Instagram(インスタグラム)の新機能&アップデートまとめ【2021年前半をおさらい】OGP

SNSプラットフォームは日々アップデートや新機能の提供を行なっています。SNSマーケティングの成功にはこうした新機能、アップデートをキャッチアップし、日々施策を見直すことが大切。そこで今回は2021年前半にInstagramから提供された主な新機能・行なったアップデートをまとめてご紹介します。

2020年ローンチの「リール」がパワーアップ

2020年8月にローンチされた、ショート動画に特化した機能が「リール」です。Instagram上での短尺動画ニーズが高まったことを受けてリリースされたこちらの機能は、2021年さらにパワーアップ。

Instagramリールについてはこちらの記事をご覧ください
【Instagramのショートムービー特化機能】Instagramリールとは?

3月31日(米国時間)には好きなリール動画とコラボできる新機能「リミックス」を追加しました。

「リミックス」は、既存のリール動画に合わせて動画を撮影し、コラボレーションしたリール動画を投稿できるものです。Instagram上のインフルエンサーである有名クリエイターの動画や、自分が作成したリール動画など「元ネタ」の利用によって、動画の制作・投稿ハードルを下げるだけでなく、様々なコラボレーションが生まれ、Instagram上の新しいムーブメントの醸成も期待されます。

リミックスについて
リミックスしたいリール動画の画面上の「…」から「この動画をリミックス」を選択。画面は2分割され、選択したリール動画と自分が新しく撮影する動画が同時に表示される。
画像引用:Instagram、好きなリール動画とコラボできる新機能「リミックス」を追加|Facebook社

同時にリールでは、この6月から広告が配信できるようになりました。
リール広告はストーリーズ広告と同じように、ユーザーが投稿したオーガニック動画の合間に表示され、最大30秒までの動画広告の出稿が可能。また、コメントを残したり、いいねやシェアをすることができます。

リール広告出稿にあたっての詳細については、Instagramのヘルプセンターでもご案内しています。そちらもあわせてご覧ください。

企業のマーケティング活動をサポート

Instagramではその規模を問わず企業のビジネスをサポートする姿勢を強めています。

例えば、今年5月にはリールとライブ配信に関するインサイトが閲覧可能になるアップデートを実施。
これによってビジネスアカウント、クリエイターアカウントを利用しているユーザーは、Instagramアプリ内で、リーチしたアカウント数や、動画の再生数、同時視聴者数に加え、いいねやコメント数を確認できるようになりました。投稿した動画ごと、実施したライブ配信ごとにそれぞれ効果を測定し、Instagram活用施策のブラッシュアップに繋げることが可能です。

そのほかにも、6月にはInstagram用Messenger APIが全ての開発者に公開されました。これは、コロナ禍によってオンライン上で顧客と行うコミュニケーション需要の高まりに対して、企業が公開されたAPIを利用し、より自社の顧客にあったコミュニケーションを行えるようにするものです。

また、日本国内限定でローンチされた「地図検索機能」もInstagramでのビジネスに貢献する新機能です。この機能はユーザーが近隣の人気スポットを検索できるもので、ユーザーは発見タブにある地図アイコンから、飲食店や観光名所など人気スポットを知ることができます。
位置情報と、企業の公式アカウントが一致している場合にはその公式アカウントも表示されるため、店舗をもつ企業にとってはユーザーに自社を発見してもる機会にもなります。 公式アカウントに掲載する情報や、投稿内容などを工夫することで、自社の魅力や特徴を的確に伝え、効果的な集客につなげることが可能です。

この地図検索機能は一部のハッシュタグ検索結果ページにも対応しています。日本のユーザーは世界のユーザーと比較してもハッシュタグ検索を活発に利用している(※)というデータもあることから、ハッシュタグ検索によって利用したい店舗を探すユーザーと、店舗に集客したい企業双方にメリットをもたらす画期的な機能であると言えます。

Instagramを活用したマーケティング施策について5分でおさらい!
Instagramマーケティングとは?5分でわかる、特徴・手法・ポイント解説【2021年度版】

Instagram上のクリエーターをサポート

Instagramではクリエイターが一般ユーザーに与えるポジティブな影響による貢献を評価し、ビジネスをサポートすると同時にクリエイターのサポートにも積極的に取り組んでいます。

6月には昨年10月よりテスト中の「バッジ機能」をアップデートしました。バッジ機能は、ユーザーがInstagramライブを視聴中にバッジを購入して、クリエイターや企業を応援できるもの。今回のアップデートで、視聴ユーザーは1回のライブ配信中に複数のバッジを購入できるようになったほか、バッジ機能を使ってライブ配信を行なったクリエイターに対し、Instagramは条件を満たすと一定の金額を支給するようになりました。

