Googleも買収に興味を示す?! 急成長のPinterestをあなたのビジネスに活用するヒント

 

アメリカでは、昨年6月から12月までのサイトのトラフィックが、ナント4, 000%増という爆発的な成長をしている画像キュレーションSNS「Pinterest」。前回はサービスの概要をご紹介しましたが、今回はビジネス活用のためのヒントをご紹介したいと思います。



前回記事:8割が女性ユーザー?!話題の画像キュレーションSNS「Pinterest」の5つの魅力
http://smmlab.jp/?p=4261
成長著しいPinterest ― Googleが買収に興味を示す?!
http://jp.techcrunch.com/archives/20120119ginterest/
 

Pinterestのビジネス活用 7つの特徴

 
こんにちは、SMMLabの藤田です。視覚的な美しさと直感的なユーザインターフェースで、人気急上昇中の「Pinterest」はビジネス活用の面でも注目を集めています。ウェブ・トラフィック解析サービスなどを提供するShareaholicが、1月31日に発表したReferral Traffic Reportによると、Pinterestによるその他サイトへの誘導率は3.6%で、Google+よりも高く、Twitterの3.61%に肩を並べる結果となっています。
 

 
参考:Pinterest、トラフィック誘導率でグーグルやTwitterに迫る勢い
http://japan.cnet.com/news/service/35013744/
 
Pinterestは、訪問者数が急増しているだけではなく、その他サイトへビジターを誘導する「窓口」としての役目が、その他のSNSサイトに比べて高いようです。
その他、Pinterestには以下の特徴がみられます。
*ユーザーの80%が女性である
*サイト再訪率が高く、滞在時間が長い
*視覚的な訴求度が高い
*コンテンツ作成が簡単である
*元ソースのリンクが固定されるのでSEO効果がある
*Facebookの「タイムラインアプリ」に採用されている
以上7つの特徴を踏まえ、Pinterestを企業のマーケティングに活用するアイディアをご紹介します。
 

Pinterestを使ってトラフィックと売り上げをのばすための11のアイディア



using pinterest to market products
Pinterest Infographic, an Infographic by Linchpin SEO
 

1)ウィッシュリスト

「自分の生活を豊かにするアイディアやインスピレーション」を求めるPinterestユーザーに対しては、「集めたくなる」お気に入りを提案する事が大切です。「集めたくなる」という心理を喚起する為の「テーマ」を、「購入予定品リスト」で表現してみてください。例えば「旅行」「部屋の模様替え」「ホームパーティー」などをBoardのテーマに設定する事で、ユーザーに「自分ごと」として商品を認知させることが出来ます。
 

2)活用レシピ紹介

「食べ物」の画像は、Pinterestの中でも人気の高いコンテンツのひとつです。ただ、商品パッケージそのままを見せるのではなく、美しく盛りつけられた活用レシピを紹介する事で、日常生活の中での商品存在をイメージさせることが出来ます。
 

3)オンラインカタログ

価格を記載する事で「Gift」メニューに掲載され、商品への新たなタッチポイントを作る事が出来ます。一商品ごとにLikeやRepinの反応が分かるため、意外な人気商品が発見出来るかもしれません。
 

4)広告・アートワークの紹介

広く訴求する事を目的に作成した広告やパンフレットなどのアートワークが、ビジュアル的に成功しているかどうか…LikeやRepinの数はリアルなユーザー評価としてとらえる事が出来ます。
 

5)ライフイベントの提案

Pinterestでは「誕生日」を始め「結婚式」、「出産」、「引っ越し」などのライフイベントや、「クリスマス」、「バレンタイン」などの季節イベントに関するコンテンツが人気です。Pinterestユーザーは「自分の生活をより充実させる」要素を求めています。
 

6)限定商品
7)イベントや新製品の告知

「美しいもの」「新しいもの」「人とは違うもの」が好きなPinterestユーザーに限定した商品を設定してみましょう。興味やセンスにマッチしてLikeやRepinしてくれたユーザーは、あなたのブランドや商品を広めてくれるコアファンになるかもしれません。
 

8)インフォグラフィック
9)使用方法の紹介
10)クーポンやQRコードの配布

百聞は一見に如かず!商品の知識や特性、使用方法を分かりやすくまとめた画像は、商品やブランドの本質的な理解を高めます。またクーポンやQRコードもユーザーメリットが直感的に伝わるため、サイトへの誘導に大きな効果を発揮します。また、縦にスクロールするデザインのPinterestのストリームでは、縦長のビジュアルはインパクトがあり、目につきやすいと言われています。

 
これは「Tea」をキーワードに検索した結果ですが、中央のインフォグラフィックが目を引く事が分かると思います。「HOLLAND&BARRETT」というイギリスのECサイトが掲載したインフォグラフィックですが、「紅茶」の基礎知識が分かりやすく訴求されています。
 

11)人気コンテンツを使った関心度の高いコミュニティの生成

例として紹介されている「ペットの養子縁組」のアイディアは、Pinterestで人気のコンテンツである「ペット」と社会貢献的な活動を結びつけて、関心度の高いコミュニティを作る取り組みです。Pinterestでは、「ペット」「子供」「景色」「食べ物」「ファッション」など、ビジュアル訴求度の高いコンテンツをフックに、関心度の高いコミュニティを作る事が出来る可能性を示唆しています。
以上は、LINCHPIN SEOの“[INFOGRAPHIC] Ideas For Marketing Your Products Using Pinterest.Com”で紹介された11のアイディアですが、どれも「ビジュアル」を重視したPinterestの面白さや、ユーザーが感じているPinterestの魅力を活かしています。
 

Pinterestをマーケティングに活用する3つのポイント

 
最後に、こうしたアイディアを活用しつつ、Pinterestをマーケティングプランに組み込むためのポイントを三つご紹介します。
 

1)外部のWebサイトとPinterestを連携させましょう。

自社のアカウントのフォローを促す「フォロー用ボタン」と、コンテンツをPinterestにPinするための「Pin itボタン」が用意されています。
http://pinterest.com/about/goodies/
 

2)ユーザーがPinしたコンテンツをチェックしてみましょう。

検索を利用してユーザーが自社に関連したコンテンツをPinしていないか、探してみましょう。それをRePinすることでユーザーにアピールすることが出来ます。そしてユーザーからのRepinをまとめたBoardを作成してみましょう。PinterestのユーザーはLikeやRepinされることを望んでいます。
 

3)セルフプロモーションだけに走らない

PinterestはPin Etiquette(利用上の注意)として、「Pinterestを、セルフプロモーション目的だけのツールとして使わないようにしてください。」と明記しています。Pinterestでは「インタレスト=興味・関心」こそが、情報伝達の核であることを忘れないように、コンテンツの作成を工夫することが大切です。ユーザーのセレンディピティを刺激するアイディアを考えてみてください。
 
 
Pinterestの特徴、活用のアイディア、運用のポイントをご紹介しましたが、あなたのビジネスに活かせるヒントは見つかりましたでしょうか?「こんな風に活用している」「こんなアイディアがある」という方は、ぜひコメント欄であなたのPinterestアカウントを私たちに教えてください!日本での活用事例としてご紹介したいと思います。
 
■参考記事
Pinterest(ピンタレスト)完全攻略マニュアル
http://www.seojapan.com/blog/all-about-pinterest
Pinterest:企業の活用事例と利用の注意
http://socialmediaexperience.jp/4972
絶対にフォローすべきPinterest(ピンタレスト)の10アカウント
http://blogos.com/article/30852/?axis=t:5730
 
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