Twitterハッシュタグキャンペーンまとめ

X(Twitter)において、同じ興味関心をもつユーザー同士をつないだり、得たい情報を的確に探すのに役立つ「ハッシュタグ」。今回は、X(Twitter)活用において欠かせない「ハッシュタグ」を利用したツイートの生成に成功したキャンペーン事例の中からお手本にしたいものを厳選してご紹介します。

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X(Twitter)のハッシュタグとは【簡単におさらい】

X(Twitter)のハッシュタグは「#」記号を用いたもので、そのツイートの内容や、話題としているジャンルをわかりやすく表し、分類することができる機能です。

ハッシュタグをつけたツイートは、そのハッシュタグを検索したユーザーの検索結果に表示されることから、同じ興味・関心をもつユーザーとユーザーをつないだり、コミュニティを作っていく役割を果たしています。

そのひとつの例として、X(Twitter)上でよく使われている「#◯◯好きと繋がりたい」というハッシュタグがあります。◯◯に入るのはアイドルからラーメン、ファッションまで多種多様ですが、同じものを愛好しているX(Twitter)ユーザー同士がお互いを発見し、X(Twitter)で交流することができるハッシュタグとして広く使われています。

そして、ハッシュタグは企業の公式X(Twitter)アカウント運用においても、効果的に活用していくことをオススメします。例えばコスメ企業が新商品を発売する際、「#新作コスメ」などのハッシュタグを使えば、新しいコスメ商品を探しているユーザーに自社の商品を知ってもらえるチャンスを広げることができるなど、ハッシュタグにはメリットがたくさんあるのです。

さらに、一般的に使われているハッシュタグの他にも、特定の商品名やブランド名などを使った企業独自のハッシュタグを使い、商品やサービスについてのクチコミ生成を行う企業も多くあります。
特に、コロナ禍を経て消費購買行動におけるEC化が急加速した現在、X(Twitter)やInstagramなどのクチコミや商品レビューを参考に商品を選ぶ生活者も増えています。そのため、自分たちの商品やサービスに関連するハッシュタグ投稿を増やすことは、こうした生活者のニーズに応え、商品購入やサービス申し込みの後押しをするために重要となっています。
また、X(Twitter)は、即時性、拡散性に優れたプラットフォームです。商品の実際の利用者によるクチコミのツイートだけでなく、商品名に関連したハッシュタグツイートを大量に拡散させることで今ユーザーに知ってほしい商品やサービスの認知獲得を行うことも可能です。

一方で、ハッシュタグツイートの生成については日頃からユーザーに対してハッシュタグの認知やツイートを促す施策に取り組まなくてはなりません。
そんなハッシュタグツイートの生成に適している施策のひとつが、X(Twitter)キャンペーンなのです。

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ハッシュタグツイート生成に成功しているX(Twitter)キャンペーン事例

では、キャンペーンによってハッシュタグツイートを効果的に生み出すにはどうすればいいのでしょうか?ここではハッシュタグツイートの生成に成功している事例をご紹介します。

事例①商品に絡めたキャッチーな投稿テーマでクチコミ生成:NITORI

NITORIの公式X(Twitter)アカウントでは、「#暑いよニトリさん」を使った引用リツイートキャンペーンを実施しました。
これは対象ツイートを引用リツイートし、ハッシュタグをつけて暑い夏を乗り切るために使いたい「ニトリの商品」をツイートすることで応募ができるこのキャンペーン。季節性のあるキャッチーなテーマでキャンペーン参加ハードルを下げながら、自然な形でNITORIの夏向けの商品のクチコミツイートを増やしています。またキャンペーンツイートではリプライ欄でツイート例を提示し、キャンペーン初心者のユーザーが参加しやすい工夫もされています。

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事例②生活者目線のリアルなツイートで利用シーンを想起| 花王クイックル公式

商品の長所を広く伝えるためにハッシュタグキャンペーンを行っている花王クイックル公式のX(Twitter)アカウントです。

同アカウントでは、商品「クイックルワイパー」のもつ「手軽さ」や「便利さ」を訴求するべく、「 #ながらクイックル」キャンペーンを実施。音楽を聴きながら、リモートワークの合間になど、簡単にちょっとした時間で掃除ができるという商品の特徴をとらえた商品利用シーンのアイディアを募集しています。実際に集まったハッシュタグ投稿では、「歯磨きしながら」「映画をみながら」「子供を抱っこしながら」など、生活者目線のリアルな声がたくさん見られ、商品の特徴を伝えながら商品利用シーンを想起させることに成功しています。