また、米国ではアフィリエイト機能のテストも始まっています。この機能を利用したクリエイターは、企業のショッピングタグを自身の投稿にも追加することができ、その投稿からタグ付けした商品が売れると、コミッションを受け取ることができます。

アフィリエイト機能
アフィリエイト機能利用のイメージ図。2021年7月現在、米国の一部クリエイターと企業を対象にテストが実施されている。
画像引用:Instagram、クリエイターの収益化サポートを強化、バッジ機能やショップ機能を拡充|Facebook社

さらに、いままではビジネスアカウントのみが利用可能だったショップ機能を、クリエイターアカウントでも利用できるようになりました。
これによって自身のブランドをもっているクリエイターは、アカウントのプロフィール画面にショップへのリンクが追加できるようになり、より収益をあげやすくなります。

SNSで活躍するインフルエンサーの企業活用事例を紹介しています。
インフルエンサーマーケティングの成功事例11選&ポイント解説【施策目的別】

Instagramを起点にユーザーがより活発に交流をはかれるように

Instagramを起点にユーザー同士、ユーザーとクリエイター、企業とユーザーなど様々なアカウントがより活発な交流をはかれるようなアップデートも行われています。

3月に導入された新機能「ライブルーム」は最大4人でInstagramライブを行うことができるもの。今まではコラボ配信ができるアカウントの数は1つまでと限られていましたが、この機能によって最大3アカウントとの同時コラボライブ配信が実施できるようになりました。
これまで以上に、Instagramライブで表現できるものや、企画に幅を持たせることができるようになり、クリエイターと一般ユーザー、企業と一般ユーザー、クリエイターと企業など様々な形の交流が行われることが期待されています。

ライブルームの活用イメージ
ライブルームの活用イメージ
画像引用:Instagram、最大4名でライブ配信できる新機能「ライブルーム」を導入|Facebook社

また5月からはストーリーズ新機能「コラボ」のテストが日本限定でスタートしました。この機能を活用すると、設定された一つのテーマについて複数人共同でストーリーズ投稿を行うことができます。
ユーザーはお気に入りのコラボをフォローすることも可能。一般ユーザー、クリエイター、ビジネスアカウント、様々なアカウントが、共通の趣味や志向をもったり自分たちと親和性の高いアカウントと出会い交流するきっかけを生み出してくれる新機能です。

コラボ投稿
ストーリーのスタンプから、コラボを選び、テーマを設定。その後、コラボする共同投稿者を設定してコラボ投稿を行うことができる。
画像引用:ストーリーズ新機能「コラボ」を日本限定でテスト開始、テーマを設定して複数アカウントで共同投稿が可能に|Facebook社

ユーザーが安心して利用できるような新機能の追加やアップデート

SNSの利用が浸透するにつれて、SNSをきっかけとしたトラブルや犯罪も後を絶ちません。特に、若年層利用者の保護は大きな課題の一つ。

Instagramでは、3月にInstagramを利用する子どもともつ保護者に対して、安心・安全に利用するために活用すべき機能を紹介する「保護者のためのInstagramガイド」を一新しました。このガイドは2018年に初版が出されたものですが、今回のリニューアルでは、2021年までの間に追加された機能の使い方の説明や、トラブルが起きた時に利用できるウェブサイト情報、セキュリティの設定方法などの新規項目が追加されています。

さらに、若年層保護のため、

  • 若年層(16歳以下)のユーザーのアカウントをデフォルトで非公開設定に
  • 悪質と思われるアカウントが、若年層のアカウントを見つけにくくする
  • 若年層(18歳未満)のユーザーに対する企業の広告ターゲティングを制限
といった対策も実施。若年層ユーザーが安心・安全にInstagramを利用できるように努めています。

また、「いいね!」数の表示を管理する機能も5月に導入されました。これは「いいね!」数を公開することでInstagramの利用にプレッシャーを感じてしまうユーザーが、安心してInstagramを利用するために追加されたもの。他方、「いいね数!」によってトレンドや人気を確認したいというユーザーもいることから、全面的な非表示ではなく、「表示するか否かを選択できる」機能となっています。

いかがでしたか?今回はInstagramに2021年上半期追加された新機能、アップデートの内容についてご紹介しました。
最新の情報をキャッチアップし、プラットフォームの変化から、ユーザーの変化を読み取って、今後のInstagramマーケティングの参考にしたいただければ幸いです!

アライドアーキテクツでは2021年、「Instagramキャンペーンに参加する」ユーザーの実態調査2021を行いました。こちらの結果をまとめたレポートは無料でダウンロードが可能です。ぜひこちらもあわせてご活用ください!