Instagramハイライトとは、Instagramのストーリーズから特定のコンテンツを選び、プロフィールページに常時、固定し表示する機能です。最近では、ハイライト機能を活用している企業公式アカウントも数多く見られます。
そのような中、「具体的にどのようなポイントを押さえて活用すると、プロモーションに効果的?」と疑問に感じている運用担当者も多いのではないでしょうか。
この記事では、Instagramハイライトの基礎知識から、企業担当者にとっての上手な活用法、さらには実際の活用事例を挙げて詳しく解説します。
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Instagramハイライトとは
Instagramハイライトは、Instagramのストーリーズから特定のコンテンツを選び、プロフィールページに常時、固定表示する機能のことです。
通常、ストーリーズは投稿から24時間後に消えてしまいます。
しかし、ハイライトを使用することで、大切なお知らせやキャンペーン、イベント情報などを長くフォロワーにアピールすることが可能になります。
【企業公式アカウントの魅力的なプロフィール欄とは】
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Instagramストーリーズとは
Instagramストーリーズは、コンテンツのアップロードから24時間後に自動的に消える、一時的な投稿機能です。
写真や動画をアップロードでき、BGM、スタンプ、エフェクトを使って簡単にデザインを加えることができます。
手軽に写真や動画をシェアできる点や、投稿から24時間後に消えるという気軽さから、日常の小さな出来事を投稿する場所として、多くのユーザーに愛用されています。日本におけるデイリーアクティブアカウントの70%がInstagramストーリーズを利用している、と言われています。
【企業アカウントがストーリーズをうまく使うコツ】
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Instagramハイライトの作り方
Instagramハイライトの作成手順について解説します。
- プロフィール画面から作成する手順
- ストーリーズ画面から作成する手順
- 「アーカイブ」項目から作成する手順
という、3つの手順があります。
プロフィール画面から作成する手順
1. スマートフォンでInstagramアプリを起動し、自分のプロフィールページへアクセス。
2. ハイライトの欄にある「新規」をタップ。
3. 過去に投稿したストーリーズから、ハイライトに追加したい投稿を選びます。(複数選択可)
4. タイトルとアイコンを設定します。
5. 右上の「追加」をタップすると、ハイライトがプロフィール欄に表示されます。
ストーリーズ画面から作成する手順
1. ストーリーズを作成してシェアします。
2. シェアしたストーリーを開き、画面右下の「ハイライト」アイコンをタップ。
3. 「ハイライトに追加」というポップアップが表示されます。既存のハイライトに追加する、もしくは、新しいハイライトを作成したい場合には「新規」を選択します。
「アーカイブ」項目から作成する手順
1.プロフィールページ右上のハンバーガーメニュー(三本線)をタップし、「アーカイブ」の項目を選択。
2.ストーリーズアーカイブ(過去に投稿したストーリーズ)を表示させます。
3.ハイライトに追加したいストーリーズを選び、右下の「ハイライト」アイコンをクリックします。
Instagramハイライトを企業が活用するメリット
Instagramハイライトは、企業のブランディングやプロモーションにも活用できます。以下に、具体的な活用方法とメリットを詳しく解説します。
ブランドのストーリーを伝える
「商品開発過程」や「ブランド立ち上げ秘話」など、企業の背後にあるストーリーをハイライトにまとめ、コンテンツとして提供することで、フォロワーの商品・ブランドに対する理解を深める後押しになります。
たとえば、商品開発者のインタビューコンテンツなどをストーリーズに投稿して、ハイライトに固定表示している企業事例も数多く見られます。
キャンペーンやイベントのアーカイブ
ハイライトを利用して、過去のInstagramキャンペーンや、イベント(ライブ配信、リアルイベントなど)の様子をアーカイブ化してみましょう。新規のフォロワーも、あなたの会社の過去の活動を知ることができます。
たとえば、成功を収めたリアルイベントのハイライトを作成することで、新しいフォロワーもその賑わいや楽しさを垣間見ることができ、次回のキャンペーンへの期待感が高まるでしょう。
商品やサービスの紹介
新製品発売、再入荷情報や、サービスのアップデート情報をハイライトに固定表示する手法もおすすめです。フォロワーにとって「ここを見れば、最新情報がわかるんだな」と明確になり、最新情報にアクセスしやすくなります。
たとえば、新製品の使用方法や特徴を動画で紹介し、それをハイライトとして保存する例などが挙げられます。フォロワーはいつでもその情報を参照することができ、購入意欲が刺激されるでしょう。
Instagramハイライトを企業がうまく活用している事例
Instagramハイライトをうまく活用している企業事例を紹介します。