事例③X(Twitter)文脈にのっとったハッシュタグでクチコミ生成|KATE公式

X(Twitter)でよく使われているハッシュタグやキーワードを組み込んだオリジナルハッシュタグは、X(Twitter)ユーザーが馴染みやすく、それがどんなハッシュタグなのかの予測もつきやすいことから、ハッシュタグツイート生成につながる可能性が高くなります。

コスメブランドKATEの公式X(Twitter)アカウントで実施されているキャンペーンもこうしたハッシュタグを利用した事例のひとつ。このキャンペーンは毎月実施されているもので、「 #推しKATE」のハッシュタグをつけ、ユーザーの「推し」=お気に入りのKATEの商品についてのツイートを募集するものです。「 #推しKATE」というシンプルかつ内容がわかりやすいハッシュタグを利用し、コンスタントにキャンペーンを行うことによって、たくさんのクチコミ生成に成功しています。

事例④定期的なキャンペーンで購買促進|サーティワンアイスクリーム

サーティワンアイスクリームの公式X(Twitter)アカウントでは、週末の購買促進のために週末限定のハッシュタグ+引用ツイートキャンペーンを行なっています。

「#サーティーワンでハワイ気分」「#おうちサーティワンしよ」「#週末はサーティワンしよ」などキャンペーンで用いるハッシュタグは変化しますが、週末にキャンペーンを実施して集中的にハッシュタグツイートを増やすことで、ツイートをみたユーザーの商品購入意向を高めている事例です。

事例⑤新生活モーメントと合わせてハッシュタグツイートを生成|【公式】シャウエッセン

バレンタインや新生活、母の日、などモーメントに合わせたハッシュタグを活用したキャンペーンの事例が、シャウエッセンの公式X(Twitter)アカウントが実施した「シャウ SHOUT!キャンペーン」です。

このキャンペーンは、キャンペーン対象ツイートをリツイートすることで応募が完了しますが、さらに商品名のシャウエッセンをもじった「#シャウでシャウト」を利用し引用リツイートをすると当選確率がアップする仕組みになっています。
新生活に叫びたいこと、という参加のしやすいお題設定の効果もあり、たくさんの商品を絡めたハッシュタグツイートの生成に成功しています。

事例⑥AorBの対立構造でキャンペーンを盛り上げる|檸檬堂

「あなたはどっち派?」といった対立構造形式の問いかけは、ツイートをみたユーザーの自分ごと化(自分はどっち派だろう?)を促しやすく、キャンペーン参加数を増やすことにも役立ちます。

檸檬堂の公式X(Twitter)アカウントで実施したキャンペーンでも商品の2つを比較し、どちらの商品が好きかという質問を投げかけました。このキャンペーンは、アカウントをフォローし「#檸檬堂無糖レモン派」「 #檸檬堂うま塩レモン派」のどちらかのハッシュタグをつけた引用リツイートをすることで応募が完了。たくさんの商品名のついたハッシュタグを用いた引用リツイートを生み出し、商品の認知拡大に成功している事例です。

事例⑦◯◯の日に合わせたハッシュタグでポジティブなブランドイメージを拡散|キリンビバレッジ♪

X(Twitter)は即時性、リアルタイム性を重視したユーザーが多く集まる場です。そのため、カレンダーの数字を語呂合わせした「 #◯◯の日」というハッシュタグを用いたツイートが盛り上がりを見せることがよく見られます。

キリンビバレッジの公式X(Twitter)アカウントでは、5月5日を同社の商品である午後の紅茶の日と銘打って、「#5月5日は午後の紅茶の日」キャンペーンを実施。キャンペーン対象ツイートを引用し、「#5月5日は午後の紅茶の日」というハッシュタグをつけてユーザーそれぞれの商品との思い出エピソードのツイートを促しました。結果、X(Twitter)上にたくさんのポジティブなメッセージを生み出し、キャンペーンハッシュタグを拡散させながらブランドイメージの浸透に成功しています。

