Instagram(インスタグラム)の新機能&アップデートまとめogp

Instagramライブ、リール、ストーリーズ、Instagramショップまで、様々な機能を備えているInstagram。常に機能の拡充やアップデートを行なっている同プラットフォームを2022年にどう活用すべきか。

今回はその参考となるべく、2021年のInstagram新機能&アップデートについてまとめました!

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Instagramの新機能・アップデート内容をまとめてご紹介。2022年のInstagram活用のヒントにご活用ください。

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Instagramのコンセプトと目指す世界

Instagramの今年のアップデート内容の理解を深めるために、改めてInstagramのコンセプトや目指す世界について簡単に説明していきます。

Instagramには「大切な人や大好きなものとあなたを近づける」というミッションがあり、ユーザーが家族や友人、好きなブランドや商品、クリエイターとつながりやすいプラットフォームであることが特徴です。

例えば、ユーザーのInstagram上の行動から学習して、そのユーザーにパーソナライズされたおすすめ投稿やより親密度の高いフォロワーの投稿を表示させたり、ユーザーが興味をもちそうな商品・好みのブランドをオススメしたりするなど、Instagramはプラットフォーム上でユーザーが好きなもの・好きな人を発見できるように機能開発されています。

特に新型コロナウイルス感染症の拡大以降は、個人、企業問わず、直接対面してのコミュニケーションをとることが難しい局面もあり、生活者の行動様式も変化。EC利用の急激な加速や、メディア接触時間の増加、働き方の多様化など様々な影響が出ました。

Instagramではここ数年、こうした社会の変化に対し、Instagramを利用することでユーザーの生活をより快適なものにし、クリエイター(インフルエンサー)の活躍の場を生み出し、企業が生活者と繋がり関係を深めて行く手助けをすることに注力してきました

コロナ禍における利用の変化についても言及
【2021年版】Instagramユーザー実態が分かる!調査データまとめ

2021年に行われた新機能の提供やアップデートもその特徴が色濃く出ています。

具体的に2021年にどのようなアップデートや新機能の提供がおこなわれたのか、「(一般)ユーザー」「クリエイター(インフルエンサー)」「ビジネス(企業)」という3つの立場別にポイントを整理しましょう。

ユーザーがより楽しく安全に人やものと繋がれるプラットフォームへ

ユーザーが楽しく安全に人やものと繋がれるプラットフォームにするため、2021年には大きく3つの新機能のアップデートや改善が行われました。

1.ストーリーズをより活発なコミュニケーションの場にする

Meta社の公式発表では、日本は世界の中でもInstagramストーリーズの利用率が高く、デイリーアクティブアカウントの実に7割がこの機能を利用しているといいます( ※1)

投稿が24時間で消え、スタンプやアンケート、質問、クイズなどカジュアルに双方向的なコミュニケーションが実施できるInstagramストーリーズは、フィード投稿よりも投稿ハードルが低いとされており、今やInstagramの定番機能です。

2021年はそんなストーリーズの利用をさらに活性化させる以下のような新機能、アップデートが行われました。

コラボ機能、お題スタンプはいずれも、ビジネスやクリエイター、一般を問わず、Instagramを利用するアカウント同士が交流し、よりInstagramストーリーズを利用したコミュニケーションを加速させるものです。

また利用率が高いストーリーズは、情報をリーチさせることにも向いています。

今年追加された特定のスポットを訪れると使えるスタンプや、ストーリーズ投稿にリンクが追加できるリンクスタンプの導入は、いずれもInstagramストーリーズでの情報発信をスムーズにする機能です。

特に、これまでInstagramストーリーズでのリンクシェアは一定のフォロワー数がいるアカウントもしくは認証アカウントにのみ利用できた機能であったため、全てのユーザーがリンクシェアができることによって、よりInstagramストーリーズを利用した情報発信が活発になると予測されます。

Instagramリンクスタンプ
ストーリーズの編集画面からリンクスタンプを選び、シェアしたいURLを入力することで誰でも簡単にストーリーズの投稿にリンクをつけることができる。
画像引用: ストーリーズ投稿にリンクを追加できる「リンクスタンプ」を全利用者に導入