- 味の素パーク
- ロート製薬
- 北欧、暮らしの道具店
開発ストーリーや「中の人」の想いを端的に伝えている事例:味の素パーク
味の素が運営する、食・料理に関するサイト「味の素パーク」のInstagramアカウントは、ハイライトをうまく活用しています。
Instagramでは日頃から、数多くのレシピ情報を発信。その中でも特にユーザーから支持の高い投稿を「●月人気レシピ」としてハイライトにまとめています。常に固定表示で目立たせることで、ユーザーは「このアカウントの中で、重要な情報」が明確に分かり、クイックにアクセスできます。
また、「味の素社の人」というハイライトも作成。商品開発や、レシピ考案の舞台裏にいる人が、どのような想いで仕事に携わっているのかを端的に伝えており、ユーザーは開発秘話や「中の人」の想いなどに触れることができます。
「タイムラインにコンテンツを投稿しても、すぐに流れていき、ユーザー視点でどれほど印象に残っているのかわからない…」といった疑問を抱いている方は、この「味の素パーク」のようなハイライトの活用法がおすすめです。
長期かつ地道に情報発信を積み重ねていく取り組みにはなりますが、商品・ブランドに関するコンテンツを目立たせて、ユーザーの接触機会を増やし、好意度アップを図ることができるでしょう。
キャンペーンやモニター募集をうまく目立たせている事例:ロート製薬
ロート製薬のInstagramアカウントでは、日頃からコスメに関する情報発信が盛んに行われています。
ハイライトでは、「キャンペーン」を固定表示して目立たせています。
ロート製薬のキャンペーンや、商品モニター企画に参加したいユーザーにとって、「直近のキャンペーン・モニター情報はどれ?」「どこを見ればわかる?」という点が明確です。
ブランドのファンとのインタラクティブな交流に、ハイライトをうまく活用している事例だと言えるでしょう。
【Instagramキャンペーン事例をまとめました】
▶Instagramキャンペーン事例7選!成功のコツや注意点も解説
新着商品・再入荷情報をうまく目立たせている事例:北欧、暮らしの道具店
ファッションや日用雑貨、コスメなどを取り扱う「北欧、暮らしの道具店」のInstagramアカウントでは、ハイライトで「本日の読み物(コンテンツ)」「本日の再入荷」「本日の新商品」を目立つよう、固定表示しています。
ユーザーにとって「いま、この情報が重要」「いま、ここを見るとよい」と一目ですぐにわかるような明確な情報発信ができていて、他のアカウントにも参考となる優れた事例だと言えるでしょう。
Instagramハイライトに関してよくある疑問
Instagramハイライトに関してよくある疑問点をまとめました。
閲覧者の「足跡」は残る?
ハイライトの閲覧者(足跡)は基本的に確認できません。
ただし、ストーリーズをハイライトに追加した24時間以内なら、そのストーリーズの閲覧者(足跡)を見ることができます。
インスタライブもハイライトにできる?
インスタライブを直接ハイライトには追加できませんが、ライブ終了後のリプレイをストーリーズにアップしてから、ハイライトに追加することは可能です。
ハイライトはシェア可能?
ハイライトは、DMやストーリーズを通じて他のユーザーとシェアできます。ハイライトを長押しして送信先を選び、指定したアカウントに送ることができます。
1. プロフィール画面上で、送りたいハイライトを長押しし、「宛先を指定して送信」をタップ。
2. 送りたいアカウントを選び、確認のチェックを入れてから「送信」を選択。複数のユーザーにも送ることが可能です。
ハイライトを閲覧できるユーザーの範囲は?
公開アカウントの場合、誰でもハイライトを見ることができます。
ハイライトの閲覧をフォロワーだけに制限したい場合は、アカウントを非公開にする必要があります。
プロフィール画面上で、ハイライトの表示順は変更できる?
ハイライトの順番を手動で変更することはできません。
しかし、新しいストーリーを追加すると、そのハイライトはプロフィール画面内で一番左端に表示されます。
ハイライトの中でストーリーの表示順を変更することはできる?
ハイライト内のストーリーの順番を変更することはできません。
ストーリーは投稿日時の古い順に自動的に表示されます。
ブランドイメージ強化や情報共有に有効活用しよう
Instagramハイライトは、日々の情報発信や、企業のブランドイメージ強化のために非常に有効な機能だと言えるでしょう。
事例でもご紹介した通り、企業がプロモーションにうまく活用するポイントは、プロフィール欄で「今、見てほしい情報」を明確にすることです。「今、見てほしい情報」とは、新入荷情報、再入荷情報、キャンペーン・モニター情報、商品開発ストーリー、読み物など、ケースバイケースかと思います。
フォロワーがあなたのアカウントと日々、接触する中で飽きることがないよう、タイムリーなコンテンツを目立たせると良いでしょう。必ずしも新規コンテンツにこだわらず、過去のコンテンツでも「今の季節だから、改めてこれを読んでほしい」など、掘り起こせる場面もあるでしょう。ユーザー視点での「タイムリーさ」を追求することをおすすめします。
ハイライト機能の特徴を理解し、あなたの会社のSNS戦略にもぜひ、うまく取り入れてみてください。