの京都」の曲名を募集。名付け親になれるというインセンティブで話題となりました。観光PRにソーシャルメディアを見事活用しています!
【結果】
曲名は、それぞれ、お茶の京都のテーマ:「茶かほる」、森の京都のテーマ:「懐かしの里山へ」、海の京都のテーマ:「天とつながる海」と決定。2015年1月21日より、組曲「もうひとつの京都」の3つの楽曲が配信スタートとなりました。
参考URL:http://www.pref.kyoto.jp/anotherkyoto/
【アンケート回答からの注目ポイント】
・行政との取り組みとして、色々な可能性感じさせられた。
・「自分が創作者として関われる」等の希少性やオリジナリティが盛り込まれ、そのプロモーションを通じて「エンゲージメント」が強くなる企画になっている。
・“葉加瀬太郎が作る曲の名付け親”って、とてつもないインセンティブ!

 
 
 

★キーワード:『みんなで力を合わせて・共創』

「共感」を形にした「共創」的な取り組みも話題になりました。企業とユーザーが力を合わせて、応援したり、なにかを生み出すといった事例も目立ちました。特に、復興支援関連のひとりひとりの気持ちを形にした企画は、大変支持されました。
 
ヤフー検索「3.11、検索は応援になる。」今年の3月11日、Yahoo!検索で「3.11」と検索した人1人あたり10円を東北に寄付予定。
ヤフー検索「3.11、検索は応援になる。」

紹介記事URL:http://smmlab.jp/?p=30008

東日本大震災からまもなく3年が経つタイミングで、ヤフーが実施した「3.11、検索は応援になる。」。3月11日、Yahoo!検索で「3.11」というキーワードで検索した人、1人あたり10円をYahoo!検索から公益財団法人東日本大震災復興支援財団の「一般寄附金」へ寄付する企画でした。
【結果】
実際に「3.11」と検索した人は、合計2, 568, 325人(ユニークブラウザ数)。これに伴い、Yahoo!検索から公益財団法人東日本大震災復興支援財団へ、25, 683, 250円の寄付を行いました。
参考URL:http://promo.search.yahoo.co.jp/searchfor311/
【アンケート回答からの注目ポイント】
・持っているプロダクトの仕組みを最大限に活かして被災地支援につながる事例を創出している。
・「人は検索することで忘れないでいられる。」というメッセージとキャンペーン内容がマッチしていて記憶に残った。
・Yahoo検索がプロモーションになる、というのをはじめて実感。これ以降増えましたよね、商品名検索でクーポンGET、HOTワードに載せる、とか。
 
LINE 「3.11復興支援スタンプデザインコンテスト」を開催。被災地の中学生以下の人からデザインを募集!3月11日から「スタンプショップ」にて販売され、寄付金となる!
LINE 「3.11復興支援スタンプデザインコンテスト」

紹介記事URL:http://smmlab.jp/?p=28858

LINEの「3.11復興支援スタンプデザインコンテスト」では、被災地の中学生以下の人から、スタンプデザインを募集。選ばれたスタンプは、3月11日から40種類1セット100円で販売し、売り上げは被災地に寄付という企画でした。選ばれた子供たちには夢と希望が与えられたのではないでしょうか。ひとりひとりの笑顔につながる企画で、人気のスタンプの力で東北支援にもつなげられる素敵なキャンペーンでした。
【結果】
6千通を超える応募作品の中選ばれた24種類のスタンプをほぼ原画のままスタンプ化したそう。その「3.11こどもスタンプ」の販売は、2014年9月10日に終了。総額27, 892, 900円を、子ども支援専門の国際NGO、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンを通して、「子どもまちづくりクラブ」など支援しました。
参考記事:http://official-blog.line.me/ja/archives/16688247.html
【アンケート回答からの注目ポイント】
・その企画によって起きたアクションすべてがポジティブになるような設計がされている。
・どんな形でもいいから、震災復興に貢献する企画がすばらしい。
(※ヤフー検索とセットで評価している意見が多く見られました)
 
オーストラリア政府観光局 Facebookを活用した「みんなで作る!オーストラリア ソーシャルガイドブック」キャンペーンを実施。
オーストラリア政府観光局 Facebookを活用した「みんなで作る!オーストラリア ソーシャルガイドブック」