ユーザーニーズに対応し、プラットフォームの動画化を推進

新型コロナウイルス感染症のパンデミック以降、生活者のメディア接触時間は増加し、特に動画の視聴時間が伸びています。Instagramでも、2020年3月にはある週のライブ動画視聴時間が、前週と比較して50%増加したというデータ(※2)があります。

生活の中のありとあらゆる面で動画化が進むなか、Instagramは2021年もその動きに対応した以下のような新機能リリース・アップデートを行いました。

昨今は、動画を見るだけではなく自分で撮影し、SNSに投稿することも広く浸透しています。そのためInstagramでは2021年、ユーザーの動画撮影のハードルを下げたり、助けたりするような機能のリリースに積極的に取り組みました。特に短尺動画に特化した「リール」機能にはエフェクトやリミックス機能などがアップデートされ、ユーザーはこれらの機能を利用することでより手軽に動画を作り投稿することができます。

Instagram-remix
「リミックス」機能を利用すると、好きなリール動画とコラボレーションしたリール動画を作ることができる。動画の「元ネタ」があることによって動画の投稿ハードルが下がり、ますます活発なリールの活用を促すことができる。
画像引用: Instagram、好きなリール動画とコラボできる新機能「リミックス」を追加

また、動画の視聴においても、フィードに投稿された動画がリール動画でシェアされるテストを開始しています。これによってフィードの動画もリール専用タブに表示されるようになり、「動画を見たい」という意欲の高いユーザーはよりたくさんの動画コンテンツに出会う機会が増えるようになります。

3.安心安全なプラットフォームを目指す

SNSの利用が増える一方で、SNSの利用によるユーザー間のトラブルも発生しており、プラットフォーム側もこうしたトラブルを防ぐ対策が求められています。

Instagramではユーザーが安心・安全にプラットフォームを利用できるよう、様々な取り組みを行いました。

具体的には以下の通りです。

いいね数を知りたいと思う人もいれば、いいね数が表示されることで精神的な負担を覚えてしまう人もいます。Instagramではその両方のニーズに対応して、アカウントごとにいいね数の表示非表示を設定できるようにしました。

Instagram-iine
投稿ごとにいいね数を表示・非表示を選べるほか、投稿したあとでも設定を変更するなど柔軟に利用することが可能になった。
画像引用:「いいね!」数の表示を管理する機能をInstagramとFacebookで全世界に導入

また、望まない誹謗中傷などからユーザーを保護する機能や、健全なプラットフォームの利用のために、休憩を促すなど、ユーザー保護の観点からのアップデート・機能提供は今後も増えていくと予測されます。

特に、若年層の利用については様々なトラブルのリスクが含まれており、Instagram側も慎重に対応をしています。

InstagramではInstagramを利用する若年層の子供をもつ保護者向けにガイドを提供し、2021年にはその内容の大幅リニューアルを行いました。また、若年層のアカウントが悪意のある大人によって危険にさらされることがないよう、16歳未満の新規アカウントをデフォルトで非公開設定にしています。

※1)Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破
※2)Instagramライブがデスクトップでも視聴可能に

クリエイター(インフルエンサー)の支援

Instagramはこれまでも一貫してクリエイター(インフルエンサー)がInstagram上で活躍できるよう、様々な取り組みを行ってきました。
2021年はさらに、クリエイターがInstagramで収益をあげ、豊かに表現ができるようにするための機能アップデートに注力しています。

バッジ機能は、ユーザーがInstagramライブを視聴中にバッジを購入し、クリエイターやビジネスを応援できる機能で、2020年秋より日本国内でもテストが開始されています。今回のアップデートでは、1回のライブ配信中に複数のバッジを購入できるようになりました。

Instagramライブは、コロナ禍をへてビジネス、クリエイター共に利用がさらに活発になっているという背景があります。バッジ機能のアップデートは、ファンと交流を図りたいクリエイターのInstagramライブの活用をさらに促すものとなりそうです。

また、ライブ機能では最大4名でライブ配信ができる「ライブルーム」の導入やライブ配信の告知機能も導入されました。ビジネスや他のクリエイターとのコラボ配信で、お互いの活躍の場や表現の幅を広げ、こうしたライブ配信を見逃さずに視聴してもらえるための環境が着実に整いつつあります。

