企業公式Twitterアカウントはどう活用する?運用のコツ7つ!参考にしたい企業アカウント14選とともに解説OGP

今や規模を問わず、様々な企業がX(Twitter)公式アカウントを開設し、運用しています。しかし一方で、せっかく開設したアカウントをどのように活用してよいかわからない、どんな情報発信をすればよいのかわからないとお悩みのご担当者も多いのではないでしょうか?

今回は、企業公式X(Twitter)アカウントの中から、お手本にしたいアカウントを14個ピックアップ。運用のポイント別にその概要を解説していきます。

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ポイント①フォロワーとの丁寧なコミュニケーション

SNSはコミュニケーションの場。特に比較的匿名性が高いX(Twitter)では、企業の公式アカウントとユーザーとが直接双方向的な交流を行うことも珍しいことではありません。
ここでは、X(Twitter)上でユーザーと丁寧なコミュニケーションを行なっているアカウントをご紹介します。

事例①キットカット|ネスレ日本株式会社

チョコレート菓子のキットカットの公式X(Twitter)アカウント(@KITKATJapan)では、常にユーザーと積極的な交流をはかる姿勢を大切にしています。

例えば、「#リピ確定キットカット」というハッシュタグは、ユーザーが「リピート購入したい、好きなキットカットの味」に関するツイートを募集するものです。キットカットのアカウントではこういった様々なハッシュタグを有効活用することで、ユーザー思い思いのキットカットに関するツイートを生み出し、交流につなげています。

また、昨年から1年間は「#ねぇキットカット」企画を実施していました。これはコロナ禍で世の中が大変だった2020年の春にスタートしたもので、ユーザーが心のなかにある「聞いてもらいたいこと」を「 #ねぇキットカット」というハッシュタグをつけて投稿する企画です。ツイートをしたユーザーのなかからランダムで、公式アカウントからのメッセージやキットカットの差し入れが届くこともありました。
ネスレ日本株式会社では、この企画をきっかけとして「隙間じかんのアーモンド&クランベリー」という新商品も発売。X(Twitter)を媒介し、ユーザーに寄り添ったアカウント運用をしています。
ブランドのメッセージである「Have a Break,have a KitKat」が、運用姿勢からも伝わるアカウントです。

キットカットの公式X(Twitter)アカウントでは、ハッシュタグツイートを募集するだけでなく、ユーザーから募集したハッシュタグツイートをモーメント機能を活用してまとめ、ツイートするなどの活用もしている。

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事例②SUBARU STARS|株式会社SUBARU

自動車メーカーSUBARUのショールームの顔として、SUBARU車の魅力などを発信しているSUBARU STARS。そんなSUBARU STRASの公式X(Twitter)アカウント(@subarustars_)でもユーザーとの丁寧なコミュニケーションに力をいれています。

同アカウントでは、2021年7月から「#スバスタ相談室」をいうハッシュタグを利用し、SUBARU車に関する質問や疑問を募集。寄せられたツイートに対して、丁寧な回答でコミュニケーションを行い、ユーザーのエンゲージメントを高める施策に取り組んでいます。

こうした細やかなコミュニケーションの実施は、運用負荷も少なくありません。SUBARU STARSの公式X(Twitter)アカウントでは、「SUBARU車に関する質問」「公式リリース発信済みの国内販売車種に関連した内容のみ」などと事前に条件を絞ることで、運用側の回答ハードルをさげる工夫も行なっています。

2021年に7月に開設された比較的新しいアカウントである、同アカウント。フォロワー数はまだ多くないものの、しっかりとそのフォロワーとのエンゲージメントを高める運用を行なっている。

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ポイント②ユーモアを交えてユーザーを楽しませながら情報発信

また、フォロワーに対してブランドや商品情報を発信する際、そのアプローチの仕方を工夫することで、受け取ったユーザーを楽しませ、商品理解、ブランド理解を効率的にすすめることもできます。

事例③【公式】カゴメ|カゴメ株式会社

カゴメ株式会社の公式ツイッターアカウント(@KAGOME_JP)は、日々、SNSキャンペーンや店頭販促キャンペーンなどフォロワーに役立つ情報を発信しているアカウント。
同アカウントで用いられているアプローチは様々です。例えば、「#スイカの日」にちなんだツイートでは、夏の日にちなんだ食べ物についてアンケートを実施。選択肢の中に同社の商品を使ったアレンジレシピを盛り込み、自然に商品PRを行なっています。
また、「#ゼリーの日」のツイートではゼリーのイラストを使った間違い探しを出題。答えのツイートに、商品を使ったゼリーのレシピページへの導線を作り、商品理解促進につなげています。