紹介記事URL:http://smmlab.jp/?p=32373

オーストラリア政府観光局が、Facebookページを活用して実施した「みんなで作る!オーストラリア ソーシャルガイドブック」。オーストラリアを旅行したユーザーからの情報を募集し、ガイドブックを製作。集まった投稿が掲載されるまとめページも設けられており、実名制のFacebookを利用することで、気軽に参加してもらえるだけでなく、信用性あるリアルなクチコミを集めることに成功しています。
【結果】
実際に、完成したガイドブック[MY AUSTRALIA]はダウンロードコンテンツとして公開。プレゼントキャンペーンで製本された本をプレゼントもしていました。1月27日からは、「15万人で行く!みんなのオーストラリア旅行」キャンペーンも実施しています。寄せられたコメントや写真から旅行を計画し、旅行を実況中継するようです。ファンと一体となって楽しむ企画になりそうですね!
参考URL:https://www.facebook.com/AustraliaJP/photos/a.10150181501005381.425527.415411570380/10154448255835381/?type=1&theater
【アンケート回答からの注目ポイント】
・Facebook活用の良いスキームとして評価が高かった。
・ユーザー参加型で、実際の商品やサービスとして形に残るものを世に出せている事におもしろさを感じた。
・運営側、投稿する人、閲覧する人全てがハッピーになる完璧なストーリー(企画)に魅力を感じた。
 
アディダスジャパン『円陣プロジェクト』各地のイベントや企業の円陣ムービーを公開!LINEスタンプ配信や友だち限定キャンペーンも!
アディダスの『円陣プロジェクト』

紹介記事URL:http://smmlab.jp/?p=33285

アディダスの『円陣プロジェクト』は、日本代表を国民が一体となって応援すべく、全国1億3千万人で熱い応援の輪でつなぐプロジェクト。香川真司選手がサプライズ登場したイベントのほか、JAL、AUDIなどの様々な企業やファンの円陣ムービーを公開しました。サッカー日本代表のユニフォームの背中で形作られる円陣を全国にも浸透させたキャンペーンですね!
【結果】
特設サイトでは、12本の円陣ムービーを公開。ファンの熱気が伝わるコンテンツですね!「新宿騒然!! 香川真司選手 サプライズ円陣」の動画は、36万回を超えて再生され拡散されました。
参考URL:http://adidas-line.jp/enjin/project/movies/
【アンケート回答からの注目ポイント】
・日本中がサッカー日本代表に夢中になっているタイミングに合った企画だった。「輪になれ、日本。」もキャッチー!
・話題性のある時事ネタキャンペーンだった!
・アディダスは、年間で面白い企画が多かったと思う。
 
 

まとめ

4つのキーワード別に15の企画をご紹介しましたが、印象に残っていたキャンペーンはありましたか?
ソーシャルメディアが成熟期を迎えた昨年、徐々に既存のマーケティング・チャネルと統合したキャンペーンも増えてきたように感じます。
今後、よりファンを意識した企画を自社サイトやコミュニティサイトで実施し、ペイドメディア(広告)、ソーシャルメディアで拡散させるといったように、トリプルメディアの使い分け(共存)をしていく企業も増えるのではないでしょうか。さらに、広く、深く、消費者の心に響く企画が期待されますね。
また、革新的な技術を使った企画も今後浸透しそうです。
Beacon、ウェアラブルデバイスのほか、ランク圏外ではあったけど上位にランクインしていた、ヤフーの「トレンドコースター」のヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」などもそのひとつ。
これらの新しいツールにも注目していきたいですね。
2015年は、どんなキャンペーンが盛り上がりを見せるのでしょうか。
今年も、皆様に参考になる事例をご紹介していきたいと思いますので、ぜひご期待ください!
 
 
■ガイドラインに準拠したFacebookキャンペーンが簡単に開催出来る!
実績豊富なFacebookキャンペーンアプリなら「モニプラ for Facebook」
https://www.aainc.co.jp/service/monipla
 
■関連記事
5つのポイントで振り返る今年のソーシャルメディアマーケティング【2014年SMMLab人気記事まとめ】
ニッセン、アメリカン・エキスプレス、シャープなど8選!話題のソーシャルメディアキャンペーン事例まとめ[2015年1月第3回]
映画『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』、トヨタ、グリコ乳業など8選!話題のソーシャルメディアキャンペーン事例まとめ[2015年1月第2回]
新年特集★日本郵便、カルビー、名鉄など8選!話題のソーシャルメディアキャンペーン事例まとめ[2015年1月第1回]
Facebookキャンペーン開催のポイント!成功するFacebookページ運用のために知っておきたい関連知識
【Facebook広告以外にこれだけはやっておきたい!】Facebookキャンペーンの参加者を増やす7つの方法
【Facebookプロモーションガイドライン改訂まとめ】Facebookキャンペーンを激変させる5つの変更点
 
■Facebookで開催中の注目キャンペーン