こんにちは、SMM Labの小川です。
ますます盛り上がるFacebookマーケティング。SMM Labでも、毎回ブログでその最新状況や事例、テクニックなどをお伝えしていますが、実際のところ、企業・ブランドが思うほど、日本においてFacebookはマーケティングツールとして有効に機能し始めているのでしょうか?
今回SMM Labでは、モニプラFacebookを通じてFacebookユーザーに対し「企業・ブランドのFacebookページ利用実態」についてのアンケートを実施しました。約1, 000名の回答結果から見えてきたユーザーの利用実態とは?

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<アンケート調査 実施概要>
・期間:2011/10/24~10/30
・方法:モニプラFacebook上でアンケート調査を実施
・有効回答数:982名
・回答者属性:本ブログの末尾をご参照
・主催会社:アライドアーキテクツ株式会社
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【1】1週間にFacebookで過ごす時間

84%以上の人が、1週間に少なくとも1時間以上Facebookを利用しています。尚、1週間に6~10時間以上(1日平均1~2時間以上)利用する人も、全体の45%に上っています。
年代別に見ると、25~29歳のユーザーは約4分の1(24%)が、1日平均3時間以上Facebookを利用していると回答しています。また、グラフの右側の方(40歳以上のユーザー)が、全体的に、よりFacebookの利用時間が長いことが分かります。40歳以上のユーザーのおよそ50%は、1日平均1~2時間程度Facebookを利用しているようです。
今回のアンケートは、モニプラFacebookで企業・ブランドFacebookページのキャンペーン参加をアクティブに行っているユーザーに対して行ったものですので、日本全体のFacebookユーザーの平均と比べると、恐らく高い数値になっていると考えられます。
 
【2】ソーシャルメディアでブランドと接する機会

ユーザーと企業・ブランドの接点は、FacebookとTwitterが他のソーシャルメディアよりも多いことが分かります。尚、モバゲーやグリーにも企業のページ存在していますが、このアンケート結果によると利用ユーザーは1%台にとどまっています。これは、FacebookやTwitterを利用するユーザー層とモバゲーやグリーを利用するユーザー層が異なっていることを示すものと言えるでしょう。
 
【3】Facebookで、ページに「いいね!」をしている数

全体のユーザーの54.48%が、10個以上の企業・ブランドのFacebookページにいいね!をしています。モニプラFacebookのユーザーということもあり、企業へのキャンペーンには積極的に参加しているようです。
 
【4】Facebookで、ページに「いいね!」をする理由

企業やブランドのFacebookページをいいね!するときの理由として、31.75%のユーザーが「割引やキャンペーン情報を受け取りたいから」と回答しました。尚、約4分の1にあたる25.26%のユーザーが「すでにその企業やブランドを利用したことがあるから」いいね!すると回答しています。
尚、自分がその「企業のファンであることを友人に知らせたい」ことを理由にあげたユーザーも全体の10%にのぼりました。自由回答に「自分の好きなものを人に教えたい、人と共有したい」と回答した人も多く見られました。
それ以外には、「企業の活動に共感できるとき」「そのブランドを応援したいから」「企業やブランドというよりも、内容がいいと思ったとき」「情報収集のため」「人に薦められたから」などの回答が多く見られました。
 
【5】ユーザーがFacebookでブランドと接するタイミング

31%のユーザーは、自分のニュースフィード上に表示される企業・ブランドの投稿で接点を持っているようです。また、23%のユーザーは、友人による企業・ブランド情報のシェアやいいね!により、企業・ブランドと接しているようです。
このことから、やはりまずはニュースフィード上で目に留めてもらうこと、そして「いいね!」「シェア」をしてもらえる投稿を行うことが重要だとわかります。
 
【6】「いいね!」を押したFacebookページからの投稿を不要と感じたことがあるか

ユーザーの60%は、自分でいいね!を押したFacebookページからの情報を、その後「不要だ」と感じたことがあると答えています。男女別に見ると、その傾向はより男性に強いようです。言い換えると、男性の方が、より気軽に「いいね!」をする傾向にあると言えます。
 
