Instagramインサイトの見方を解説OGP

D2Cビジネスでは、顧客とダイレクトにつながり、双方向のコミュニケーションを展開しながらブランドのファンを育てる取り組みが欠かせません。
そこで重要なツールが、SNSです。EC・D2Cのマーケティング担当者の中には、Instagramアカウントを自社リソースのみで運用している方も少なくありません。
その中で、着実に成果へとつなげるために「Instagramインサイト」の活用も不可欠です。
この記事では、Instagramインサイトの見方を解説します。インサイトで得られたデータを、コンテンツの改善・アカウントの成長につなげていくためのポイントもお伝えします。

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Instagramインサイトとは?

①フォロワー数の推移や、各投稿の反響をデータで把握できる

Instagramインサイトとは、Instagramが公式に提供している無料の分析ツールです。フォロワー数の推移や、一つ一つの投稿に対する反響の良し悪しについて、数値に基づいて客観的に把握できます。アカウントのパフォーマンスを分析することで、運用の改善に役立ちます。

②Instagramインサイトを使うなら、プロアカウントに切り替えよう

Instagramには、個人使用を目的とした「一般アカウント」と、企業や著名人による使用を目的とした「プロアカウント(ビジネスアカウント/クリエイターアカウント)」があります。Instagramアカウント開設当初は「一般アカウント」ですが、これを「プロアカウント」に切り替えることで、Instagramインサイトを利用できるようになります。

Instagramプロアカウントへの切り替え方法

切り替えは、アプリから簡単にできます。以下5つのステップで設定が可能です。

ⅰ)Instagramプロフィール画面の右上のハンバーガーメニューから「設定」を開く。

instagramproaccount切り替え1

ⅱ)「プロアカウントに切り替える」をタップ。

instagramproaccount切り替え2

ⅲ)アカウントタイプからビジネスを選択し、ビジネスのカテゴリを選択。

instagramproaccount切り替え3

ⅳ)ビジネス情報を追加する。

メールアドレス、電話番号、住所など公開したい情報を入力しましょう。連絡先情報があると、利用者がプロフィールに表示されるボタンからタップするだけで簡単にメール送信や通話をすることができます。ビジネス情報の表示の有無はいつでも切り替えることができます。

instagramproaccount切り替え4

ⅴ)プロアカウント設定完了です。

最後に、Facebookページをビジネスアカウントにリンクすることをお勧めします。このステップは任意ですが、ビジネス向けの広告機能や、コマース機能を利用しやすくなります。後からリンクすることも可能です。
※画像出典・参考:無料分析ツールが使えるInstagramビジネスアカウントの6つのメリット | Instagram for Business

③Instagramインサイト利用時の3つの留意点

ⅰ)PCからは閲覧不可閲覧は基本的にモバイルアプリから

Instagramインサイトは、Instagramアプリ(iOS/Android)のプロフィール画面から確認できます。PCからは、Meta Business Suiteを使用することで閲覧できます。また、フィードとストーリーズ投稿のインサイトについては2021年夏ごろからトライアル運用として、一部のアカウントでPC経由で確認できるようになっているようです。

ⅱ)データダウンロード不可、確認できるのは過去90日間

Instagramインサイトで得られたデータは、ローカル環境にダウンロード(CSV出力など)はできません。また、過去90日間分のデータしか確認できないので、長期的に推移を追いたい場合には、例えば別途Excelに転記するなどして手元に保存しておく必要があります。

ⅲ)フォロワー100人未満だと、確認できるデータが限られる

フォロワー数推移は、「フォロワー100人以上」のアカウントでなければ表示されません。ただし、一つ一つの投稿の「いいね数」「コメント数」などは、フォロワー100人以下でも閲覧可能です。

Instagramインサイトで確認できる指標

Instagramインサイトで確認できる各指標は以下のとおりです。

【アカウント全般に関して】

  • リーチ
    投稿を閲覧したユニークアカウントの総数です。同じユーザーが同じ投稿を複数回閲覧しても、リーチ数は1となります。
  • 合計フォロワー
    フォロワー数100人以上の場合に表示されます。最大過去90日間までさかのぼって、フォロワー数の増減や、国、市区町村、年齢層、性別、アクティブな時間・曜日を確認できます。
  • アクションを実行したアカウント
    投稿に対して「いいね」「コメント」「保存」「シェア」など、ユーザーから何らかのアクションがあった回数の合計を表します。

【一つ一つの投稿に関して】

インプレッション
投稿がユーザーに表示された延べ回数です。同じユーザーが複数回閲覧した数も含まれます。

  • ホーム
    投稿がフォロワーのタイムラインで表示された延べ回数。この数値が高い場合、「投稿はフォロワーに多く見られている」ことを表します。
  • プロフィール
    投稿が自分のプロフィールページを経由して見られた延べ回数。

コンテンツでのインタラクション
「いいね」「コメント」「保存」「シェア」といったエンゲージメント数を表します。

  • いいね数
    投稿にいいねをした数です。
  • コメント数
    投稿についたコメントの数です。
  • 保存数
    投稿をユーザーが保存した回数です。
  • シェア数
    投稿をユーザーがシェアした回数です。投稿は、ストーリーズを介してシェアが可能です。

発見
投稿がInstagramの「発見タブ」から見られた回数です。Instagramがあなたの投稿を評価し、フォロワー外のユーザーに対してレコメンドしてくれた結果、閲覧された回数です。