販促やユーザーにメリットのある情報にプラスして、商品を楽しく理解してもらう工夫をしながら情報発信をしているアカウントです。

クイズの正解発表ツイートでは、公式のレシピサイトを自然に紹介。商品理解を促している。

事例④上野動物園[公式]|東京動物園協会

パンダでお馴染み、東京上野動物園の公式X(Twitter)アカウント(@UenoZooGardens)では日々園内の動物の様子や飼育員が撮影した珍しい動物の写真、動物に関する豆知識を紹介しています。

動物と向き合っている飼育員ならではのノウハウや、内側からしか知ることのできない情報はユーザーにとっても有益かつ楽しめるもの。
特に現在のコロナ禍では気軽に動物園に足を運べないという人もたくさんいます。同アカウントが発信する情報は、そんな状況下でも動物園にきた気分を味わうことができるツイートであり、フォロワーとの接点を維持することに成功しています。

毎朝の動物の情報発信や、クイズなど、動物や動物園についてユーザーに楽しんでもらえる情報を発信している。

ポイント③自社ならではのノウハウの発信でユーザーに有益な情報を届ける

企業が持っているノウハウや知識は、ユーザーにとって有益な情報もあります。特に、企業にとっては「常識」「当たり前」と思っているようなことが、一般ユーザーにとって貴重で役立つものである場合もあります。自社ならではのノウハウの発信もX(Twitter)アカウント運用では有効なアプローチ方法です。

事例⑤ビッグカツといか姿フライのすぐる【公式】|株式会社すぐる

ビックカツ、いか姿など、お菓子・おつまみの製造販売を行う株式会社すぐるの公式X(Twitter)アカウント(@SUGURU_BIGKATU)では、工場見学や同社の商品の製造に欠かせない「油」に関する知識の発信など、同社ならではのツイートを積極的に行なっています。

発信するツイートは動画や画像をうまく用いることで、視覚的にもわかりやすくまとめられているのも特徴。劣化した油の見分け方や、劣化しにくい油の保存方法など、ユーザーの生活に役立つ豆知識で、エンゲージメントを高めているアカウントです。

一連の工場見学ツイートでは、動画をうまく活用。目を引く動画で、ユーザーの興味関心を高め、企業・商品理解につなげている。

事例⑥有限会社安井ファーム|有限会社安井ファーム

石川県におけるブロッコリー作付け面積のおよそ3割のシェアをもっている農業法人、有限会社安井ファーム。
同社の公式X(Twitter)アカウント(@yasuifarm)ではブロッコリーの専門家として、美味しい食べ方や鮮度を保つための保存方法などを発信しています。

また、同アカウントはただ知識を発信するだけにとどまらず、ツイートがユーモラスなのも特徴。「○○の日にちなんで」と言いながら毎回無関係なブロッコリーの画像をツイートしたり、無数のブロッコリーが流れる動画をツイートしたりするなど、「ブロッコリー」を起点に様々なアプローチのツイートでアカウントを運用しています。
ブロッコリーを使った料理のレシピや保存方法など、真面目な情報を発信しながら、時々ユーモアを交えることでユーザーとの近い距離感を作り出しているアカウントです。

意外と知られていないブロッコリーの保存方法について発信したツイートはたくさんのいいねやリツイートが生まれ、ユーザーからも「知らなかった」「ためになった」といったという好意的なコメントもよせられ高いエンゲージメントを実現している。

ポイント④ツイートに利用するクリエイティブを工夫する

X(Twitter)はタイムラインをスクロールするスピードが非常に早いメディアです。そのため、次々と情報が流れてしまい、せっかくの投稿もユーザーのタイムラインの中に埋もれてしまうこともあります。これに対し、ツイートするクリエイティブの見せ方を工夫することで、よりユーザーの目につきやすいアカウント運用が実現できます。

事例⑦ことりっぷ|株式会社昭文社ホールディングス

公式X(Twitter)アカウントでオウンドメディアの情報を発信している企業はたくさんあります。お出かけ情報雑誌、ことりっぷの公式X(Twitter)アカウント(@cotorip_twi)も、同社のアプリやオウンドメディアの情報を活用し、情報発信を行なっているアカウントの1つです。

同アカウントでは、オウンドメディアの記事を紹介する際、記事のURLを掲載するだけでなく、記事の内容に沿った写真を一緒に投稿しています。より記事の内容がわかりやすいクリエイティブを活用することで、ツイートに対する注目を高め、効果的に情報を伝えているアカウントです。

