こんにちは、SMMLab研究員の小川です。
さて、突然ですが、あなたがFacebookページを開設する目的はなんですか?Facebookページで何を実現したいですか?
企業のFacebookページを運用していく上で陥りがちなのが、何のためにページを開設しているか、その目的を見失ってしまい、日々の運用も滞りがちになる→ファンが増えない→さらに運用が滞りがちになる、という悪循環です。
まずは、Facebookページを開設するうえでの目的や、目標の姿を考えておくことが大切です。
すでにFacebookページを開設されている方も、今一度振り返ってみてください。
以下、いくつか事例を挙げてみますね。
■ブランド形成に大きく貢献するOreo Facebookページ
世界最大のファン数を獲得しているFacebookページの一つ、米国Oreoのページでは、企業による問いかけと、それに対するファンからの返答が繰り返されています。
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その質問内容のほとんどがOreoに関するもの。たとえば、「Oreoクッキーは何と食べると一番おいしい?」という問いかけには、ファンからの回答がたった14時間で約8, 700件も寄せられています(おそらくもっと増えていくでしょう)。
企業が、商品に関する問いかけをファンに繰り返ししていくことで、ファンと企業の間で、Oreoというブランドの形成がうまくなされていっていると言えます。
このように、企業からの情報発信にファンからの声をうまく合わせて、ファンと一緒になってブランド形成をしていくことも一つですね。
■海外進出に大きく貢献 Satisfaction Guaranteed Facebookページ
日本を代表するFacebookページといえばこちら、Satisfaction GuaranteedのFacebookページです。そのファン数は40万人にも及び、法人が運営するFacebookページでは、Facebookジャパンを除き日本一のファン数を誇っています。そして、なんとファンの9割以上が海外で、売り上げの主体も海外とのことです。
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昨年3月にFacebookページ(当時はファンページ)を開設し、わずか3カ月でファン数を7万人に増やし、6月にはシンガポールに現地法人を設立。こうした急成長ぶりから「フェイスブックでもっとも成功した日本企業」といわれています。
また、最近急成長している漫画全巻ドットコム Facebookページ。
こちらも、英語と日本語の両方で情報発信をしており、海外ユーザの参加も多くみられるようです。
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このように、世界中にユーザがいるFacebookを海外進出のきっかけとすることも、一つ考えられますね。
■ファンの声が1時間に30件集まる Starbucks Facebookページ
2, 400万人を誇るStarbucksのFacebookページでは、1時間に数件~30件ほど、ファンからのウォール投稿が集まっています。
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こちらのように、ファン向けのいわば掲示板的な存在のページを目指す、というのも一つの方向性かもしれません。
今回ご紹介したFacebookページは、最も成功している例の一つといえます。もしかしたら、少し遠いことのように感じたかもしれません。しかしながら、これからFacebookページを運営していく上でのヒントにできる部分はたくさんあると思います。
さて、あなたのFacebookページ開設の目的は何ですか?どのようなFacebookページの運用を目標としますか? 何を実現したいですか?
まず最初にしっかりと考え、それを目標に日々の運用を実施していきたいですね。