事例⑧一見マイナスなハッシュタグを逆手にとって話題化|テレビ東京

テレビ東京の公式X(Twitter)アカウントが実施した「#テレ東見れない」キャンペーン。このキャンペーンは、これまでテレビ東京の番組を視聴できなかった視聴者に対し、テレビ番組視聴アプリであるTVerを活用して同局の番組が視聴可能となったことの認知拡大を目的としたものです。「 #テレ東見れない」という一見マイナスなハッシュタグを逆手にとり、「これまでご不便をおかけしたお詫びのプレゼントを用意しました」というユニークな企画は、X(Twitter)ユーザーにも好意的に受け取られ話題化。

X(Twitter)上で、同局の番組が見られることになった嬉しさや、特に視聴したい番組などについてコメントしたハッシュタグツイートが多く生成され、PRに成功しています。

事例⑨ハッシュタグをつければつけるほど当選確率がアップ|サントリー グリーンダ・カ・ラ

キャンペーン対象ツイートの引用リツイートに、ハッシュタグをたくさん付ければ付けるほど当選確率がアップ、という仕掛けで、ハッシュタグ投稿の大量生成に成功したのは、サントリーグリーンダ・カ・ラの公式X(Twitter)アカウントです。

このキャンペーンは、同ブランドの新商品名を使った「#ミルコア飲みたい」というハッシュタグ投稿を促すキャンペーン。シンプルなキャンペーン設計なのでユーザーは参加しやすく、また「たくさんつければ当選確率がアップ」という仕組みによってたくさんのハッシュタグツイートが生まれ、新商品の話題作りに成功しています。

⑩ライブ配信へ誘導しながらハッシュタグの拡散にも成功|ユニクロ

キャンペーンを通じてハッシュタグツイートの拡散だけにとどまらない成果をあげたのはユニクロの公式X(Twitter)アカウントです。

同アカウントでは、キャンペーンで使うハッシュタグを「秘密のハッシュタグ」に設定。同社が行うライブ配信中でキャンペーンに使用するハッシュタグを発表するという仕掛けで、ライブ配信への誘導とハッシュタグツイートの拡散を同時に実現しました。

拡散されたツイートでは商品に対する好意的なコメントがつけられているものも多く見受けられ、同社が行っているライブ配信、商品に対する認知獲得に繋がった事例です。

ハッシュタグツイートの生成につながるキャンペーン実施のポイント

①キャンペーンの仕組みはわかりやすく

ユーザーがSNSのタイムラインに表示されるひとつひとつの投稿に目を通す時間は限られています。次々と情報が流れてくるその中でキャンペーンに参加してもらうためには参加の仕組みや、得られるメリット(インセンティブ)を分かりやすく明確に伝える必要があります。
キャンペーンで使うクリエイティブにそれらの要素が伝わるようにしたり、なるべくキャンペーン参加の工数を減らすなどの工夫を行うことで、参加者を増やすことができます。

②季節性やトレンドを意識したハッシュタグ設計

X(Twitter)は「いま」起きていることや「いま」の気持ちがシェアされる傾向の強いプラットフォームです。そのため、季節性のあるハッシュタグや、「◯◯の日」など時事性の高いもの、トレンドとなっているハッシュタグに関連するようなハッシュタグはユーザーから好意的に受け止められやすくなります。キャンペーンを設計する際に、こうしたテーマに絡めるのも良いでしょう。

③思わず参加したくなる仕組み作り

「ハッシュタグをつければ当選確率アップ」や、「どっちが好きか」といった対立構造を利用したものなど、X(Twitter)ユーザーが思わず参加したくなるようなキャンペーン作りを行うこともキャンペーンの成功に欠かせません。ユーザーのキャンペーン参加へのハードルを下げるようなコミュニケーション設計が大切です。

④キャンペーンの目的を明確に

商品やサービスの認知獲得、来店促進、ブランディングや商品についての良質なクチコミの生成などX(Twitter)キャンペーンには様々な目的があります。
そのためキャンペーンを実施することによって得られたい成果を明確にすることが重要。目的がはっきりすることで、「どういった座組みのキャンペーンにするのか」「適したハッシュタグはどういったものなのか」といったキャンペーン設計がしやすくなり、成果にも繋がりやすくなります。

いかがでしたか?
今回はハッシュタグツイートの生成や拡散に成功したキャンペーンの最新事例をご紹介しました。ぜひ今後の施策設計にご参考ください。