記事内で使われている写真を実際のツイート写真に利用し、記事の内容を的確に伝えサイト遷移を目指している。

事例⑧トンボ鉛筆【公式】|株式会社トンボ鉛筆

大手文房具メーカーのトンボ鉛筆は、SNSアカウントを積極的に活用しています。 同社の公式X(Twitter)アカウントは「今日は何の日」をテーマにした投稿を定期的に実施。自社の商品を使用して描かれた可愛らしいイラストと共に、記念日にまつわる投稿をおこなっているのが印象的です。
また、商品を紹介するツイートでも「手書き風」の文字を活用し、文房具メーカーとしてのブランドイメージを視覚的に伝えています。

投稿クリエイティブには動画も活用。タイムラインのスクロールスピードが早いX(Twitter)において、投稿クリエイティブの視認性を高め、効率的な情報伝達とブランディングを同時に実現しているアカウントです。

同社の商品の50周年企画では、動画を活用したツイートを実施。同社の商品の楽しい利用シーンの動画を用いて、ブランディングにつなげています。

ポイント⑤X(Twitter)の拡散性をいかし、ハッシュタグをうまく活用

X(Twitter)は拡散性が高いメディアという特徴があります。そのためハッシュタグなどを上手に活用することによって、商品やブランドに対するクチコミを効果的に伝播し、認知獲得や購買促進につなげることが可能です。

事例⑨kiss(キス)公式アカウント|株式会社伊勢半

メイクアップ製品やスキンケア製品の製造販売を行なっている株式会社伊勢半。同社が展開するコスメブランドkissの公式アカウント(@kiss_cosmetics)でもハッシュタグの活用を行なっています。

同アカウントでは、「#暗髪眉コスメ」「#指ぽんラメ」など、商品の特徴やPRポイントを言葉にした独自ハッシュタグを採用しています。一言で商品らしさを伝えながら、X(Twitter)上の美容インフルエンサーからのPR投稿などを効果的に活用し、商品についてのクチコミをうまく作り出しています。

また、ハッシュタグを利用したフォロー&RTキャンペーンも行い、新商品の情報を拡散させ、認知獲得の最大化に取り組んでいるアカウントです。

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商品紹介ツイートでは動画クリエイティブも活用。商品の見た目を印象付けると同時に、商品ハッシュタグをつけた投稿で新商品PRを行なっている。

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事例⑩驚安の殿堂 ドン・キホーテ|株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス

大手ディスカウントストアチェーン、ドン・キホーテでも、公式X(Twitter)アカウント(@donki_donki)を積極的に活用しています。
同社のキャラクターである「ドン・ペン」をクリエイティブに活用したツイートや投票機能を活用したツイートで積極的にフォロワーとのコミュニケーションを行なっている同アカウント。
ドンキホーテで見つけた安いものをツイートする「 #安っすドンキさん」、ついつい衝動買いしてしまったものをツイートする「 #ドンキさん買っちまったよ」といったハッシュタグによって、ユーザーのクチコミを醸成。ユーザーから投稿されたツイートについては、積極的にリツイートをし、活発なコミュニケーションにつなげています。

ユーザーのハッシュタグ投稿を促す投稿は、固定ツイートされ、同アカウントのプロフィールにいくとすぐに確認できるようになっている。

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ポイント⑥アカウント全体でブランドの世界観を伝える

アカウントのツイート内容やユーザーとのコミュニケーションの仕方によって、ブランドの世界観を表現し、ブランドに対するロイヤリティやエンゲージメントを高めることも可能です。

事例⑪チロルチョコ|チロルチョコ株式会社

「あなたを笑顔にする」を企業理念として掲げているチロルチョコ株式会社。コロナ禍の昨年は、お菓子メーカーの公式X(Twitter)アカウントを横断した「#おかしつなぎ」キャンペーンの発起人としても注目を集めました。

そんな同社のX(Twitter)アカウントは掲げる理念通り、商品紹介やキャンペーン、X(Twitter)漫画インフルエンサーとコラボした投稿など、ユーザーを楽しませ、笑顔にする運用を行なっています。

ひとつひとつの投稿に親近感を覚えるのはもちろん、プロフィールに「コメントは可能な限り返信してます!たくさんお話しましょう!」と記載するなど同社の企業理念が伝わるアカウント運用姿勢を貫き、企業、ブランドが大切にしているメッセージを体現しています。

