自社サイトをFacebookと連携すれば、Facebookの豊富なソーシャルデータをマーケティングに活用することが出来ます。「Facebookコネクト」の基本を知って、Facebookプラットフォームの活用にお役立てください!
Facebookコネクトとは?
「Facebookログイン」や「ソーシャルプラグイン」、「インスタントパーソナライゼーション」など、外部サイトをFacebookと連携させて、Facebookの認証情報やプロフィール情報、友人関係、プライバシー設定などのデータを利用する技術。自社サイトで「Facebookプラットフォーム」を活用するための基本となる機能です。
Facebookコネクトを利用して、自社サイトをFacebookと連携させると、ユーザーは初めて訪れたサイトであっても、会員登録などの手間が減り、自身に最適な情報が得られたり、すでにFacebookで繋がっている友達と一緒に楽しめるなどの利点があります。
企業にとっては、既存ユーザーのアクティビティが友人に伝搬することによって、新規訪問者の獲得にも繋がることが期待されるほか、Facebookから得られるデータを活用してサイトでの体験価値を向上させるなど、Facebookのネットワークを取り込むことによって、自社サイトを簡単にソーシャル化することが出来ます。
基本的にはFacebookアプリの開発者向けの技術ですが、ソーシャルプラグインは簡単に導入できるウィザードが用意されています。
https://developers.facebook.com/docs/plugins/
参照記事:
・【保存版】Facebookのソーシャルプラグイン!
導入までの5つの基本ステップと全11種類をまとめてご紹介(1/2)
http://smmlab.jp/?p=12533
・【保存版】Facebookのソーシャルプラグイン!
導入までの5つの基本ステップと全11種類をまとめてご紹介(2/2)
http://smmlab.jp/?p=12616
・これなら出来る!Facebookソーシャルプラグイン設置方法まとめ★
具体的な導入手順を徹底解説【保存版】
http://smmlab.jp/?p=13178
アプリIDを取得してFacebookプラットフォームを自社サイトで活用
サイトを連携させるのにアプリIDを取得するというのは、少し不思議な感じがするかもしれませんが、設置したいサイトの情報をFacebookに登録することで、Facebookプラットフォームのデータを相互利用することが出来るようになります。
アプリIDの取得方法はこちらの記事をご参照ください。
・これなら出来る!Facebookソーシャルプラグイン設置方法まとめ★
具体的な導入手順を徹底解説【保存版】
http://smmlab.jp/?p=13178
アプリIDを取得すると、自社サイトにFacebookアカウントでログイン出来るようになる「Facebookログイン」や「インスタントパーソナライゼーション」を可能にするグラフAPIを利用できるようになりますが、設定にはある程度のプログラミング知識が必要になります。
グラフAPIで扱うオブジェクト
グラフAPIによって、Facebookのソーシャルグラフ上のオブジェクト(人、写真、イベント、ページ、など)と、オブジェクト間の関係(交友関係、共有されたコンテンツ、写真のタグ、など)の情報を簡単に利用することができます。
アルバム (Album)
写真のアルバム
アプリケーション (Application)
Facebookに登録されたアプリケーション
チェックイン (Checkin)
グラフAPIかスポット上の場所に対して行われたチェックイン
コメント (Comment)
グラフAPI上のオブジェクトに対して行われたコメント
ドメイン (Domain)
グラフAPI上のウェブサイトのドメイン
イベント (Event)
Facebookイベント
友達リスト (FriendList)
Facebookの友達のリスト
グループ (Group)
Facebookで作成されたグループ
インサイト (Insight)
アプリ、ページ、ドメインの統計
リンク (Link)
共有されたリンク
メッセージ (Message)
スレッド内のある一通のメッセージ
ノート (Note)
Facebookで作成されたノート
ページ (Page)
Facebookのページ
写真 (Photo)
アルバル内にある個々の写真
投稿 (Post)
プロファイルフィード上の一つの個々の投稿
レビュー (Review)
アプリのレビュー
ステータスメッセージ (Status message)
ユーザーのウォール上のステータスメッセージ
購読 (Subscription)
グラフオブジェクトタイプのアップデートを自動受信するためのアプリの購読
スレッド (Thread)
メッセージのスレッド
ユーザー (User)
ユーザーのプロフィール
ビデオ (Video)
個別のビデオ
さらに、これらのオブジェクトがとどのように関係しているかという「コネクション」も把握することも出来ます。
こうしたグラフAPIを利用するとユーザーのFacebookプロフィールにアクセスできるようになり、その情報を、自社サイト独自のカスタマイズされたサービス提供に役立てることができます。
たとえば、楽天市場ではFacebookコネクトを利用して、「my コネクト」(https://my.rakuten.co.jp/connect)という機能を提供しています。これは、Facebookの友だちの誕生日と好きなものの情報を参照して、楽天市場での関連商品をリコメンデーションしたり、年齢や性別によってパーソナライズした商品情報を提供するものです。
Facebookコネクト自体をマーケターの方が自身で実装することはあまり無いかと思いますが、グラフAPIで分かることを知っておくことで、自社サイトでのコミュニケーション設計のアイディアが広がるのではないでしょうか。
ただし、露骨なアプローチはユーザーの感情を害しかねません。ソーシャルグラフ情報へのアクセスを許可してもらう代わりに、どんな価値を提供するのか?パーソナライズしたサービスのクオリティーが問われます。あくまでもユーザーの利便性向上を目的として、「おもてなし」の心を忘れずに活用したいものです。
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ECサイトとFacebookページの効果的な連携を実現する
プラグインをご検討の際は以下よりお問い合わせください。
https://www.aainc.co.jp/service/connectall/
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イラスト:速瀬 みさき
1993年よりホラー誌デビュー。漫画家として活動しながら
エッセイ、イラスト、デザインなども手掛け、
現在は自身のFacebookページも運用中!
公式サイト : http://www.nanacom.com/
Facebookページ : http://www.facebook.com/hayase.m
テキスト執筆:ソーシャルメディアマーケティングラボ
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