【7】いいね!を押したFacebookページからの投稿を不要と感じる理由

Facebookページの投稿を「不要」と感じたことのある理由としては、やはり内容や頻度に関するものが多いようです。尚、1回限りのキャンペーンのためにいいね!すると答えたユーザーは、全体の21.84%に該当しました。
 
【8】不要なFacebookページからの投稿に対してどのように対処するか

不要な投稿をするFacebookページに対して、実際に、いいね!を取り消したり、ニュースフィードで投稿を削除する、投稿の頻度を下げるなどのアクションをとる人は、全体の59%程度です。
尚、約38%の人は「何もアクションをせず、投稿を無視/流し読みする」と回答しました。いいね!数が順調に増えているからといって、アクティブ率も比例するとは考えないほうがよさそうです。
 
【9】「いいね!」を押してファンになった後、自分の友だちにそのページを勧めるか

全体の86.2%のユーザーが、自分がいいね!を押してファンになった企業・ブランドのFacebookページで、友人にも勧めたいものが1つ以上あると回答しました。
尚、年代別の傾向を見ると、若い人ほど「友人に勧めたいページがある」と答えた割合が高くなっています。一方、40代以上の人は、40歳未満の人に比べて「一つもない」と答えた割合が増える一方で、「5個以上ある」と答えた割合も多くなっています。これは、40代以上の人は、とても慎重にいいね!をする層と、割と気軽にいいね!をする層に二極化していると推測されます。
 
【10】「いいね!」を押してファンになった後、そのブランドから商品を買う意向があるか

全体の90%のユーザーが、自分がいいね!を押してファンになった企業・ブランドのFacebookページで、これから自分でその商品やサービスを購入・利用したいものがあると回答しました。
尚、年代別の傾向を見ると、若い人ほど「これから利用したいものがある」と答えた割合が高くなっています。
 
【11】「いいね!」を押してファンになった後、実際にそのブランドから商品を買ったことがあるか

全体の71%のユーザーが、自分がいいね!を押してファンになった企業・ブランドのFacebookページで、実際にその後商品やサービスを利用したと回答しました。
尚、年代別の傾向を見ると、全体的に年齢層が高いほど、「実際に利用したことがある」と回答しています。
 
【12】企業やブランドのFacebookページからの投稿に関してどのように感じているか

全体的に、ポジティブな回答が目立ちました。一方で、全体の13.15%のユーザーが宣伝ばかりでつまらないと感じたことがあると回答しました。
 
【13】企業やブランドのFacebookページからどのような情報がほしいか

その企業の割引、新商品、ファン限定情報等、Facebookページに登録しているからこそ得られる情報が欲しいとの回答が目立ちました。
 
<アンケート回答者属性>


 
以上、今回は企業・ブランドのFacebookページ利用実態調査結果をお伝えしました。いかがでしたでしょうか?
いいね!した後に友人に勧める傾向86%、自ら購入する意向90%、実際に購入した経験71%という結果を見ると、Facebookは、「実際の購買につながるマーケティングツール」としても、有効であると言えるのではないでしょうか?
尚、今回の調査結果によると、改めて以下のポイントが大切と言えます。
・まずは「既存顧客」をFacebookページにつれてきて、さらにエンゲージメントを高める
・「割引・キャンペーン情報」も新規顧客をFacebookページに連れてくるために非常に有効
・ニュースフィードで投稿を目に留めてもらうこと、そして友人にいいね!やシェアをしてもらえる投稿を行うこと
・いかに「他と同じ」ではなく、独自の有効な投稿ができるか?キャンペーン情報、新商品情報、ファン限定情報などが求められる傾向。ただし「宣伝」は嫌がられるので注意。
・キャンペーン目当てでFacebookページにいいね!をしたユーザーでも、その後友人に勧め、また自ら購入するケースも多く見られる。キャンペーンを入口として、その後どのようにそのファンを繋ぎ止めておけるかが最も重要。
ぜひ、今後のFacebookページ運用の参考にしてください。
尚、スライドの全体は以下からご参照いただけます。

■参考記事
Facebook上でユーザーは何をしている?
 ~Facebookマーケターが知っておくべき10の事実~

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