新商品の紹介も、親しみある画像を用いて伝えている同アカウント。ツイートについたコメントにも丁寧に返信を行なっている。

事例⑫タイガー魔法瓶【公式】|タイガー魔法瓶株式会社

真空断熱ボトル、炊飯器、電気ケトルなどの製造販売を行なっている生活用品の総合メーカーであるタイガー魔法瓶株式会社。同社のX(Twitter)アカウント(@Tiger_PR_JPN)も企業理念や人格が伝わるアカウントです。

同アカウントでは、定期的に自社の商品に関するハッシュタグを使ったユーザーのツイートを引用リツイートしてコミュニケーションを実施。商品を活用したレシピや、家事の効率をあげる工夫を行うなど、ユーザーの生活に役立つ情報の発信にも積極的です。

また同社は、「未来を水筒に詰めて」というメッセージのもと、「NO・紛争鉱物」「NO・フッ素コート」「NO・丸投げ生産」「NO・プラスチックゴミ」という「4つの約束」を掲げ、人権、健康、環境に配慮した企業活動に取り組んでいます。

X(Twitter)アカウントでも、このような取り組み、企業姿勢について親しみやすくメッセージを発信。同社の企業理念である「世界中に幸せな団らんを広める」をベースに、真摯な態度で企業活動を行う姿勢を示すことに成功しています。

企業が行う社会貢献や果たすべき役割など、企業人格に対しても注目が集まるなか、同アカウントでは企業理念にもとづいた取り組みの紹介なども積極的に行なっている。

ポイント⑦X(Twitter)アカウントを販促施策に活用する

新型コロナウイルス感染症の蔓延により、生活者の消費購買行動にも大きな変化がありました。これまで身近な人との交流が中心であったSNSは、商品購入前の情報収集などより消費購買に近いプラットフォームへと変化しています。こうした流れを受けて、X(Twitter)を活用した販促施策に積積極的に取り組んでいる企業アカウントの多くあります。

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事例⑬サブウェイ|日本サブウェイ合同会社

オーダーメイド・サンドイッチ・チェーン「サブウェイ」の日本公式X(Twitter)アカウント(@subwayjp)では、X(Twitter)キャンペーンを活用しながらX(Twitter)を媒介とした販促施策を行なっています。

同アカウントでは、定期的に、その場でキャンペーンの当落がわかる「インスタントウィンキャンペーン」を実施し、そのインセンティブとして、商品引換え券や割引クーポンなどを配布しています。インスタントウィンキャンペーンは、X(Twitter)キャンペーンのなかでも拡散性が高く、キャンペーン参加人数の最大化につながりやすいため、たくさんのクーポンを配布でき、効率的な店舗送客にも繋げることができます

さらに今年7月にはSNS限定の裏メニュー・タンドリーチキンの「辛MAX」を発表しました。このようなX(Twitter)アカウントをフォローしているユーザーが喜ぶ施策も実施し、X(Twitter)ユーザーの店舗利用を促進しています
また同時にフォロワーとの丁寧なコミュニケーションにも積極的に取り組み、コメントに対して細やかな返信を行う場面も見受けられます。

販促とコミュニケーションをうまく組み合わせているアカウント事例です。

お得なクーポンをキャンペーンで効率的に拡散し、店舗送客を行なっている。

インスタントウィンキャンペーン事例をポイント別にたっぷりご紹介しています。
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事例⑭【ほっかほっか亭公式】|株式会社ハークスレイ

大手お弁当専門店「ほっかほっか亭」の公式X(Twitter)アカウントでも(@HokkahokkaP)、X(Twitter)を活用した販促施策に意欲的に取り組んでいます。

ほっかほっか亭ではインスタントウィンキャンペーンを利用し、店舗で利用できる消し込み型のクーポンを配布することでキャンペーンによる来店効果を可視化同時に、Instagramアカウントと連動したインスタントウィンキャンペーンを行うことで、フォロワー数、キャンペーン参加者、店頭来店者数の最大化につなげています。

また、同アカウントではキャンペーンを利用し、同社の提供するアプリのDL促進にも取り組んでいます。X(Twitter)アカウント運用によって、様々な販促施策を行なっている事例です。

同社が行なったアプリダウンロード数の増加を目的としたインスタントウィンキャンペーン。当落をアプリ上で行うことでキャンペーン経由でのアプリDL促進を狙った施策。

いかがでしたか?
今回はX(Twitter)公式アカウント運用のポイントについて、事例をご紹介しながら解説してきました。

アライドアーキテクツでは、X(Twitter)をはじめ、SNSを活用した施策のポイントなどを解説するオンラインセミナーを随時実施しています。

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