パーソナライズD2CブランドまとめOGP

ユーザーの悩みや好み、体質などにあわせて、パーソナライズされた商品・サービスを届けてくれるD2Cブランドが昨今、国内で人気を集めています。
このような潮流を捉え、企業のマーケティング担当者の中でも「D2Cブランド立ち上げに関心を抱いている」「D2Cブランドについてリサーチしている」という方も多いことでしょう。
そこでこの記事では、国内ではどのようなパーソナライズD2Cブランドが消費者から注目を集めているのか、「美容」「食品」「ファッション」「ペット」「家具・インテリア・雑貨」の業界毎に一挙15ブランドをご紹介します。

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D2Cブランド×UGC 成功事例集10選

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美容

①MEDULLA|株式会社Sparty

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5万通りの組み合わせからユーザーの髪質に合わせてヘアケア製品を提案する、日本初のパーソナライズヘアケアサービスです。累計30万人の髪質診断データを活用し、一人ひとりにピッタリの処方を提案。一度カスタマイズして終わりではなく、定期カウンセリング機能を利用することで髪質の変化に常に合わせるヘアケアを提案。ユーザーに寄り添い続けるサービスとして支持を得ています。

■公式サイト
https://medulla.co.jp/

■関連記事:【ポイントはUGCごとの効果検証】パーソナライズに特化したD2Cブランド・MEDULLAに学ぶ、マーケティングの改善につながるUGC活用術
https://service.aainc.co.jp/product/letro/article/2020/sparty.html

②HOTARU PERSONALIZED|株式会社Sparty

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オンライン診断で、ユーザー一人ひとりに向けて最適化したスキンケア製品(化粧水、保湿液、アイクリーム)を作り上げるオーダーメイドサービスです。まずはオンライン診断で、肌の状態とスキンケア習慣をチェック。その診断結果によってユーザー一人ひとりに合わせたスキンケア改善プランを提案し、工場で製造。スキンケア製品が手元に届いたユーザーは提案されたプランを実践しながら肌状態と習慣をオンラインで記録。記録に合わせて、ユーザーの肌の状態の変化に最適化されたスキンケアアイテムが届く、という仕組みです。

■公式サイト
https://hotaru-personalized.com/

③COLORIS(カラリス)|株式会社ストークメディエーション

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日本初のパーソナライズヘアカラーサービスです。オンラインカウンセリングを受け、現在の髪の状態や、「なりたい仕上がり」を回答。カウンセリング結果を元に、ユーザー一人ひとりに最適なヘアカラー剤を処方します。その後は、ユーザーのライフスタイルに合わせたペースで自宅にカラー剤が届くサービスです。20代から40代の女性を中心に支持され、ローンチからわずか2年で会員数が5万人を突破するなど急成長を遂げています。

■公式サイト
https://coloris.shop/

■関連記事:【CVR1.24倍・CPA改善率32%を実現】 D2CヘアカラーブランドCOLORISの急成長を支える「ラクして成果がでる」UGC活用
https://service.aainc.co.jp/product/letro/article/coloris-interview

④FUJIMI|トリコ株式会社

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日本初のパーソナライズサプリメントブランドです。ユーザーはまず、スマホで3分間程度のオンライン診断を受け、今の健康状態を回答。その状態に合わせてサプリメントのブレンドが行われ、1ヶ月分が手元に届く、というサービスです。サプリメントだけではなく、フェイスマスク、プロテインについてもパーソナライズ製品の定期購入サービスを提供。一度診断してパーソナライズした商品を届けるだけではなく、その後も「FUJIMIビューティーコンシェルジュ」が担当として付き、季節にあわせた商品の提案などを行っています。

■公式サイト
https://fujimi.me/

■関連記事:尖らせた商品で勝つ!N&O Life、バルクオム、トリコが語るD2Cのブランド・商品戦略
https://smmlab.jp/article/d2c-seminar-report-01b/

⑤DAY TWO|株式会社FLATBOYS

DAYTWOサイトトップ

パーソナライズ入浴剤ブランドです。ユーザーはWEB経由で簡単な診断に回答、ここでユーザーから共有される生活習慣に関するデータを元に独自の成分や処方の入浴剤を製造します。一人ひとりの心と体の状態に合わせて最適に調合されたエプソムソルトの入浴剤が届くサービスです。入浴剤の「香り」が自宅でのセルフケアにもたらすベネフィットにも着目。香りの監修には有名ヨガスタジオ「LAVA」のトップインストラクターを迎え、「ストレスフルな毎日をバスタイムでリセット」という切り口でブランド展開を行っています。

