こんにちは、SMMLabの藤田です。
昨今ソーシャルメディアマーケティングといえば、TwitterやFacebookなどのSNSばかりに注目が集まっていますが、日本のインターネットユーザーの80%以上は、一ヶ月に62.6分もの時間をブログ閲覧に費やしており、実は世界一「ブログ」が読まれている国なのです。
参考ニュースリリース:SNS大隆盛時代を迎えても、日本はまだまだ「ブログ大国」!
この事実を考えると、ソーシャルメディアマーケティングにおいて、ブログはまだまだ重要なメディアだと言えます。しかし、ソーシャル全盛時代を迎えた今、従来のように「クチコミ」の拡散を期待するだけではなく、「コミュニケーション醸成」のためのブログマーケティングを考える必要があるのではないでしょうか?
そこで今回は、ネットユーザーの熱い支持を集めた企業ファンサイトの運営から、そのコミュニケーション術の極意を学んでみたいと思います。
 


国内最大規模の企業ファンサイトモール「モニプラ」では、ユーザー投票によりその年、最も支持された企業を決定する「ファンサイト・オブ・ザ・イヤー」を、年に一回開催しています。
 
モニターやサンプリング、アンケート調査、リアルイベントなど様々なキャンペーン企画を通じて交わされた「ファン」とのコミュニケーションが、どれだけ支持を得たか、直接ユーザーから評価される賞だということで、対象企業にとっては大変意義深いものとなっています。
 
 
先日発表された「ファンサイト・オブ・ザ・イヤー2011」では、金賞が「シャレコスキンケア」、銀賞が「ハウスウェルネスフーズ」と、いずれも2009年から3年連続の受賞となりました。出展企業約1, 300社の中でこの2社が「ファン」に支持され続ける秘密は、一体どこにあるのでしょうか?
 
■金賞「シャレコスキンケア」の場合
「シャレコスキンケア」への投票理由には、担当者大野氏の細やかな心配りへの賞賛が目立ちます。
例えば、
・メールの宛名は名字ではなく名前で、敬称も愛情を込めて「姫」と添える
・発送するモニター商品を贈り物のようにラッピングし、手書きのレターを同梱する
・モニター後のブログ記事に訪問し、それぞれに合わせたコメントを残す
こうした丁寧な対応が次第に信頼を集め、キャンペーンへの参加者を「ファン」に育てるコミュニケーション醸成に繋がっています。
 
 

大野氏のサイト運営について詳しくはこちらのインタビューをご参考下さい。
【企業担当者に聞くSMM最前線】「まごころのファンサイト運営から見えてきたもの」
 
 
■銀賞「ハウスウェルネスフーズ株式会社」の場合
「ハウスウェルネスフーズ株式会社」への投票理由でも目立っているのは、担当者丸山氏の対応への賞賛です。
丸山氏も大野氏と同じように、メールやブログコメントを通じて、ファンへの「想い」と「感謝」を伝えていく対応に尽力しています。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その結果、今回の受賞を我が事のように喜ぶブログが書かれるほど、ファンの熱量が高まっており、ファンサイトには単なる企業担当者とユーザーの関係を越えた「つながり」が生まれているのが見て取れます。
 

 
丸山氏のソーシャルメディアに対する考えは以下のインタビュー記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご参考ください。
【企業担当者に聞くSMM最前線】
「SMMで消費者との心の絆を」(1/2)
「SMMで消費者との心の絆を」(2/2)
 
受賞企業のコメント全文はこちらからご覧頂けます。
「ファンサイトオブザイヤー2011」
 
 
両社共に、メール、レター、コメント等ユーザーとの接点となるポイントを見逃すことなく、きめ細やかな対応を継続し、その履歴をブログやファンサイトに蓄積することによって、ファンを育てて、その熱量を高め、高関与に繋げることに成功しています。
 
単に自社商品をアピールするのではなく、一人の人間としてユーザー一人ひとりと真摯に向き合う。ネットの向こう側のユーザーに思いを巡らせ、「心」に寄り添う。そうした姿勢が誠意として伝わり、ユーザーを「ファン」に育てる。企業の大きさやブランドの知名度に関わらず、「真心」での対話こそが、ソーシャル時代の「コミュニケーション」極意なのです。
 
Facebookページでのファンとのコミュニケーション、エンゲージメントの向上にもこの考え方は十分に応用できるものです。しかしながら、スピードが早いリアルタイムの流れの中では、じっくり「ファン」を育成するのはなかなか難しいと感じた事はありませんか?ブログという「ストック型」のメディアだからこその利点を上手く生かす取り組みも、考えてみてはいかがでしょうか?
 
■参考記事
インフォグラフィックスで理解するファンとの関係性
イケてるコミュニティマネージャーになるための5つの条件
【ad:tech東京2011レポート】
「adidas US」デジタルマーケティングのトップが語る3つのキーワード

「アディダスジャパン」が目指す360:365 全方位常時コミュニケーション
■国内最大規模の企業ファンサイトモール「モニプラ」で
ファンとのコミュニケーションを醸成しませんか?
http://socialmedia.monipla.jp/