Instagram-liveroom
ライブルームを利用すると、複数のビジネスやクリエイターアカウントとのコラボ配信が簡単にでき、お互いのフォロワーへの認知を獲得できる。
画像引用:Instagram、最大4名でライブ配信できる新機能「ライブルーム」を導入

さらに、クリエイターが投稿したコンテンツである「ブランドコンテンツ」を広告に利用する動きも進んでいます。このアップデートによってクリエイターにとってはビジネス(企業)と円滑に協業を進めることができるようになるほか、クリエイターとのコラボによってプロモーションを成功させたい企業にとっても今後積極的な活用が求められるでしょう。

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ビジネス(企業)にとってのインフラ化の促進

Meta社では、ビジネス(企業)がプラットフォームを利用して事業を成長させていくために様々な取り組みでサポートを行っています。
2021年も、ビジネスの規模を問わず、積極的なInstagram活用を促進する新機能・アップデートがたくさんありました。

1.広告メニューの拡充

Instagram広告は、Facebook広告と同様に精度の高いターゲティングとバラエティ豊富な配信面を利用した広告配信ができることが魅力です。
2021年には以下の広告メニューの拡充が行われています。

特に、近年力をいれているInstagramショップではショッピングを楽しみたいという強いモチベーションがあるユーザーにリーチできるため、よりコンバージョンに結びつく広告施策が期待できます。

2.Instagramアカウント運用の機能改善

今や、業種や企業規模を問わずに、様々なビジネスがInstagramアカウント運用を行っています。こうした状況の中、少しでも快適かつ効率的にInstagram運用を行えるよう、機能改善に取り組んでいます。

ビジネスの間でも活用がすすんできたリール、ライブ配信のインサイトが2021年5月から確認できるようになりました。これによって多様な機能を活用し、どの投稿や施策がどれくらいの成果をだしているのかの確認が簡単になり、運用の効率化や改善に活かせるようになりました。

Instagram-liveroom
コメント数や再生数の他にも、リーチに関する項目の確認もでき、フォロワー、非フォロワーごとにどのフォーマットの投稿が効果的かをみることができる。
画像引用:リールとライブ配信のインサイトを追加、ビジネスやクリエイターのアカウント運用をより効果的に

また、Facebook、Instagram、Messengerを一元管理できるFacebook Business Suiteには、新たにストーリーズの予約や日時投稿が可能となり、運用スケジュールの管理もよりしやすくなっています。

3.多様な目的に応じて利用できる機能の追加

Instagramは認知からブランディング、コミュニケーション、購入や予約への導線づくりなど、目的に応じて利用できる機能がそろっているのも魅力。

2021年も、ビジネスが目的に応じて柔軟にInstagramを活用できるように様々な機能が追加されました。

例えば、企業がInstagramを活用してユーザーとより充実したコミュニケーションがとれるように、メッセンジャーAPIが公開されました。これによって企業は自社のニーズにあったアプリケーションやシステムと統合することができるようになり、有意義なコミュニケーションの実現が可能となります。

また、レストラン予約機能のパートナーの拡充、これまで飲食店にのみ提供されていたアクションボタン「予約する」の利用が美容サロンでも使えるようになりました。

さらに6月にリリースされた地図検索機能では、ユーザーが人気スポットを検索できるようになっています。実店舗をもつビジネスはこの機能をうまく活用することでユーザーに店舗を見つけてもらうチャンスを拡大させることができます。

Instagram-地図検索
地図検索機能をユーザーが利用した場合、ビジネスのアカウントが位置情報と一致しているとそのアカウントは表示されるため、近隣の情報を探しているユーザーにアカウントに気づいてもらうことができる。
画像引用:Instagram、近隣の人気スポットを検索できる地図検索機能を導入

いかがでしたか?

今回は2021年に行われたInstagramの新機能アップデートについて「(一般)ユーザー」「クリエイター(インフルエンサー)」「ビジネス(企業)」の立場から主要なポイントを解説しました。

Instagramの提供する機能や価値は近年ますます多様化し、それにともなってそれぞれInstagramを利用するモチベーションや目的も細分化されています。それぞれの機能や配信面の特徴を把握しながら、認知からコンバージョンまで、幅広い目的に対して活用できる、Instagramはそんなプラットフォームとなっていくでしょう。

2022年のInstagram活用施策のご参考としてぜひ、本記事をご活用ください!

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