■公式サイト
https://daytwo.jp/

⑥MN|株式会社伊勢半

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メイクパレットをカスタマイズできるコスメブランドです。Z世代をターゲットとし、アイシャドウ、リップ&チークとハイライトから成るマルチパレットを260万通りのカラーからパーソナライズして提案。簡単なオンライン診断を通してユーザーのライフスタイルや趣向から最適な組み合わせをレコメンドします。その結果を見て、ユーザー自身がさらにパレットの内容を好きなように組み変えることも可能です。メイクパレットにありがち な「使わない色」をなくし、レフィル形式のため、カラーを買い足して組み替えることも容易に設計。季節感を取り入れた新色や限定色の発売と、それに合わせたシーズナルパレットの展開や、Z世代に寄り添うアンバサダーによるパレット提案も継続発信しています。「一度カスタマイズして終わり」ではない仕組みがさまざまに凝らされています。

■公式サイト
https://mn-cosme.com/

食品

①PostCoffee|POST COFFEE株式会社

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ユーザー一人ひとりの好みに合わせたコーヒーの詰め合わせが毎月定期的に届くサービスです。先にご紹介した美容関連のパーソナライズD2Cブランドと同様に、ユーザーはまず無料で「コーヒー診断」を行って自分のスイーツ、お酒、普段のライフスタイルなどの趣味嗜好を回答。すると、15万通りのコーヒー豆の組み合わせの中から最適な銘柄をセレクトして届けてくれます。ただ、コーヒー豆だけが届くのではなく、シュガー、ミルク、フィルターまでも付属しており、ユーザーは届いたその日から他の調味料や道具をわざわざ用意する手間なく、すぐに好みのコーヒーを楽しむことができます。商品はポスト投函完結の形を取り、ユーザーが不在票や再配達に煩わされないように工夫されているところもポイントです。

■公式サイト
https://postcoffee.co/

■関連記事:MEDULLA、Post Coffee、FUJIMI。「パーソナライズ」D2Cブランドの成長戦略とマーケティング設計【D2C最前線#3 イベントレポート】
https://smmlab.jp/article/d2c-vol3-seminar-report/

②snaq.me(スナックミー)|株式会社スナックミー

snaq.meサイトトップ

焼き菓子、和菓子、ナッツ、珍味といった「おやつ」の詰め合わせボックスが毎月、定期的に届くサービスです。ユーザーはまずオンラインで「おやつ診断」を行って自分の趣味嗜好を回答。すると100種類以上のおやつの中から、食べきりサイズを8種類パーソナライズして箱に詰め合わせて届ける、というサービスです。届いたあとも、ユーザーは次回以降に食べてみたいおやつをリクエストしたり、既に食べたおやつを評価することで、どんどんパーソナライズの精度が上がっていきます。先にご紹介した「PostCofee」同様、ポスト投函で受け取れるパッケージになっています。

■公式サイト
https://snaq.me/

③YOUR MEAL|株式会社Muscle Deli

YOURMEALサイトトップ

一人ひとりの目的や好みに合わせた食事を届けるカスタムミールブランドです。はじめに食事診断により、「ダイエット」などの目的や体組成、日々の生活や嗜好性から必要な栄養素を分析。そして、150種類以上のメニューによる約11億パターンの中から診断結果に基づいた食事を冷凍でユーザーの自宅まで配送します。ユーザーは、自宅で温めるだけで自分に最適な食事を摂ることができます。さらに、管理栄養士によるサポート体制も提供。サービスを使い続けることで、より一人ひとりに最適な食事を実現していくサービスです。

■公式サイト
https://yourmeal.jp/shop/pages/comingsoon

■関連記事:【CVRがECサイトTOPで1.5倍、新規獲得LPで1.3倍以上に向上】Muscle DeliのUGC活用事例
https://service.aainc.co.jp/product/letro/article/2021/case-muscledeli

ファッション

①imness|ソウルドアウト株式会社

imness

ワンマイルウェア(=自宅近隣での着用を想定した、ホームウエアとタウンウエアとの中間的な服のこと)に特化したパーソナライズD2Cブランドです。7タイプのデザイン、40色のカラー、オーガニックコットンやリサイクル繊維など、サステナブルな素材を使用。AIを活用したパーソナライズ診断により、一人ひとりに最適なデザイン・カラーを提案します。オンラインショッピングでの失敗体験を払拭するために、身長別、体型別のモデルを多数掲載し、リアリティのある購入体験を提供するなど、快適な顧客体験となるようさまざまな工夫が凝らされています。