プロフィールのアクティビティ

  • プロフィールへのアクセス
    アカウントのプロフィールを表示したユーザーの総数です。
  • フォロー数
    アカウントをフォローしたユーザーの数です。
  • 【電話する】ボタンのタップ数
    電話番号を設定している場合、【電話する】ボタンをユーザーがタップした回数です。
  • 【メールを送信】ボタンのタップ数
    メールアドレスを設定している場合、【メールを送信する】ボタンをユーザーがタップした回数です。

Instagramインサイトを使ってアカウントを改善するために、必ず押さえるべき4ステップ

Instagramインサイトは「数値を確認するツール」というだけではなく、「適切な改善策立案のヒントを得るためのツール」と捉えることが重要です。確認した数値を基に、仮説を立て、次の打ち手を必ず実行しましょう。発信するコンテンツを日々改善していくことで、ユーザーニーズに合致し、愛着を持たれるアカウントへと成長しやすくなります。

STEP①:アカウント運用の目的を決めよう

EC・D2CビジネスにおいてInstagramを運用する大きな目的とは「ブランドに対する認知の獲得」や、「ブランドへの共感や愛着を育てること」ではないでしょうか。「ブランド成長のために、Instagramというツールをどう役立てるのか?」とブレイクダウンして考え、アカウント運用の目的を明確に定めましょう。

<例>

  • 認知拡大
  • ECの売上増加
  • ブランドに対する愛着醸成

STEP②:KPIを決めよう

KPI(Key Performance Indicator=重要業績評価指標)を決めましょう。最初に定めた目標に対して、日々の達成状況を把握するための指標です。

KPI

③インサイトの数値の推移を見て、必ず「仮説」を立てよう

数値の推移からユーザーの心理・行動を読み解き、仮説を立てましょう。

<例>

  • 「リーチ数が少ない」
    →「関心のありそうな人に対して、効果的に投稿を届けられていないかもしれない」
  • 「エンゲージメント数が少ない」「プロフィールへのアクセス数が少ない」
    →「一つの投稿内で、商品の魅力を十分に訴求できていないかもしれない」

④仮説に基づき、改善策を素早く実行しよう

仮説を導き出したら、その改善施策をスピーディーに実行しましょう。

<例>

  • ハッシュタグを工夫して、関連のありそうなユーザーにもっとリーチ出来るよう、工夫してみる
  • 投稿のクリエイティブを改善して、訴求力を高める

施策を実行したら、その結果をまたインサイトで確認しましょう。アカウントの成長のためには、このような一連のプロセスをクイックに繰り返すことが重要です。その中で「効果のないことはやめる」など、「やらないこと」の取捨選択も必要です。

「動画」と「UGC」はエンゲージメント改善のカギ

前項で、Instagramを介してブランドに対する愛着を育むプロセスで「エンゲージメント」は一つの重要指標になり得る、と述べました。

もしも現状のアカウント運用において、「エンゲージメント改善」という課題を抱えているならば、解決策として「投稿クリエイティブにおける動画活用」そして「UGC活用」が挙げられます。

動画投稿にトライすべき理由

ユーザーが求めるクリエイティブは、日々、インサイトを確認しながら追求していく必要がありますが、対策の一つとして「動画の活用」が有効です。

一般的に動画は視認性が高いため、ユーザーの目に留まりやすく、リーチも伸びやすいと言えます。

さらに、動画は静止画と比較した場合、圧倒的に情報伝達力が高いメディアです。商品の魅力や使い方を説明する動画を作成すれば、ユーザーに魅力を理解してもらいやすく、エンゲージメントも高まりやすくなります。

SNS上でUGCを重視すべき理由

一つ一つの投稿に対して寄せられるユーザーからのコメント(投稿に対するリアクションや、共感の声)は「UGC(User Generated Contents=ユーザー生成コンテンツ)」に該当します。昨今、マーケティング活動においてUGCを重視する企業が増えており、EC・D2Cブランドの成長にとっても欠かせない要素です。

生活者はSNS上で口コミ(商品に対する評価や、共感の声)を探し、その内容や口コミの多さを「実際に買うかどうか」の重要な参考材料にしています。そのため、Instagramの一つ一つの投稿に対しても、ユーザーからポジティブな声をいかに多く集められるかを重視すべきだと言えます。

また、単に「ポジティブな声をできる限り多く集める」「集まった一つ一つの声に対して丁寧に返信する」だけではなく、ユーザーから寄せられた声を商品・サービス改善に素早く反映するなどして、ユーザーの関与度・期待度を高める取り組みもまた、ブランドに対する愛着を育む上で大切です。

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競合過多の中で、ユーザーの心をつかむために

Instagramをビジネスに活用する企業が増加し、SNS上においても競合過多の状況です。
そのような中で確実に生活者の心を掴み、エンゲージメントを獲得するためには、「勘」で運用するのではなく、「データ」を味方につけることが大切だと言えます。
「自社では、そもそもどんなゴールを目指してInstagramを運用しているのか?」というポイントについて、改めて整理してみましょう。
その上で、Instagramインサイトの中からどの指標を重視すべきか絞り込み、効率的に運用して着実にアカウントの成長へとつなげていきましょう。

この記事の著者

景山 真理

景山 真理

フリーランスのライター。EC店舗、タウン情報誌制作会社、マーケティング支援企業などへの勤務経験を経て、Webメディア・紙媒体で活動しています。専門領域はデジタルマーケティング、コンテンツマーケティング、ECのセールスメルマガ、デジタルトランスフォーメーション。
Website:Mari Kageyama Writing Works

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