「エコシステム」とは? 日頃の業務で何気なく使っている専門用語。でもその言葉の意味、ちゃんと理解して使っていますか?



ソーシャルメディアマーケティングラボが、なんとなく分かっているつもりでも、実はよくわからなくて「もやもや」 している?!今さら人に聞くのはちょっと恥ずかしい、ウェブマーケティング用語を分かりやすく解説します。

エコシステム

用語説明:【エコシステム】

 
本来は、生物とその環境の構成要素を1つのシステムとしてとらえる「生態系」を意味する科学用語。経済・マーケティング・IT分野等においては「自然界の生態系のように循環の中で効率的に収益を上げる構造」や、「複数の企業や登場人物、モノが有機的に結びつき、循環しながら広く共存共栄していく仕組み」といった意味で使われる。(kotobank.jpより)
Facebookも自身の特徴を「エコシステム」という言葉で表現していることでも知られている。
 
解説
 

経済分野における「エコシステム」

 
複数の企業が商品開発や事業活動などでパートナーシップを組み、互いの技術や資本を生かしながら、開発業者・代理店・販売店・宣伝媒体、さらには消費者や社会を巻き込み、業界の枠や国境を超えて広く共存共栄していく仕組みのことを指します。
そして、自然界の「生態系」が異質な構成要素によって良好な環境を維持させているように、多様な構成員の相互協力および平等な収益の循環が、エコシステムを健全に機能させる条件と見られています。(kotobank.jpより)
また、企業の強さとして、この「エコシステム」に注目し、「エコシステム」が健全に栄えることで自社も見返りを得ていく構造を保持することが大切という考え方も登場しています。
(参考記事: http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20120416/231033/?rt=nocnt
 

Facebookの「エコシステム」

 
Facebookも、自身の目指す「より多くのつながりを生み出す開かれた世界」を作るための仕組みとして、「エコシステム」という言葉を使っています。
Facebookが「エコシステム」の構成要素として挙げているキーワードは、「Build=つくる」「Engage=関わりあう」「Amplify=拡充する」の3つです。この3つの要素を循環させることにより、「エコシステム」が機能し、効果的かつ効率的にFacebookマーケティングを進めることができるとしています。
Facebook エコシステム
Image:Best Practice Guide for Marketing on Facebook(クリックするとPDFが開きます)
 
1) Build=つくる
まずはFacebookページをつくります。この時注意しなくていはいけない点は、自社のブランド・商品をどのように見せたら人々に受け入れられやすいかを考えることです。誰もが知っている有名なブランドや商品ならば、そのイメージだけで興味を持ってもらえるかもしれませんが、まだあまり知られていないのならば、まずは興味を持ってもらえる「きっかけ」を作らなくてはいけません。
この場合は、いきなりブランドや商品を全面に出したFacebookページを作るのではなく、そのブランドや商品の持っている本質的なテーマを題材にしてみることも一つの方法です。例えば、ある女性向け化粧品ブランドのFacebookページであれば、そのブランドの商品宣伝を中心としたページ作りをするのではなく、「女性の美」に役立つ情報を発信するページにしてもよいかもしれません。ニッチな商材の場合は、その「業界全体」を知ってもらうことをテーマにしたページ作りをし、ユーザーに新たな発見を提供できれば、その業界のトップランナーのイメージを作り上げることができるかもしれません。
 
2) Engage=関わり合う
ページを作ったら、ユーザーと積極的に関わり合いを持ちましょう。その時も大切な点は、「どのような投稿ならユーザーの役に立てるか」「楽しませることができるか」「どのようなコミュニケーションが求められているか」を、しっかりと想像することです。
Facebookはあくまでも「友達同士の会話の場」です。企業にとってのライバルは、他の企業ではなく、あくまでもそのファンの「友達」なのです。友達同士の場において、企業がどのようなコンテンツを提供すれば話題にしてもらえるのかをしっかりと考えましょう。
参考:あなたのコンテンツがソーシャルネットワークでシェアされない9つの理由
http://smmlab.jp/?p=5436
 
3) Amplify=拡充する
ユーザーに求められるページを作り(Build=つくる)、コミュニケーションを積み重ね、エンゲージメントを高めることで(Engage=関わりあう)、直接のファンだけでなく、その周りの友人へのリーチを広げることができます(Amplify=拡充する)。
多くのファンに支持されている状況で、「友達がいいね!と言っています」というFacebook広告を導入すれば、さらに加速度的にファンの規模を拡充していくことが可能になります。そして運営から得られた反応を、またFacebookページのBuild=つくるに活かしていきます。
このように見ていくと、Facebookマーケティングにおいては「ユーザーに求められる良質なコンテンツ」がエコシステムを効果的に機能させるカギになっていると言えるでしょう。
 
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イラスト:速瀬 みさき
1993年よりホラー誌デビュー。漫画家として活動しながらエッセイ、イラスト、
デザインなども手掛ける。近著コミックスは、メイド喫茶にバイトで潜入取材漫画。
広告代理店勤務の夫を持ちながらも、マーケティングなにそれ?状態で執筆中!
公式サイト : http://www.nanacom.com/
Facebookページ : http://www.facebook.com/hayase.mi
用語解説:ソーシャルメディアマーケティングラボ
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