■公式サイト
https://imness.jp/

②LAMBDA|株式会社Cloth lab

LAMBDA

サイズ診断によりパーソナライズTシャツを届けるアパレルブランドです。「パーソナライズによって服の悩みを解消する」を理念に掲げ、ユーザーは約3分程度、10個の質問に答えることで、個々の体の特徴にぴったりのTシャツを手に入れることができます。S・M・Lという既存のサイズ概念を覆す独自の採寸設計でTシャツを制作。「逆三角形のシルエットに見える」「ビジネスシーンからカジュアルな私服まで1枚で対応できる」など、ユーザーの細かなニーズに応える製品を提供しています。

■公式サイト
https://lambda-official.com/

ペット

①WON|Antelope株式会社

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愛犬家のためのD2Cブランドで、愛犬にぴったりなおやつの詰め合わせボックスを届けてくれるサービスです。オンラインで、「パーソナライズ診断」ならぬ「ワンソナライズ診断」を実施。そこで愛犬に関するいくつかの質問に回答すると、オススメのおやつが何種類か提示され、そこから6種類を選んで注文します。原材料は国産ジビエ、漁師直送の魚、有機野菜や果物など食材にこだわり抜き、愛犬にとって本当にいい食材だけを使用。「愛犬に合わせてカスタマイズできる、スペシャリティドッグトリーツ」というコンセプトで運営しています。

■公式サイト
https://won.dog/

家具・インテリア・雑貨

①Favrica|株式会社bydesign

Favricaサイトトップ

家具のD2Cブランドで、ラウンドテーブルに特化してパーソナライズオーダーをすることができます。このブランドでラウンドテーブルに着目した理由は、「手軽に持ち運ぶことができ、角も無いので、日本の狭小住宅においても生活導線を確保できる。そして、食卓だけでなく、ソファやベッド脇のサイドテーブル、飲食店やラウンジでの利用など様々な用途を想定できる」という観点からだそう。天板には、自然素材から作られた建築素材「ファニチャーリノリウム」を採用。6色の天板と、無料サイズオーダーで、自分だけのテーブルをパーソナライズ可能というサービスです。

■公式サイト
https://kanademono.design/collections/favrica

②xSleep(クロススリープ)|株式会社yuni

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昨今注目のスリープテック企業(=眠りに関する課題をテクノロジーで解決する企業)によるD2Cブランドです。取り扱う製品は、オンライン診断で作るパーソナライズドマットレス。診断により、ユーザーの体型・ライフスタイル・好みに合わせたマットレスをAIがパーソナライズして製作します。国内外の複数のオーダーメイド事業者、寝具メーカー、素材メーカー等々と連携して素材を集め、組み立てを一本化することで、安価で高品質なオーダーメイドを実現しています。

■公式サイト
https://xsleep.ai/#top

③コードミー|株式会社コードミー

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「香り×テクノロジー」で新しいライフスタイルを創造するスタートアップ企業によるD2Cブランドです。診断により、AIとSNS連動で3,000パターン以上からユーザーに最適な香りの調合アロマを選定。月1回の間隔で定期的に配送され、季節やライフステージに合わせてプロフィールを修正すると、より最適な調合アロマにアップデートされていくサービスです。届く製品は、空間や身の回りのモノに吹き付けることができるスプレータイプのアロマで、「ストレス軽減を目指す最適な香りのある暮らしを提供」をコンセプトにしています。

■公式サイト
https://codemeee.store/

まとめ

今回は、日本国内のパーソナライズD2Cブランド15選をご紹介しました。

着目すべきポイントは

  • データやAIを駆使した、データドリブン企業である点
  • データに基づき、ユーザーが使い続けるほどにパーソナライズ精度が向上する仕組みをとっている点

だと言えるのではないでしょうか。

ユーザーが1回カスタマイズして「買い切り」「終わり」ではない仕掛けを盛り込み、「顧客とタッチポイントを維持するごとに顧客体験が向上する」「企業サイドから見れば、LTVが向上するビジネスモデルを構築している」というブランドが多い点は着目すべきポイントです。
ユーザーと企業がお互いにwin-winな関係を築ける新たなビジネスの形として、今後ますますパーソナライズD2Cに参入する企業が増えていくと考えられます。

この記事の著者

景山 真理

景山 真理

フリーランスのライター。EC店舗、タウン情報誌制作会社、マーケティング支援企業などへの勤務経験を経て、Webメディア・紙媒体で活動しています。専門領域はデジタルマーケティング、コンテンツマーケティング、ECのセールスメルマガ、デジタルトランスフォーメーション。
Website:Mari Kageyama Writing Works